◆メイちゃんの執事の概要
2009年1月13日からフジテレビ系列で放映。
生徒ひとりひとりに超優秀なイケメン執事がついている
夢の"イケメン付き女学園"を舞台に繰り広げる最強のラブコメディー。
水嶋ヒロ、榮倉奈々、佐藤健をはじめ、今最も勢いのある若手俳優陣が勢ぞろいです。
⇒メイちゃんの執事 動画 (最終回の結末に注目!)
◆メイちゃんの執事の主題歌
ROCK'A'TRENCH 「My SunShine」
◆メイちゃんの執事の出演者
柴田 理人 ...... 水嶋 ヒロ
東雲 メイ ...... 榮倉 奈々
柴田 剣人 ...... 佐藤 健
ルチア ...... 山田 優
忍 ...... 向井 理
竜恩寺 泉 ...... 岩佐 真悠子
木場 ...... 夕輝 壽太
華山 リカ ...... 大政 絢
青山 ...... 真山 明大
夏目 不二子 ...... 中別府 葵
根津 ...... 姜 暢雄
天羽 凛 ...... 忽那 汐里
四谷 ...... 丸山 智己
麻々原 みるく ...... 吉田 里琴
大門 ...... 鈴木 亮平
山田 多美 ...... 谷村 美月
神田 ...... 阿部 進之介
◆メイちゃんの執事のスタッフ
原作:宮城 理子「メイちゃんの執事」(集英社『マーガレット』連載中)
脚本:古家 和尚
音楽:河野 伸
高見 優
企画:後藤 博幸(フジテレビ)
太田 大(フジテレビ)
プロデュース:橋本 芙美(共同テレビ)
演出:石川 淳一(共同テレビ)
木下 高男(共同テレビ)
◆メイちゃんの執事の視聴率
| 各話 |
放送日 |
サブタイトル |
視聴率 |
| 第1話 |
2009年1月13日 |
女性の願望叶えるイケメン執事たち!! |
14.9% |
| 第2話 |
2009年1月20日 |
命をかけて守る!! |
14.8% |
| 第3話 |
2009年1月27日 |
あなたに仕えたい |
14.4% |
| 第4話 |
2009年2月3日 |
あなたを求めてる |
12.0% |
| 第5話 |
2009年2月10日 |
理人が抱きしめた |
13.6% |
| 第6話 |
2009年2月17日 |
剣人の大告白!! |
14.0% |
| 第7話 |
2009年2月24日 |
オレがそばにいる |
13.1% |
| 第8話 |
2009年3月3日 |
決闘!! 理人vs剣人 |
13.5% |
| 第9話 |
2009年3月10日 |
死なないで、理人 |
13.4% |
| 最終回 |
2009年3月17日 |
ラストkiss |
16.6% |
◆メイちゃんの執事のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!
第1話「女性の願望叶えるイケメン執事たち!!」のあらすじ
柴田理人(水嶋ヒロ)は、日本最大の大企業である本郷グループに代々仕えてきた執事の家系・柴田家の若きホープ。容姿端麗で頭脳明晰、強じんな肉体と精神力を併せ持つ理人は、公式執事資格の最高位であるSランクを獲得している数少ない執事のひとりだ。そんな理人が新たに仕えることになったのは、とある町のうどん店「しののめ」のひとり娘で、17歳の女子高生・東雲メイ(榮倉奈々)だった。
メイは、優しくて仕事熱心な両親とともに質素ながら幸せな生活を送っていた。メイは、勉強は苦手だったが、色気より食い気の明るい性格でクラスの人気者だった。幼なじみの柴田剣人(佐藤健)は、そんなメイにずっと思いを寄せていた。だが、お互いに負けん気が強く、顔を合わせればすぐケンカになってしまうような間柄だったこともあって、剣人はその気持ちを伝えられずにいた。
ところがある日、思わぬ不幸がメイを襲った。メイの両親が事故で他界してしまったのだ。天涯孤独の身となったメイは、親友だった仲本夏美(星井七瀬)の家に身を寄せた。剣人はメイのことが心配で仕方なかった。気丈に振舞い、葬儀の翌日には店を開けたメイは、疲れ果て、後片付けの最中にうとうとしてしまう。そこに突然現れたのが理人だった。
「本日からお仕えいたします。メイお嬢様の執事です」。理人は、そうあいさつすると、驚くべき事実をメイに告げた。実は、メイの父・周太郎(橋爪淳)は本郷グループの現当主・本郷金太郎(津川雅彦)の実の息子だった。しかし周太郎は、19年前に家を飛び出し、メイの母・ユウ(山下容莉枝)と駆け落ちをしたのだという。つまり、周太郎が亡くなったいま、メイは本郷家の正当な跡取り候補となったのだった。そして、金太郎の命令でメイに仕えることになったという理人は、何と剣人の実兄でもあった。
理人は、本郷家の後継者にふさわしい教育を受けてもらうために、有名な超お嬢様学校・聖ルチア女学園に転入してもらいたい、とメイに告げる。メイは、いままで通り普通の暮らしをしたい、と理人に反発した。その矢先、本郷家の後継者候補となったメイの命を狙って、何者かがメイの家を爆破するという事件が起きる。大切な周囲の人たちに危害が及ぶことを危惧したメイは、聖ルチア女学園への転校を決意した――。
メイは、理人とともにヘリコプターで聖ルチア女学園に向った。世界最高水準の教育の下で次世代の淑女を育成するために設立された聖ルチア女学園は、庶民とはかけ離れた超お嬢様たちばかりが集まる少人数制の全寮制女学園だった。その敷地面積は東京都の約3分の1、建物間の移動手段は全てヘリコプター、学費は月1億円、おまけにお嬢様ひとりひとりにイケメン執事までついているという、あまりにも現実離れした世界だった。
Sランクの執事・理人がやってくる、ということで、正門前広場にはお嬢様たちが集まっていた。竜恩寺泉(岩佐真悠子)とその執事・木場(夕輝壽太)、華山リカ(大政絢)とその執事・青山(真山明大)、夏目不二子(中別府葵)とその執事・根津(姜暢雄)、天羽凛(忽那汐里)とその執事・四谷(丸山智己)、麻々原みるく(吉田里琴)とその執事・大門(鈴木亮平)、山田多美(谷村美月)とその執事・神田(阿部進之介)らが見守る中、ヘリを降り立つ理人とメイ。理人が新たに仕えることになったお嬢様に強い興味を抱いていた泉やリカたちは、あまりにも庶民的で冴えないメイに対して、露骨に嫌な顔を見せた。メイは、この女学園にふさわしくないというのだ。リカは、メイに向って、あなたは2週間以内に逃げ出すことになる、と宣言した。
メイは、理人の助言に従って、身の安全を守るために本郷家との繋がりは隠していた。だが、何者かにボーガンで狙われるなど、さっそく嫌がらせを受けてしまう。そんな中、学園内をうろついていたメイは、道の外れにあるドーム型の温室に気づき、吸い寄せられるようにして中に入った。するとそこに、真っ白な執事服を身につけた男・忍(向井理)に車イスを押されながら美しい女性が姿を見せる。それは、学園最高の淑女の称号を与えられた絶対権力者・ルチア(山田優)だった。その美しさに圧倒されてしまうメイ。ルチアは、そんなメイに優しい言葉をかけると、何故か理人をじっと見つめ...。
メイが暮らすのは陰<オンブラ>寮と呼ばれている、ボロボロの寮だった。聖ルチア女学園は、淑女としてのランクが厳格に定められおり、一番下が『陰<オンブラ>』、次が『月<ルナ>』、そして高い実力が認められた者は『太陽<ソーレ>』として学園の自治を任されていた。寮もそのランクに合わせてグレードアップしていくのだ。メイと同じ陰寮には多美もいた。だが、多美は、いきなり執事の神田とナイフを投げ合ってサバイバルゲームを始め、メイを驚かせる。そんなメイをさらに慌てさせたのは、室内に執事用の部屋もあることだった。
メイは、レベルの高さだけでなく、理解に苦しむような妙な授業まで行われるこの女学園についていけず、戸惑いを隠せなかった。そんなある日、メイの前に突然、剣人が現れる。こっそり潜り込んでメイのようすを見に来たのだ。実は剣人は、学園内に併設されている執事養成学校にいたことがあり、多少なりとも学園内を知っていたのだ。だが、多美と神田に見つかってしまった剣人は、抵抗もむなしく警備員に連行される。その際、剣人は、この学校には気をつけろ、とメイに言い残す。
ほどなくメイは、生徒たちから悪質な嫌がらせを受ける。理人は、すっかり元気がなくなってしまったメイのことを心配していた。そんな折、リカや不二子は、1週間後に行われる調理実習で勝負をしないかとメイに持ちかける。リカたちの挑発に乗ってしまったメイは、その勝負を受けてしまう。
ほどなくメイは、リカたちが料理の腕前も5つ星レストランのシェフ並みであることを知る。中でもリカは、各国の料理賞を総ナメにしたほどの腕前なのだという。それでも逃げずに、理人から料理の特訓を受けるメイ。実は理人も、国際調理師資格特Aランクの持ち主だった。
料理対決の日。メイは、会場に詰め掛けた観客たちの姿に唖然となる。自由参加の調理実習は、聖ルチア生の姿を一般市民に公開する恒例行事でもあったのだ。会場には、リカたちの応援団に混じって、剣人と夏美一家の姿もあった。
学園長ローズ(堀内敬子)の執事・桜庭(鈴木浩介)の合図で、調理が始まった。それぞれ、冷蔵庫から食材を取り出すリカ、不二子、凛。メイも、用意された冷蔵庫を開けるが、そこに入っていたのは何者かの嫌がらせで、もう使い物にならなくなった食材だった。
この料理対決で、リカたちがメイに恥をかかせようと企んでいることを知った剣人は、警備員の制止を振り切って壇上に上がり、リカたちに激しい怒りをぶつけた。騒然となる会場。そこに現れた理人は、剣人の腕をとって押さえつけると、「これはメイ様の戦いだ」と告げる。壇上には、青山や根津、四谷の姿もあった。青山は、リカに食材を投げつけた剣人を引き渡すよう要求していた。リカは、そんな青山を制し、下がるよう命じた。理人も、剣人の腕を押さえつけたまま壇上から降りた。そのとき理人は、メイに料理のヒントを与える。料理特訓を受けた際、メイは、粉を使った料理は誰にも負けない、と啖呵を切って理人に逆らったのだ。理人の言葉を理解したメイは、小麦粉を取り出してうどんを打ち始め...。
調理が終了し、テーブルには見事な料理が並べられた。試食をするのは、料理評論家らと、ローズ、ルチアだ。メイが作ったうどんを口にしたローズは、小さく微笑んだ。その姿に、ホッとするメイ。しかし、審査員たちは、聖ルチアの調理実習には相応しくない、と口をそろえた。それを受け、リカたちは、メイが作ったうどんを床に落として踏みつける。その行為に激怒したメイがリカたちに飛びかかったため、会場は騒然となり...。
その夜、メイは、荷物をまとめて学園を去ろうとする。そこに現れたローズは、どんな境遇にあろうとも、戦う意志のない者には幸せはめぐってこない、とメイに告げた。
メイは、生まれ育った故郷に戻った。するとそこに、金太郎からの電話が入る。メイが聖ルチア女学園を辞めたことを知った金太郎は、理人を自分の元に戻す、と言うと、周太郎の遺骨を引き取る、と続けた。本郷家の墓に入れるのだという。メイは、そんな金太郎に、周太郎とユウを同じ墓に入れてほしい、と懇願した。「ならば、本郷家に相応しい人間になれ。お前が選択しろ、メイ。戦うか、逃げるかをな」。金太郎は、メイにそう告げて電話を切った。
メイは、爆発後の瓦礫しか残っていないかつての自宅に向った。雨の中、傘も差さずに座り込み、両親と撮った写真を見ながら泣き崩れるメイ。そこに、理人がやってきて、メイに傘を差し出した。理人は、このままメイを放っておくことも、金太郎の元に戻ることも拒否し、メイに仕えたい、と告げた。そんな理人に、望みを叶えるために戦いたいと言ったらどうするのか、と問いかけるメイ。「では私は、メイ様が戦うための剣に、メイ様を守るための盾になりましょう」。その言葉を聞いたメイは、思いきり泣いておくからいまは空気になっていてほしい、と理人に告げる。メイを探していた剣人は、ふたりの姿を複雑な気持ちで見つめ...。
メイは、本気で淑女を目指す決意を固め、聖ルチア女学園に戻る。するとそこに、剣人の姿があった。何と剣人は、見習い執事として、リカに仕えることになったのだという。
同じころ、ルチア宮では、忍と太陽生らが何かを話し合っていた。その背後では、ルチアがプロジェクターに映し出されたメイの顔にハサミを突き刺し、狂気にも似た笑みを浮かべていた。
第2話「命をかけて守る!!」のあらすじ
理人(水嶋ヒロ)とメイ(榮倉奈々)は、聖ルチア女学園の学園長・ローズ(堀内敬子)のもとを訪れる。2週間の仮入学期間を乗り越えたメイは、正式に聖ルチア女学園への入学を認められたのだ。ローズは、その証として、黄金色に輝くベルをメイに手渡すと、入学祝いとして、ベルの側面にあるくぼみに星<ステラ>と呼ばれる緑色の小さな宝石をひとつはめた。聖ルチア女学園では、淑女としてのランクが厳格に定められていた。
生徒たちは、学業で優秀な成績を修めたり、淑女としての正しい振る舞いが認められたりすれば、星を獲得できる仕組みになっていた。ベルには10個のくぼみがあり、一番下の陰<オンブラ>ランクは緑の星を10個集めれば月<ルナ>ランクに上がる。そこで今度は青い星を10個集めれば太陽<ソーレ>ランクに上がるのだという。ランクが上がるほど星を獲得できる条件が厳しくなるため、多くの生徒は月ランクのまま卒業し、太陽ランクまで上がれるのは100人にひとり程度らしい。
話を終えたローズは、最後に学園の掟をメイに告げた。それは、お嬢様と執事との恋愛は禁止、というものだった。
同じころ、見習い執事としてリカ(大政絢)に仕えることになった剣人(佐藤健)は、リカや不二子(中別府葵)、凛(忽那汐里)らに取り囲まれていた。リカたちは、メイの正体を知りたがっていたのだ。だが、メイが本郷グループの後継者候補であることを口外しないよう理人から口止めされていた剣人は、何も知らない、とシラを切る。そこに、理人とメイが戻ってきた。すると、リカの執事・青山(真山明大)が、ナイフを取り出して理人のジャケットを切り裂いた。学園では、執事の服装も仕えている生徒のランクで決められており、陰クラスの執事はジャケットの着用が許されていないのだ。
ある日、メイたちがサロンでくつろいでいると、執事の忍(向井理)に車イスを押されながらルチア(山田優)がやってくる。その際、思わぬ騒動が起きた。リカに何度もお茶の入れ直しを命じられた剣人が怒ってポットを投げつけたため、飛び散ったお茶がルチアの服を汚してしまったのだ。
恥をかかされたリカは、怒りの矛先をメイに向け、聖ルチア女学園の伝統である決闘<デュエロ>を申し込む。デュエロとは、お嬢様の代理として執事同士が戦い、負けた方が相手に自分の執事を差し出す、というものだった。今回のデュエロは、フェンシングで勝敗をつけることになった。だが、理人が闘うことになる相手・青山は、フェンシングのデュエロで過去4戦全勝している元世界ジュニア王者だった。それを知ったメイは、理人の身を案じるがその気持ちを素直に口にすることはできず...。
デュエロの夜。会場には、正装のお嬢様たちが集まっていた。リカは、青山にペンダントを差し出した。それは、リカが母親から譲り受けたもので、青山に何かあるたび預けたものでもあった。
理人と青山は、審判を務める泉(岩佐真悠子)の合図で前に進み出た。そこで青山は、ハンデをなくすために真剣で戦おうと提案する。それならば理人にも勝つ可能性があるというのだ。理人は、反対するメイを制し、信じてくれれば必ずその信頼に応える、と告げた。そんな理人に、メイは、危ないと思ったら負けてもいい、と声をかけた。
デュエロが始まった。勝負は、青山が圧倒的に優勢だった。唇を噛みしめて戦いを見つめるメイ。その側に、ルチアの代理で出席していた忍が近づき、声援を送らないのかと声をかけた。執事は、信じてもらえなければ力を発揮できない、というのだ。そのとき、青山の鋭い一撃が理人の服を切り裂いた。メイは、追いつめられた理人に向って、「勝ってよ!私の執事でいてくれるんでしょ!」と叫んだ。次の瞬間、理人は青山の剣を弾き飛ばした。さらに理人が剣を一閃すると、青山のズボンがストンと落ちた。理人の逆転勝利だった。実は理人は、メイから「勝て」という命令をもらうために、敢えて力をセーブしていたのだ。一方、リカは、青山の頬を平手打ちすると、剣人に向って「今からあなたが正式な執事よ」と告げて、足早に会場を後にしていた。
メイたちは陰<オンブラ>寮に戻った。理人は、第二執事となった青山に向って、迷惑がかかるから外で寝るよう命じた。さらに理人は、メイの世話は自分ひとりで十分だとし、学園には第二執事は不要だと届けるという。つまり青山は、新たに仕えるお嬢様を見つけることができなければ、聖ルチア女学園を追放される可能性もあった。それでも青山は、メイに仕える気はない、と言い張り、寮の外へと出て行った。
同じころ、リカは、ドライヤーひとつ満足に使うことができない剣人に怒りをぶつけていた。負けずに剣人も、「俺は青山じゃねぇ!」とリカに反発していた。
あくる日、メイたちが食事をしていると、そこに太陽<ソーレ>ランクの由真(臼田あさ美)や聡美(ホラン千秋)たちがやってきた。新しい執事に給仕をさせるから食事に招待したい、とリカから伝言があったというのだ。仕組んだのは理人だった。案の定、剣人は、突然のことに満足に給仕をすることもできず、食事の席をめちゃめちゃにしてしまう。由真たちは怒り出し、リカを責めた。その危機を救ったのは青山だった。青山は、素早く汚れた食器などを片付けると、料理を用意した。が、太陽生たちは、デュエロの結果を無視してリカの執事のように振舞った青山を非難する。そこに割って入った理人は、剣人が弟であることを太陽生たちに告げると、未熟な剣人に代わって太陽生の世話をするようメイが青山に命じた、と言い出す。「私どもに免じて、どうかこの場はお収めください」。理人からそう言われた太陽生たちは、もはや引き下がるほかなかった。リカは、メイが自分を助けてくれたことに驚いていた。
理人は、青山に戻るよう命じた。その際、ふいに理人は「メイ様に仕えるならそのジャケットは不要だな」というと、食事用のナイフをつかんで青山のジャケットを切り裂いた。青山は、ズタズタになったジャケットから、リカのペンダントが入っているポケット部分を拾うと、彼女に手渡して謝った。そのときリカは、ポケットの中に手紙が入っていることに気づく。それはメイが書いたものだった。「青山が仕えるお嬢様は一人しかいないんだって。あんたも強情張ってないで、素直に返してっていいなさいよ、バーカ!東雲メイより」。それを読んだリカは、メイの前まで歩み寄ると、青山を返してほしい、と言って頭を下げた。メイは、執事はひとりで十分、といってリカの申し出を快諾した。その一部始終を見ていたローズは、メイとリカのために、緑と青のステラをひとつずつ用意するよう執事の桜庭(鈴木浩介)に命じた。
廊下でメイに出会ったリカは、自分が仕返しをするまで学園から追い出されないように気をつけろ、と憎まれ口をたたいて去っていく。遅れてやってきた青山は、礼の代わりだといって、理人のことをメイに話した。理人は、1年前も学園にいたが、どのお嬢様に誘われても全部断って仕えなかったのだという。「なのに、いまはお前に仕えている。あいつにとってお前はそういう存在だってことだ」。青山は、メイにそう告げた。
同じころ、泉は、リカを勝たせろという命令に背いた罰として、太陽生たちから、陰への降格を言い渡されていた。それを止めたのは忍だった。ルチアが泉の処分に異議を唱えているというのだ。実はそのころ、泉の運命を変えるようなある出来事が起きていた。
青山の言葉を意識してしまい、理人の顔を見ることができないメイは、ひとりで散歩にでかけ、ルチア宮を訪れる。そこでメイは、お嬢様になりたいと思っているわけではないが、理人と一緒なら頑張れるような気がする、とルチアに打ち明けた。するとルチアは、それは錯覚ではないか、と言ってメイに冷たい視線を向け、ふいに本郷家の話を切り出した。やってきた忍は、メイにルチアの本名を告げた。ルチアの本名は本郷詩織――メイ同様、本郷家を継ぐ資格を持つ者だった。
第3話「あなたに仕えたい」のあらすじ
理人(水嶋ヒロ)は、メイ(榮倉奈々)のようすがおかしいことに気づく。メイが、理人を避けるようになったのだ。その原因のひとつは、ルチア(山田優)が実は本郷家の人間であることを、理人がメイに話していなかったせいだった。ルチアの本名は本郷詩織。彼女は、本郷家の遠縁にあたり、メイの父・周太郎(橋爪淳)が本郷家を飛び出した後に、養女として迎えられたのだという。
ルチアの執事・忍(向井理)からそれを教えられたメイは、ショックを隠せない。ルチアは、そんなメイに、優しい微笑みを向けながらある提案を持ちかける。それは、自分が本郷家を継ぐことになったら、メイの両親の遺骨を同じ墓に入れる、というものだった。そうすれば、メイも無理をして聖ルチア女学園で生活をする理由はない、というのだ。一番いい選択は何かを考えてほしい、とルチアに言われたメイは、激しく動揺していた。
あくる朝、登校したメイの前に、慌てたようすで剣人(佐藤健)が駆け寄ってくる。メイのせいで、泉(岩佐真悠子)が聖ルチア女学園を退学させられる、という噂話が流れ、生徒たちが殺気立っているというのだ。メイが入学して以来トラブル続きだったため、泉が太陽<ソーレ>の上級生たちに睨まれた、ということらしい。不二子(中別府葵)や凛(忽那汐里)らは、メイを取り囲んで責めた。その輪に割って入ったのはリカ(大政絢)だった。リカは、メイには竜恩寺家の次期当主である泉を退学に追い込むほどの力はないと憎まれ口をたたきながらも、噂話に振り回されるのは時間の無駄、と主張して皆を抑え、メイを助けた。
泉のことが気になったメイは、彼女の執事を務める木場(夕輝壽太)から事情を聞いた。そこで木場は、泉が竜恩寺家の次期当主ではなくなったことを告白した。4年前に竜恩寺家に嫁いできた泉の義母・都(山口香緖里)から電話があり、都が生んだ子・新之介が次期当主になることが親族会で決まった、と告げられたらしい。泉は、その決定を受け入れ、学園を辞める決意を固めていた。しかも泉は、木場を竜恩寺家に返し、とある財閥の会長と政略結婚させられるのだという。木場家の人間は代々竜恩寺家に仕えていた。木場も、12歳のときから泉に仕えているのだという。泉は、木場が公認執事になったときに、手作りのネクタイをプレゼントした。木場は、そんな泉のことを慕い、彼女のことを心から心配していた。
メイは、心配して探しにきた剣人を引っ張って、一緒に親友・夏美(星井七瀬)の家、仲本家を訪れる。そこでメイは、久しぶりにうどんを打った。そのときメイは、夏美の両親、春平(杉本哲太)と秋子(石野真子)に、ここに戻ってきた方がいいのかな、とこぼす。
同じころ、理人は、金太郎(津川雅彦)のもとを訪れていた。金太郎は、メイのことで戸惑っている理人の心情を見抜いていた。その帰り、理人は、ルチアと忍に出会う。ルチアたちは、パーティーのついでに、金太郎に挨拶をしに来たのだという。そこで忍は、メイがどこまで聞いたのか気になるか、と理人に問いかけた。そんな忍をにらみつける理人。するとルチアは、自分たちとメイでは住む世界が違う、と理人に告げる。メイにはもっと幸せな場所があるはずだ、というのだ。
泉は、当主の座を失うことよりも、執事の木場と引き離されることに心を痛めていた。そんな泉に接触した忍は、望むことがあるのならばルチアに願い出ればいい、と告げる。ルチアの力があれば、俗世間のことなど思いのままになる、というのだ。忍は、その代わりとして、ある条件を泉に提示する。
一方、木場は、メイやリカたちクラスメートに土下座までして、泉を助けてほしい、と懇願する。その姿を見かねた理人は、それぞれ立場があるのだから竜恩寺家の問題に口出しできるわけがない、と木場に告げた。執事が感情に流されるのはみっともない、と続ける理人。その言葉に反発したメイは、木場に協力を申し出る。
するとそこに泉がやってきて、いきなりメイに決闘<デュエロ>を申し込んだ。メイに負けた場合はどんなことでもひとつだけ指示に従うが、自分が勝った場合はメイにこの学園を去ってもらう、というのだ。理人は、このデュエロには意味がないのではないか、と泉に告げた。すると泉は、このデュエロに勝てば学園に残すとある方が約束してくれた、と言い出す。しかも、今回は、執事同士ではなく、自分たちが戦うというのだ。
泉の勝手な申し出に反発した剣人は、こんな勝負に付き合う必要はない、とメイに告げる。が、理人は、このデュエロを受けるようメイに進言すると、勝負の方法はこちらが決める、と泉に申し出る。
陰<オンブラ>寮に戻ったメイは、勝手に勝負を受けた理人に反発した。しかし理人は、メイならば泉を救えるはずだと信じ、説得する。そこでメイは、ルチアが両親の遺骨を同じ墓に入れると約束してくれたことを理人に話した。学園にいる理由もお嬢様を目指す理由ももうない、と告げ立ち去ろうとするメイ。理人は、とっさにメイの腕を掴むと、真剣な表情でこう訴えた。「私には理由があります。メイ様にお仕えしたいという理由が」と...。
あくる朝、メイが目を覚ますと、そこに理人の姿はなかった。理人は、メイの朝食とデュエロで着る服を用意して、出かけたのだ。しかしメイは、デュエロの準備をしようとはせず、寮を出て散歩に行ってしまう。
湖のほとりに出たメイは、そこで理人のことを思い出す。出会った日のこと、リカとのデュエロのこと、調理実習でのこと、そして、雨の中で戦う決意をした日のことを...。
同じころ、ある目的があって外出した理人の前に、忍が現れる。忍は、何をやってももう無駄だ、と理人に告げた。忍は、今回のデュエロで何かを画策しているようだった。
メイのクラスでは、すでにデュエロの準備が整っていた。今回は、学園長のローズ(堀内敬子)が審判を務めることになっていた。太陽生たちは、約束の時間になっても現れないメイを不戦敗にするべきだと主張した。そのとき、扉が開いてメイが入ってきた。「私、戦います。ここにいたいから...」。メイは、そういって真っ直ぐに泉を見つめ...。
第4話「あなたを求めてる」のあらすじ
理人(水嶋ヒロ)は、メイ(榮倉奈々)と泉(岩佐真悠子)の決闘<デュエロ>に立ち会わずに、とある場所に向っていた。そんな理人の前に現れた忍(向井理)は、もうメイに仕えることはできない、と言い放つ。忍は、今回のデュエロでメイが負けるよう、すでに手を打っているのだという。それでも理人は、メイの勝利を信じて疑わなかった。
同じころ、聖ルチア女学園では、メイと泉のデュエロが始まろうとしていた。今回のデュエロは宝探し。学園内のどこかに隠されている宝箱を探すというものだった。宝箱には、泉の執事・木場(夕輝壽太)が一番大切にしているものが入っているのだという。タイムリミットは3時間。それまでの間に、仕掛けられた数多くのフェイクの宝箱やトラップを避け、木場自身が隠した宝箱を探し当てた者が勝者となるというルールだった。剣人(佐藤健)やリカ(大政絢)、多美(谷村美月)らが見守る中、メイと泉は、教室を飛び出した。
森に入ったメイは、さっそくフェイクにひっかかる。そのようすをモニターで見ていた学園長のローズ(堀内敬子)は、メイが獲得している星<ステラ>をひとつ没収すると彼女に告げる。一方、泉は、太陽<ソーレ>寮の近くで宝箱を探し始めるが、そこで見つけたのはかつて泉が木場にプレゼントした、手作りのネクタイだった。それをフェイクだと判断した泉は、別の宝箱を探しに向った。
メイのことが心配になった剣人は、こっそり彼女の後を追っていた。そのとき、不審な男たちがメイに襲いかかるのを目撃した剣人は、男たちに飛びかかってメイを救出すると、彼女の手をつかんで走り出す。
森の奥に逃げたメイと剣人は、男たちが追ってこないのを確認し、ようやくひと息つく。そこに泉が現れた。剣人は、泉が男たちを雇ってメイを襲わせたのではないかと強く疑い、これ以上勝負を続ける必要はない、と言い放った。それに対して泉は、自分はこの勝負に勝たなければならないだから中止にはできない、と返す。剣人は、そんな泉に怒りをぶつけようとした。が、それを制したのはメイだった。メイは、そばにいると言ってくれた理人のために自分もこの学園で頑張りたい、と泉に告げた。メイの言葉に、剣人はショックを隠せなかった。少し離れた茂みには、右近(高木万平)と左近(高木心平)の姿があった。「理人の読みどおりだったな」。そう話すふたりの後には、メイを襲った男たちが縛られていた。
宝探しが終了した。メイも、終了間際になんとか戻ってきていた。泉が見つけてきたのは木場が肌身離さず持っているという執事教本。一方、メイが持ち帰ったのは泉が木場にプレゼントした手作りのネクタイだった。判定を求められた木場は、メイが持ってきたネクタイが宝物であることを明らかにした。宝箱が置かれていた花壇にも意味があることをメイは知っていた。あの花壇は、花が好きな泉のために木場が毎日手入れしていた場所なのだ。
そこに理人が戻ってきた。理人は、泉に向って木場の思いを代弁すると、こう続けた。「我々は、ただ執事の資格を得れば存在できるというものではありません。お仕えしたいと思えるお嬢様がいてこそ、我々は執事として生きていけるのです」と。泉は、力なくその場に崩れ落ちた。
デュエロの結果を見届けた泉の義母・都(山口香緖里)は、そんな泉に冷たい目を向けると、木場を連れて帰ろうとした。その前に立ちはだかったのはメイだった。メイは、デュエロの勝者として、これから先も木場を執事にすることを泉に命じた。その決定を覆すことはできない、とメイ。都の執事は、そんなメイの肩を掴み、どかそうとした。理人はその手をひねり上げると、都にある住所を告げた。実は、都の息子で竜恩寺家次期当主に指名された新之介(庄司龍成)は、泉の父親との間にできた子ではなく、理人が調べてきた場所に住む男の子どもだった。都は、その事実を隠し通してきたが、最近になって竜恩寺家を乗っ取るよう、脅迫されていたのだ。
都は、泉に頭を下げ、竜恩寺家を出て行くと泉に告げる。泉は、自分にはもう都と新之介しか家族として頼れる存在はいない、と返し、これからも一緒に竜恩寺家を支えてほしい、と都に告げる。さらに泉は、デュエロで負けた分の条件は別のものにしてほしいとメイに申し出る。そんな泉にメイは、これからは名前で呼んでほしい、と言い...。
その帰り、理人は、メイの元を離れてしまったことを謝った。そこに割り込んだ剣人は、デュエロの最中にメイが襲われたことを持ち出し、理人を責めた。剣人の話を聞いて、表情を曇らせる理人。メイは、なおも文句を言い続ける剣人を制して、恥ずかしそうに理人に礼を言った。そんなメイのようすが面白くない剣人。その夜、メイは、理人と剣人を連れて仲本家を訪れ、夏美(星井七瀬)たちと食事する。仲本家の面々は、理人が普段からメイの部屋で寝起きしていることを知り、大騒ぎする。同じ部屋で気まずいことはないのか、と夏美に問われたメイは、何故か動揺していた。
寮に戻ったメイは、理人のことを意識してしまい、緊張していた。そこに、いつの間にか多美と神田(阿部進之介)が現れた。メイは、泊まっていけば、と多美を誘った。
あくる日、メイを呼び出した泉は、デュエロをけしかけたのが忍であることを告白する。メイを聖ルチア女学園から排除しようとしているのは、ルチア(山田優)だというのだ。するとそこに忍が現れ、それを否定した。すべてはルチアのために自分の独断で行ったことだというのだ。
忍に連れられてルチア宮を訪れたメイは、ふたりっきりで会っているルチアと理人の姿を目の当たりにする。ルチアは、鏡を使って合図を送り、理人をこっそり呼び出していた。ルチアは、車椅子から立ち上がると、理人に近づいて彼に抱きついた。
忍は、ショックを受けているメイに、理人がかつてルチアの執事だったことを告げると、ふたりの仲を引き裂いてルチアの心を壊したのはメイだと言い放つ。耐えられなくなったメイは、その場から走り去った。
理人は、抱きついているルチアを静かに離すと、メイの元へと帰ろうとした。ルチアは、そんな理人に、あなたは必ず自分の元に戻ってくる、と言って笑った。
ルチア宮を出たメイは、湖のほとりで立ち止まった。メイの後を追ってきた忍は、微笑みながらメイに近づき、こう言った。「私のお仕えするルチア様は柴田理人を求めている。柴田理人も、ルチア様を求めている。ならば...傷ついたあなたを私が癒すこともできるかと...」。そういいながら、静かにメイに顔を近づける忍。次の瞬間、メイは、忍の足を踏みつけ、彼から離れた。「今度やったらボコボコにするから。私は覚悟決めているから」。メイは、そう言い残して去っていた。
少し離れた木の後ろからそのようすを見ていた剣人は、メイを呼び止め、執事とは恋愛禁止だという規則はわかっているだろう、と告げる。剣人には関係ない、と反発するメイ。「関係あんだよ!」。剣人は、そう言いながらも、それ以上何も言うことができず、その場から逃げるようにして走り去った。
あくる日、メイがクラスに向うと、生徒たちが騒いでいた。その中心にいたのは、ルチアと忍だった。「今日からこのクラスで一緒にお勉強させていただくわ」。ルチアは、そういってメイに微笑みかけ...。
第5話「理人が抱きしめた」のあらすじ
理人(水嶋ヒロ)とメイ(榮倉奈々)は、突然クラスにやってきたルチア(山田優)の言葉に動揺する。ルチアは、今日からメイたちのクラスメートになった、というのだ。それに追い討ちをかけるかのように、ルチアの執事・忍(向井理)は、メイもルチア同様、本郷家の後継者候補であることを皆に明かす。さらに忍は、理人が1年前までルチアに仕えていたことまで話してしまう。リカ(大政絢)たちは、メイが隠し事をしていたことに怒りを覚えていた。
ルチアが理人を取り戻すためにメイに対して嫌がらせをしていることを偶然知ってしまった剣人(佐藤健)は、理人に対して怒りをぶつけた。メイを苦しめているのは理人だというのだ。剣人は、理人がルチアの元に戻ればすべてが上手く収まるのだから、その後は自分がメイの執事になって彼女を守る、と理人に告げる。「今度メイに何かあったら、お前のこと許さねぇからな」。剣人は、そう言い捨ててその場を立ち去った。
同じころ、由真(臼田あさ美)ら太陽<ソーレ>生たちは、1週間後に学力テストを行い、基準点に満たない者を即刻退学にすることを決める。その決定に反発した泉(岩佐真悠子)は、メイとともに戦う決意を固め、メイの学力向上を目指して特訓を開始する。
一方、学園NO.1の超天才児でもあるみるく(吉田里琴)は、ルチアからの食事の誘いを断ってしまう。執事を使って人を陥れるような人間の取り巻きになる気はない、というのだ。ほどなく、みるくと執事の大門(鈴木亮平)の前に、3人の黒服の男が現れる。男たちはみるくの日常生活を監査するためにやってきたのだという。実はみるくは、以前から国内のとある研究所で技術開発に携わっていた。その研究所は、防衛省直轄の機関だという噂があり、大門もその組織の人間らしい。みるくをMI7というコードネームで呼ぶ監査役の男たちは、問題行動を起こせば研究所に連れ戻す、と宣言した。
メイは、食事も与えられないまま、監査役の男たちに仕事を命じられているみるくのことを心配していた。大門によれば、彼らはみるくが命令どおりに研究に従事することだけを望んでいるのだという。
忍は、メイへの思いを隠そうとしない剣人のことを持ち出し、理人を挑発した。いまの理人はそんな剣人のことが羨ましいのではないか、というのだ。忍は、何も答えようとしない理人に、ルチアが理人を求めて抱きついた場面をメイが見ていることを告げると、こう言った。「彼女を傷つけているのは俺か?それとも君か?」と。
そんな折、教室まで参考書を取りにいくよう命じられた剣人は、そこで作業を命じられていたみるくと、監査役の男たちの話に口を出す。「お前は組織のためのただの道具だ」と、みるくに酷い言葉を浴びせる監査役に反発し、詰め寄る剣人。男は、そんな剣人の腕をつかみ、取り押さえようとした。それに怒ったみるくは、監査役に本を投げつけると、教室を飛び出してしまう。剣人は、監査役の目を盗んでみるくに接触しようとしていたメイとともに、みるくの行方を追った。しかしふたりは、みるくを見つけることができなかった。
メイと剣人が陰<オンブラ>寮に戻ると、そこにみるくが待っていた。みるくは、いきなりメイが住んでいた田舎に行きたい、と言い出すと、メイと剣人を乗せたヘリを自ら操縦して仲本家を訪れる。春平(杉本哲太)や秋子(石野真子)たち仲本家の面々は、そんなみるくを温かく迎え入れた。
みるくが学園を脱走したことを知った太陽生たちは、同行したメイと剣人に厳罰を下すことを決定、理人にも単独行動を禁ずると命じた。みるくの捜索および大門の処遇は、監査役たちが行うという。泉は、メイやみるくたちを救うために嘆願書を出そう、とリカや不二子(中別府葵)、凛(忽那汐里)らに呼びかけた。
みるくは、メイと剣人の反対を押し切って、遊園地を訪れる。一度でいいから来てみたかった、といってはしゃぐみるく。みるくは、もうすぐ自分が捕まり、大門とも引き離されてしまうことを理解していた。家族になってくれた大門もいつかはいなくなると思っていたから諦める、というのだ。その言葉を聞いたメイは、みるくの頬を両手で掴み、諦めたらそこで終わりだ、と訴えた。側にいてほしいと思っているなら必死に頑張ろうよ、というメイの言葉に、みるくの目から涙が溢れた。
執事仲間たちの監視下に置かれていた理人と大門は、メイたちの元へ向うことを決意する。根津(姜暢雄)や四谷(丸山智己)、青山(真山明大)らは、そんな理人たちの思いを十分理解していたが、それでもふたりを止めようとした。しかし、理人の決意は揺るがなかった。
理人たちが外に出ると、そこにルチアの姿があった。理人は、大門を先に行かせ、ルチアと対峙した。ルチアは、理人が自分の元へと戻ってくるのならばメイたちを助ける、と提案した。しかし理人は、それを拒否する。
そのころメイたちは、武装した集団に包囲されていた。メイとみるくを守ろうと、たったひとりで男たちと戦う剣人。追いつめられたメイたちの前に現れたのは、傷だらけの大門だった。
理人がメイたちの元に到着すると、すでに武装兵たちの姿はなく、みるくと大門も無事だった。武装兵たちは、突然、引き返してしまったのだという。メイは、理人の姿を見て安心したのか、急に襲われたときの恐怖を思い出して震えだした。それを見た理人は、思わずメイを後ろから抱き締めてしまう。すぐに我に返った理人は、メイから離れて非礼を詫びた。ソフトクリームを買って戻ってきた剣人は、メイたちのようすがおかしいことに気づくが...。
メイは、泉が集めた嘆願書のおかげでお咎めなしとなった。陰<オンブラ>に降格されたみるくは、監査を呼んだのも撤退させたのもルチアであることを突き止めていた。「お前は支配欲の塊だ。でも、私たちは思い通りにならない」。みるくは、そうルチアに言い放った。
メイは、みるくに教わりながら、学力テストに向けて勉強を始めた。が、ほどなく新たな事件が起きた。理人がメイを抱きしめたときの盗撮写真が教室中に張り出されたのだ。それを見た剣人は...。
第6話「剣人の大告白!!」のあらすじ
理人(水嶋ヒロ)とメイ(榮倉奈々)が抱き合っている写真が教室中に貼りだされた。その写真は、武装集団がみるく(吉田里琴)を狙った事件のあと、震えていたメイを理人が思わず抱きしめてしまったときのようすを何者かが隠し撮りしたものだった。
写真を見たリカ(大政絢)や凛(忽那汐里)たちの間に動揺が広がった。聖ルチア女学園では、お嬢様と執事の恋愛が禁止されており、発覚した場合は退学処分になってしまうのだ。剣人(佐藤健)は、何も言わずに貼られていた写真を荒々しくはがして回ると、くだらないことをするな、と理人に掴みかかった。そこに、泉(岩佐真悠子)が現れ、事実関係の調査が済むまで理人とメイに謹慎するよう言い渡した。太陽<ソーレ>生の決定だった。
調査の間、理人とメイは引き離され、理人は執事学校の空き部屋、メイは陰<オンブラ>寮の自室でそれぞれ過ごすことになった。さらに、今回の一件がきっかけとなって全生徒の素行調査も行われ、日ごろからその関係が怪しまれていた不二子(中別府葵)とその執事・根津(姜暢雄)も謹慎を命じられてしまう。
ヒマをもてあましていた不二子は、メイの部屋を訪れる。そこで不二子は、禁断の恋に落ちた者同士仲良くしよう、と言い出す。不二子の祖父は、中国マフィアの大ボスだった。その祖父は、不二子をアラブの石油王と結婚させようとしていたが、不二子は根津ひと筋なのだという。不二子は、教室に貼られていた写真を取り出し、メイをからかった。そのようすを見ていた剣人は、急に不機嫌になって部屋を出て行く。そんな剣人の前に姿を現した忍(向井理)は、このままだとメイは理人に奪われてしまう、と言って挑発した。
ほどなく、証拠不十分ということで、メイたちの謹慎処分が解かれる。由真(臼田あさ美)や聡美(ホラン千秋)ら太陽生は、誤解を招くような行為は慎むよう、理人と根津に釘を刺した。
そんな折、聖ルチア女学園の各クラスにある通達が出される。それは、クラス内で執事を交換せよ、というものだった。執事との関わり方を見直す目的で、太陽生たちが決めたものだった。それを受け、メイのクラスでもくじ引きで執事を決めることになった。その結果、メイの執事は剣人が務めることになった。不二子の執事は大門(鈴木亮平)になり、根津は多美(谷村美月)に仕えることに。そして理人は、ルチア(山田優)の執事を務めることになった。困惑を隠せないメイ。理人は、そんなメイに、すぐに戻ってくる、と約束した。
聖ルチア女学園では、2週間後に定例舞踏会が開かれることになっていた。この舞踏会は、お嬢様と執事の信頼が試される舞台であり、最優秀ペアには星<ステラ>5個が進呈されるのだ。メイのクラスでも、それぞれが練習を続けていた。しかし、パートナーとなる執事が違うせいもあって、どのペアもぎこちなかった。その中でただひと組、優雅なダンスを見せたのは、ルチアと理人のペアだった。メイは、ふたりの姿を複雑な心境で見つめ...。
その夜、メイは、剣人をともなって仲本家を訪れる。夏美(星井七瀬)は、メイと剣人が同じ部屋で過ごすことになったと知り、動揺する。美冬(北川弘美)は、酔った勢いにまかせて、学園一のお嬢様と理人が一緒に過ごしたら間違いが起こる、などと言い出し、メイを不安にさせた。
仲本家を後にしたメイと剣人は陰寮に戻る。メイのことが気になって眠れないでいた剣人は、不審な物音に気づいて部屋を出た。するとそこには、酔ってだらしなく座り込んでいる根津の姿があった。頑張って男を見せないと理人に負けてしまう、と剣人をからかう根津。そのまま眠ってしまった根津は、ポツリと不二子の名前をつぶやき...。
メイは、剣人とダンスの練習をしている間も、理人のことを気にしていた。忍や根津の言葉を思い出した剣人は、そんなメイを強引に引き寄せようとした。その真剣な表情に驚き、慌てて離れようとしてバランスを崩すメイ。それを助けたのは理人だった。メイを間に挟んで、理人と剣人の視線がぶつかった。
別の日、メイと剣人は、根津ともめていた不二子が彼を平手打ちするところを見てしまう。走り去った不二子を追いかけるメイ。不二子は、そんなメイに、お嬢様と執事の恋愛が禁止になったのは学園創立後すぐのことらしい、と話す。恋に落ちてしまったお嬢様と執事がいたからなのだという。そして学園のどこかには、ふたりがデートした小屋があるらしい。いつの間にかそこに現れた多美は、古びた本を取り出し、その小屋――時間<とき>のない館について書かれた部分を朗読する。
宴とは舞踏会のことで、その日の夜に時間のない館までたどり着くことができれば、ふたりは永遠に結ばれる、という言い伝えがあるのだ。「行ってみたいよ、時間のない館...」。不二子は、そうつぶやいた。
戻ろうとするメイの前に現れた忍は、本郷家を継ぐという意味がわかっているか、と問いかけた。それは、巨大な権力と財産を継ぐことであり、婚姻さえも政略的なものになる、とメイに言う忍。続けて忍は、理人の使命は、メイを本郷家に相応しい淑女へと導くことだけだ、と告げた。
夜、メイは、剣人に手伝わせててうどんを打つ。いつもの調子で剣人と話しているうちに、ふと、自分が本郷家の人間じゃなかったらいまごろどうしていたかな、と言い出すメイ。剣人は、そんなメイに、戻ればいいのに戻らないのは理人がいるからだろう、と言うと、遂に自分の思いを告白してしまう。剣人の言葉に驚いたメイは、その場に立ち尽くして動けなかった。ドアの前では、理人がふたりの話を聞いていた。部屋を出た剣人は、理人に気づくが、何も言わず外へと出て行く――。
舞踏会の日。泉は、クラスの皆に、会場に向うよう指示した。渋々立ち上がり、向おうとするお嬢様たち。そのようすを見ていた剣人は、もうこんなことは止めようと皆に告げた。そこに由真や聡美ら太陽生たちがやってきた。その前に歩み寄り、改めて執事入れ替えを止めようと提案する剣人。「お互い信頼して、相手のこと大事に思ってるから一緒にいられるんじゃねえか!」。剣人の言葉に動かされ、根津が、続いて青山(真山明大)らも本来自分が仕えるべきお嬢様の元へと戻った。他のクラスからやってきたお嬢様や執事たちもその動きに賛同した。泉は、これが生徒の総意だと由真たちに告げた。取り囲まれた太陽生たちは、何も返すことができなかった。喜び合う生徒と執事たち。メイは、涙を浮かべながら剣人のことを見つめていた。と、そのとき、メイは、教室の陰から手招きする多美の姿に気づく。
理人は、ルチア宮を後にして、メイのもとへと急いでいた。
メイは、多美の案内で、理人が待っているという場所へと向っていた。その際、多美は、執事入れ替えの間、理人が徹夜で陰寮を見張っていたことをメイに告げた。
メイが案内されたのは、あの『時間のない館』だった。だが、そこにいたのは理人ではなく剣人だった。「あの詩の本当の意味、教えてたろか。ふたりが永久に結ばれるのは天国なんやで...」。多美は、そう言うと、いままで見せたことがない表情でメイたちを見据えてこう告げた。「すべてはルチア様のため」と――。
第7話「オレがそばにいる」のあらすじ
執事の交換が中止になり、理人(水嶋ヒロ)も久しぶりにメイ(榮倉奈々)のもとへと戻った。だが、陰<オンブラ>寮にメイの姿はなかった。何故か嫌な予感に襲われた理人は、寮の部屋を飛び出してメイの行方を追った。
そのころ、メイと剣人(佐藤健)は、多美(谷村美月)におびき出され、森の奥にある古い洋館『時間<とき>のない館』にいた。『時間<とき>のない館』とは、舞踏会の日にここまでたどり着くことができれば好きな人と永遠に結ばれる、という言い伝えが残された場所だった。しかし、誰も館の場所を知らないため、その言い伝えも半ば伝説化していた。
多美は、事情が飲み込めないでいるメイと剣人に向って、ルチア(山田優)のためにお前たちを始末する、と告げる。泉(岩佐真悠子)との決闘<デュエロ>のときに男たちにメイを襲わせたのも、理人とメイが抱き合っている写真をばら撒いたのも、すべて多美がやったことだというのだ。メイは、多美の言葉を信じることができなかった。多美によれば、この『時間のない館』は、その昔、お嬢様と執事が心中した場所で、ふたりの時間が止まったという意味からそう呼ばれるようになったのだという。
理人は、泉やリカ(大政絢)らメイのクラスメイトや彼女たちの執事にも協力してもらいメイを探していた。多美の執事・神田(阿部進之介)は、メイや剣人だけでなく、多美の姿もないことに気づいていた。凛(忽那汐里)の執事で、霊視能力を持つ四谷(丸山智己)は、メイに危機が迫っていることを感じているようだった。
館では、メイと剣人が、多美の合図で現れた怪しい男たちに取り囲まれていた。館の2階へと駆け上がり、その一室に逃げ込むメイたち。メイを助けるため、自ら犠牲になる覚悟を決めた剣人は、必死にドアを押さえながら、ひとりで逃げるようメイに告げた。が、次の瞬間、ドアが破られ、多美たちが侵入してきた。多美のナイフ攻撃からメイを庇おうとして傷を負った剣人は、男に殴られ、その場で気を失う。多美は、倒れたまま動かない剣人にすがりつくメイに向って、お前がこの学園に来なければ誰も苦しむことはなかった、と言い放った。ルチアから大切なものを奪おうとしたメイが悪いのだ、と。恐怖におびえるメイに向かって、男は特殊警棒を振り下ろし...。
メイが目を覚ますと、そこは陰寮の自分の部屋だった。ベッドの傍らには理人の姿があった。メイは、軽い打撲傷を負っただけだった。剣人も無事だという。が、メイは、剣人のことを心配して、制止する理人の言葉を無視して部屋を飛び出す。
剣人は、忍(向井理)から傷の処置をしてもらっていた。ケガをさせたのはお前たちだろうが、と忍に反発する剣人。処置を終えた忍は、剣人から離れると、「大事に至らなくてよかったですね、メイ様。今回は...」と、不気味な言葉を残して去っていく。
メイ、剣人とともに教室に戻った理人は、メイに頭を下げて謝る。が、何故か理人のようすは変だった。するとそこに、泉たちがやってきた。メイの無事を知り、何が起きたのか聞こうとする泉たち。剣人は、多美のことを皆に話そうとした。その瞬間、神田が剣人のケガしている腕をつかんで止めた。理人は、そんなふたりを引き離し、何もいうな、と剣人に告げた。メイは、皆の輪の中から冷たい微笑を向ける多美の姿を見つめていた。時間のない館でのできごとを思い出したメイは、泉たちに向かって、学園を辞める、と告げる。
剣人は、メイをこのまま辞めさせてしまうのか、と理人に詰め寄った。すると理人は、メイと剣人を助けたのは自分ではない、と言い出す。執事としてメイを守れなかった理人は、自分自身を責めていた。
ルチア宮では、由真(臼田あさ美)や聡美(ホラン千秋)ら太陽生が、メイが学園を去ることになったとルチアに報告していた。ルチアは、どうしてメイを始末しなかったのか、と忍に問いかけた。忍は、そんなルチアに謝るが...。
メイは、学園長のローズ(堀内敬子)に退学届けを提出すると、理人の力を借りずに、ひとりで荷造りを始める。理人は、メイの姿をただ見つめることしかできなかった。
神田に声をかけられた剣人は、彼から驚くべき事実を教えられる。時間のない部屋でメイと剣人を救ったのは神田だった。実は、多美と神田はある施設の出身だった。その施設が取り壊された際、神田とも離れ離れになり、路頭に迷っていた多美に声をかけたのがルチアなのだという。以来、多美はルチアに仕え、聖ルチア女学園では陰寮にやってくるお嬢様たちを監視し続けているのだった。神田は、それに気づきながらも、多美の幸せを守るために見逃していた。と同時に、メイなら多美を変えることができるのではないかと期待していたのだという。
一方、泉たちは、凛と四谷の力を借り、メイを引き止める方法を占ってもらっていた。四谷たちの言葉にしたがい、メイへのプレゼントを用意したり、笑わせようとしたり、と奮闘する泉たち。さらに一同は、メイのためにうどんまで打ち始める。その姿を見たメイは、皆の中に入ってうどんの打ち方を教えた。出来上がったうどんを食べていた凛は、辞めるなんて言わないでほしい、とメイに訴えた。皆、同じ気持ちだった。メイは、その気持ちを受け止め、笑顔を見せた。
メイが陰寮に戻ろうとすると、そこにローズと執事の桜庭(鈴木浩介)がいた。メイとクラスメイトたちの姿を見ていた桜庭は、メイから預かった退学届けをその場で破ろうとした。しかしメイは、最後にいい思い出が出来た、とローズたちにいうと、そのまま部屋に入ってしまう。
メイは、荷物を持って部屋を出ようとした。理人は、その荷物をメイに手渡さず、悲しみを堪えた表情で、1年前からメイのことを知っていた、と言い出す。
まだメイの両親が健在だった1年前、理人は、ルチア=詩織が自分に対して向ける思いにどうしても応えることができず、彼女の元から逃げ出していた。心を病み、変わっていく詩織が怖くなったのだ。そのとき、メイや剣人のいる町を訪れた理人は、メイの暮らしぶりを見て、友人や両親を大切にするその姿に心を打たれていた。メイが本郷家のことを知らないまま穏やかな暮らしを続けられることを祈りながらも、もし何かあればメイを守ることが自分の役目だと思った、と話す理人。
「私にとって、メイ様こそ、心からお仕えしたいと思える本当のお嬢様だったのです」。理人はそう言うと、メイを守りきれなかったことへの後悔と、執事としてではなくメイにひかれていたその胸のうちを搾り出すようにして吐き出す。涙をこらえながら聞いていたメイは、そんな理人への思いを抑え込み、ずっとそばにいてくれてありがとう、とだけ言い残して部屋を出て行く...。
メイは、迎えにきた右近(高木万平)と左近(高木心平)とともに、ヘリコプターで仲本家へと向かった。それを知った剣人は、メイの部屋でただ呆然と立ち尽くしている理人に掴みかかった。そのまま、崩れ落ちる理人。剣人は、そんな理人に向かって、二度とメイに関わるな、と吐き捨てた。
ルチアのもとを訪れたローズは、メイを失って抜け殻になってしまった理人を手元に置いて満足なのか、と問いかけた。それに対してルチアは、婚約者を奪われたあなたは幸せだったのか、と返し、「本当に手に入れたい存在なら抜け殻でも構いません」と続けた。
理人は、壁にもたれかかり、座り込んだままだった。そこにやってきた忍は、理人が高熱を出して苦しんでいることを知る。
あくる朝、メイは、かつての通学路を歩き、やがて海岸にたどり着く。砂浜に座り、理人との出会いを思い出して涙するメイ。するとそこに、剣人が現れた。剣人は、メイがいる場所にいたいから執事を辞めるのだという。剣人は、メイを後ろから抱きしめた。「執事じゃねぇけど...お前のそばにいる。お前が泣いている間も、泣き止んだ後も。俺は、ずっとそばにいるから...」。メイは、剣人の腕に抱かれたままただ泣き続け...。
第8話「決闘!! 理人vs剣人」のあらすじ
理人(水嶋ヒロ)に別れを告げ、聖ルチア女学園を去ったメイ(榮倉奈々)は、生まれ故郷に戻り、再び仲本家に身を寄せる。メイは、うどん店を手伝いながら以前通っていた高校への復学準備を進めようとしていた。メイの側にいるために執事を辞めた剣人(佐藤健)は、何とかメイを元気づけようと、努めて明るく振舞っていた。
一方、熱を出して倒れていた理人は、ルチア(山田優)の看病もあって回復する。ルチアの執事・忍(向井理)は、そんな理人に、本郷家から連絡があったことを伝えた。
あくる朝、メイと剣人の前に、理人が現れる。そこで理人は、本郷家からの通達をメイに告げる。それは、1週間以内に聖ルチア女学園に戻らなければ学費の支払いを停止するというものだった。同時に、今後は本郷家との関わりを絶ち、財産分与等の権利も放棄せよ、という。理人の用件がそれだけだと知ったメイは、悲しみを堪えながら、何も言わずにその場を後にした。
報告を受けた本郷家当主・金太郎(津川雅彦)は、ルチアのもとに戻るよう理人に命じた。柴田家の執事は、本郷家の後継者に仕えるのが慣わしなのだ。理人は、動揺を抑えながら、それを受け入れた。
メイが仲本家に戻ると、そこに泉(岩佐真悠子)やリカ(大政絢)たちの姿があった。聖ルチア女学園時代のクラスメイトとその執事全員が、太陽<ソーレ>生たちを罠にはめで学園を脱出し、メイを連れ戻しにきたのだ。
リカは、何故理由も言わずに学園を辞めたのか、とメイを問いただした。口ごもるメイに代わって話を切り出したのは剣人だ。メイがルチアから嫌がらせを受けていたことや、クラスメイトに危害を加えると脅されたことを明かす剣人。ルチアの本性を知る泉やみるく(吉田里琴)は、その話が真実であることを皆に告げた。その際、理人がルチアの執事に戻ったことを知ったメイは、急に不機嫌になり、迎えに来て欲しいとは頼んでいない、と強がって泉たちを追い返そうとする。リカたちと言い合いになったメイは、話の流れで、自分はここで剣人と上手くやっていて、明日デートすることになっている、とつい言ってしまう。
あくる朝。剣人は、約束の2時間も前からメイが来るのを待っていた。そこに、沈んだ表情でメイがやってきた。剣人は、無理やりテンションを上げ、そんなメイを多目的公園に連れて行く。
メイたちは、園内のさまざまな場所を訪れた。剣人の気遣いもあって、次第に笑顔を取り戻していくメイ。剣人は、意を決してメイの手を握った。メイは、小さく驚いたようすだったが、その手を振りほどこうとはしなかった。変装してふたりの後をずっとつけていた不二子(中別府葵)や凛(忽那汐里)、みるくらは、その姿を見つめて...。
仲本家に戻ったメイは、クラスメイトたちがメイのために寄せ書きした紋章入りの色紙に気づく。が、皆の気持ちを受け止めることができず、途中で読むのをためらうメイ。と、そこに、いきなりローズ(堀内敬子)と執事・桜庭(鈴木浩介)が現れた。
同じころ、多美(谷村美月)は、理人に写真を見せる。それは、メイと剣人が手をつないで歩いている写真だった。
泉たちは、太陽生たちを怒らせた罰として、全員、陰<オンブラ>ランクへの降格を命じられていた。根津(姜暢雄)や木場(夕輝壽太)ら執事たちは、理人を呼びだし、何故メイを迎えにいかないのか、と問いただした。本郷家に仕えることが執事としての仕事だ、と苦しそうに答える理人。青山(真山明大)は、そんな彼に対して、「俺たちはいまのお前を認めない」と言い放った。
仲本家に居座っていたローズは、アルバイトから戻ったメイのためにうどんを打った。それは、メイの両親が作ったうどんに似た味だった。ローズは、驚いているメイに、彼女の母親・ユウの話を始めた。実は、ローズとユウは、聖ルチア女学園の同級生で、親友同士だったというのだ。ユウは名門・東雲家の令嬢だったが、東雲家が事業に失敗し、何もかも失って学園にもいられなくなったのだという。そんなユウがひとつだけ手に入れたのは、メイの父・周太郎だった。ユウは、許婚がいるにもかかわらず、周太郎への思いを諦めなかった。その思いが通じ、周太郎は、本郷家の地位も財産も捨ててユウと生きる道を選んだのだ。戦う意思のないものに幸せはめぐってこない――ローズは、以前、メイに告げた言葉を再び口にした。
理人が教室で本を探していると、そこに忍が現れた。忍は、苦しみから逃げた理人をあざけり、腰抜け呼ばわりした。しかし理人は、何も言い返すことができなかった。
剣人は、買い物袋を下げたメイと歩いていた。が、剣人が何を話しても、心ここにあらずのメイ。立ち止まった剣人は、お前はどこにいて誰と話しているのか、と問いかけた。「今のお前、俺の知ってるメイじゃねぇよ。俺の好きなメイは...」。剣人は、悔しそうにそう言って、ひとりで帰ってしまう。
その夜、理人は、空き部屋になったメイの部屋で彼女のことを思っていた。
同じころ、剣人も、砂浜で海を見つめながらメイのことを考えていた。倒れるように砂浜に寝転ぶと、「どうすりゃいいんだよ!」と叫ぶ剣人。しばらくそのまま動かなかった剣人は、ふいに起き上がり...。
その翌日、強い決意を秘めた表情で聖ルチア女学園を訪れた剣人は、理人と対峙する。剣人は、ちゃんと決着をつけなければ、メイの中にいる理人も、理人の中にいるメイも消えない、というと、いきなり理人に殴りかかった。泉やリカは、ふたりの争いを止めようとした。それを制したのは、青山と木場だった。
剣人は、一方的に理人を殴りつけていた。「お前なんかにメイを渡してたまっかよ!」。剣人は、倒れている理人にそう叫んだ。次の瞬間、理人の目に強い光が戻った。
理人は、剣人の攻撃をかわし、彼を殴り飛ばした。2階でそのようすを見ていた多美は、不機嫌そうな表情で立ち去ろうとした。神田(阿部進之介)は、そんな多美の腕をつかんで止め、メイに対する理人の思いを見届けるよう告げた。
メイは、みるくの操縦するヘリで学園に駆けつけた。メイの目の前で激しく殴りあう理人と剣人。ローズは、思わず目をそらしてあとずさるメイに対して、ふたりの姿をちゃんと見るよう命じた。
理人たちは、傷だらけになってもなお戦いを止めようとはしなかった。剣人は、理人の一撃を受け、フラフラになりながらも踏みとどまり、尚も前に出ようとした。が、そのまま前に崩れ落ちる剣人。それを受け止めたのは理人だった。剣人は、理人に抱きかかえられながら、「負けられねぇんだよ、俺は...」と声を振り絞った。「...俺もだ」。理人は、そう剣人に告げ...。
剣人は、倒れこんだまま泣いていた。
メイは、ローズから、学園に戻るかどうか、尋ねられた。理人は、何も答えずにいるメイの前まで歩み寄ると、「もう二度とメイ様のそばを離れません。私は、メイ様の執事ですから...」と告げた。片膝をつき、メイに手を差し出す理人。メイは、その手にそっと自分の手を重ね...。
第9話「死なないで、理人」のあらすじ
理人(水嶋ヒロ)は、弟の剣人(佐藤健)から、メイ(榮倉奈々)を賭けた勝負を挑まれる。剣人と壮絶な殴り合いを繰り広げる中で迷いを吹っ切った理人は、ボロボロになりながらも立ち上がり、もう2度と側を離れない、とメイに約束した――。
陰<オンブラ>寮に戻ったメイは、理人の傷を手当する。消毒薬がしみ、顔をしかめる理人。慌てるメイに、理人は「大丈夫です」と言って微笑んだ。メイは、その笑顔にドキリとして...。
理人同様、剣人も体中に傷を負っていた。リカ(大政絢)や青山(真山明大)から、大げさな手当てを受けた剣人は、包帯だらけの姿で現れて皆を驚かせた。メイは、そんな剣人の姿を複雑な思いで見つめていた。
同じころ、ルチア宮では、忍(向井理)と多美(谷村美月)が対峙していた。多美は、忍を非難するかのように、これからどうするつもりなのか、と問いかけた。しかし忍は、何も言わずにただ微笑むだけだった。
そのとき、ルチア(山田優)の寝室で大きな物音がした。忍たちが駆けつけると、床には割れたグラスや花瓶が散乱していた。ルチアは、理人はどこにいるのか、とヒステリックに叫ぶと、心配して駆け寄った多美を突き飛ばした。転んだ拍子に、割れたガラスで手を切ってしまう多美。ルチアは、それを気にも止めず、メイを徹底的に苦しめるよう忍に命じた。
あくる日、メイは、剣人を呼び出し、彼に礼を言おうとした。剣人は、そんなメイの気持ちを察して普段通りに接すると、まだお前のことは諦めていない、と告げる。理人と勝負を付けた上で、メイに選んでもらわなければ意味がない、というのだ。するとそこに、慌てたようすで泉(岩佐真悠子)たちがやってくる。クラスメイトの香織(菊里ひかり)やゆう子(秋山多奈)たちが不審な男たちに襲われそうになったというのだ。さらに、ひかる(中村知世)の実家にトラックが突っ込むという事件や、奈央(小嶋陽奈)の一族が経営する国内最大手の電機メーカーが買収騒動に巻き込まれるという騒動まで起きていた。凛(忽那汐里)やみるく(吉田里琴)らは、一連の出来事はすべてルチアの仕業だと疑うが、証拠はなかった。
そんな中、メイの前に右近(高木万平)と左近(高木心平)が現れる。ふたりは、金太郎(津川雅彦)に命じられてメイを呼びにきたのだという。メイは、理人とともに金太郎の私邸を訪れた。するとそこには、ルチア=詩織と忍の姿もあった。その席で金太郎は、メイではなく詩織を自分の後継者に指名する。さらに金太郎は、アメリカで行われる後継者発表のセレモニーに詩織ともに行くよう理人に命じた。
突然のことに、メイは大きなショックを受けていた。そこに多美が現れた。後継者争いに負けたメイを笑いにきたのだという。メイは、そんな多美に、ルチアが恩人であることを剣人から聞いた、と返した。そのときメイは、多美の手に包帯が巻かれていることに気づく。が、多美は、関係ない、と言い残して不機嫌そうに出て行ってしまう。廊下に立っていた神田(阿部進之介)は、メイが嫌なやつならよかった、と思っている多美の心を読んでいた。神田は、人を傷つける者はいずれ自分も傷つけられる、という施設の園長の言葉を改めて多美に聞かせるが...。
ルチアは、いままで仕えてくれた忍に、何か望むことはないか、と尋ねた。しかし忍は、ルチアの側で満たされていたから、と言って何も望まなかった。それを聞いたルチアは、微笑んでこういった。「ありがとう。でも、もうすぐお別れね」と...。
ルチアが本郷家の後継者になったことを知った泉たちは動揺していた。リカや不二子(中別府葵)らは、理人と駆け落ちすればいい、とメイに助言した。青山らも、このままでいいのか、と理人に問いかけた。すると理人は、メイが立ち上がるのを待つ、と答えた。
学園長のローズ(堀内敬子)を探していたメイの前にルチアが現れた。ルチアは、メイの両親の骨を同じ墓に入れるという約束を反故にすることを告げ、メイへの憎しみをあらわにする。さらにルチアは、ローズがメイの父親の婚約者だったことをメイに告げた。理人は、ショックを受けているメイを、寮に連れ戻った。
メイは、学園に戻ってきた意味がなかった、と苛立つ。もうどうでもいい、と叫んで聖ルチア女学園の生徒の証であるベルを投げつけるメイ。理人は、そんなメイを平手打ちした。メイは、涙をこらえて部屋を飛び出し...。
メイがいなくなったことを知った剣人や泉たちは、彼女の行方を追った。が、メイはどこにもいなかった。
理人は、ルチアの元を訪れた。そこで理人は、自分の心はメイとともにある、とルチアに告げる。ルチアは、メイが逃げたことを嘲った。そんなルチアに、理人は、自分の苦しみから逃げるために人を傷つけ心を踏みにじったのはあなただ、と言い放つ。
理人は、ローズに会い、メイが両親とローズの関係を知ってしまったことを報告する。実はローズは、四国のうどん店の娘で、中学生のころ金太郎に見初められてメイの父である周太郎の婚約者候補になったのだという。メイはいま、試されている――ローズはそう言うと、理人にあるものを託した。
あくる朝、剣人の前に、右近と左近がやってきた。金太郎の使いできたのだという。ノートPCを介して、剣人に話し始めた金太郎は、Sランク執事を目指して留学しろ、と命じた。金太郎だけでなく、執事協会の人間である右近、左近も、剣人の執事としての才能を認めているというのだ。金太郎は、メイには求めるものを戦ってでも掴み取ろうとする覚悟が足りない、と剣人に告げた。「お前はどうだ?メイの心を掴むために、兄・理人を越える覚悟があるか?」。金太郎は、そう剣人に告げた。
そのころメイは、ある山にいた。そこは、両親と一緒に遊びきた思い出の場所だった。そこに現れた理人は、ローズから託された封筒をメイに手渡して去っていく。その手紙には、本郷家とのつながりを知ったときのメイを案じる、両親の思いが綴られていた。「自分にとって大切なものは何か...それがわかれば、どのような覚悟を持つべきか、答えはきっとでるはず。その答えが出たときは、勇気を出して戦いなさい」。メイの目から涙があふれた。
理人の後を追ったメイは、戦う決意を伝えた。理人は、そんなメイの手を掴んで自分の胸に当てると、以前メイに言った言葉を繰り返した。「それでは私は、メイ様が戦うための剣に、メイ様を守るための盾になりましょう」と――。
学園に戻ったメイは、理人を賭けた決闘<デュエロ>をルチアに申し込んだ。理人がその結果に従うことを確認したルチアは、もし自分が負けたら、理人を諦めるのはもちろん、本郷家の後継者の座を辞退し、ルチアの称号も返して学園から去る、と言い出す。その代わり、自分が勝ったときは、メイだけでなく、泉やリカらクラスメイト全員に学園から去ってもらう、と続けるルチア。それを聞いた泉たちは、ルチアの出した条件を受け、メイを応援すると宣言する。が、次の瞬間、多美が放ったボーガンの矢が理人の腹部に突き刺さり...。
最終回「ラストkiss」のあらすじ(ネタバレ注意)
メイ(榮倉奈々)は、理人(水嶋ヒロ)を賭けての決闘<デュエロ>をルチア(山田優)に申し込む。理人がその結果に従うことを確認したルチアは、もし自分が負けたら、理人のことを諦めるのはもちろん、本郷家の後継者の座を辞退し、ルチアの称号も返して学園から去る、と言い出す。その代わり、自分が勝ったときは、メイだけでなく、泉(岩佐真悠子)やリカ(大政絢)らクラスメイト全員に学園から去ってもらう、と続けるルチア。それを聞いた泉たちは、ルチアの出した条件を受け、メイを応援すると宣言する。そのとき、多美(谷村美月)が放ったボーガンの矢が理人の腹部に突き刺さった...。
※フジテレビHPより引用