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動画キング: 2009年2月アーカイブ

RESET/リセット

 

RESET・リセットの概要

2009年1月15日から日本テレビ系列で放映。同日の夜9時からのスペシャルドラマと連動した形となっている。

「もしもあのときそうしていたら・・・」そんな人生のターニングポイントにおける選択と人の幸せをテーマにした作品。

タイムワープ能力を使う時空の支配者・アンリにココリコの田中直樹が抜擢された。

リセット 動画 (最終回の結末に注目!) 


RESET・リセットの主題歌

 二千花 「リバーズエッジ」


RESET・リセットの出演者

アンリ役 ...... 田中直樹
長坂利英役 ...... 陣内智則
吉村幸代役 ...... 小川菜摘

 

RESET・リセットのスタッフ

原案:山本まゆり『リセット』(講談社漫画文庫)
脚本監修:林誠人
脚本協力:福田雄一
脚本:古賀直樹、林誠人、渡邉睦月山上ちはる
音楽:中村竜哉
チーフプロデューサー:堀口良則(読売テレビ)
プロデューサー:尼子大介、片岡秀介
プロダクション・プロデューサー:霜田一寿(ザ・ワークス
演出:白川士(ザ・ワークス)、山田勇人(ザ・ワークス)、岡本浩一(読売テレビ)
制作プロダクション:ザ・ワークス
制作協力:吉本興業
制作著作:読売テレビ

 

RESET・リセットの視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2009年1月16日 ひきこもり女の復讐 7.0%
第2話 2009年1月22日 痴漢に復讐する女 5.5%
第3話 2009年1月29日 僕の宿命 5.5%
第4話 2009年2月5日 消えた記憶 5.0%
第5話 2009年2月12日 バレンタインデーの奇跡 4.5%
第6話 2009年2月19日 家族の二つの分かれ道 5.2%
第7話 2009年2月26日 整形の秘密 5.5%
第8話 2009年3月5日 駐禁を許した代償 5.3%
第9話 2009年3月12日 死体の隣で目覚めたワタシ 5.2%
第10話 2009年3月19日 仕組まれたワナ 6.5%
第11話 2009年3月26日 占いを信じなかった罰 6.4%
第12話 2009年4月2日 結婚の選択 5.5%
第13話 2009年4月9日 盲目の恋 5.5%
最終回 2009年4月16日 僕を愛して下さい 5.3%

 

RESET・リセットのあらすじ 最終回 ネタバレ注意!

第1話「ひきこもり女の復讐」のあらすじ

長沢真理はひきこもりという事を隠し、普通の女子大生を演じながら外科医志望の滝沢マコトとチャットを楽しんでいた。そんな折、妹の理沙にチャットしている事がバレてしまう。そして自分の写真を送信してきたマコトからは、真理にも写真を送って欲しいと要求される。

外見に自信がない真理は理沙に言われるがまま理沙の写真を送信する事に。後日、理沙が真理としてマコトと会っていた事が判明。真理は自分の写真を送っておけば良かったと後悔する。すると、アンリが現れ、人生をリセットするチャンスを与えると告げる。真理は戸惑いながらもYESを選び、時間は写真を送信する前までリセットされる...。

【ゲスト出演者】安めぐみ、松山愛里、桐山漣 ほか

 

第2話「痴漢に復讐する女」のあらすじ

バスで通勤する途中、須藤さつきは痴漢に遭う。犯人を捕まえてみると自分の勤める会社の専務・五十嵐だった。さつきは過去のある経験から、痴漢を許すことが出来ず五十嵐を告訴する。告訴を取り下げるように社内で嫌がらせを受け、その被害は家族まで及ぶようになる。さつきが痴漢を捕まえた事を後悔し始めたその時、アンリが現れ痴漢を受けた直後に人生をリセットするチャンスを与える。

【ゲスト出演者】原史奈、姜暢雄、田口浩正 ほか

 

第3話「僕の宿命」のあらすじ

ヒロイン役を目指す佐倉美穂の芝居の稽古に付き合う彼氏の笹本康太。康太はバイトをしながら脚本家を目指し、美穂の夢は康太が書いた脚本でヒロイン役を演じる事だった。そして美穂は稽古の甲斐があり、ヒロイン役に選ばれる。だが、その矢先に美穂はバイト先で康太が面倒をみていた細山武志に殺害される。細山は親切な康太を守護神と勘違い。康太に裏切られたと感じた細山は逆恨みして美穂を奪ったのだ。細山は前にも同じような事件を起こし、刑期を終えたばかりだった。康太が細山を採用した事を後悔した時、アンリが現れ、康太に細山を面接する直前まで人生をリセットするチャンスを与える。

【ゲスト出演者】浅利陽介、木南晴夏、ほっしゃん。、金山一彦 ほか

 

第4話「消えた記憶」のあらすじ

病院のベッドで目覚めた志村まどかは丸々1ヶ月間の記憶を失っていた。覚えているのは彼氏の戸谷秀成と出会う直前まで。お見舞いに来た幼馴染みの大野隆司は、乗っていた車が事故を起こし、運転していた戸谷が亡くなったと明かす。まどかが大野と交際した1ヶ月間の事を聞こうとすると、大野は忘れた方が良いと意味深な事を言う。それでも、まどかが戸谷との交際を思い出したいと願うと不意に携帯が鳴り、人生をリセットできる謎の人物・アンリが現れる。そして、まどかは1ヶ月前、戸谷と出会った夜まで人生をリセットする...。

【ゲスト出演者】平愛梨、井坂俊哉、川田広樹 ほか

 

第5話「バレンタインデーの奇跡」のあらすじ

おんぼろアパートで質素な生活を送る美容師の雫。彼氏のたけるは独り立ちできない画家。それゆえ2人は結婚できずにいた。そんなある日、雫はなけなしの3千円を握りしめ、宝くじ売り場へ。雫は迷った末に残り2組の宝くじから左側の1組を選び、その直後に隣に住む老婆の多恵が残った1組を購入する。数日後、雫は派手な服装にガラッと変わった多恵と遭遇。多恵はあの宝くじで1千万円が当たったと明かし、雫は右側を選ばなかった事を後悔する。すると人生をリセットできる謎の人物・アンリが現れ、雫は宝くじを購入した時まで人生をリセット...。

【ゲスト出演者】村川絵梨、新井浩文、石井トミコ ほか

 

第6話「家族の二つの分かれ道」のあらすじ

短大生の芹沢梓は父親の博、母親の和子と平凡ながら幸せな日々を送っていた。そんなある日、梓は下校中に博の不倫現場に遭遇してしまう。梓は母親、和子の前で博に浮気を白状させ、2人は離婚する事に。博はどちらと一緒に暮らすかを梓に確認するが、梓は「もう親と思っていない」と博に言い放って、和子と新しい生活をスタートさせる。だが、和子はファーストフードの店長、植村譲司と親しくなり、家に度々招くようになる。梓は離婚後に男に走った和子に呆れ、博に浮気を白状させた事を後悔。すると人生をリセットできる謎の人物・アンリが現れ、梓は博の浮気現場を目撃した時まで人生をリセット...。

【ゲスト出演者】藤本美貴、黒坂真美、増子倭文江 ほか

 

第7話「整形の秘密」のあらすじ

イケメンの大野雄也と交際する白井美咲。美咲は自分の地味な顔にコンプレックスを抱いていたが、雄也は外見よりも心がきれいな所を愛していた。そんな折、整形して美女へと生まれ変わった姉の由美香が雄也と偶然出会い、2人は相思相愛の関係に。結局、美咲は雄也を由美香に奪われてしまう。男は顔が全てと悟った美咲は整形手術を決意。

数ヶ月後、整形した美咲が雄也の前に現れる。美咲は雄也を取り戻せると信じていたが、雄也は「作り物じゃダメだ」と言って去っていく。すると人生をリセットできる謎の人物・アンリが現れ、美咲は雄也との関係がおかしくなった時まで人生をリセット。

【ゲスト出演者】黒沢かずこ、黒谷友香、渡部豪太 ほか

 

第8話「駐禁を許した代償」のあらすじ

本署刑事課への希望していた異動が決まった交番勤務の警官、長坂利英。ある日、利英は駐車禁止区域の路上に停車する1台の車を発見し、運転していた吉村幸代に注意する。すると幸代は逆ギレして息子の駿を近くの病院に連れて行こうとする。利英が病院の駐車場を確認すると満車の状態。駿はぐったりして意識も朦朧としていた。

利英は事情が事情だけに特例として違法駐車を認めてしまうが、そこに運悪く警察署長が通りかかる。利英は訓告処分を避けられない状況になり、本署への異動も取り消しに。利英は駐車違反を見逃した事を後悔。すると謎の人物・アンリが現れ、利英は駐車違反を見逃した時まで人生をリセット。

【ゲスト出演者】陣内智則、小川菜摘 ほか

 

第9話「死体の隣で目覚めたワタシ」のあらすじ

二日酔いで目覚めたアツミは激しく混乱。ベッドの中にアツミの彼氏であるトモヤの親友、ケンタロウが素っ裸で寝ていたのだ。昨夜の記憶がないアツミが動揺しているとトモヤ、後からケンタロウの彼女、ミチコがアパートにやってきて、ケンタロウがいる事がバレてしまう。トモヤは男女の関係があったのかをアツミに問い質す。その時、ミチコはケンタロウが死んでいる事に気付く。テーブルには大福があり、ミチコは大福を喉に詰まらせたと推測。2人にケンタロウの事を追及されたアツミは部屋を飛び出し、人生をリセットできる謎の人物・アンリと出会う。アツミはもうお酒を飲まないと誓い、昨晩、お酒を飲む前まで人生をリセットするのだが...。

【ゲスト出演者】森脇英理子、ちすん ほか

 

第10話「仕組まれたワナ」のあらすじ

宮本陽介は中村千春と結婚するが、同じ会社の二股相手だった栗田ひろ子は結婚を納得できずにいた。そんな折、ひろ子は部長の木下政人に強引に誘われてラブホテルへ。宮本は事情を聞いたお局社員の板谷宇多子、ひろ子自身から木下の行為を会社に告発して欲しいと頼まれ、常務に部長の行為を報告する。だが、宮本は上司を告発したため、左遷が決まってしまう。さらに、ひろ子は宮本との交際を千春に話し、ひろ子と千春は大喧嘩。千春が振りかざした包丁が、止めに入った宮本の太腿に突き刺さる。その時、人生をリセットできる謎の人物・アンリが現れる。そして宮本は木下を告発する前まで人生をリセットするのだが...。

【ゲスト出演者】葛山信吾、愛 実、酒井彩名 ほか

 

第11話「占いを信じなかった罰」のあらすじ

彼氏の秋山浩介からプロポーズされた八代あかね。その夜、2人は繁華街で占い師に声をかけられる。占い師はプロポーズした事を言い当て、お祝いに無料で占うと告げる。そして浩介がカードを選ぶと占い師は今週、事故運が出ていると伝える。翌日、あかねは差し入れを持って建築技師の浩介が働く資材置き場へ。その時、浩介の頭上に建築資材が落ちてきて、浩介は危篤状態に。あかねは医師から万が一の場合も覚悟して欲しいと告げられ、占いを信じなかった事を後悔する。すると不意に携帯が鳴り、人生をリセットできる謎の人物・アンリが現れる。そして、あかねは占い師に会った昨夜まで人生をリセットする...。

【ゲスト出演者】高橋真唯、森本亮治、宮下ともみ ほか

 

第12話「結婚の選択」のあらすじ

看護師の秋草幸子はエリート外科医の緒方匠と結婚式を挙げる。挙式後、幸子は半年前に別れたカメラマンの藤本真司がアフガニスタンで殺害されたというニュースを目にする。半年あまり前、幸子は匠と婚約していたにも拘わらず、偶然出会った真司に魅力を感じ、自分の気持ちを抑えられずに交際していたのだ。結局、夢を追って現地へ取材に行こうとする真司とケンカ別れ。幸子はあの時、真司を強引に引き留めなかった事を後悔する。すると謎の人物・アンリが現れ、幸子は真司とアフガニスタン行きを話し合った半年あまり前まで人生をリセットするのだが...。

【ゲスト出演者】高部あい、竹財輝之助、永田彬 ほか

 

第13話「盲目の恋」のあらすじ

ピアノ教室で成績一番の小学生・美央子。帰り道、美央子はトラックの冷凍庫に閉じこめられた同い年の倉木麗奈を救出する。10年後、同じ音大のピアノ科に進学した2人はコンクールに向けて練習に励んでいた。美央子は同じ大学に好きな人ができるが、すでに麗奈がその学生、岳人と交際していた。そしてピアノのコンクール当日。美央子も出場するが、優勝したのは麗奈だった。ピアノと恋愛、どちらも麗奈に負けた美央子は10年前に麗奈を助けた事を後悔する。すると不意に携帯が鳴り、人生をリセットできる謎の人物・アンリが現れる。そして、美央子は麗奈を助けた10年前まで人生をリセットし、麗奈を救出しないという選択をするが・・・

【ゲスト出演者】黒川智花 ほか

 

最終回「僕を愛して下さい」のあらすじ(ネタバレ注意)

ミニチュアダックスフントのシェリーを溺愛する高校3年生の三上雪哉。シェリーは8年前、病床の母・加奈子がこの世を去った後も雪哉が寂しくないように残したプレゼント。いわば大切な母親の形見だった。シェリーは雪哉にしか懐かない犬になり、雪哉もシェリー以外に心を許せずにいた。そんなある日、シェリーは突然体調が悪くなり、診察した獣医は余命1ヶ月の末期ガンと雪哉に宣告。雪哉は獣医から3ヶ月早ければ手術という手もあったと教えられ、シェリーの病気に気付けなかった事を後悔。すると謎の人物・アンリが現れ、雪哉はシェリーの病気が初期状態だった半年前まで人生をリセットすることになるが・・・

【ゲスト出演者】本郷奏多、真下玲奈 ほか

※日本テレビHPより引用

ありふれた奇跡

 

ありふれた奇跡の概要

2009年1月8日からフジテレビ開局50周年記念ドラマ第2弾としてフジテレビ系列で放映。ちなみに第1弾は中井貴一主演の緩和医療を題材にしたドラマ「風のガーデン」。

自分たちが普段生活している中には、実は気付いていないだけで小さな奇跡がいくつもある。その奇跡に気づくことで希望が見い出せるはずというテーマの下、ストーリーが展開する。

1997年の『ふぞろいの林檎たちIV』以来、およそ11年ぶりに山田太一が連続ドラマの脚本を執筆。

出演は仲間由紀恵と、連続ドラマ初出演となる加瀬亮。

ありふれた奇跡 動画 (最終回の結末に注目!)  


ありふれた奇跡の主題歌

 Enya(エンヤ) 「DREAMS ARE MORE PRECIOUS(邦題:ありふれた奇跡)」


ありふれた奇跡の出演者

中城加奈 ...... 仲間 由紀恵
田崎翔太 ...... 加瀬 亮 
田崎重夫 ...... 風間 杜夫
中城桂 ...... 戸田 恵子
神戸幸作 ...... 松重 豊
藤本誠 ...... 陣内 孝則
田崎四郎 ...... 井川 比佐志
中城朋也 ...... 岸部 一徳
中城静江 ...... 八千 草薫
安藤律子 ...... キムラ 緑子
権藤 ...... 塩見 三省
時枝春美 ...... 黒坂 真美
妙 ...... 宮田 早苗

 

ありふれた奇跡のスタッフ

脚本:山田太一
音楽:海田庄吾
統括プロデュース:中村敏夫(FCC)
プロデューサー:長部聡介(フジテレビ)、樋口徹(FCC)
演出:田島大輔(FCC)、谷村政樹(フジテレビ)
制作協力:FCC
制作著作:フジテレビ

 

ありふれた奇跡の視聴率

各話 放送日 視聴率
第1話 2009年1月8日 12.5%
第2話 2009年1月15日 10.9%
第3話 2009年1月22日 10.1%
第4話 2009年1月29日 11.4%
第5話 2009年2月05日 11.1%
第6話 2009年2月12日 10.5%
第7話 2009年2月19日 10.4%
第8話 2009年2月26日 9.8%
第9話 2009年3月5日 8.9%
第10話 2009年3月12日 10.0%
最終回 2009年3月19日 11.4%

 

ありふれた奇跡のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!

第1話のあらすじ

業務用厨房機器販売会社に勤める中城加奈(仲間由紀恵)は、打ち合わせに向かうため電車から降りた駅でホームに立つ1人の男性(陣内孝則)に目を止める。いったんは出口へ向かいかけた加奈だが、再びホームに戻り静かに男に近づく。たまたまホームに居合わせ、そんな加奈の行動を見ていた左官職人の田崎翔太(加瀬亮)もまた、男に何かを感じて近づく。ホームに電車が滑り込んでくると、線路に飛び出そうとした男を間一髪のところで捕まえ、引き戻す加奈と翔太。

警官・権藤(塩見三省)の立会いのもと、駅員室に呼ばれた3人。藤本誠と名乗るその男は、自殺しようとしたことを強く否定し、突然つかみかかってきた加奈と翔太を激しく非難するが、権藤の配慮で2人は帰される。そのまま駅で別れるが、翔太は加奈を追いかけ駅を飛び出す。しかし、加奈の姿は見つからず、仕方なくコーヒーショップへ入ると、偶然加奈が店内にいた。ぎこちない会話の末、翔太は思いきってメールアドレスを聞き、翌日からメールのやりとりが始まる。

仕事を終え帰宅した加奈。居間では人形教室を開いている母親の桂(戸田恵子)が、生徒たちと目前に迫った展示会に向けて作業中。祖母の静江(八千草薫)は、自室で落語を聞きながら焼酎を飲み、父親の朋也(岸部一徳)は自室で隠れるように何かをしていた。同じ頃、左官の親方である祖父の四郎(井川比佐志)と市の関東水道局に務める父親の重夫(風間杜夫)との男所帯である翔太は3人で食事をとっていた。

そんな折、交番の権藤のもとへ誠が訪ねてきた。誠は加奈と翔太の住所を知りたいと申し出る。一方、重夫の前には5年前に男を作って飛び出していった元妻・安藤律子(キムラ緑子)が派手な格好をして現れた。驚く重夫に律子は財布を落としたからお金を貸して欲しいと頼む。怒って律子を置き去りにして帰っていく重夫。

ある日、権藤に呼び出されレストランにやってきた加奈と翔太。やがて入ってきた権藤は、今日は非番であることを告げ、誠を紹介する。誠は自殺しようとしたことを認め、2人を責めたことを謝った。4年前に火事で妻子を亡くしたことを告げ、自殺を止めてくれたことを感謝する誠だが、自分の行動から死のうとしていたことを察した2人に過去に同じ経験があるんじゃないかと問う...。

 

第2話のあらすじ

中城加奈(仲間由紀恵)と田崎翔太(加瀬亮)は、自殺を止めた藤本誠(陣内孝則)から同じ経験があるのではと聞かれた。その場は返事をせずに帰った2人だが、後日、メールで死のうとした過去があることをお互いに告白した。

ある日、喫茶店で待ち合わせした加奈と翔太。今はもう死のうと思っていないと前向きな発言をする加奈に対し、翔太は曖昧で後ろ向きな発言をする。苛立つ様子の加奈に、翔太は慌てて自分の発言を否定するが加奈は喫茶店を出て行ってしまった。 激しく後悔する翔太の様子にすばやく気付き声をかける祖父・四郎(井川比佐志)だが、父・重夫(風間杜夫)は四郎に言われるまで何も気付かない。

謝ろうと加奈の家を探しに来た翔太。すると、中城家の前で座っていた加奈の祖母・静江(八千草薫)に声をかけられた。家に忘れた地図を取って来て欲しいという。戸惑いながらも静江に頼まれるまま動く翔太は、さらに目的地まで案内がてら同行することになる。向かった先は加奈の母・桂(戸田恵子)が開催している人形展だった。なりゆきで桂と加奈の父・朋也(岸部一徳)と挨拶を交わす翔太だが、居心地が悪くなり気付かれないように帰っていく。

同じ頃、加奈はスナック「妙」で誠と会っていた。加奈の電話番号を調べた誠が連絡をとってきたのだ。加奈が自分も過去に死のうとした経験があることを告げると、誠はホッとした表情を浮かべる。

重夫の前には、再び元妻・安藤律子(キムラ緑子)が現れた。お金を貸して欲しいと言う律子に怒る重夫。2人が会っていたのを偶然通りかかり目撃した翔太だが、重夫はその事実を隠す。

ある日、静江が加奈に人形展へ行った話をする。静江が話す"親切な男性"が翔太であることを知った加奈は、自分の知らない間に祖母に近づいたことへの怒りを露わにしたメールを送った。すると、翔太からそれが誤解であることを伝えるメールが届き、2人は週末に会う約束をする。

加奈は喫茶店にやってきた翔太に、祖母への親切のお礼を言う。一方、翔太は自分を知ってもらおうとあえてセメントだらけの仕事着でやってきていた。コートを脱ぎ、仕事着になった翔太に、喫茶店の店長はコートを着るように声をかけてきた。従おうとする翔太だが、それを怒った加奈が遮り2人は店から出る。喫茶店を出た2人は笑顔になり...。

 

第3話のあらすじ

自殺しようとした過去があることを互いに告白した中城加奈(仲間由紀恵)と田崎翔太(加瀬亮)。二人はメールを交換しあいながらどこかで気持ちが通じ合っていると感じ始める。2人で会うものの、加奈にこれはデートではなく死のうとしたことのある人の会だと言われ、残念に思いながらも納得する翔太。加奈は翔太に死のうとした理由を尋ねた。だが、話し出そうとした途端、翔太は急に震えだしてしまう。謝りながら翔太を抱きしめる加奈。

その夜、加奈との出来事を思い出してはおかしな反応をする翔太に気付き声をかける重夫(風間杜夫)だが、四郎(井川比佐志)は"ホッとしている反応"だから放っておけという。重夫は訳がわからない。加奈も静江(八千草薫)を相手に妙にはしゃいでいた。

後日、デートではないと言われながらもスナック「妙」で待ち合わせをした加奈と翔太。そこへ藤本誠(陣内孝則)がやってきた。加奈が、誠も死のうとしたことのある人の会のメンバーにいれたので呼んだと言うのを聞き、翔太は内心がっかりだ。お酒が入った誠は、過去にアルコール依存症で病院に入っていて、お酒は半年ぶりであることを告げる。すっかり酔っ払ってしまった誠を翔太が送っていくことになった。

帰りのタクシーの中で誠はデートの邪魔をしたと謝るが、翔太はデートじゃないと否定はするも不機嫌なままだ。誠は加奈と翔太はどうみてもデートをしている、と言う。家まで送られた誠は翔太に家に上がるようにと誘った。誠は古くて小さな部屋で質素な暮らしをしていた。翔太に過去の話をする誠。やがて誠は翔太に泊まっていくように勧める。役に立つならと泊まることを了承する翔太だが、その返事に対して誠は若い人は自分中心でいいと言い出した。その途端、翔太が誠につかみかかった。2人はもみ合いになる。

翌日、仕事を休んで誠に付き添っていた翔太から連絡をもらい、加奈が誠の部屋に訪ねてきた。すると、部屋を出て話していた加奈と翔太の前に重夫が現れた。翔太を心配してやってきたと話す重夫は、加奈の姿を見て彼女だと勝手に解釈。驚きつつも嬉しそうだ。翔太が誤解を解こうにも聞く耳を持たず帰ってしまった重夫は、四郎に電話で報告する。誠の部屋で簡単な食事をしていた3人だが、誠が1人になりたいと言い出し加奈と翔太は部屋を出る。帰り道、翔太は自殺しようとした理由を加奈に話し出した。翔太は、事務用品の営業代理店に勤めていたころ、営業成績が悪く上司にとことん侮辱された苦痛から家の倉庫で自殺を図ろうとした。そこを四郎に見つかり、止められたのだという。聞いていた加奈は、まだ自分の理由は話せないと静かに言う。

仕事中、コンビニに昼食を買いに来た翔太は、中を探るように見ていた律子(キムラ緑子)を見つける。2人は久しぶりに会話を交わす。

ある日、「妙」で飲んでいた加奈と翔太。酔っていた加奈は、翔太を好きなのかもと言い出す。翌日にはメールで翔太の家を見に行きたいと言い出した加奈に翔太は...。

 

第4話のあらすじ

中城加奈(仲間由紀恵)に家が見たいと言われた田崎翔太(加瀬亮)は、重夫(風間杜夫)と四郎(井川比佐志)にその話をする。加奈に一度会っている重夫は大歓迎ムードだ。

日曜日。家では重夫と四郎がソワソワと落ち着かない様子で迎える準備をしている中、駅で加奈と合流した翔太は近所の喫茶店へ行く。昔話を交えながら近所を案内して家に行くと、かしこまった四郎と重夫が待っていた。ちょっと緊張しながらも、会話を弾ませる3人に翔太は少し複雑な思いだ。

翔太の部屋に通された加奈は、壁に貼られたアイリッシュダンスのポスターをみつけて踊り出した。翔太は器用に踊って見せ、笑顔になる2人。階下では2人の踊る足音を聞いた重夫と四郎が首をかしげていた。そして、加奈と翔太はキスをする...。

車で送ってもらいながら加奈が夕食に誘うが、翔太は静かにそれを断った。家に帰ってきた加奈が居間へ行くと、桂(戸田恵子)がソファに寝ていた。落ち込んで起き上がれないと話す桂に展示会の成功を持ち出し励ます加奈だが、桂は加奈に抱きついてきた。

家に戻った翔太は1人で酒を飲んでいる重夫に、律子(キムラ緑子)と会っているのかと問う。よりを戻す気はないと言い切りながらも放っておけないという重夫。

ある日、桂は人形制作の師匠である立川研次(吹越満)の工房を訪れた。工房にはダンボールが積まれていて、研次は今夜ウィーンへ発つという。内緒にしていたことを怒った桂は、さらに人形展で桂の人形を買ったのが研次であることを責める。バカにしていると、人形を取り返す桂。

桂が家でウイスキーを飲んでいると、静江(八千草薫)がやってきた。静江は怒られるかもしれないけどと言いながら、加奈の机の中から持ってきたと1枚の写真を桂に差し出す。それは加奈が翔太と翔太の家族とで田崎家前で撮った写真だった。さりげなく加奈に翔太のことを聞きだそうとする静江だが、加奈は話したくないようだ。

翔太は中古の電子レンジを持って藤本誠(陣内孝則)の部屋を訪ねていた。いらないと拒んだ誠は、それよりも加奈との進展具合が気になるようだ。しかし翔太は放っておいてくださいと発言を避ける。

そんな中、加奈に内緒でコピーした写真を桂が朋也(岸部一徳)に見せた。朋也は翔太よりも別の何かが気になるようだ。後日、とある喫茶店で朋也は重夫と会っていた。名前も住所も知らなかったものの2人は知り合いだったようで、写真を見た朋也が重夫を呼び出したのだった。ひょんな偶然に驚きながらも「バレたくない」と口を合わせる2人は...。

 

第5話のあらすじ

中城加奈(仲間由紀恵)が田崎翔太(加瀬亮)の家を訪ねて以来、会わないまま1週間が過ぎた。翔太が恋愛関係になることを戸惑っているのは、自分が自殺しようとしていた理由を話さないからと思っている加奈は、次に会った時に話すとメールで告げる。

立川研次(吹越満)との別れ以来、具合が悪く起き上がれないでいる桂(戸田恵子)。事情を知らない加奈は病院に行くように勧める。その頃、朋也(岸部一徳)は再び重夫(風間杜夫)と会っていた。2人は人目を忍ぶように、とあるビルへ入っていく。そこは女装サロンだった。2人は着飾ると、これが最後だとそのまま街を歩く。驚いて振り返る街の人々の反応に喜びを感じる2人。

加奈と翔太は会う約束をするが、加奈が待ち合わせ場所に指定したのは、以前に加奈が店長に啖呵を切って飛び出した喫茶店だった。困惑する翔太だが、加奈は店に入ると店長を呼び、前回の行動を謝った。すっきりしたと笑顔になる加奈。喫茶店を出ると、歩きながら加奈は翔太に自分が子供の産めない体であることを打ち明ける。告白に戸惑いながらも、子供はいらないと答える翔太。しかし、加奈は先に帰ると告げて去っていく。

翌日、翔太は気持ちは変わらないとメールを送るが、加奈からの返事はなかった。田崎家では、加奈のことが気になっている四郎(井川比佐志)が、進展具合をさりげなく聞いてくるが翔太は話をそらす。中城家では、桂が相変わらず寝込んだままだ。加奈は心配と自分への苛立ちから病院に行かないことを責め、桂と口論のようになってしまう。のんきに構えている朋也にも、電話で桂に病院へ行くように言えと訴える加奈。静江(八千草薫)はめずらしく桂の部屋に行く。横になっている桂に、自分が若かりし頃に夫以外の男性に恋をした話をする。言葉には出さないが、静江の話に何かを感じる桂。

ある日、朋也は重夫に呼び出され喫茶店にやってきた。呼び出された理由がわからず戸惑う朋也に、重夫は女装をやめたくないと訴え、もうやらないと決めた前回の提案を撤回する。家族や会社に絶対にバラさないと約束する重夫を信用できずにらみつける朋也。

同じ頃、「妙」に向かっていた加奈。店の前では、ママの妙(宮田早苗)が藤本誠(陣内孝則)に見送られタクシーに乗り込むところだった。離婚して別居していた妙の高校生の息子が事故にあったという。「妙」で留守番をしていた2人のところへ、妙から息子が助からなかったことを告げる電話が入った。やりきれなさから加奈に迫ろうとする誠。すぐに正気に戻り、猛烈な後悔で泣きながら謝る誠に加奈は泣かないでと声をかける。

 

第6話のあらすじ

中城加奈(仲間由紀恵)から子供が産めないことを告白された田崎翔太(加瀬亮)は、加奈に呼び出されて藤本誠(陣内孝則)の部屋にやって来た。誠は、「妙」で加奈に手を出そうとして以来の再会に翔太に自分を殴るように言うが加奈はひきずらないように声をかけ、自殺しようとした理由の詳細を話すから立ち会って欲しいと頼んだ。静かに話し始めた加奈。数年前、付き合っていた男の子供を妊娠した加奈は、その男が別の女性を妊娠させ中絶させていたことを知り中絶をした。しかし、それが原因で妊娠できない体になっていたのだ。話を終えると、加奈は何も言わないで欲しいと部屋を1人出て行く。

誠はゆっくり時間をおいて考えろと助言するが、部屋を出た翔太は中城家に向かった。静江(八千草薫)が応答し、加奈はまだ帰っていないという。翔太を歓迎し、ひ孫が見られる日が楽しみだと無邪気に話す静江に翔太は子供は欲しくない、持つ気はないと言い切る。そこへ加奈が帰宅した。驚いた加奈は翔太を追い返し部屋に戻るが、そこへ静江がやってきた。翔太が子供をつくる気がないとの発言したことを静江から聞いて驚く加奈。

その後、メールでやりとりをする加奈と翔太だが、「子どもなんかいらない」という翔太に加奈は「感情に流されることなくゆっくり考えて」と繰り返す。そんな中、加奈の部屋に朋也(岸部一徳)がやってきた。静江から話を聞き翔太を批判する父に、加奈は話をそらすように桂の症状や朋也自身が何かを隠してないかと問う。朋也は、誰にだって人に言わないことがあると言って部屋を出て行く。

ある日、翔太の家では、夕方風呂に入っている重夫(風間杜夫)に四郎(井川比佐志)が早く支度をしろという。翔太がいない時に話があると朋也が訪ねてくるというのだ。翔太を婿養子に欲しいと言われるのではないかと構えていた四郎だが、朋也の話は翔太が結婚しても子供はつくらないと発言したことだった。驚きながらも翔太がそんなことを言うはずがないと否定する重夫と四郎。やがて話は家柄のことにまで及び、双方は口論になってしまう。

数日後、翔太の仕事場に律子(キムラ緑子)が訪ねてきた。律子は、重夫に翔太が子供はいらないと言い出したのは自分のせいだから会って話すように言われたという。翔太は、律子のせいではないと言いつつも子供はいらないときっぱりと言い切るのだった。

 

第7話のあらすじ

中城加奈(仲間由紀恵)の家で静江(八千草薫)に子供はいらないと言った田崎翔太(加瀬亮)。それを律子(キムラ緑子)が知っていたことで翔太は重夫(風間杜夫)を問いただし、朋也(岸部一徳)が田崎家を訪ねてきたことと結婚を反対していることを知る。
加奈は翔太から朋也の行動を聞き、自分たちの知らないところで結婚の話が出ていることに戸惑う。秘密を告白してくれたのは結婚を考えてのことだと思っていた翔太は、子供はいらないと繰り返すが、加奈は結婚はしないと言い切る。

ある日、翔太は静江に会うためにスーツ姿で中城家を訪れた。家には代休中の朋也もいて、あまり歓迎されない様子で中に通される。朋也、桂(戸田恵子)、静江に囲まれるように座った翔太は、加奈との結婚は今のところはないと言いつつも、自分は結婚を望んでいることを告げる。そして、子供がいらないと言ったのは本心ではなかったと話すが、朋也は厳しい口調で発言の真意を追求してくる。さらに、翔太が仕事に追い詰められて入院したことや自殺未遂をした過去を調べていて、加奈の相手にふさわしくないと言い切った。翔太を執拗に責める朋也に嫌悪感を示す桂。逃げるように中城家を出る翔太を静江は気の毒に思いながら見送る。

家に帰ってきた加奈のもとへ桂と静江がきた。翔太が訪ねてきた一部始終を聞いた加奈は、朋也の行動に怒りながらも、家族の前で翔太とは結婚はしないと言い切る。そんな中、藤本誠(陣内孝則)は児童相談所を訪れていた。

数日後、静江は四郎(井川比佐志)から電話をもらい喫茶店で待ち合わせをする。四郎は、自分の出る幕じゃないと言いながらも翔太と加奈の仲を朋也に納得してもらえるよう協力を頼んだ。静江は翔太をいい青年だとほめつつも、加奈はあげられないと協力を断る。
一方、呼び出され「妙」にやってきた加奈は誠から袋を受け取る。中には誠が児童相談所でもらっていた養子縁組のパンフレットが入っていた。

人形作りを再開した桂。そこへ静江がやってきて、加奈の部屋からみつけたとパンフレットを差し出す。養子縁組の文字に驚く桂。翔太が子供はいらないと言った理由を、翔太の方にあると誤解した2人は...。

 

第8話のあらすじ

中城加奈(仲間由紀恵) は、藤本誠(陣内孝則) の働く住宅展示場にやってきた。加奈は住宅を見に来た客を装い、誠に案内されながら田崎翔太(加瀬亮)が子供はいらないと言い張っていることを話す。翔太にはもう会わない方がいいのかもと言い出した加奈に、誠は養子・里親という選択もあることを告げる。ためらいつつも子供部屋を見て涙声になる加奈の気をそらすように誠は展示場前に捨てられていた子猫を見せる。子猫を愛しそうに抱く加奈を、誠は複雑な思いで見つめる。

重夫(風間杜夫) に呼び出され喫茶店にやってきた朋也(岸部一徳) は、重夫が女装していることに怒りを露わにする。重夫の話は、加奈と翔太を応援したいというものだった。難色を示す朋也は、子供ができないのは翔太のせいだと訴え、加奈が養子・里親のパンフレットを持っていたことまで話す。思ってもいない話に驚き呆然とする重夫。

朋也から聞いた話を四郎(井川比佐志) にすると、翔太に事実を確かめろという。重夫は律子(キムラ緑子) に連絡をとり真相を探らせる。律子に病院で調べたのかとか聞かれた翔太は否定しながらも、重夫がその事実を知っていることに驚く。

数日後、重夫から連絡をもらった加奈は「妙」で会う約束をする。やってきた重夫は翔太が落ち込んでいることを話し、加奈に結婚の可能性をたずねるが、答えは「ありません」だった。それでも翔太が健康であると訴えくいさがる重夫に、加奈は子供を産めないのは自分だと告白した。

早朝、加奈は出勤前に話があると桂(戸田恵子) を起こして居間に呼んだ。それに気付いた朋也もやってきた。2人を前に自分が子供が産めない体であることを告げる加奈。やがて静江(八千草薫) も起き出してきて事実を知る。同じ頃、仕事に向かう翔太のもとへ重夫がやってきた。重夫は、結婚は本人同士の意思だと翔太を励ます。

数日後、静江が田代家を訪ねた。四郎に子供ができないのは加奈のせいだったことを告げ、かばっていた翔太の優しさに感謝する。ところが、四郎は自分が戦争孤児であったことや妻も施設で知り合ったことを話し、家系が途絶えてしまうのは嫌だからどうしても翔太の嫁には子供を産んで欲しいと言い、加奈との結婚を断ると言い切った。四郎の気持ちを理解しつつ、ショックを隠しきれない静江はその場で失神してしまった。

連絡を受け、病院に駆けつけた加奈を付き添っていた四郎がむかえる。ただの貧血だと聞き安心する加奈に四郎は静江を傷つけてしまったことを詫びる。しかし、結婚反対の意思は変わらず、もう会うことはないだろうと告げ帰っていく。傷つきながらも、静江の前では明るく振舞う加奈は...。

 

第9話のあらすじ

中城加奈(仲間由紀恵)は、四郎(井川比佐志)に翔太(加瀬亮) との結婚は許可できないと言われたことや、それが原因で静江(八千草薫) が貧血を起こしたことで気持ちが混乱し、翔太からの謝罪メールにも返事ができずにいた。翔太は四郎を責めるが、四郎の意思は変わらない。加奈に会う勇気が持てないでいた翔太に藤本誠(陣内孝則) は、将来より今を大事にして、今はとにかく加奈に会うべきだとアドバイスをおくる。誠の言葉を受け、加奈は心配ごとはすべて忘れて、何も知らない初めて会った者同士として会おうと翔太に提案する。

休日、加奈と翔太は公園で初対面の振りをして会うことになった。ぎこちなさがありつつも、初対面を装ってそれぞれ架空の自分や家族を作り出して会話やデートを楽しむ2人。すると、加奈が突然、ホテルを予約してあると言い出した。驚きしばらく沈黙した翔太は、それを断った。加奈がこれを最後にもう会わないつもりであることを察したのだ。そんなのは嫌だと走り去る翔太。

戻ると事務所にいた四郎の元へ行き、改めて結婚の意思を告げる翔太だが、四郎も反対の意見は変えない。そこへボストンバッグを持った重夫(風間杜夫) が現れた。律子(キムラ緑子) と一緒に暮らすという。同じ頃、桂(戸田恵子) は加奈に呼び出されホテルへ来ていた。翔太との関係を聞く桂に加奈は別れたことを告げる。翌朝、桂は自分の過去の不倫を告白しながら加奈を励ました。

翔太がスーパーから戻ると、誠が訪ねてきていた。上機嫌で相手をしていた四郎だが、誠が加奈とのことを応援すると発した一言で態度が一変する。近所の飲食店に場所を移し、話をする翔太と誠。翔太は自分の気持ちを素直にぶつけた。その後、加奈にメールを送るが、加奈からは会わないでいようと返事がきた。

重夫に呼ばれ、居酒屋に来た翔太。厨房では元気よく働く律子を見て笑い合う2人。一方、加奈もいつも通りに働いていて...

 

第10話のあらすじ

「妙」で待ち合わせした中城加奈(仲間由紀恵) と藤本誠(陣内孝則) 。加奈は自殺しようとした時を振り返り、誰かに止められた気がしたが、それを翔太と重ねて恋人気分になっていただけかもしれないと話す。そんな加奈に誠はもっと気持ちを楽にするべきと言う。

ある日、四郎(井川比佐志) のもとへ誠がやってきた。誠は加奈と翔太(加瀬亮) を応援すると言い、血筋を絶やしたくないと言い張る四郎に反対ではなく励ますのが役割じゃないかと訴える。すると、四郎がおもむろに5万円を貸そうと言い出した。翔太の件にかこつけて仕事か金を探しているのだろうと言う四郎。沈黙の後、うなずいた誠に四郎は5万円は貸さないが5千円を寄付すると言う。罠にかけられたと怒った誠はお金を受け取らず去っていく。

翔太は重夫(風間杜夫) と律子(キムラ緑子) が暮らすアパートへ来ていた。口げんかをしながらも仲良さそうな2人と乾杯し、食事をする翔太。

とある喫茶店で誠は朋也(岸部一徳) と向かい合って座っていた。誠は加奈と知り合った経緯を説明し、加奈と翔太を一緒に応援して欲しいと言う。

しかし、朋也はあなたには関係ないから娘のことは忘れて欲しいと言い、コーヒー代金だと1万円を渡す。戸惑いつつも受け取る誠。

誠の来訪を聞いた加奈と翔太は、それぞれ誠に連絡を取るが携帯は電源が切られたままだ。誠を心配し、会うことにする加奈と翔太。待ち合わせの喫茶店に行く前に、2人はそれぞれ誠の家に行っていた。翔太はアパートを管理する不動産会社にまで出向き、中で倒れていないかまで確認していたが誠は不在だった。不安を募らせつつも、2人は喫茶店で誠の行動について話し始める。

そんな中、喫茶店に1人の女性が入ってきた。それは女装した朋也だったが、2人は朋也だと気づかないままだった。帰宅後、翔太はホテルに誘いそうになったことをメールで告げた。自己嫌悪に陥っていた翔太に、加奈は次に会った時に行こうと言う。それが最後になるなら嫌だと返信する翔太。

後日、誠に呼び出された加奈と翔太。指定された場所は、誠には似つかわしくない高級そうな料亭だった。スーツ姿で出迎えた誠は、仕事がうまくいきお金が入ったからお礼も兼ねて2人にご馳走したかったと話す。

食事が終わり、場所を移した加奈と翔太がコーヒーを飲みながら話していると、そこへ赤ん坊を抱いた若い女性が加奈に声をかけてきた。腹痛でトイレに行くから、5分だけ赤ん坊を預かって欲しいというのだ。引き受けた加奈に赤ん坊を託すと、女性は足早にビルの外へ走っていき...。

 

最終回のあらすじ(ネタバレ注意)

見知らぬ若い女性から赤ん坊を預かった中城加奈(仲間由紀恵) と田崎翔太(加瀬亮) 。5分で戻ると言ったその女性は、20分経っても戻ってこなかった。トイレに女性を探しに行くも女性の姿はなく、その後も慣れないながらもミルクをあげたり、おしめを換えたりと、買いに走った育児本を参考にしながら懸命に世話を焼く加奈と翔太。2時間が経過した。警察に届けようと提案する翔太に加奈は「もう少しこうしていたい」と本音を漏らす。さらに数時間が経過するが、女性は現れる気配はなかった。翔太が加奈に内緒で誠(陣内孝則) と警官の権藤(塩見三省) を呼ぶと・・・。

律子(キムラ緑子) の部屋に桂(戸田恵子) が訪ねてきた。加奈が翔太との結婚を望んでいると知り、翔太の母親である律子に会いに来たという。重夫(風間杜夫) と一緒に暮らしていることで家族付き合いを気にかけている素振りの桂に、律子は中城家とは付き合わないから心配しないでと明るく言い放つ。一方、朋也(岸部一徳) と重夫も喫茶店で会っていた。女装癖がバレた時を心配し、やめるべきかを話し合う2人。

田崎家では、事務所にいた四郎(井川比佐志) が職人の神戸(松重豊) に中断していた工事の再開を告げた。喜ぶ神戸は、四郎にある相談を持ちかける。その夜、帰宅した翔太はかなり怒った様子で四郎の元へ行く。

数日後、中城家と田崎家の家族がレストランで顔を合わせていた。相変わらず結婚には反対している四郎の提案で、両家が集まることになったのだ。立ち上がった四郎は全員を見渡すと、静かに話し始める...。

※フジテレビHPより引用

特命係長・只野仁

 

特命係長 只野仁

2009年1月8日からテレビ朝日系列で放映。現在は4thシーズン目に突入。

昼の顔と夜の顔を持つ、会社のスーパー係長・只野仁が会長の「特命」のもと現代社会の闇に巣くうう悪人たちをなぎ倒すストーリー。

サスペンスだけでなくお色気やアクションもある。主人公の只野仁を演じるのは高橋克典。

2003年当初は金曜ナイトドラマ枠での放映だったが、2009年1月放映回より木曜ドラマ枠に移行された。

特命係長 只野仁 動画 (最終回の結末に注目!)  


特命係長 只野仁の主題歌

 阪井あゆみ 「悲しみを愛しさで」


特命係長 只野仁の出演者

只野仁 ...... 高橋 克典
坪内紀子 ...... 櫻井 淳子
森脇幸一 ...... 永井 大
山吹一恵 ...... 蛯原 友里
佐川和男 ...... 田山 涼成
足立和美 ...... 細野 佑美子
井上さおり ...... 庄司 麻衣
君島あや ...... 藤澤 志帆
上田満里奈 ...... 浦野 一美(AKB48)
斉藤美沙子 ...... YUKARI
小林恵理 ...... 島田 和菜
西村ユカ ...... 若月 彩子
瀬尾広子 ...... 椎名 法子
飯村真一 ...... 飯村 真一
マヤ ...... はるな愛
野村俊夫 ...... 近江 谷太朗
久保順平 ...... 斉藤 優(パラシュート部隊)
新水真由子 ...... 三浦 理恵子
黒川重蔵 ...... 梅宮 辰夫

 

特命係長 只野仁のスタッフ

原作:柳沢きみお「特命係長 只野仁 ファイナル」
脚本:尾崎将也、高山直也、旺季志ずか、三上幸四郎、加藤公平
音楽:仲西匡
チーフプロデューサー:黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー:樽井勝弘(テレビ朝日)、東城祐司、清水真由美(MMJ)
制作:テレビ朝日、MMJ

 

特命係長 只野仁の視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話(32話) 2009年1月8日 韓流スター カン・ヨンジンの恋 11.9%
第2話(33話) 2009年1月15日 只野 vs ネット社会 10.9%
第3話(34話) 2009年1月22日 アラフォー部長と年下のイケメン社員 10.4%
第4話(35話) 2009年1月29日 女子大生殺人!難読漢字のトリック 10.6%
第5話(36話) 2009年2月12日 解き明かされた5年前の真実 10.6%
第6話(37話) 2009年2月19日 女子プロボウラー 殺しのストライク 9.1%
第7話(38話) 2009年2月26日 小さな訪問者 9.4%
最終回(39話) 2009年3月5日 だまされた歌姫 殺意のメロディ 9.7%

 

特命係長 只野仁のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!

第1話(32話)「韓流スター カン・ヨンジンの恋」のあらすじ

ある日、黒川会長(梅宮辰夫)に呼び出された只野(高橋克典)は、今、大人気の韓流スター、カン・ヨンジン(高橋克典・二役)の身辺調査を命じられる。実は「カン・ヨンジンの過去をばらされたくなかったら、一億円用意しろ」という脅迫状が送りつけられてきたのだ。彼の日本でのプロモーションを電王堂が手がける以上、どんな些細なスキャンダルでも見逃してはならない。さっそく只野は来日するヨンジンを迎えに成田空港へと向かう。

ところがその夜、ヨンジンが突然どこかに消えてしまう。只野はパートナーの森脇(永井大)と共に彼の足どりを追う。どうやらヨンジンは繁華街へ向かい、花屋を訪れた後、怪しい事務所へと入っていったらしい。只野はどうにか彼を救出するが、彼が会おうとしていたのはなんとマフィアの大物、ミン(麿赤兒)だった。ヨンジンとミンはいったいどういう関係なのか......。

そこで只野はヨンジンが訪れた花屋を訪ね、恵美(田中美里)という女性に話を聞く。今から10年前、二人は恋人同士だったが、ヨンジンは恵美が抱えていた借金300万円を返済したきり、彼女の前から黙って去っていったのだという。さらになんとヨンジンはその頃、ミンの指示で宝石の運び屋をやっていたらしい。そこで手にした大金を恵美に渡したことでミンの怒りを買い、今回の来日に合わせて狙われたのだ。

10年前の決着をつけるべく、只野の静止を振り切って単身ミンの事務所に乗り込むヨンジン。案の定、電王堂に脅迫状を送ったのはミンだった。だが、驚くべきことに、そこには電王堂社員の脇田(岩本恭省)がいた。金に目がくらんだ脇田はミンと手を組み、ヨンジンを使って大金を巻き上げようとしていたのだ。恵美も捕らえられ、絶体絶命のピンチ......と思った瞬間、ヨンジンが立ち上がった。その正体は、あらかじめヨンジンと入れ替わっていた只野だった。「残念だったな、日本のドラマは必ず誰かが助けてくれるんだよ」。

只野はミンたちを難なく蹴散らし、ヨンジンと恵美を救出。そして後日、ヨンジンは自身の過去のあやまちを記者会見で謝罪。こうして事件は無事、解決したのであった......。

【ゲスト出演者】田中美里、岩本恭省 ほか

 

第2話(33話)「只野 vs ネット社会」のあらすじ

黒川会長(梅宮辰夫)の旧知の友人が経営する業界2位の大手・グローバル電器を誹謗中傷するサイト「グローバル電器の闇を暴く」が今、問題になっているという。どれも事実無根のデマばかりだが、このまま放置していては会社の信用に大きな傷がつく。そこで、黒川会長は只野(高橋克典)を呼び出し、このサイトの管理人「スコルピオン」の正体を探るよう命じる。

只野はパートナーの森脇(永井大)と共に調査を開始。スコルピオンが書き込みをしているネットカフェを突き止め、それらしき人物に接近する。スコルピオンの正体は、昼間建設現場で働きながらネットカフェで生活しているフリーター・浅野(野久保直樹)だった。だが、そんな彼に接触する奈美(原史奈)という一人の女性の存在が浮かび上がる。調べてみるとなんと彼女はグローバル電器の社員だった。

そこで只野はグローバル電器に潜入する。どうやら浅野は半年前、社内情報漏洩の責任を押しつけられ退社したらしい。黒川会長は犯人の正体が分かった以上、調査を終了するよう只野に命じる。だが、真由子(三浦理恵子)からの情報によると、グローバル電器は現在、社長派と専務派に分かれて激しい権力争いを繰り広げているという。もしかしたらそのことと浅野は何か関係が......。ところがその矢先、浅野がこつ然と姿を消してしまう。

只野はあらためて奈美に事情を聞く。実は半年前、情報を漏らしたのは借金返済に困った奈美だった。彼女のことを想っていた浅野は奈美の代わりに罪を被ったが、その事実を専務派の山岸(西村清孝)という社員に知られ、社長派を攻撃するために利用されていたのだ。すべてを知りすぎた浅野を消そうとする山岸。と、そこへ只野が現れ、逃げる山岸に容赦ない一撃を叩き込む。「惚れた女のためによくここまでやったな......好きだよ、そういうの」。浅野にそう言葉をかけ去って行く只野。こうして事件は無事、解決したのであった......。

【ゲスト出演者】野久保直樹、原史奈 ほか

 

第3話(34話)「アラフォー部長と年下のイケメン社員」のあらすじ

この半年間、電王堂では社内プロジェクトの情報が外部に漏れ、コンペに落ちるという不祥事が立て続けに3件も起こっていた。只野(高橋克典)は黒川会長(梅宮辰夫)に呼び出され、社内の花形部署である第一企画部への異動と共に、社内スパイを探り出し捕まえるよう特命を受ける。さっそく第一企画部に配属された只野は、部長である一の瀬(鈴木砂羽)が怪しいとにらむ。どうやら彼女は「電王堂王子」と呼ばれ女子社員から人気の営業部社員、霧島(川野直輝)と関係があるようだ。

森脇(永井大)の調査によると、霧島は公私ともに評判がよく、その甘いルックスとは裏腹にたくさんの女性からの誘いにも軽々しく応じないのだという。そんな彼がどうして一の瀬部長のことを......。この半年、彼がつきあった女性社員が関わったプロジェクトの情報が漏洩していることをつかんだ只野は以前、霧島と交際していた女性社員に接触、さらに霧島にも接近。さわやかな笑顔の裏に隠された、彼の恐るべき素顔をのぞき、疑惑を深めていく。

霧島の正体を一の瀬に告げる只野。動揺する彼女だったが、霧島を信じ、彼に抱かれる賭けに出る。そこでパスワードを霧島に教えた彼女だったが、彼女の思いも空しく、彼がスパイである証拠をつかむことになる。ところがその矢先、彼女が何者かに連れ去られそうになる。そこへ助けに現れたのはなんと霧島だった。彼は自分がこれまでしてきたことを謝り、身体を張って彼女を守ろうとするが、チンピラたちに捕まってしまう。新企画のファイルと霧島の命を交換すると脅され、ファイルを差し出す一の瀬。だが、霧島は彼らとグルだったのだ。

まさに絶体絶命のピンチ。そこへ只野と森脇が現れる。只野は襲いかかる敵どもを蹴散らし、最後に霧島へ渾身の一撃を叩き込む。こうして事件は無事、解決した。だが、責任を感じた一の瀬は後日、辞表を提出。会社を去る日、只野を見かけた一の瀬が声をかける。「あなた、私の......最後の部下だったのね......がんばって」。そう言って去って行く彼女の後ろ姿を、無言のまま優しいまなざしで見送る只野であった......。

【ゲスト出演者】鈴木砂羽、川野直輝 ほか

 

第4話(35話)「女子大生殺人!難読漢字のトリック」のあらすじ

電王堂が宣伝キャンペーンを手がけている東亜女子大学の新キャンパス建設予定地で、一人の生徒・若宮薫(桂亜沙美)が遺体となって発見される。スキャンダルによる大学のイメージダウンを懸念する黒川会長(梅宮辰夫)は只野(高橋克典)を呼び出し、彼女の死の真相と背後関係を探るよう命じる。学内に潜入した只野は学長の高木(江守徹)と会うが、いきなり漢字の質問をされ悪戦苦闘。そこに准教授の百合(横山めぐみ)が現れ、2人が新キャンパス建設をめぐって対立関係にあることを知る。

さらに只野は、遺体の発見現場で難解な漢字が書かれたメモを見つける。高木に見せたところ、それは「寂寞(せきばく)」という漢詩で、生きていく望みを失った虚無的な哀しみを詠ったものらしい。では、これが彼女の遺書なのか? 彼女は中国への留学を間近に控え希望に満ちていたはず。そんな人間が自殺とはにわかには信じ難い。だがその後、化学研究室から青酸カリが紛失していたことが発覚。現場には彼女の指紋のついたドライバーが落ちていた。やはり薫は自ら命を絶ったのだろうか......。

真由子(三浦理恵子)の情報により、新キャンパス建設予定地周辺の土地売買で大儲けした人物の存在が浮かび上がる。その人物が薫の死と関係あるのだろうか。謎が深まる中、只野はキャンパスで薫そっくりの女性と出会い、驚く。それはなんと薫の双子の妹・毬(桂亜沙美・二役)だった。彼女の話によれば、姉は病気の自分のために留学費用を手術代にあててくれたのだという。只野は薫が百合に送ったメールの写真をもう一度見直し、あることに気づく。

そこで只野は百合と高木を呼び出し、百合が薫を殺したのではないかと指摘する。憤慨し、教室を出る百合。その夜、高木に呼び出された百合が差し出されたコーヒーを飲もうとしたした瞬間、只野が現れた。「待て! やっぱりあんたが若宮薫を殺したんだな」。高木は新キャンパス建設に反対していたが、予定地の情報を事前に売る事で多額の報酬を受け取ろうと画策。偶然、その現場を目撃した薫に口止め料を要求され、彼女を殺害したのである。只野は薫が遺したメモに書かれた漢字の間違いを高木が指摘しなかったことに疑問を持ち、あらかじめ百合に事情を説明し、高木を罠にかけるためにひと芝居うったのだ。

「私は自分の間違いの責任は取るつもりだ」。そう言って百合が飲もうとした青酸カリ入りのコーヒーを手にする高木。只野は素早く葉巻を投げつけ、コップをたたき落とす。百合が叫ぶ。「責任の取り方はそれじゃないはずです!」。こうして高木は自首し、事件は無事、解決したのであった......。

【ゲスト出演者】江守徹、横山めぐみ ほか

 

第5話(36話)「解き明かされた5年前の真実」のあらすじ

ある日、電王堂の人事局課長・木ノ内(野村宏伸)が屋上から転落死するという事件が起こる。現場の状況から警察は自殺であるとの判断を下すが、彼は先月結婚したばかりで、仕事上でも特にトラブルは抱えてなかった。黒川会長(梅宮辰夫)は只野(高橋克典)を呼び出し、彼の死の真相について探るよう命じる。森脇(永井大)の調べによると、事件当夜、現場付近にいたのはオペレーターの片桐楓(安達祐実)ただ一人。だが、彼女は目が不自由で、人事局長の内村(石丸謙二郎)からも手術を勧められていた。はたして彼女が犯人なのだろうか。

そんな折、楓がチンピラたちに襲撃される。幸い只野が駆けつけ難を逃れるが、彼女は木ノ内が死んだ夜、更衣室で男にぶつかったという。コロンの匂いを手がかりに電王堂をくまなく探したところ、広報部の江崎(山西惇)が容疑者として浮かび上がってきた。楓に襲いかかろうとした江崎を取り押さえると、借金返済のために女子更衣室に盗撮カメラを仕掛けたことを白状した。しかし、楓を襲った連中については心当たりがないという。では、奴らはいったい誰が......。

只野は楓から失明の理由を聞く。5年前、彼女は恋人の孝一を誘って山にハイキングに出かけたが、ハンターの誤射が孝一を直撃。楓も目を負傷し、光を失ってしまったのだ。自分を責める楓を「彼の分まで精一杯生きろ」と励ます只野。その時、森脇から江崎が殺されたという知らせが入る。さらに真由子(三浦理恵子)から木ノ内が5年前からどこかに寄付をしていたという情報を入手。楓に寄付の事実を確かめた只野は木ノ内が5年前の事故と関係があったとにらむ。さらに森脇が入手した江崎の盗撮映像をチェックしたところ、そこにはある人物が映っていた。

その男とはなんと内村だった。証拠を突きつけられ本性を現す内村。「そうだ。やったのは俺だ」。5年前のあの日、内村は木ノ内と共にハンティングをしていたところ、偶然通りかかった楓たちを誤射。だが内村は木ノ内を脅し、黙ってその場を立ち去る。その後、楓が偶然、彼らの前に現れたため、すべてを打ち明けようとした木ノ内を殺し、自殺に見せかけ始末したのだ。「あんな事故くらいで人生を棒に振ってたまるか」。「このクズが......」。只野は内村が呼び寄せたチンピラを蹴散らし、内村に怒りの鉄拳をぶち込む。こうして事件は無事、解決した。

後日、手術に無事成功した楓は廊下で只野とぶつかりそうになる。彼女の腕をつかんだ手の感触に何かを気づく楓。「あの......ひょっとしてあなた......」。楓の問いかけにそっと微笑み、黙って去って行く只野であった......。

【ゲスト出演者】安達祐実、野村宏伸、石丸謙二郎 ほか

 

第6話(37話)「女子プロボウラー 殺しのストライク」のあらすじ

電王堂制作部の部長・平田(森次浩嗣)がある日、3000万円という多額の制作費と共に姿を消してしまう。彼は長年、ボウリング業界の仕事に従事し、現在女子プロボウラー界を支えているベテラン・神崎リリー(伊藤かずえ)を発掘。ボウリング業界の発展に大きく寄与した功労者でもある。そんな彼がいったい、なぜ......。黒川会長(梅宮辰夫)は只野(高橋克典)を呼び出し、平田を探し出すよう命じる。さっそく制作部に潜入した只野は、ボウリング場でリリーが新人選手・米倉まどか(宇野実彩子)と言い争うのを目撃する。

只野はリリーと平田が公私ともに深い関係にあったことを知り、リリーを尾行。その直後、彼女が何者かに襲われる場面に出くわす。さらに全日本プロボウリング選手権の前日、なんと平田が遺体で発見されるという知らせが入る。それを聞いて激しく動揺するリリー。どうやら警察では自殺と断定したようだが、リリーが襲われたことと平田の死に疑問を持った只野は黒川会長に相談し、しばらく調査を進めることにする。

選手権は大方の予想通り、リリーとまどかの一騎打ちとなった。両者ともに譲らぬまま迎えた最終フレーム、惜しくもまどかはピンを一本だけ残してしまい、リリーは見事優勝を勝ち取った。ところがなんと大会終了後、まどかが「リリーに八百長を強要された」と記者会見で告白。マスコミそしてボウリング界を巻き込んだ大騒ぎに発展する中、只野は平田の後を追って自らの命を絶とうと決めていたリリーに思いとどまるよう説得する。

とあるビルの一室。まどかに執拗に迫っていたのは、制作部の副部長・河合(三上市朗)だった。河合は己の野心のために邪魔な平田とリリーを殺し、ボウリング界の権力を握ろうとしていたのだ。と、そこへ只野がさっそうと現れる。「嫌がっている女を無理矢理っては、よくねえんじゃねえかなぁ?」。河合の悪事を暴いた只野は彼が呼び寄せたチンピラたちをなぎ倒し、最後に河合を叩きのめす。こうして事件は無事、解決したのであった。

後日。総務二課のメンバーとボウリング場へ向かった只野。そこには新人ボウラーを優しく指導しているリリーとまどかの姿が。その光景に黙って微笑む只野であった......。

【ゲスト出演者】伊藤かずえ、宇野実彩子(AAA)、森次晃嗣 ほか

 

第7話(38話)「小さな訪問者」のあらすじ

その誠実さから"ミスタークリーン"と呼ばれている電王堂経理二部の社員・白石(岡田浩暉)が、同社の大手クライアントでもある宝田化粧品の社長令嬢・しおりと婚約を発表した。ところが、それと時を同じくして黒川会長(梅宮辰夫)のもとに脅迫状が届く。差出人はなんとホステスの若菜(神楽坂恵)。彼女は白石と自分の間に海斗(澁谷武尊)という息子がいることを告白し、口止め料として5000万円を要求してきた。只野(高橋克典)は黒川の命を受け、海斗を連れて若菜を探すことにする。

只野は若菜が働いていたクラブを訪れ、ホステス仲間から彼女がホストにハマっていたことを聞き出す。そんな矢先、二人の前にチンピラたちを率いた闇金業者・金子(唐渡亮)が現れる。無理矢理に海斗を連れ去ろうとする彼らを難なく蹴散らす只野だったが、彼らと若菜の関係とはいったい......。どうやら問題は簡単には片づきそうにないようだ。

森脇(永井大)の調査で、若菜が貢いでいたホスト・一輝(弓削智久)の素性が明らかになる。だが、ホンの一瞬、只野が目を離したスキに、海斗を狙って何かが階段の上からドラム缶を落としてきた。卑怯な手口に怒りを募らせる只野。しかし、金銭が目的ならなぜ海斗の命を狙うのか。そんな疑念を抱く只野の前に再び金子が現れた。襲いかかるチンピラたちを再び蹴散らす只野。そこへ、同じように若菜の行方を追っていた白石も駆けつけ、ついに海斗は親子の対面をはたす。

だが、白石の本当の目的は、自分の出世に邪魔な海斗と若菜を消すことだった。間一髪、駆けつけた只野が白石に怒りの一撃を叩き込む。「いいか、男ってのはな、誰にも頼らず一人っきりで生きていかなきゃなんねえんだ。どんなに辛くても歯くいしばってな。それが......男ってもんだ」。そう海斗に言い残して去って行く只野。こうして事件は無事、解決したのであった。

しばらくして、アパートで仲良く暮らす海斗と若菜。そんな二人の姿を見守った後、ドアノブに新品のサッカーボールをそっとかけ、黙って立ち去る只野であった......。

【ゲスト出演者】澁谷武尊、神楽坂恵、岡田浩暉 ほか

 

最終回「だまされた歌姫 殺意のメロディ」のあらすじ(ネタバレ注意)

Jポップの歌姫として絶大な人気を誇る歌手・天海カヲル(金子さやか)をプロデュースし、かつては「世界の有栖川」とまで呼ばれた音楽プロデューサー・有栖川譲二(鈴木一真)。しかし、彼は現在、極度のスランプに陥っていた。電王堂がサポートし、近々開催される環境博覧会のテーマ曲を彼が書く予定なのだが、締め切りまで時間がない。黒川会長(梅宮辰夫)に呼び出された只野(高橋克典)は、さっそく有栖川に接触し、事情を探る。

森脇(永井大)の調査により、有栖川が何者かに脅されていることが判明する。金の受け渡し場所で待っていた謎の男(ケイン・コスギ)は、只野とも互角に渡り合うほどの腕前だが、そこへなぜかチンピラたちが現れ、彼を襲う。有栖川の説明によれば二週間前、彼の家に泥棒が侵入し、一本のビデオテープを盗み出したという。それがあの男だとすれば、チンピラたちはなぜ彼を襲ったのか......。只野は疑問を深める。

男が残した写真から身元が判明した。名前は藤堂俊介。一緒に写っていたのは妹の美咲(阪井あゆみ)。だが、3年前、彼女は有栖川のプロデュースでデビューする直前、自殺してこの世を去っていた。只野はそのことを有栖川に問いただすが、彼は「何も知らない」と口を閉ざす。カヲルによれば、美咲は有栖川にデビューを約束されていたが直前になってそれをキャンセルされ、ショックで自殺を図ったのだという。

生前、美咲が歌っていたストリートの一角に、花を供える藤堂。そこに現れる只野。そこへ再びチンピラたちが現れ、藤堂を襲う。只野は藤堂から託されたビデオテープを検証する。それは美咲がカヲルのヒット曲を歌う姿が収められていたプロモーションビデオだった。しかし、有栖川がこのビデオを使って彼女を騙したとしたら、なぜわざわざ手元に残す必要があったのか。只野はマヤ(はるな愛)のバーで偶然、カヲルのプロモーションビデオを見て何かに気づく。

コンサートでリハーサル中のカヲルを訪ねる只野。只野は美咲とカヲルのビデオの背景にあるビルの高さの違いを指摘。美咲のはビルが建設途中だった。一方カヲルの時はビルが完成している!つまりビデオは美咲で先に撮影されていた・・・そう、この曲はもともと美咲のために書かれたものだったのだ。カヲルは3年前、曲を美咲に取られた嫉妬から彼女を自殺に見せかけて殺したことを告白する。藤堂を襲ったチンピラたちも彼女の差し金だった。襲いかかるチンピラたちをなぎ倒す只野。「スターの座に目がくらんで人を殺めるとは、幼稚園からやり直した方がいいんじゃねえのか。大物気取りのスターさんよ」。カヲルは只野に襲いかかろうとするが、あらかじめ呼び出されていたマスコミたちにアッという間に取り囲まれる。こうして事件は無事、解決した。

街角。一人佇みタバコを吸う只野。だが、足元の歩道には「禁煙」のマークが。「そんな時代か......」。只野はそうつぶやくと、森脇の運転する軽トラックに乗り込み、またどこかへと向かうのであった......。

【ゲスト出演者】金子さやか、鈴木一真、ケイン・コスギ、阪井あゆみ ほか

※テレビ朝日HPより引用

Q.E.D.証明終了

 

Q.E.D.証明終了

2009年1月8日からNHK総合「ドラマ8」枠で放映。

元気で明るく健康だけが取り柄の女子高生とアメリカの大学を15歳で卒業した天才少年のコンビが数学的思考で事件の謎に迫る、本格派ミステリードラマ。
事件の謎に挑む明るい女子高生という役どころに、モーニング娘の高橋愛が挑戦。

原作は、「マガジンGREAT」(講談社)に連載の加藤元浩の人気コミック。

Q.E.D.とは、ラテン語でQuod Erat Demonstrandumの略。「それが証明すべき事であった」という意味。数学で証明の終了を明確に示すためによく使われる。

Q.E.D.証明終了 動画 (最終回の結末に注目!)  


Q.E.D.証明終了の主題歌

 青山テルマ 「このまま ずっと」


Q.E.D.証明終了の出演者

水原可奈  ...... 高橋 愛
燈馬想(塔場総一郎) ...... 中村 蒼
梅宮衿子 ...... ちかげ
香坂まどか ...... 中村 静香
西丸浩樹 ...... 中山 卓也
笹塚真人(幡ヶ谷真) ...... 富岡 晃一郎
水原幸太郎(霧之塚幸輔) ...... 石黒 賢
鎌田公男先生 ...... 野間口 徹
江成姫子(クイーン) ...... 垣内 彩未
長家幸六(ホームズ) ...... 広瀬 斗史輝
盛田織理(モルダー) ...... 渋谷 謙人
古典の先生 ...... 小磯 勝弥
美術の先生 ...... 小川 麻琴

 

Q.E.D.証明終了のスタッフ

脚本:藤本有紀、相原かさね
音楽:海田庄吾
制作統括:古川法一郎
演出:伊勢田雅也、榎戸崇泰

 

Q.E.D.証明終了の視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2009/01/08 青の密室 6.2%
第2話 2009/01/15 銀の瞳 6.0%
第3話 2009/01/22 学園祭狂騒曲 4.7%
第4話 2009/01/29 ブレイク・スルー 3.9%
第5話 2009/02/05 サスペンス刑事/狙われた美人女優/迫りくるストーカー/
断崖にこだまする銃声/可奈と想は全部見ていた
7.1%
第6話 2009/02/12 賢者の遺産 5.4%
第7話 2009/02/19 エレファント! 4.4%
第8話 2009/02/26 罪と罰 5.1%
第9話 2009/03/05 可奈のタイムカプセル 3.5%
最終回 2009/03/12 立証責任 4.8%

 

Q.E.D.証明終了のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!

第1話「青の密室」のあらすじ

水原可奈(高橋愛)は東京の高校2年の17歳。勉強は苦手だけど剣道の腕が立つ健康優良女子。何にでも好奇心旺盛で困っている人を見るとおせっかいなほど世話を焼きたくなる性分。2008年9月、可奈のクラスに転入生・燈馬想(中村蒼)がやってきた。想はアメリカの名門大学MIT(マサチューセッツ工科大学)を15歳で卒業したという天才少年。

さっそく数学の先生の証明のマズさを指摘した想はクラスから浮いてしまうが、「そんな天才がなぜ日本の高校に転入してきたの?」と可奈の好奇心に火が付く。 ある日曜日、ひょんなことで手に入れた無料体験クーポンを持って、可奈と想はスカイダイビング場にやって来た。スカイダイビングの世界選手権日本代表チームの演技を見上げていると、メンバーの一人が落下し始めた!

そのまま着地した男はパラシュートを背負っていた背中にナイフが突き刺さった状態で死んでいた。飛行機の中ではいつも通り話していたというが、高度1万フィートの上空で一体誰がどのように殺したのか!?可奈の父・水原幸太郎警部(石黒賢)も加わって、可奈と想は難解な事件の謎に挑む。

【ゲスト出演者】松田悟志、尾関伸嗣 、友井雄亮、本田大輔 ほか

 

第2話「銀の瞳」のあらすじ

可奈(高橋愛)が想(中村蒼)と古典の勉強に四苦八苦しているところへ幼なじみの鈴子(押元奈緒子)の結婚式の招待状が届く。鈴子の母は人形作家の七沢克美(江波杏子)で、無形文化財の候補にも上がるほどの人形を作っていた。もうすぐ作品を集めた人形館を開館する予定だったのだが、出資企業の大半が熱狂的コレクターの阿久津(谷本一)のダミー会社であると知り、失意のうちに克美は亡くなってしまう。

その数週間後、人形館で阿久津が死体で発見された。阿久津は心臓にペースメーカーを入れており、事故の可能性も探っていた水原警部(石黒賢)は、関係者から話を聞く。七沢の娘の鈴子、鈴子の婚約者の吉野(長谷川朝晴)、そして人形館の管理人安岡(真実一路)、それぞれが自分が第一発見者だと主張し、微妙に話が食い違う。3人とも阿久津に弱みを握られたり、恨みを抱いていた。

果たして阿久津は殺されたのか、事故なのか?そして、現場から無くなった人形はいったいどこへ行ったのか? 古典にも造詣が深い想が、人形の銀色の瞳を見つめて推理する!

【ゲスト出演者】押元奈緒子、長谷川朝晴、真実一路、谷本一、江波杏子 ほか

 

第3話「学園祭狂騒曲」のあらすじ

学園祭のイベントで可奈(高橋愛)は女子剣道部の衿子(ちかげ)、まどか(中村静香)と一緒にメイド喫茶を企画。売り上げナンバーワンを目指して想(中村蒼)も駆り出して準備をしていた。女子剣道部の部屋の近くには、探偵同好会の怪しい3人(垣内彩未、広瀬斗史輝、渋谷謙人)がお化け屋敷を作っていて、お互いに商売の邪魔になるといがみ合う。

さらにその隣では、上方落語研究会の二人(辻本祐樹、桂とま都)と軽音楽部のバンド・ナルシスツ(鈴之助、川原一馬、小野健斗)がお互いの芸をめぐって言い合いをしていた。そんな雰囲気の中で準備をしていると突然停電が起きる。電気が復旧するまでにそれぞれ買い出しに出かけようとすると、想の姿がない。可奈は想を探し出し夕食に誘うが「一人になりたい」と断られてしまう。

なぜ燈馬がわざわざ日本の高校に編入してきたのか、可奈の謎はさらに深まる。可奈が一人で学校に戻ると4つの部屋全部が荒らされていて、4つのクラブがもめているところだった。可奈は想を真似て、それぞれのグループのアリバイと動機を書きだして、事件の犯人を証明しようとするが...。

【ゲスト出演者】ちかげ、中村静香、広瀬斗史輝、渋谷謙人、辻本祐樹、桂とま都、鈴之助、川原一馬、小野健斗 ほか

 

第4話「ブレイク・スルー」のあらすじ

想(中村蒼)がなぜわざわざ日本の高校に編入してきたのか、可奈(高橋愛)は尋ねたことはなかったが、衿子(ちかげ)やまどか(中村静香)は何かうしろ暗い事情があるに違いないという。想の帰り道をつけている怪しい外国人の男を見つけて可奈は撃退するが、それは想の大学時代の研究仲間のロキことシド・グリーン(森豪士)だった。

ロキは突然大学から姿を消した想を探して日本へやってきたのだ。しかし想は「話すことは何もない」とつれなく追い返す。ロキの研究パートナーのエバ(サヘル・ローズ)もやって来て、可奈はアメリカでのロキと想の関係を初めて知る。研究を理解してくれる人がいないと孤独感にさいなまれていた時にロキの前に現れたのが12歳の想だった。

お互いの研究を議論できるたった一人の親友だったのだ。しかし想の研究論文が何者かにデータごと消し去られた事件がきっかけで、想は大学を去ることになった。天才が二人いることを嫉妬したロキの仕業だと噂が流れ、想とロキの間にはシコリが残ったままだったのだ。ロキが想の命を狙っているのかもしれないと思った可奈は、二人のいる屋上へと急ぐが...。

【ゲスト出演者】森豪士、サヘル・ローズ、小川麻琴 ほか

 

第5話「サスペンス刑事/狙われた美人女優/迫りくるストーカー/断崖にこだまする銃声/可奈と想は全部見ていた」のあらすじ

想(中村蒼)のマンションの駐車場で車にイタズラをしている怪しい男を可奈(高橋愛)が撃退。車の持ち主は、『サスペンスの女王』と呼ばれた女優の渚幸代(青田典子)。しかし最近は若手に押されてすっかり人気は下降気味。マネージャーの緒方(住田隆)の入れ知恵で、車のイタズラ事件を警察も巻き込んだストーカー事件として大々的にマスコミに取り上げてもらおうと画策する。

事件の担当になったのは水原警部(石黒賢)の部下、笠山杉道・通称カサス刑事(松尾諭)。サスペンスドラマと渚の大ファンの笠山は、ドラマばりのシチュエーションと状況証拠に胸を躍らせて事件の捜査を始め、なぜか可奈と想も捜査に付き合わされてしまう。一方、渚は移動中の駅ホームで何者かに突き落とされそうになり、本物のストーカーに怯え出すが、一度自作自演の被害を訴えていたことがバレて警察からは信用してもらえない。

渚を本当に狙っているのは誰か!? 笠山は捜査中に事件を起こして自宅謹慎処分を受けてしまうが、可奈と想は笠山以外に渚を助けられる人はいないと説得し、渚の出世作となったドラマのロケ地、サスペンスの聖地・断崖へと向かうが...。

【ゲスト出演者】青田典子、松尾諭、住田隆 ほか

 

第6話「賢者の遺産」のあらすじ

可奈(高橋愛)と想(中村蒼)はホラー屋敷と噂される古い洋館にやってきた。屋敷の所有者の孫である可奈の剣道の師匠・時田奏恵の依頼で、取り壊す前に記録用の写真撮影をするためだった。屋敷では昭和初期に謎の爆発事故が起こり、当時住んでいた発明家・天真爛丸(中村有志)は行方不明だという。想とはぐれてしまった可奈が地下室に足を踏み入れると、突然昭和9年にタイムスリップ!

想にそっくりの帝大生・塔場総一郎(中村・二役)に出会う。可奈は現代に帰るために助けてもらおうとするが、総一郎もトラブルに巻き込まれていた。書生として世話になっていた富豪の龍門寺虎男(藤岡弘、)が亡くなり、3人の子ども牛之助(中山夢歩)、猿彦(仁科克基)、羊子(坂本祐祈)がそれぞれ隠し遺産の相続を主張するのだが、何が遺産なのか、どこにあるのかが誰にも分らない。

ヒントは虎男の肖像画にあるらしい。その謎を解決できたら総一郎の学費の援助を続けてもらえるという。いろいろ調べている途中、可奈は生きている天真欄丸を発見し、翌日の最終実験で現代に戻れることになった。現代に戻りたい可奈だが、淡い恋心を抱く総一郎を置いて戻るかどうかためらう...。

【ゲスト出演者】中村蒼、藤岡弘、中山夢歩、仁科克基、坂本祐祈、中村有志、石黒賢、富岡晃一郎 ほか

 

第7話「エレファント!」のあらすじ

可奈(高橋愛)の学校の近くで、高校生をつかまえては延々宇宙の話を聞かせるという迷惑な"海賊ジャック"(袴田吉彦)が出没するようになった。探偵同好会の宇宙人マニアのモルダー(渋谷謙人)はすっかり心酔してしまう。海賊の宝さがしに可奈とクイーン(垣内彩未)、ホームズ(広瀬斗史輝)も駆り出され、ある会社の金庫を盗みに行くが、怖気づいて何も盗らずに帰ってくる。

翌日、病気で倒れたジャックの世話をした可奈たちは「褒美を出す」と言われ、ジャックの住処を訪ねる。そこには昨日盗まなかったはずの金庫があった。本当に昨日の金庫なのかどうか、可奈とクイーンは再び会社を訪れて確かめてみるが、やはり金庫は無くなっていた!金庫の持ち主の社長・南武沙織(古村比呂)は、ジャックの悪ふざけだと言って相手にしない。

一体どうやって一人で金庫を盗んだのか?ヒントは「ティーカップ」だという。困り果てた探偵同好会の三人は、想(中村蒼)に助けを求める。想が海賊ジャックの正体を暴くため、黒板いっぱいに数式を書いて挑発すると...。

【ゲスト出演者】袴田吉彦、古村比呂、渋谷謙人、垣内彩未、広瀬斗史輝 ほか

 

第8話「罪と罰」のあらすじ

可奈(高橋愛)は期末テストを前にしても勉強する気がのらない。想(中村蒼)に喫茶店でスウィーツを食べようと誘う。そんな二人を苦々しく見ていたのは大学院生の千田川邦彦(北条隆博)。学費を稼ぐためにバイトに明け暮れても生活に困っている。「優秀な俺がなんでこんなに金に困っている!?」と不公平感を募らせていた。近所で連続強盗事件が起きているのに便乗して、千田川は強盗を試みる。一方、水原警部(石黒賢)は5件目の連続強盗事件の捜査にあっていた。被害者は大学院生の千田川のアパート。犯行の手口は連続強盗犯と同じだった。実は千田川が自分のアパートに強盗を装って忍び込み、被害者として名乗り出て、その後の強盗をうまくやろうとする計画だったのだ。しかし数日後、千田川が強盗に入った家では、老人がすでに殺されていた。千田川は引き出しの金を盗んで逃げる。水原警部(石黒賢)は殺人の容疑者としてギリギリと千田川を追い詰めていくのだが、立件するには決定的な証拠がない。可奈と一緒に千田川に呼び出された想は、何気なく聞いた千田川の言葉から事件を一気に解決する...。

【ゲスト出演者】北条隆博、牧口元美、松澤傑、きゃんひとみ ほか

 

第9話「可奈のタイムカプセル」のあらすじ

可奈(高橋愛)が小学校3年の時に埋めたタイムカプセルが出てきた。掘り当てたのは探偵同好会の3人組(垣内彩未、広瀬斗史輝、渋谷謙人)。恐る恐る可奈が開けてみると、そこには宝物と思われる写真と野球の硬球とゲームソフトが入っていたのだが、その写真を撮ったことなどまるで思い出せない。ボールは誰かの宝物だった気もするが、なぜ可奈のものになったのかも思い出せないのだった。当時も同級生だった西丸(中山卓也)は、意味ありげに「よーく思い出した方がいい」という。手掛かりはボールに書かれた「中陵」の文字。探偵同好会の3人組が中陵野球部員の野辺(本間健大)を可奈の家まで連れてきて確かめるが、ボールは野辺のものではないという。想(中村蒼)が記憶をたどる手助けをして、写真に写った二人の少年のことを思い出すが、二人とも小学校の卒業アルバムには載っていなかった。ボールはもらったのではなく取り上げたのではないかと西丸が言い始める。大切だと思っていたものを、こんなに簡単に忘れてしまうものだろうか?と可奈は不安になっていくが...。

【ゲスト出演者】桑島真里乃、安藤咲良、田辺未佳、五十畑哉邪、斉藤圭祐、桑代貴明、本間健大、垣内彩未、広瀬斗史輝、渋谷謙人 ほか

 

最終回「立証責任」のあらすじ(ネタバレ注意)

もうすぐ春休み。可奈(高橋愛)たちの高校で、裁判員制度導入のための模擬裁判が行われることになった。クラスの代表として想(中村蒼)が裁判員に選ばれた。しかし想はMITの研究プロジェクトの誘いを受けてアメリカに帰ることになり、模擬裁判の日が最後の登校になるという。想が学校を辞めてしまうと知った可奈は、「燈馬君の人生なんだから。」とあっさり答えるが、本当は心穏やかではない。可奈も裁判員になり自分の頭だけで想と同じ答えが出せたら、想を止める権利が与えられるのだと衿子(ちかげ)に背中を押される。ある春休みの日、模擬裁判が始まった。裁判長(田村亮)は「有罪を立証しない限り、無罪である」と可奈たち裁判員にルールを説明し、ある強盗致傷事件の審理が進められる。借金を抱えた青年が女性を殴り、現金を奪ったというが、事件そのものを目撃した証人はいない。検察官(飯田基祐)と弁護士(原千晶)が証言をめぐって尋問するのを目の前にして、可奈はなんとか自分の力だけで結論を導こうとする。評決で無罪に手を上げる可奈。果たして想は!?

【ゲスト出演者】田村亮、原千晶、飯田基祐、鈴之助、垣内彩未、広瀬斗史輝、渋谷謙人 ほか

※NHKHPより引用

キイナ

 

キイナ~不可能犯罪捜査官~

2009年1月21日から日本テレビ系列で放映。

最新の科学が解き明かした不思議現象や世界で実際に起こった怪奇事件をベースにした、ミステリアスでスリリングなオリジナルドラマ。
類まれな頭脳を持った女捜査官という役どころに、菅野美穂が挑戦。

番組終了後には、平岡祐太が主演する 「タケル 新人捜査官ファイル」というスピンオフ作品が放映されている。

キイナ~不可能犯罪捜査官~ 動画 (最終回の結末に注目!) 


キイナ~不可能犯罪捜査官~の主題歌

 MiChi 「ChaNge the WoRLd」


キイナ~不可能犯罪捜査官~の出演者

春瀬 キイナ ...... 菅野 美穂
山崎 尊 ...... 平岡 祐太
遠藤 桜 ...... 小池 栄子
御手洗 修司 ...... 草刈 正雄
雅 一馬 ...... 沢村 一樹
津田 明彦 ...... 金田 明夫 
花田 洋介 ...... 高橋 良輔
服部 浩二 ...... 東根作 寿英
工藤 真一郎 ...... 塚地 武雅
玉井 夕実 ...... さくら
内田 マキ ...... 薗田 杏奈

 

キイナ~不可能犯罪捜査官~のスタッフ

脚本:吉田智子
音楽 :菅野祐悟
プロデュース:加藤正俊、小泉守
演出:猪股隆一、山下学美
制作プロダクション:トータルメディアコミュニケーション

 

キイナ~不可能犯罪捜査官~の視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2009年1月21日 記憶する心臓 16.5%
第2話 2009年1月28日 憑依された少女 15.5%
第3話 2009年2月4日 蘇る死者 15.3%
第4話 2009年2月11日 死を鑑る占い 12.7%
第5話 2009年2月18日 病院の幽霊 14.2%
第6話 2009年2月25日 呪いの人形 13.3%
第7話 2009年3月4日 偽りの記憶 13.3%
第8話 2009年3月11日 死者からのメッセージ 14.9%
最終回 2009年3月18日 神隠し 14.8%

 

キイナ~不可能犯罪捜査官~のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!

第1話「記憶する心臓」のあらすじ

変死体が発見され、警視庁捜査一課の新人捜査官・山崎タケル(平岡祐太)は、係長・雅一馬(沢村一樹)とともに出動した。現場は林の中で、うつ伏せの女性の変死体の周辺には、おびただしい数の魚が落ちている。捜査官・津田明彦(金田明夫)や服部浩二(東根作寿英)は、魚が空から降ってきたという第一発見者の作業員の証言に首をひねる。死体所見は、頭部損傷による脳挫傷らしかった。
そこに登場したのは、女性捜査官の春瀬キイナ(菅野美穂)。キイナは、傷だらけの魚を見て、海で発生した竜巻によって運ばれた、と直ちに分析。さらに死体を検証したキイナは、女性の死因を状況から推理した。

検死の結果は、キイナの推察通り。キャリア組ながら現場を志願したタケルは、管理官の御手洗修司(草刈正雄)に事件解決を報告する。そんなタケルに、御手洗は、キイナひとりしかいない特別班、通称"ベッパン"に入るよう指示。そこが不思議な事件ばかりを捜査する部署だと知ったタケルは、思わずグチをこぼした。

まもなく、キイナは、情報管理担当の遠藤桜(小池栄子)から、夢で殺人現場を見たという女性が来ている、との連絡を受けた。その女性は、半年前、心臓移植手術を受けた幸田絢香(白石美帆)。

心臓移植の後、その心臓のドナーが突き落とされる夢を何度も見るようになったと言う絢香は、"心臓"が誰かに殺されたと自分に訴えかけてくる、犯人を捕まえて欲しいとせがむ。さらに、それまで嫌いだったハンバーグが好きになり、なぜか知らないアニメソングを口ずさむようになり、"パラッチョ"という謎の言葉が頭に浮かぶ、とも言う。

キイナは、絢香の頭に浮かんだという公園の絵をたよりに調査を開始して―。

【ゲスト出演者】白石美帆、勝村政信 、霧島れいか、まいど豊 、中村柊芽 、久保田将至 、山崎健二 ほか

 

第2話「憑依された少女」のあらすじ

自分の部屋で眠っていた女子中学生が何者かに襲われてケガをする事件が発生した。被害者・深田雪乃(川島海荷)は幸いにも命に別条はなかったが現場となった部屋の壁には『死ね』との落書きがあった。

雪乃は、父・雄三(大高洋夫)、母・晃子(かとうかず子)と3人暮らし。雄三らの話によると、この家に引っ越してきてから、家が地震のように揺れたり「カン、カン」というラップ音が聞こえるようになった。さらに、雪乃が寝ている時によくうなされるようになったと言う。雅(沢村一樹)らは、その話をまったく取り合わなかったが、キイナ(菅野美穂)とタケル(平岡祐太)は、目の前でテーブルの上のカップがひとりでに動き出し、床に落ちるのを目の当たりにし、唖然となった。

現場検証の結果、外部から侵入した痕跡がなかったため、捜査陣は、両親のどちらかが危害を加えたか、あるいは雪乃の自傷である可能性が高いと断定した。だが、壁の落書きの筆跡は、明らかに3人のものとは違っていた。

まもなく、深田家にビデオカメラを持ち込んで監視を始めたキイナは、真夜中、雪乃が何かにとり憑かれたように暴れ出す姿を目撃する。そして、雪乃は突然、「サトシ」という名前を口にした。サトシというのは、8年前に水死した雪乃の3歳年上の兄。当時、桟橋で雪乃と遊んでいたサトシは、誤って湖に転落したと報告されている。

捜査が進められる中でも、深田家の異常現象は収まらなかった。そこで、科学捜査研究所の真一郎(塚地武雅)を訪ねて相談したキイナは、深田家に異常現象を起こす原因のヒントをみつけて――。

【ゲスト出演者】川島海荷、大高洋夫、かとうかず子、嘉数一星 ほか

 

第3話「蘇る死者」のあらすじ

死亡したはずの男がフラフラと歩いていた――。
そんな目撃情報を聞いた、男の妻・渋沢瞳(紺野まひる)から、確認してほしいと依頼を受けたキイナ(菅野美穂)たち"ベッパン"はさっそく捜査を始める。

その男は、建設会社で現場監督をしていた渋沢圭吾(山崎樹範)。事故当時、仮設事務所で一人当直をしていたところ、石油ストーブが原因の爆発事故に遭遇し死亡した。遺体の損傷が激しかったため、死因の特定には至らなかったが、血液型、遺留品の結婚指輪などから、渋沢本人と確認された。

渋沢の家を訪ねたキイナとタケル(平岡祐太)は、瞳の目が不自由だということに気付き驚く。瞳は、今でも渋沢が近くで見守っていてくれる気がすると言う。実は渋沢が目撃された場所は、瞳がプロポーズされた思い出の場所だったのだ。

そんな中、瞳が自宅で何者かに襲われる強盗致傷事件が発生した。キイナたちが捜査をしていると、渋沢のかつての同僚・河野祐一(松尾敏伸)が心配して駆けつけてきた。河野も犯人には心当たりはないと言う、その時、キイナは野次馬の中に、一瞬、見覚えのある渋沢のコートを見た気がして―――。

【ゲスト出演者】紺野まひる、山崎樹範、松尾敏伸 ほか

 

第4話「死を鑑る占い」のあらすじ

桜(小池栄子)の高校時代からの親友・高原美和子(黒坂真美)が "奇跡の占い"で話題の、大人気占術師・星宮麗香(南野陽子)の占い通りに運命の人と出会い、近々結婚すると聞いたキイナ(菅野美穂)は、好奇心いっぱいでタケル(平岡祐太)と、占いの館で行われていたテレビ番組の収録に、桜について行くことになった。その会場で麗香に指名されたキイナは、性格や真一郎(塚地武雅)への思いをズバリ言い当てられすっかり舞い上がってしまう。

本番終了後、麗香に占ってもらった桜は、"身近な人に死が近づいている""純白のウエディングドレス"が見えると告げられ、それが美和子のことだと察した桜は、キイナらと自宅に駆けつけた。そこで死亡している美和子を発見してしまう。

現場検証によると、美和子の死因は、毒物による中毒死だと判明。結婚式を目前に幸せそうだった美和子が自殺するはずがないと、桜は主張するが「感情論でモノを言うな」と、雅(沢村一樹)は制す。捜査が進む中、死亡推定時刻直前に美和子の部屋から出て行く男の姿を隣人が目撃していた事が判明。男は美和子の婚約者の須藤啓介(前川泰之)だった。早速、雅は、須藤に任意同行を求め事情聴取が行われた。

その頃、マスコミが麗香を殺人を予言した占術師と騒ぎ始めていた。キイナは、なぜ麗香が美和子の死を予言できたのか不思議に思い―――。

【ゲスト出演者】南野陽子、前川泰之、黒坂真美 ほか

 

第5話「病院の幽霊」のあらすじ

タケル(平岡祐太)がストレス性胃腸炎で入院した。キイナ(菅野美穂)のせいだと女子職員たちが噂する中、キイナと桜(小池栄子)はタケルを見舞いに訪れた。その病院では幽霊が出るという噂があり、タケルも病室前の廊下で低いうめき声を聞いたという。その夜、鍵のかかった病室から、女性の「来ないで」という声を聞いたタケルは、通り掛かった看護師にドアの鍵を開けてもらい病室に飛び込んだ。しかし室内には誰もおらず、タケルは駆けつけた医師の宮下(吹越満)と共に、開け放たれた窓の下で転落死している女性を見つけた。

死亡したのは、看護師の小久保美由紀(浅見れいな)だった。検視の結果、不審な点は見当たらず、また、美由紀が最近塞ぎ込むことが多かった、との証言から自殺の線が強まった。
 しかし、キイナは、明るく患者さんたちからも慕われていた美由紀が自殺するとは考えられないと言う同僚看護師たちの話から、美由紀は自殺ではないのではないかと思い捜査を始めた。捜査を進めるうちに、この病院では、深夜車椅子が勝手に動き出したり、鏡の中に幽霊が現れたり、誰もいないのに肩を捕まれた、などといった数々の心霊現象が実際に起きており、キイナは美由紀の転落死も幽霊の仕業ではないかと思い――。

【ゲスト出演者】吹越満、浅見れいな、西尾まり、和希沙也、大塚良重 ほか

 

第6話「呪いの人形」のあらすじ

鍵が掛けられた密室の部屋で小学校教諭・牧野弘樹(泉政行)の死体が発見された。牧野の部屋は、魔除け、厄除けのお札、何十個ものお守り、仏像...と異様な雰囲気で、早速、キイナ(菅野美穂)たち、"ベッパン"も呼ばれた。室内は、荒らされた形跡もなく、他殺の可能性は低いと見られていた。

しかし、そこに「担任の牧野先生を呪い殺した!」と莉子(森迫永依)と言う少女が現れた。莉子が持ってきたのは、針が刺さった呪いの人形。莉子は、恋人がいないと言っていた牧野先生が立川歩美先生(入山法子)と親しげにしている姿を見て失望し、呪いを掛けたと告白する。「でも、本当に死んじゃうなんて...」と泣きながら反省する莉子に、キイナは真相を必ず突き止めると約束する。

キイナとタケル(平岡祐太)が捜査を進めると、莉子の通う学校では、子供たちの間で、呪いの人形やこっくりさんが流行っていた。しかも、牧野は3ヶ月ほど前から釘の打たれたワラ人形を送り付けられたり、胸の痛みを訴えたり、いつか自分は呪い殺されるのではないかと怯えていたと言う。
その上、学校周辺では、赤いコートを着てマスクをした『マスクの花子さん』と呼ばれる人物が出没していて、子供たちは怯えていた。しかし莉子は、牧野先生を本当に殺したのは『マスクの花子さん』かもしれないと、たったひとりで後をつけて――。

【ゲスト出演者】森迫永依、泉政行、入山法子、江口のりこ ほか

 

第7話「偽りの記憶」のあらすじ

捜査一課・主任の津田(金田明夫)の愛妻・真美子(宮崎美子)が、殺人未遂の現行犯で逮捕された。真美子は、投資会社を経営する田所祐二(三上市朗)を待ち伏せし、鉄パイプで撲りつけたのだ。キイナ(菅野美穂)の取調べに対し、真美子はリゾート開発に絡む架空の投資話で田所に多額の金を騙しとられ、憎くて憎くて、殺さなきゃ自分がどうにかなってしまいそうだった。と供述した。一方、入院中の田所は、真美子には会った事も顔を見たこともない、騙した覚えもない、被害者は自分の方だ。と証言した。

二人の供述がまったく食い違い、困惑する捜査一課、辛そうな津田を気遣うキイナたちだったが、雅(沢村一樹)は、津田に捜査からはずれるように指示した。取調べを進めると、真美子は田所に招待され沖縄に視察旅行に出かけたと供述。現地で偶然遭遇した交通事故や、その日によって違うはずの朝食のメニューなど正確に話した。ところが、津田と娘は、その日、真美子は間違いなく東京の自宅にいたと言う。

ますます困惑するキイナとタケル(平岡祐太)は、津田の自宅を訪ねた。津田は、真美子が沖縄に行っていないと言い切るには理由があると言う。実は、真美子は飛行機恐怖症で飛行機に乗ることができない。だから、今、心療内科のカウンセリングを受けている最中だったのだ。キイナたちは早速、その担当医の桐島貴子(荻野目慶子)の元を訪ねる。そして、津田にはもうひとつ引っかかる事があった、事件の夜、家の電話がワンコールだけ、同じ間隔で3回鳴った気がすると言う、キイナはそれが何かの合図ではないかと思い――。

【ゲスト出演者】宮崎美子、荻野目慶子、三上市朗 ほか

 

第8話「死者からのメッセージ」のあらすじ

雅(沢村一樹)が、トンネルで女性の幽霊を見たという話で、キイナ(菅野美穂)たち捜査一課は盛り上がっていた。しかも、その女性が15年前に雅が担当した失踪事件の"被害者・宮内真理子"だと言う。当時の現場の状況や血痕の量から見て、真理子が殺されたのは間違いなかった。しかし、真理子の死体は今だ見つからず、犯人も特定されていない。雅は事件発生以来、15年間ずっとこの事件を一人で追っていたのだ。
 そんな中、山中で女の変死体が発見された。その死体がなんと宮内真理子だったのだ。真理子の死体は事件から15年も経過したにもかかわらず、美しく、まるで生きているような姿だった。

早速、捜査を開始したキイナたちは、遺体発見現場が有名な心霊スポットで、15年前から幽霊が出るとの噂が流れ始めたと聞きつけた。現場の山の所有者は代議士でもある桑島泰蔵(宍戸錠)。雅によると泰蔵の息子の常男(袴田吉彦)は、なんと、当時真理子の恋人だったという。
 まもなく、真理子の爪から、犯人のものと思われる皮膚の一部が検出された。犯人に襲われた真理子は、最後の力を振り絞り相手の身体を引っかいていたのだ。この皮膚片のDNA鑑定をすれば、犯人と特定できると見て、常男に重要参考人として任意同行を求めて――。

【ゲスト出演者】袴田吉彦、宍戸錠、山口美也子 ほか

 

最終回「神隠し」のあらすじ(ネタバレ注意)

キイナ(菅野美穂)は、通勤時間で人々が行き交う駅前で、「キャー」と言う悲鳴を聞く。見ると男が上半身を炎に包まれ、倒れるのが見えた。目撃者の証言によると、男の体から、突然、大きな炎が燃え出したと言うのだ。そんな折、真一郎(塚地武雅)の娘・莉子(森迫永依)から、同じクラスの友達が何日も無断欠席していると相談を受けた。欠席している友達が住んでいる風見団地には、幽霊が出るとの噂もあり、キイナとタケル(平岡祐太)は、早速、莉子と一緒に風見団地に行ってみる。すると、どの家も、新聞などが溜まっており、中に人の気配がまったくない。しかも、夜になったにもかかわらず団地内すべての家に灯が点いていないのだ。

翌日、警察が調べると、団地の全ての住民が姿を消していることが分かった。行方不明者は、約300人。テレビ局には、『風見団地の人たちの命は預かった』との犯行声明が書かれた手紙が届けられ、テロや組織犯罪の可能性も取りざたされ、特別捜査本部が設置された。
 犯行声明の手紙に付着していた指紋から、差出人は、風見団地に住む、後藤栄一(八十田勇一)だと判明。後藤には、傷害の前科があり、住民の話しによると、かなりのトラブルメーカーだったのだ。 早速、後藤を重要参考人として追跡がはじまった。しかし、キイナだけは後藤は犯人じゃないような気がして――。

【ゲスト出演者】加藤雅也、八十田勇一、丹下一、神道寺こしお、大塚和彦、服部整治、福田温子、山口眞司、大竹周作、五位野隆雄、ふくまつみ、飯口美穂、下川江那、望月晶子 ほか

※日本テレビHPより引用

神の雫

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神の雫

 

神の雫の概要

2009年1月13日から日本テレビで放映。ハイビジョン制作。

幻のワイン"神の雫"をめぐって繰り広げられる男と男の対決を描いた人気コミック「神の雫」原作のテレビドラマ。
ワイン評論家の息子でビール会社のサラリーマンという役どころに、亀梨和也が挑戦。。

神の雫 動画 (最終回の結末に注目!) 


神の雫の主題歌

 KAT-TUN 「ONE DROP」


神の雫の出演者

神咲 雫 ...... 亀梨 和也
遠峰 一青 ...... 田辺 誠一
紫野原 みやび ...... 仲里 依紗
霧生 涼子 ...... 戸田 菜穂
河原 毛茂 ...... 升毅
本間 長介 ...... 田口 浩正
セーラ ...... 佐々木 希
木戸 竜介 ...... 平方 元基
皆本 さおり ...... 萩 美香
西園寺 マキ ...... 内田 有紀
藤枝 司郎 ...... 辰巳 琢郎
土肥 ロベール ...... 竹中 直人
神咲 豊多香 ...... 古谷 一行

 

神の雫のスタッフ

原作:亜樹直
漫画:オキモト・シュウ
脚本:渡辺雄介
音楽:福島裕子、中島靖雄
原案協力:松下陵、城戸雄介、山谷奈久留(講談社『週刊モーニング』編集部)
技術協力:NiTRo
プロデューサー:桑原丈弥(日本テレビ)、秋元孝之(AVEC COMPANY)
演出:中島悟、石尾純
制作プロダクション:AVEC COMPANY


神の雫の視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2009年1月13日 遺産対決究極の味 10.3%
第2話 2009年1月20日 第一の使徒登場! 7.3%
第3話 2009年1月27日 父が教えた団欒の味 6.2%
第4話 2009年2月3日 遂に悲劇の幕が開く 5.0%
第5話 2009年2月10日 暴かれた出生の秘密 6.0%
第6話 2009年2月17日 雪上の弟と沈黙の兄 4.9%
第7話 2009年2月24日 隠された遺言状の謎 4.7%
第8話 2009年3月3日 初恋の詩に秘めた謎 4.9%
最終回 2009年3月10日 決着! 父から子へ 5.4%

 

神の雫のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!

第1話「遺産対決究極の味」のあらすじ

神咲雫(亀梨和也)は、大手ビール会社「太陽ビール」の営業マン。父親である世界的ワイン評論家、神咲豊多香(古谷一行)に反発し、あえてワインとは無縁の生活を送っていた。

そんな雫だったが、接待先で高級ワインの味に不満を漏らす客(笹野高史)の前で、神業のようなデキャンタージュ(ワインをボトルから他の容器に移し替える)を披露し、瞬時にしてそのワインの美味しさを引き出し、見事にその場をおさめる。雫にピンチを救われた形になったソムリエ見習いの紫野原みやび(仲里依紗)は、雫がデキャンタージュして生まれ変わったワインを飲み、これまで経験したことのない世界を知る「こんなの初めて...」。

次の日、雫に「ワイン事業部」への異動が命じられる。ワインが嫌いなのにと不満げな雫。しかも、ワイン事業部の社員、本間(田口浩正)達は、まるで親の七光りで異動してきたような雫のことが、気に食わない様子。

そんな時、突然、雫が実家に呼び出された。屋敷で対面したのは、死ぬ間際までワインを飲んでいた父、豊多香の亡骸だった。

父の顧問弁護士の霧生涼子(戸田菜穂)によると、市場価格にして20億円を越えるワインコレクションの遺産があるという。それを相続できるのは兄弟のうち一人。「兄弟?」唯一の肉親であった父親を亡くし戸惑う雫の前に、一週間前に養子縁組をしたという、新進気鋭のワイン評論家、遠峰一青(田辺誠一)が現れた。

豊多香の遺言は、自らが厳選した「使徒」と呼ばれるワイン6本と、それらの頂点に立つ幻のワイン『神の雫』、それぞれを、豊多香が残したイメージから推測し、銘柄とビンテージ(生産年号)を言い当てた者に、遺産の全てを譲るというものだった。入手困難なワインコレクションを手に入れたいという一青に対し、雫は「興味ありません」と、その戦いを拒否する。しかし、7本のワインを巡る闘いの前哨戦として豊多香が用意した、生まれ育った屋敷を賭けた一青との戦いに巻き込まれてしまう雫。豊多香が人生の最期に飲んだワインについて、豊多香が描いたイメージを想像し、表現し合うという対決。より豊多香のイメージに近い表現をした者が勝者となる。

勝負は一週間後だと一方的に決められ、戸惑う雫。

偉大なワイン評論家である父親の突然の死によって、雫の平穏だった日常に暗雲が立ち込め始める。ライバルである一青のパトロンであり、雫の身辺で暗躍する西園寺マキ(内田有紀)。ファッション誌を飾るトップモデルであり、何故か雫の素性を知るセーラ(佐々木希)。そして、謎の老人、土肥ロベール(竹中直人)。20億の遺産に群がるように次々と現われる怪しい人間の登場に、心を乱される雫。

一方、神業のような雫のデキャンタージュが頭から離れないみやびは、彼が神咲豊多香の息子だと知り、気になってしょうがない。迷った末、雫を待ち伏せ、とあるフランス料理店へ連れてゆくが、そこで店中のワインを流し捨てる店主、綿貫(益岡徹)の姿を目撃する。なんでも、かつて遠峰一青がこの店のワインを酷評した記事のせいで、客足が途絶えてしまい、一人娘の鈴香(本仮屋ユイカ)との仲も険悪になっているらしい。再び一青が来るというので、ワインを品切れにするつもりだと言う。「何とかして助けることができませんかね?」というみやびに、「たかがワインで人生が狂うなんてくだらない」という雫だったが...

果たして、雫はフランス料理店を救うことができるのか?遠峰一青との戦いの行方は?そして、父親が残した幻のワイン『神の雫』とは?

20億円の遺産を賭けた、男と男の、華麗なる戦いが幕を開ける!

【ゲスト出演者】本仮屋ユイカ 益岡徹 笹野高史 平沼紀久 ほか

 

第2話「第一の使徒登場」のあらすじ

父、神咲豊多香(古谷一行)の遺産をめぐる、遠峰一青(田辺誠一)との戦いを決意した神咲雫(亀梨和也)。
ついに、本格的な対決の幕が開けられた。
ロベール(竹中直人)の立会いのもと、豊多香が残した最初の遺言状を開封する霧生(戸田菜穂)。
そこに記されている「第一の使徒」であるワインのイメージを読み上げる。

「私は森の中を彷徨っている・・・」

「森が開けたその奥に、深い霧に包まれる泉があった」

「おお、見よ。泉の向こうで、絡み合う2匹の蝶を」

一青は、この遺言状だけで既にワインの産地がわかったと自信満々の様子を見せるが、見当もつかない雫は途方に暮れてしまう。
さっそく紫野原みやび(仲里依紗)に相談し、ワインバー、「モノポール」で、オーナーソムリエのも巻き込んで、第一の使徒が一体どんなワインなのかをあれこれ模索する。
そこに突然現れる、「太陽ビール」のイメージモデルを務めるセーラ(佐々木希)。
ワインに詳しいらしいセーラは雫達の「使徒探し」の話題に参加する。

そんなある日、雫とみやびは、遺言状のイメージにピッタリの風景が描かれた絵画を、とある画廊で見つけて驚く。
その絵画とは、画家である水澤カオリ(加藤あい)が、過去に飲んだ1本のワインをイメージして書いたものらしい。
さっそくそのワインについてカオリに聞く雫だったが、彼女は過去のことを全く覚えていない記憶喪失状態だった。
唯一覚えているのはそのワインの味だけというカオリにみやびは、思い出のワイン探しに協力できるかも?と提案する。
しかし、記憶喪失後に知り合った夫との新しい生活を壊してしまうかもしれないのが怖いと拒絶するカオリ。

一方で、その頃一青も、「使徒探し」に集中していた。
その様子を見守るマキ(内田有紀)は、一青が、見当をつけた産地の畑の土を集め、並べているのを見て驚く。
それを口に含み次々とテイスティングし、遺言状の意味を一心不乱に模索する一青。

「本当にこの絵からワインを探し出せるんですか?」

突然、雫の前でカオリが心の変化を見せた。
やっぱり再びそのワインを飲んでみたいという。
無意識に記憶を取り戻したいとずっと願っていたのかも?というカオリの決意を受け取る雫。

カオリの人生に大きな意味をもつそのワインの正体とは?

そこに隠された秘密とは何なのか?

そして果たしてそのワインが「第一の使徒」なのか?

ストイックなまでに人生を賭けて戦いに挑む一青と、
この対決を父からの挑戦状だと思って立ち向かおうとする雫。

最後まで一時も目が離せない、最初の遺言状の対決はいかに!?

【ゲスト出演者】加藤あい 三宅弘城 ほか

 

第3話「父が教えた団欒の味」のあらすじ

「第二の使徒」のイメージが霧生(戸田菜穂)によって読み上げられた。

「ある夏の日、草むらで友達と遊びまわっていると...」

「気がつくと家の前にいた...」

「中から"団欒"の声が聞こえ、私は温もりを求めて重い木の扉を開けた...」

それは「第一の使徒」の高貴なイメージと違い、昔を懐かしむような、温かみのある言葉が散りばめられていた。

神咲雫(亀梨和也)は父、神咲豊多香(古谷一行)には似つかわしくないイメージに戸惑う。「あの父が団欒?」

一方、遠峰一青(田辺誠一)は無言でその場を立ち去ってゆく。

「モノポール」で紫野原みやび(仲里依紗)とを前に、雫が遺言状を広げているところに、セーラ(佐々木希)も現れ、"使徒探し"の話題に加わる。雫は「第二の使徒」が庶民的なデイリーワイン(毎日飲むような安いワイン)ではないか?と推測する。

雫と一青の戦いの最中、みやびは働いていたフランス料理店をクビになってしまう。雫に相談できず1人落ち込むみやび。

そんな時、みやびは幼なじみの高杉新一(松田悟志)と偶然再会する。

高杉は、インターネット上で高級ブランドワインを破格の値段で売るオンラインショップ、「ハイライフネット」の経営者として大成功していた。

太陽ビール・ワイン事業部はその影響で、業績不振に陥っていたのだった。

しかし、高杉が経営する「ハイライフネット」はブランドというだけで得体の知れない在庫や、劣化したおそれのあるワインを仕入れているという、悪い噂が業界で飛び交っている会社だった。

何も知らないみやびは、雫に高杉を紹介する。

「味や品質なんて関係ありません。世の中は中身ではなくイメージ(ブランド)で価値が決まるのです」と言う高杉に反発する雫。

みやびによると、昔の高杉は優しく友達思いだったが、東京に来て仕事一途になって変わってしまったらしい。

家庭を顧みなかった父・豊多香と高杉の姿を重ねた雫は、彼の心に何か訴える庶民的なノンブランドのワインこそ、「第二の使徒」に繋がるかもしれないと思いつく。

「世界でも最高峰と称される五大シャトーが造りだす高級ワインよりも美味しい、3000円以下のノンブランドワインを見つける」

この条件を果たせば、営業不振で苦しんでいた太陽ビールにワイン事業をすべて委託するという約束を、雫が高杉と交わしてきた。

5大シャトーVSノンブランドワイン。

無謀な条件とは知りつつ、ワイン探しに立ち上がる太陽ビール・ワイン事業部。本間長介(田口浩正)が得意のイタリアワインを、雫がフランスワインを担当することに。

その頃、「二度と負けることは許されない」と焦る一青はロベール(竹中直人)の元を訪れ、自分に足りないものを問いかけていた。

「雫は、ずっとワインを飲まずに来た男」―。

ロベールの言葉から何かを悟った一青は、次の対決に向け大きな覚悟を決める。

狂気なまでに自分を追い詰めてゆく、そんな一青の様子にマキ(内田有紀)は意味深に微笑むのだった。

そんなある日、みやびが高杉に自分の会社に来ないかと誘われた。本来ワインは雫のような生まれ育ちの良いサラブレッド、ブランド人間のものだと言う高杉。

「俺らノンブランドの人間には向いてないよ」

ソムリエになる夢を挫折しかけていたみやびは、迷った末、ある決断をすることに―。

果たしてワイン事業部は5大シャトーに勝るノンブランドワインを見つけることができるのか?

「この世はブランドが全て」という高杉の心に訴えかけるワインとは?

そして遺言状に記された「第ニの使徒」"団欒"が真に意味するものとは!?

【ゲスト出演者】松田悟志 ほか

 

第4話「遂に悲劇の幕が開く」のあらすじ

バレンタインデーに催されるワインフェアに備え、女性が愛しき人に贈るのにぴったりなワインを探すことになった太陽ビール・ワイン事業部。

神咲雫(亀梨和也)がフランスワイン、本間長介(田口浩正)がイタリアワインの中から探し、テイスティング会によってどちらか1本に絞ることになった。

「辞職をかけて勝負だ」と鼻息の荒い長介。

しかし、雫には「第三の使徒」をめぐる遠峰一青(田辺誠一)との戦いも待ち受けていた。

「このワインはモナリザである...『愛しき人』...」

「第三の使徒」をイメージした神咲豊多香(古谷一行)の遺言状が霧生(戸田菜穂)によって読み上げられた。

「神咲先生の愛した女性、というわけですね...」とつぶやき、雫と視線を交える一青。

そんな中、遺言を聞き終えたロベール(竹中直人)の様子がおかしいことに気がつく霧生。

「第三の使徒にして、非情すぎる問題だ。豊多香よ、お前は本当にそれでいいのだな?」

豊多香の遺影にそう問い掛けるロベール。

「モノポール」で紫野原みやび(仲里依紗)たちと「第三の使徒」について模索する雫。

モナリザには謎が多いと言う。

そして、セーラ(佐々木希)はモナリザのモデルにも諸説あると言う。

「父は『愛しき人』と例えた...」考え込む雫に、みやびが声をかける。

「それって、神咲君のお母さんのことだよ、きっと!」

しかし雫は、母が倒れたときに父と一緒にいた「ほのか」という女性のことが頭から離れずにいた。「父の愛しき人...」

その頃、一青は一心不乱にモナリザをキャンバスに描いていた。

自らがモナリザを描いたレオナルド・ダ・ヴィンチになりきることで「第三の使徒」に近づこうとしていたのだった。

狂気とも見えるその様子を遠巻きに見て、怪しげに微笑むマキ(内田有紀)。

バレンタインフェアに向けての、雫と長介のテイスティング会の日が迫る。

雫は、「愛しき人」という共通するキーワードから、
フェアに用意するワイン=第三の使徒なのでは?と思いつく。

女性的で口当たりも優しいワイン。

みやびと共に、モナリザのイメージに近いワインを模索して行く雫。

そんな時、雫とみやびの前にマキが現れ、二人を食事に招待する。

するとそこには遠峰一青も現れた。驚く雫と一青をよそに微笑むマキ。

「それでは晩餐を始めましょう」

モナリザについて意見を交わし合いながら、対立して行く雫と一青。

たとえテイスティングをしなくとも、2度と負けないという一青に対し、
「それならば僕もテイスティングはしません」と雫も宣言してしまう。

二人は「第三の使徒」を口にしないまま、
対決の日を迎えようと約束するのだった。

雫は「愛しき人」を意味するワインにたどり着くことができるのか?

神咲豊多香が愛したモナリザとは一体誰を意味するのか?

雫の母親なのか?それとも・・・?

さらにロベールが「非情すぎる」と恐れている、今回の対決の結末とは!?

熾烈な戦いが、さらに白熱してゆく・・・。

 

第5話「暴かれた出生の秘密」のあらすじ

「第三の使徒」をめぐる対決は、両者不正解により三日後に延期された。
神咲雫(亀梨和也)は「逃げだしても構わない」というロベール(竹中直人)の言葉が気にかかる。
父、神咲豊多香(古谷一行)の『愛しき人』は母さんじゃなかった―。
父に対しての嫌悪と不信感をさらに抱き、戸惑う雫。
そんな雫を、紫野原みやび(仲里依紗)は「逃げたら、お父さんに負けたことになる」と励ますのだった。

バレンタインフェアに向けたテイスティング会で雫に負けた本間長介(田口浩正)が、「負けたら辞職」の宣言通り、河原毛部長(升毅)に辞表を提出する。
慌てて止める雫とみやびに、「俺は神咲豊多香に負けたんだ」と言う長介。
そして「ワインの英才教育でも受けてたか?」と雫に嫌味を言うのだった。
「そんなわけない」と否定する雫。
長介は「これだから七光りは...」と捨て台詞を残してゆく。

第三の使徒の正体についてさらに模索し続ける遠峰一青(田辺誠一)。
マキ(内田有紀)の前でグラスを口にしてゆくが、思考が行き詰まる。

「モナリザが見えなくなった...」

「愛を知らない私だから表現できないのか...?」

見えない壁に苦悩する一青。

その頃、ロベールは、霧生(戸田菜穂)の前で雫と一青の行く末を案じていた。

「二人は対決を続けるだろうか...」

しかし霧生は、自分は豊多香の遺志を守るだけで、二人がどうなろうが構わない、と強い決意を語り、ロベールを驚かせる。
そこに雫が現れた。

「あの人は僕に何を解れと言うんですか?」

「親父が愛した女性は、ほのかって人だったんですか?」

父の真意を問いただす雫。
ロベールは、雫がワインを飲む理由に、その答えが隠されていると、
意味深に答えるのだった。

みやびと共に、再び「第三の使徒」探しにとりかかる雫。
遺言状が意味する「最も愛に溢れたモナリザ」とは?
みやびに促され、昔、父と見た本物のモナリザを思い出してイメージを喚起しようとするが、うまくいかない。
「神咲君は本当の愛を知らないってことかぁ」とからかうみやび。
しかし、雫が幼い頃から無意識に父から教えられていたことを聞いて気付く。
世界的な芸術品を見て、ワインの表現に必要な様々な"臭い"や"味"を、父から体験させられていた雫。

「お父さん、本当は神咲君のこと、愛してたんじゃないかな?」

一方、一青は、「愛」を知らないことで、悩み、使徒探しの壁にぶつかっていた。
しかし、目の前に現れ、苦悩する自分を見て涙ぐむ妹のセーラ(佐々木希)を見て、我に返る。

「私は愛を知らないわけではない...お前が生まれた時には...」

第三の使徒に繋がる確かな手がかりを手に入れた一青は、それを確かめるため、使徒と考えるワインを飲む。
しかし、そのワインが一青に見せたのは、予測していなかった驚愕の風景。

「まさか...」

長介が会社を去ろうとしていた。
雫は大好きな彼女をフランス人が奪ったというだけで、フランスワインを毛嫌いしてきたという長介に、改めて聞く。

「そんなに好きなら、ちゃんと彼女に想いは伝えたんですか?」

しかし「お前は誰に対しても素直に想いを伝えてきているのか?」と逆に長介から返され、父との事を思い出し答えられなくなってしまうのだった。

長介のいなくなったワイン事業部に、長介が大好きな彼女から、フランスに今日旅立つとの連絡が入る。
慌てて、長介を探し出し、彼女を追うように説得する雫達だったが...

果たして、長介は彼女に想いを伝えることができるのか?
そして雫はモナリザを意味するワインにたどり着くことができるのか?
さらに一青が見た驚くべきものとは!?
雫と一青の二人にとって、最大の謎を秘めた「第三の使徒」。
そのヴェールが遂に明かされる!?

【ゲスト出演者】松田沙紀 ほか

 

第6話「雪上の弟と沈黙の兄」のあらすじ

遠峰一青(田辺誠一)は、父、神咲豊多香(古谷一行)の息子だった―。
衝撃の事実を知った神咲雫(亀梨和也)は遺産争いを放棄する。
霧生(戸田菜穂)によって「第四の使徒」についての遺言が発表されるが、
その場に雫は現われなかった。
一人で向かった紫野原みやび(仲里依紗)は、慌てて遺言状の内容をメモする。

「このワインは巨大で険しい」

「孤高の頂は神秘に包まれ、私を誘う...」

太陽ビール・ワイン事業部で、みやびが河原毛(升毅)や長介(田口浩正)の前でメモしてきた遺言を読み上げる。
たったこれだけの情報で今までワインを当ててきたのかと驚く一同。
そして遺言の発表場所に雫が来なかったことを知って疑問を抱く。

「何で来なかったんだよ?」

皆に詰め寄られ、答えにつまるみやび。

その頃、雫はロベール(竹中直人)の元を訪れ、豊多香は一体何を望んでいるのか?と問いていた。
しかし、ロベールは、自分の口から何も言う事はないという。

「豊多香があの遺言状を通して全てを伝えようとしているからだ」

答えになっていない答えに、戸惑いを隠せない雫

事情を知ってしまったワイン事業部の一同は、出社してきた雫を心配し、
腫れものに触れるかのように気を使う。
そんな彼らに、雫は「全然平気ですから」と元気を装い笑顔を見せる。

「祝いましょう。20億の遺産は私達のもの」

マキ(内田有紀)が一青の前に現れた。
しかし、一青は「自分と神咲豊多香の関係を皆知っていたんですね・・・知らなかったのは私と彼だけ」とつぶやいて立ち去るのだった。

雫が営業からワイン事業部に戻ってくると、そこに一青が待っていた。
雫に話があるという。
「もう戦うつもりはないのか?」と問う一青に、自分は降りると断言する雫。
一青は「これしきの壁を乗り越えられないとは・・・情けない」と言い残し去って行く。
そのやりとりを目にしたみやびは、「また逃げようとしてる」と雫のことを
責め、「第四の使徒」が書かれた遺言状のメモを渡そうとする。
しかし雫はメモを押し返し、逃げてるわけじゃない、と否定するのだった。

「この世にたった二人の肉親なのに、親父のゲームに翻弄されて・・・ 寂しすぎると思わないか・・・」

翌朝、雫が出社すると、ワインを飲み漁った様子のみやびが熟睡している。
その脇に置かれた5本のワインボトルは、事業部の仲間がそれぞれ予想した「第四の使徒」候補だった。仲間の想いに感じ入る雫。
5本のワインを飲み比べてみる。

「...?この香りどこかで」

みやびが選んだ1本に、ある光景がフラッシュバックする。
そして突然、明日には戻るからと言い残し、ある所へ旅立つ。

登山靴の紐を結び立ち上がる雫。
目の前には一面の銀世界が広がっていた―。

その頃、一青の身には異変が起きていた。

「見え・・・ない・・・」

気を失い倒れる一青。

一体、雫はどこへ向かったのか?
そして、一青の身に何が?
「第四の使徒」をめぐる戦いは、このままで終わってしまうのか?
ワインをめぐる人間模様がさらに交差してゆく!

【ゲスト出演者】北見敏之 ほか

 

第7話「雪上の弟と沈黙の兄」のあらすじ

「第五の使徒」の発表が近づく。
視力の異常を訴える遠峰一青(田辺誠一)に医者が告げる

「ワインはお控えください」

「このままでは失明の可能性もあります」

一方、神咲雫(亀梨和也)は紫野原みやび(仲里依紗)に次の勝負への意気込みを語っていた。元気になった雫の様子を喜ぶみやび。
屋敷の書斎では霧生(戸田菜穂)が神咲豊多香(古谷一行)の遺影に問いかけていた。「本当にあの二人がアナタを超えられるとお考えなのですか?」

遺言を読み上げる霧生。

「このワインは、悩める者に沈黙を持って応えてくれる」

「弥勒菩薩半跏思惟像―光をまとったその姿は、厳かでありながら、慈愛にみちあふれている」

遺言を読む途中で霧生が、言葉をつまらせる。
ロベール(竹中直人)だけは、その異変を見逃さなかった。

太陽ビール・ワイン事業部では、長介(田口浩正)達も一丸となって、
「悩める者の暗闇に光を照らす存在」である「第五の使徒」探りが始まる。
しかし雫は、自分の知っている父は、暗闇で孤独を感じたりしている人ではなかったと感じて戸惑う。「親父にとっての暗闇って何だったのかな?」

モノポールで、使徒探しのヒントのために、豊多香の著書を持ってくるみやび。
雫は、にそれらの本がワイン通のバイブルになっていることを聞かされ、また一つ知らなかった父の姿を知らされるのだった。
するとみやびが、その中の一冊のあとがきに、使徒探しのヒントになる一文をみつける。

「暗闇の中にいた私は...その店で...慈愛にみちあふれた光に照らされた」

しかしその店の名前はわからない。
雫は本に載っている100軒もの店の中から、その店を探し出そうと決意する。
無謀な雫の決意に最初は戸惑っていたみやびも、手伝って探すことに。

神咲豊多香ゆかりの店を訊ねることは、雫にとって、自分の知らない父の姿を知る旅となってゆく。
晩年の豊多香は、ある時期から一人ぼっちでいくつもの店を訪れていたらしい。
その時期とは、4年前の秋―。
雫の二十歳の誕生日でもあり、父の裏切りを知った日、そして父との縁を切ろうと決めた時でもあった。
父が晩年孤独だったことにショックを受けていた雫だが、そのことに自分が関係していると感じ、さらに落ち込む。
霧生を訪れ「父は孤独だったのでしょうか?」と聞くが、
「アナタは神咲先生のことを何もわかっていない」と言われてしまうのだった。

一方、一青は、闇がかった視界に問いかけていた。

「貴様は神か、悪魔か。たとえ悪魔だとしても私は怖れない」

しかし、グラスを手にしたものの、ワインは口にすることができない。
そんな苛立ちを感じていると、目の前に雫が現れた。
晩年の父は孤独だったー。そんな父が、アナタと孤独の理由を作った自分とを、戦わせようとしたのはなぜなのか?
雫が問うが、一青は冷たく言い放つ。

「たまたま実の父が神咲豊多香だったにすぎない。彼が孤独だろうと、何だろうと私の知ることではない」

そして一人になった一青は、グラスを手に取り決意する。

「たとえ貴様が悪魔だったとしても...この身を捧げようではないか」

マキ(内田有紀)がセーラ(佐々木希)一青の異変を話す。

「そんなにストレスだったのかしらね。神咲雫と兄弟というのが」

二人が兄弟?初めて知った事実に驚くセーラ。
マキが面白そうにセーラの顔を見る。

事業部の一同も合流し、第五の使徒のヒントが隠されている店を引き続き探す雫とみやび。そしてついにとあるレストランに出会う。
しかし、そこで雫は、豊多香が店に預けていたというあるものを見て驚くのだった―。

失明の危険をかけてまで、悪魔に身を捧げる決意をした一青は、果たしてどうなってしまうのか?
そして雫が出会ったレストランに隠されていた意外な真実とは?
遺言に記された「暗闇」「孤独」「光」...
「第五の使徒」をめぐる謎は、予想外の結末に!

【ゲスト出演者】佐戸井けん太 でんでん 山下裕子 須永慶 島津健太郎 ほか

 

第8話「初恋の詩に秘めた謎」のあらすじ

残す遺言状は「第六の使徒」と「神の雫」を残すのみとなった。
これまでの勝負は神咲雫(亀梨和也)が3勝、遠峰一青(田辺誠一)が4勝。
後がないと心配するみやび(仲里依紗)や長介(田口浩正)に、
雫は、次の戦いが楽しみだと笑顔で語る。
そんな中、モノポールでセーラ(佐々木希)が雫に、使徒対決から降りてもらうように懇願し、店をあとにする。
わけがわからず戸惑っている雫の前にマキ(内田有紀)が現れ、セーラが一青の妹であること、そして一青の目が見えなくなっていることを告げるのだった。

「神咲豊多香が父親という事実を彼の体が拒絶してるのよ。あなたの存在もね」

そんなマキの行動を知り、何もわかっていないとマキを非難する一青。

「彼と私がどんな想いでここまで戦ってきたのか・・・」

神咲豊多香(古谷一行)の墓の前で、闘い続けるべきか?と悩む雫。
そこに一青が現れた。
一青は、自分がどんな状態であっても、最後の使徒はもちろん「神の雫」まで
勝負を続ける意思を雫に告げる。
そして、「神の雫」の封を開けるときは、必ず二人で立ち会おうという約束を交わすのだった。

「第六の使徒」が霧生(戸田菜穂)によって読み上げられる。

「まだあげそめし前髪の 林檎のもとに見えしとき」

「前にさしたる花櫛の 花ある君と思いけり」

それは島崎藤村の詩、『初恋』だった。
「考えちゃってます?お父さんの初恋の相手が誰なのか」と聞くみやびに雫は、これまでの対決を振り返っても、父が言いたいのは、もっと大きなことだと言う。「親父は遺言状を通して人生を教えてくれているんじゃないか」

その頃、一青はセーラが止めるのも聞かずに、失明の危険をおかしてまで必死にワインを飲もうとしていた。

「約束したんだ・・・彼と」

第六の使徒「初恋」の詩の意味を探る雫とみやび。

~君に初めて恋をして、おかげで人生が楽しくなった~

雫はワインに出会って、人生が楽しくなった自分のことを振り返り、この詩の中の「君」とは「ワイン」を指すのでは?と思いつく。

そして、以前ロベール(竹中直人)に勧められて飲み、初めてワインに目覚めた思い出の「ラブノー」を飲んでその時のことを思い出そうとするが・・・。
「違う。初恋相手はワインじゃない・・・」違和感を感じる雫。

マキが、予定されていた一青の著書の出版を差し止めにし、講演会も全てキャンセルする。一青はマキに、私から何を奪ってもいいが、雫との戦いを邪魔だけはするなと忠告する。

使徒の正体についてあることに思い当たった雫は、ずっと背を向けていた場所でもある神咲豊多香のワインカーヴへと向かう。
そこにある、新たな真実を知るために―。

「光を失ってまでも神咲雫と戦うことが大切なの!?」

マキが一青に追いすがる。
しかし一青は雫と約束したことだからと、立ち止まらずに先を歩いてゆく。
目が見えぬまま階段にさしかかった一青が、よろけて階段から落ちそうになる。
腕をつかもうと、後ろから手を差し出すマキ。
しかし、一瞬その動きが止まり―。

ついに最終局面を迎えた対決。
神咲豊多香が「初恋」の詩を通して伝えたかったこととは何なのか!?
雫が知ることになる新たな真実。
一青の身を襲う最大の危機...

何があっても戦い抜くと誓い合った雫と一青の約束は、一体どうなってしまうのか!?
男同士の壮絶な対決が驚愕の展開をみせてさらに加速する!

 

最終回「決着! 父から子へ」のあらすじ(ネタバレ注意)

ついに神咲豊多香(古谷一行)が選んだ、すべての頂上に立つワイン、「神の雫」が明らかになる時がやってくる。
決然たる思いで、その時を迎えようとする神咲雫(亀梨和也)とは反対に
遠峰一青(田辺誠一)は、いまだに病院で眠り続けるままだった。
遺言発表の場にマキ(内田有紀)が現れ、この場に立ち会うことの許可をロベール(竹中直人)から得る。
そして、一青不在のまま、霧生(戸田菜穂)が「神の雫」の記述を読み上げた。

「それは永遠なるもの」

「地上で何が起きても揺らぐことはない」

「このワインはまさに―神が作り出した、ひとしずくである」

読み終えられた遺言状を、一青に渡すようマキに託す雫。

「二人で戦うって、約束しましたから」

そして、ロベール達にも、一青とともに必ず神の雫にたどり着いてみせると、固い意志を告げるのだった。

モノポールで雫は、みやび(仲里依紗)達と「神の雫」について模索する。
長介(田口浩正)や河原毛(升毅)も、これまでにないほど謎を秘めたその記述に、頭を抱えてしまう。
そこにマキが現れた。雫に力を貸して欲しいという。

「遠峰一青を助けてもらえませんか」

マキが言うには、ワイン界に権威を持つ、フランス食品工業会の会長・アモロ氏の来日にあわせ、日仏友好のレセプションが行われるらしい。
そのワインコーディネートはこれまで神咲豊多香が任されていたが、今回から一青が引き継ぐことになっていた。
しかし、一青が入院したため、その作業が中断されてしまった。
マキは雫に一青の選んだ料理のレシピに合わせ、ワインを選んで欲しいという。
そのレシピを見た雫は、豊多香ならフランス料理を選ぶはずなのに、一青があえて日本料理ばかりを選んでいることに戸惑う。

「父に勝負を挑もうとしていた?」

神咲豊多香を超えようとしていた一青。この仕事にかける一青の想いを感じ取った雫は、三日後に迫るその大役を引き受けることに。

そんな雫に、ワイン事業部の一同は、世界のVIPであるアモロ会長が気難しい人物で有名なことも察し、失敗したら国際問題にも発展しかねないと心配する。

「いくらお前が天才だとしても、知識とか経験が必要なんだよ」

しかし雫は、この大仕事をやり遂げ、「神の雫」も必ず見つけてみせると断言するのだった。
これも自分が立ち向かう運命なのだという雫の強い意思に、一同も心動かされて―。

その頃、一青は回復の様子を見せず、意識不明の状態が続いていた。
このまま目覚めないことも覚悟するマキに、雫は言う。

「一青さんは強い人です。こんなことには負けませんよ」

そうして一青を待ちながらも、その想いを引き継いだ雫の戦いは始まる。
しかしそこには想像以上に困難な壁が待っていたー。

いよいよ明らかになる、ワインの頂点に立つ「神の雫」の正体。
雫はその正体にたどり着くことが出来るのか?
そして一青は・・・?
果たして神咲豊多香の思惑とは何だったのか?

全てが謎に包まれていた「神の雫」、その秘密のヴェールが、ついに解禁!
男と男の戦いが予想を超える展開を見せながら、今、感動のクライマックスを迎える!

※日本テレビHPより引用

トライアングル

 

トライアングルの概要

2009年1月6日からフジテレビ系列で放映。関西テレビが企画・制作。

関西テレビ放送開局50周年記念ドラマとなるヒューマンサスペンスミステリー。
ドラマの主役級の俳優を多く集め、東京・大阪・パリ・上海を舞台に繰り広げられるサスペンスドラマ。

トライアングル 動画 (最終回の結末に注目!)  


トライアングルの主題歌

 

 小田和正 「さよならは 言わない」


トライアングルの出演者

郷田 亮二 ...... 江口 洋介
黒木 舜 ...... 稲垣 吾郎
サチ ...... 広末 涼子
郷田 唯衣 ...... 相武 紗季
志摩野 鷹也 ...... 堺 雅人
富岡 康志 ...... 谷原 章介
秋本 了 ...... 佐々木 蔵之介
丸山 慶太 ...... 小日向 文世
葛城 均 ...... 大杉 漣
葛城 清子 ...... 風吹 ジュン
黒木 信造 ...... 北大路 欣也

 

トライアングルのスタッフ

原作:新津きよみ「トライアングル」(角川書店刊)
脚本:水橋文美江
テーマイメージ曲:上原ひろみ「Flashback」
音楽:澤野弘之、林ゆうき
演出:三宅喜重(関西テレビ)、木内健人(5年D組)、白木啓一郎(関西テレビ)
プロデューサー:重松圭一(関西テレビ)、小寺健太(関西テレビ)


トライアングルの視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2009年1月6日 誰が少女を殺したか 14.7%
第2話 2009年1月13日 過去からの手紙 11.1%
第3話 2009年1月20日 容疑者 11.9%
第4話 2009年1月27日 衝撃の告白 11.5%
第5話 2009年2月3日 消された真実 11.6%
第6話 2009年2月10日 哀しき殺人者 11.5%
第7話 2009年2月17日 上海の夜 引き裂かれた絆 10.8%
第8話 2009年2月24日 アリバイ 11.3%
第9話 2009年3月3日 真実の向こう側 12.1%
第10話 2009年3月10日 十字架を背負う者たち 13.3%
最終回 2009年3月17日 決着 15.5%

 

トライアングルのあらすじ 最終回 ネタバレ注意!

第1話「誰が少女を殺したか」のあらすじ

1984年1月。雑草の 生い茂る河川敷に、殺された10歳の少女・葛城佐智絵の無惨な遺体が横たわっていた。そばに呆然と立つ少年の手は真っ赤な血に染まっている・・・。15年後の1999年1月。犯人が捕まらないまま事件が時効を迎えた日、25歳の医師・郷田亮二(江口洋介)は務めていた大学病院を突然辞め、フランスへ旅立った。

2008年、フランス。亮二はリヨンにあるインターポール(国際刑事警察機構)本部に勤務する刑事に転身していた。研修でまもなく日本に戻ることになっていた亮二は、帰国を前にパリへ向かう。

亮二はパリでツアーガイドになりすまし、日本から来た一人旅の女性・サチ(広末涼子)に近づく。無邪気にパリ散策を楽しむサチを、時折観察するような目で見据える亮二。そして夕日が沈む頃、モンマルトルの丘でサチと別れた亮二は、別れ際に「いつか僕たちは再会する」と告げる。

しばらく経ったある日、東京の大田西警察署の刑事・黒木舜(稲垣吾郎)は研修にやって来た亮二を先輩刑事の丸山慶太(小日向文世)から紹介される。亮二は舜の父親が警察庁幹部の黒木信造(北大路欣也)だと知る。

そんな折、舜は匿名の男からの電話で「あの事件はまだ終わっていない」とある事件のナンバーを教えられる。その事件を調べようと署内の倉庫に入った舜は、密かに書類を持ち帰ろうとしていた亮二に出くわした。事件のファイルは亮二が書類を探っていた場所にあった。それは25年前の"葛城佐智絵殺害事件"。捜査を担当したのは、当時大田西署にいた信造だった。

舜は不審な電話のことを信造に報告するが、ただのいたずらだと一蹴される。釈然としない舜が刑事課で事件について話していると、亮二はすでに時効が成立していると切り捨て、「罪は消えてしまった」と笑みを浮かべる。
その反応に疑念を抱いた舜は亮二の身辺を調べ、意外なことを知る。亮二は佐智絵と同じ小学校の出身で、事件を担当した大田西署での研修を自ら希望していた。さらに亮二の妹・唯衣(相武紗季)を訪ねて話を聞き、亮二が以前から事件に執着していたことを突き止める。

その頃、亮二は出版社に勤める小学校の同級生・富岡康志(谷原章介)に会っていた。富岡は事件の新事実をつかんで原稿に書き、佐智絵の遺体の第一発見者だった同級生の堀米卓也(マギー)に預けたという。堀米を訪ねた亮二は原稿を読ませてくれと頼むが断られる。これから出版社に原稿を持ち込むという堀米は「本が出れば大騒ぎになる」と重大な事実が書かれていることを亮二にほのめかす。ところがその直後、堀米が何者かに襲われ、原稿が盗まれてしまう。

大田西署は堀米の事件の捜査に乗り出すが、亮二は事件の直前に堀米と会っていたことを隠して捜査に加わろうとしていた。疑惑を深めた舜は堀米に事情を聞き、亮二が堀米と小学校の同級生だったこと、奪われた富岡の原稿に異常な関心を示していたことを知る。

舜は亮二にこの事実を突きつけ、亮二こそが佐智絵殺しの犯人なのではないかと迫るが、亮二は「時効は成立している。罪は消えた」と言うばかり。刑事事件としては時効だが、民事なら立件はできると主張する舜は「俺が罪を償わせてみせる」と言い放ち、止める亮二を振り切って佐智絵の母・清子(風吹ジュン)に会う。ところが、清子の反応は意外なものだった。25年前に亡くなったはずの娘が「生きている」というのだ。

 

第2話「過去からの手紙」のあらすじ

サチ(広末涼子)の個展に亮二(江口洋介)が現れた。その姿を見たサチは表情を硬くする。清子(風吹ジュン)に同窓会があることを知らせ、サチを出席させるよう仕向けたのは亮二だった。「何のために?」と詰め寄るサチに亮二は、サチの正体を探っていたことを明かす。サチは、佐智絵が殺された後、葛城家に迎えられた養女だった。精神的に不安定だった清子はサチを佐智絵だと思い込み、サチは佐智絵を演じ続けるしかなかった。この事実を突きつけられたサチは、亮二がなぜ自分のことを調べるのかがわからず動揺する。

そんな折、サチを訪ねた舜(稲垣吾郎)は、亮二が25年前の事件について執拗に調べていると話す。「おかしいと思いませんか?」と舜に問いかけられ、サチは亮二について疑いを深める。この疑惑を亮二にぶつけたサチは「葛城佐智絵さんを殺してくれて、ありがとう」と謎めいた言葉を口にする。

堀米(マギー)が強盗に襲われた事件を捜査していた丸山(小日向文世)もまた、亮二に疑いの目を向けていた。盗まれたのは現金と、富岡(谷原章介)から預かったという原稿。事件の直前に堀米に会い、原稿を読ませてくれと頼んでいた亮二は明らかに怪しい。
だが、事件の真相は意外なものだった。堀米が会社の金を借金の返済に使ったことを隠そうと仕組んだ狂言強盗だったのだ。亮二に追及された堀米は、亮二に疑いを向けるために原稿も盗まれたと嘘をついたと言い、預かった原稿など最初からなかったと白状する。

その頃、サチの個展会場に絵を高額で買い取りたいという志摩野コーポレーションの社長・志摩野鷹也(堺雅人)が現れる。趣味で新進画家を発掘していると言ってサチに近づく志摩野だが、じつは以前からサチの友人・木元真知子(市川実和子)と通じ、サチの身辺を報告させていた。

真知子とともにサチの家へ向かった志摩野は、パニック症状を起こした清子にケガを負わされたサチを見つける。清子は25年前の事件直前に娘が書いたという手紙を探すうち、暴れたという。手紙は事件の直前、大人になった自分宛にメッセージを書くという学校の授業の課題で佐智絵が綴ったものだった。清子が手紙を探し始めたきっかけが、正体不明の男から受けた電話だったと知った志摩野は、亮二のしわざではないかと考える。

数日後、大田西署に志摩野の秘書が訪れ、「サチの身辺を探るようなことはやめて欲しい」と亮二に伝言を残す。志摩野とは何者なのか?舜とともに志摩野コーポレーションへ向かう亮二。志摩野は2人が現れるのを予測していたかのように「お待ちしてました」と迎える。

サチとの関係を問いただす亮二と舜を「古い付き合い」と曖昧な言葉でかわした志摩野は、2人にサチの過去を明かす。サチは生後すぐに親に捨てられ、大阪の児童養護施設で親の愛を知らずに育った。10歳になるまで養子縁組が決まらず、もう誰かに愛されることはないとあきらめていた矢先、清子が施設を訪れ、殺された佐智絵に似たサチを養女にしたいと申し出たのだ。サチが佐智絵の身代わりとして生きることで手にした幸せを壊すなと訴える志摩野は「25年前の事件には触れるな」と亮二に釘を刺す。

一方、サチは自宅で佐智絵が書いた手紙を見つけてしまう。その内容を読み、衝撃を受けるサチ。そこに謎の男から電話が入る。「手紙は見つかりましたか?」。男に呼び出され、手紙を手に外出したサチを街で見かけた亮二は、その後を追う。まもなく、指定された場所に到着したサチを、突然ナイフを持った男が襲う。咄嗟に飛び出してサチを庇った亮二の体に、男のナイフが突き刺さり・・・。

 

第3話「容疑者」のあらすじ

サチ(広末涼子)を庇って刺された亮二(江口洋介)は病院に運ばれた。サチを襲った男は逃走。大田西署で丸山(小日向文世)に事情を聞かれたサチは、正体不明の男から「手紙を渡せ」と電話で呼び出されたことを隠すが、志摩野(堺雅人)には真相を話す。志摩野は「佐智絵に関することはすべて消し去った方がいい」とサチが持っていた佐智絵の手紙を燃やしてしまう。

その後、亮二から電話を受けたサチは手紙を燃やしたと伝える。そして、がく然とする亮二に「もう誰もあの手紙の内容を知ることはできない。読んだ私だけが知っている」と言い放つ。

そんな折、大田西署では舜(稲垣吾郎)が亮二にケガを負わせた男の身元を割り出していた。小巻(反田孝幸)という前科のある男だが、サチとの接点はなく、何者かに頼まれてサチを狙った可能性が高い。

翌日、病院を抜け出した亮二はサチを尾行。図書館で25年前の事件に関する新聞記事を懸命に調べる姿を目撃する。これまで過去に目を背けてきたサチが、なぜ突然事件のことを調べ始めたのか。亮二は、手紙に事件の容疑者につながることが書かれていたのではないかと考える。サチはこれを読み、その人物に捜査が及んでいたかどうかを確かめようとしているのではないか・・・。このことを舜に電話で知らせる亮二。ところがその話を、舜を呼びつけて捜査に探りを入れていた信造(北大路欣也)に聞かれてしまう。

亮二は信造を訪ね、佐智絵の手紙のことを切り出す。25年前に事件を担当した信造は、資料として残っていたという手紙のコピーを見せるが、そこには亮二が想像していた内容とはまったく違う"ケーキ屋さんになりたい"という少女らしい夢が書かれていた。これを根拠に亮二の考えを一蹴する信造。だが亮二は、手紙は信造が用意した偽物ではないかと疑う。

一方、サチは事件の容疑者が一度浮上していたという過去の週刊誌の記事を知り、家を出た養父のに会って事実を確かめていた。だが均は、マスコミが勝手に書きたてたことだと否定。サチと別れた後、その均が志摩野と会っているところを目撃した真知子(市川実和子)は2人の繋がりを知って衝撃を受ける。

この後、サチに会った亮二は、自分も手紙の内容を知っているとカマをかけ、犯人を突き止めようとするサチに協力すると申し出る。そんな亮二を「あなたの力は借りない。私ひとりで探す」と突き放したサチは「"顔にアザのある男"なんて、当時のことを知ってる人に聞けばすぐわかる」と、手紙にあった犯人に繋がる秘密を思わず口にしてしまう。

その頃、舜は唯衣(相武紗季)を訪ね、25年前に亮二が書いた手紙を読ませて欲しいと頼んでいた。富岡(谷原章介)に当時の話を聞いた舜は、手紙を書いた後の亮二の様子がおかしかったと知らされ、手紙の内容が気になっていたのだ。唯衣は拒むが、食い下がる舜に折れて手紙を見せる。

手紙には、思いを寄せていた佐智絵に悩みがあるのを知りながら何もできず、"葛城佐智絵さんを助けてあげて"と念じる10歳の亮二の悲痛な思いが綴られていた。唯衣は、亮二が佐智絵の姿をサチに重ね、25年前に救えなかった佐智絵の代わりにサチを助けようとしているのではないかと話す。

そんな中、逃走していた小巻が捕まる。取り調べに対し小巻は、飲み屋で知り合った"顔にアザのある男"から手紙を受け取ってくるよう頼まれたと白状する。知らせを受けて駆けつけた亮二は、丸山が入手した25年前の捜査資料から"顔にアザのある男"が捜査線上に浮かんでいたことを知る。男の名は"新藤利道"・・・。

そして葛城家には、清子(風吹ジュン)を訪ねて不審な男が現れていた。男の顔にはアザが・・・。

 

第4話「衝撃の告白」のあらすじ

サチ(広末涼子)は再び大田西署に呼ばれ、丸山(小日向文世)と舜(稲垣吾郎)に手紙のことを聞かれるが、知らないと嘘をつき通す。そんなサチに亮二(江口洋介)は、小巻(反田孝幸)が南町の飲み屋で"顔にアザのある男"に手紙を奪うよう頼まれたことを話す。

帰宅したサチは、清子(風吹ジュン)の様子がおかしいことに気づく。来客があったようなのに、清子はそれを隠そうとするのだ。ほどなくサチは「南町 スナック"野原"」と店名の入ったライターを見つける。手紙を狙う男が家に現れたのでは...?サチの心はざわめく。

翌日、清子はに会うと言って出かけていった。不安に襲われたサチは、亮二に電話をかけて店の名前を確かめる。折しも南町のスナック「野原」で聞き込みをしていた亮二は、サチが店名を知っていたことで異変を察知し、サチのもとへ急ぐ。

亮二は、25年前の捜査メモにもあった"顔にアザのある男"の名が"新藤利道"(宅麻伸)であることをサチに話し、手紙を使って新藤をおびき出そうと提案。「君を守るためだ」という亮二の言葉にドキリとしたサチは、亮二に惹かれていく自分の気持ちに戸惑う。

その頃、舜は捜査メモを提供した元刑事の宮部(浅野和之)に話を聞いていた。25年前、捜査員のほとんどが新藤を犯人だと確信する中で「君の親父さんが新藤を逃した」と信造(北大路欣也)を苦々しく非難する宮部。父の思わぬ過去に舜はショックを受ける。

一方、清子と会った均は、志摩野(堺雅人)がサチの援助を申し出ていると告げ、未だサチを佐智絵だと思い込む清子に「記憶を封じ込めても事実は変わらない。佐智絵は殺された」と言い聞かせる。ぼう然とする清子に、封印されていた重大な記憶が蘇ろうとしていた。

亮二が自宅に戻ると、舜が唯衣(相武紗季)を訪ねていた。亮二は佐智絵の手紙に新藤らしき男のことが書かれていたと舜に明かし、ニセの手紙で亮二を欺こうとした信造への疑惑をほのめかす。動揺する舜は「親父は刑事の仕事に誇りを持っている」と信造を庇って反発。尊敬する父への疑念に揺れる舜の思いを知り、唯衣は心を痛める。

まもなく、衝撃的な記事が新聞に掲載された。25年前の事件の真相につながる手紙が存在するという内容で、亮二が富岡(谷原章介)に書かせたものだった。何のためにこんなことをするのかと詰め寄る舜に、亮二は「真相を掘り起こされると困る誰かさんを揺り動かすため」と意味深な言葉を口にする。

そんな折、新藤からサチを呼び出す電話が入る。不安を覚えながらも指定された場所へ向かうサチ。連絡を受けた亮二はサチと落ち合い、「君の役目はここまでだ」とサチを押しとどめて1人で新藤と対決しようとするが、新藤が待つというビルのエレベーターにサチも乗り込んでしまう。ところが突然、2人の乗っていたエレベーターが停止。新藤のしわざだった。

さらに、エレベーターの上部に何かを置いて立ち去る新藤。小さく時を刻む音から時限爆弾だと判断した亮二は慌てるが、それはオモチャのような偽物だった。

新藤への疑念を深めた丸山は情報を求めて宮部を訪ねるが、そこに信造が現れる。かつての上司だった信造の圧力に宮部は口を閉ざし、丸山は何も聞き出すことができない。

サチは志摩野に提供されたフリースペースで子ども絵画教室の講師の仕事を始める。志摩野に招かれた亮二が見守る中、子どもたちを眺めていた清子に異変が起こる。フラッシュバックする佐智絵の記憶に、苦しげに口を開いた清子は「佐智絵を殺したのは、私よ...!」と言い出し...。

 

第5話「消された真実」のあらすじ

「佐智絵を殺したのは私」と衝撃的な言葉を口にした清子(風吹ジュン)に、志摩野(堺雅人)はすぐさま心療内科への入院を手配。清子の口を封じるかのような行動を訝る亮二(江口洋介)は、大田西署で志摩野を取り調べようとする。25年前、上海にいたという志摩野は事件との関わりを否定するが、清子が結婚前、新藤(宅麻伸)とつきあっており、結婚後も新藤は葛城家に出入りしていたという事実が判明する。

「佐智絵は2人の関係を知り、新藤に殺されたのではないか?」と追及する亮二に、時効となった佐智絵殺しをなぜ調べるのかと、逆に亮二を問い詰める志摩野だったが、から新藤の話を聞いたと漏らしてしまう。亮二は均と清子に事情を聞くと意気込むが、丸山(小日向文世)に止められる。時効事件は捜査の対象外なのだ。

新藤を探すのが先だと諫める丸山に亮二は「新藤は捕まらない」と言う。逃亡中に亮二らを脅すなど大胆なことができるのは、新藤を守る誰かがバックにいるからだと。25年前、新藤を逮捕できなかったのも腑に落ちるという亮二の言葉に、舜(稲垣吾郎)は信造(北大路欣也)への疑念を察して黙り込む。

そのころ、新藤は葛城家に現れていた。そして清子がいないと知ると、サチ(広末涼子)にある伝言を託す。

その夜、亮二は舜を自宅に招く。そこに富岡(谷原章介)と堀米(マギー)も現れ、富岡が事件を調べる中で、すでに新藤の存在を知っていたことを明かす。「もっとデカいネタを掴む」と執念を見せる富岡。新藤を起訴できなかった警察への怒りを露わにする堀米。佐智絵の死は、同級生に今も暗い影を落としていた。「殺されたことを見過ごすことは人として許されない」という亮二のつぶやきを舜は複雑な思いで聞く。

翌日、亮二と舜は、自分たちの部署が新藤の事件から外されたと告げられる。それでも捜査を止めない2人に丸山は「目立たないようこっそりやれ」と目をつぶる。

退院した清子はすべての記憶を取り戻していた。だが「あの日のことは誰にも言わないと決めた」と事件について口を閉ざす。

そんな折、丸山が警察功労特別賞の受賞と引き替えに部下の厳重管理を命じられた。亮二らが捜査を続ければ、丸山が厳罰を受ける。明らかな上層部からの圧力だ。署内のコンピュータに向かった舜はある覚悟を決め、職員データから信造の経歴を調べる。
一方で、唯衣(相武紗季)のもとに信造が挨拶をしにやってくる。これも信造からの圧力なのかといぶかしむ舜。

そして丸山の授賞式の当日。会場に入った亮二の携帯に取り乱した様子のサチから連絡が入る。「母がいなくなったの。新藤に会いに行ったのかもしれない!」。サチは迷った挙げ句、新藤から頼まれた「もうすぐ東京からいなくなる。最後に会いたい」という伝言を清子に伝えたという。これを聞いた清子は「許せない」とつぶやいたという。「嫌な予感がする」と不安を訴えるサチ。

授賞式が始まった。清子と新藤が落ち合う場所を推測し、壇上の丸山に一礼して会場を出て行く亮二。舜も、視線で無言の圧力を示す信造を強く見返して外へ。そして丸山もまた、受け取ったばかりの賞状を破き、2人の後に続いた。

手分けをして清子と新藤を捜索する3人。まもなく亮二は、人待ち顔で佇む新藤の姿を発見するが・・・。

次の日の朝、マンションの駐車場で車に乗り込もうとした唯衣が、トランクに押し込まれた遺体を見つける。新藤だった・・・!

 

第6話「哀しき殺人者」のあらすじ

新藤(宅麻伸)の他殺体が、唯衣(相武紗季)の車から見つかった。清子(風吹ジュン)は決別を告げるつもりで会いに行った新藤が、結局現れなかったと警察で証言する。

捜査を外された丸山(小日向文世)と舜(稲垣吾郎)のもとに、事情聴取を終えた唯衣が戻ってきた。唯衣は、亮二(江口洋介)が朝まで家に帰らなかったことを刑事に話したと言い、昨夜のアリバイがないことを案じていた。志摩野(堺雅人)は、亮二が佐智絵殺しの犯人を「殺す」と言ったことを刑事にしゃべったという。疑いを向けられた亮二に舜は昨夜のことを質すが、亮二は「時間をくれ」と口をつぐむ。しかし丸山と舜は亮二の前夜の行動を探り、亮二が犯人を自首させようとしていることを悟る。

サチ(広末涼子)に付き添われた清子は、志摩野の車で自宅へ。車中、サチは25年前のことを話して欲しいと清子に頼む。サチには関係ない過去だと制する志摩野。だがサチは、娘として清子の過去を受け止めたいと言う。

その頃、富岡(谷原章介)は新藤の死体の第一発見者となってしまった唯衣のため食事を作ってやっていた。明るく振る舞う富岡に、亮二は事件の夜に目撃したことを話す。新藤の待ち合わせの相手は富岡だった。2人が姿を消した後、亮二は新藤の顔見知りを訪ね、富岡と新藤の繋がりを知ったのだ。

富岡はすべてを告白した。新藤から金で事件の真相を聞こうとしていたこと、新藤に頼んで佐智絵の手紙を入手しようとしたこと、亮二が仕組んだ記事が出た直後、新藤が「懐かしい人から連絡をもらった。事件を掘り起こすのは止めろ」と警告してきたこと...。そして昨夜、新藤に真相を話すよう迫ったという。ところが新藤は、金をもらうために真相を知っているふりをしたと白状。「どこにでもあるどうでもいい事件」と佐智絵の死を切り捨てた。逆上した富岡は新藤を撲殺。亮二に助けてもらおうと車に遺体を隠したという。そう語った後、富岡は自殺を図ろうとするが、亮二の必死の説得で自首する。

翌日、サチが大田西署を訪ね、清子が明かした25年前の真実を亮二らに話す。事件の日、新藤には警察に言えないアリバイがあった。葛城家で清子と会っていたのだ。帰宅した佐智絵は新藤がいると知って玄関で引き返し、直後に殺されたらしい。

犯人は新藤ではないと言うサチ。だが亮二は、警察上層部の圧力に守られていた新藤には何かあると睨む。舜は「親父が絡んでる」と信造(北大路欣也)への疑惑を口にする。ノンキャリだった信造は25年前の事件を機に異例の出世を遂げていた。何が信造を押し上げたのか?「親父の過去は俺が暴きます!」と舜は決意を表す。

一方、葛城家では、サチに真実を話したことを責めるに清子が告げていた。「あなたのことは話してないわ」。

帰宅した亮二を待っていた堀米(マギー)が思わぬことを明かした。富岡が事件を調べ始めたのは、仕事で上海にいる秋本(佐々木蔵之介)がきっかけだったらしい。「秋本くんは、25年前の事件の何かを知っている」。そんな中、志摩野から連絡が入る。もうすぐ日本を発ち、上海に戻るというのだ。

サチは施設にいた頃、"幸"と書かれた黄色いタオルケットを持っていた。そして志摩野は昔、黄色いタオルケットに包まれて捨てられていた赤ん坊を探して施設を訪れていたという。その理由を志摩野は告白する。「サチさんは血の繋がった僕のたった1人の妹」...。

警視庁・刑事部長室では、均が信造を訪ね、志摩野がサチの兄であることを話していた。そんな中、舜が現れ、亮二の動きを密告。上層部に逆らう亮二に協力するより、警察組織の人間として「俺は警察を、親父を守ります」と信造に宣言して...。

 

第7話「上海の夜 引き裂かれた絆」のあらすじ

サチ(広末涼子)の兄であることを告白した志摩野(堺雅人)、25年前の事件の何かを知っているらしいという秋本(佐々木蔵之介)。2人に話を聞くため、亮二(江口洋介)は上海に向かう。一方、サチも突然現れた兄に戸惑いながらも、志摩野に会おうと上海へ発つ。

上海で亮二を迎えた秋本は、現地での志摩野の評判を話す。土地開発事業でやり手として名を馳せているが、その強引な手口に悪い噂が絶えないという。

サチも同席する中、亮二と秋本に身の上を語り出す志摩野。志摩野の母は、父の仕事の関係で移り住んだ上海で精神不安定な状態に陥り、父が病死すると、生後間もないサチを抱いて日本に帰った。上海に置き去りにされた志摩野は不動産業を営む夫婦に引き取られ、後に母が大阪にいることを知ったが、母はすでにサチを捨て、志摩野のことも忘れていた。

志摩野は、佐智絵殺しに清子(風吹ジュン)と新藤(宅麻伸)が関与しているものと思い、酷い真相をサチが知るのを恐れたという。「僕の妹だから、傷つけたくなかった」。しかしサチは「今さら、兄妹なんて...」と兄を素直に受け入れることができない。

翌日、街で志摩野が男に襲われ、カバンを奪われた。亮二の対応でカバンは無事戻ったが、ケガを負った志摩野は、仕事上の些細なトラブルだと言い、警察を呼ぼうとする亮二らを制止する。

志摩野の身を案じた亮二は、ホテルの自分の部屋を提供して泊まらせることに。サチと明日も会う約束をした志摩野は「上海に会いに来てくれてありがとう」と微笑んで部屋に消えた。

夜、秋本の部屋に移った亮二に東京の舜(稲垣吾郎)が志摩野の実情を知らせてきた。会社は破産手続きをとっており、志摩野本人も不法な利益を得たとして詐欺罪で訴えられているという。

秋本は、舜が25年前に事件を担当した信造(北大路欣也)の息子と知っていた。そして、富岡(谷原章介)に信造が怪しいと告げたことを明かす。

翌朝、姿を見せない志摩野を心配して部屋に入った亮二とサチは、倒れている志摩野を発見する。志摩野は、死んでいた!死因は毒物死。部屋に争った形跡はなく、鍵もかかっていたことから、地元警察は自殺と断定する。だが亮二は他殺を疑う。事業の失敗で追い詰められていたとはいえ、翌日もサチと会う約束をしながら自殺するとは考えられない。

日本に戻った亮二は、インターポールを通じて情報を取り寄せ、そこから判明した苛酷な真相をサチに告げる。志摩野を死に至らしめた毒物は、日本でしか入手できないこと、そして志摩野の死の前日、亮二の部屋番号を確認する日本からの電話がホテルにあったこと...。つまり日本から来た誰かが、亮二を殺そうとして毒物を仕込んだのだ!「あなたの身代わりで、私のお兄ちゃんは殺された!」。志摩野への抑えていた思いが溢れ出し、サチは慟哭する。

その頃、帰国した秋本が信造に呼ばれ、、舜も顔を揃える中で25年前の事件の日のことを話していた。「見たんですよね。殺害現場から逃げるように走っていく郷田の姿...」。

一方、亮二も抱えていた秘密をサチに打ち明ける。「なぜ俺が時効を過ぎるのを待っていたか、なぜそのことを誰にも言えずに黙っていたか。君にすべてを話そう」。あの日、佐智絵の遺体を発見した亮二。何かの気配に振り向こうとしたその瞬間...!

 

第8話「アリバイ」のあらすじ

亮二(江口洋介)は25年前、事件現場で体験したことをサチ(広末涼子)に明かす。あの日の放課後、秋本(佐々木蔵之介)と遊ぶ約束をしていた亮二は河原の近くを通り、佐智絵の遺体を発見。背後から聞こえた「後ろを振り向けばお前も殺す」という犯人らしき男の声に恐ろしくなって逃げ出していたのだ。

亮二は男の声しか聞いていないが、男は亮二の姿を見ている。いつか亮二を見つけ出し、口封じのために殺しにくるかもしれない...。亮二を案じた兄の雄一は「黙っていた方がいい。時効が成立するまで見つからなきゃいい」と言い聞かせ、その言葉に亮二は従ったのだった。

その正体不明の男が、上海で亮二の命を狙ったに違いない。そして犯人は、亮二の上海行きを知り得た人物...。そう考えた亮二は、信造(北大路欣也)のアリバイ調査を丸山(小日向文世)に依頼。さらに、宮部(浅野和之)の店を訪ねて話を聞こうとするが、宮部が信造に電話をかけ、亮二の訪問を報告したのを知って「あなたは信用できない」と店を出て行く。

大田西署に戻った亮二は、信造の不審な行動を丸山から聞く。上海で事件があったころ、信造は出席予定だった会合を急遽キャンセルし、姿を見せなかったというのだ。その間の足取りは自分が調べると言う舜(稲垣吾郎)を、亮二は「俺は誰も信じない」と突っぱねる。

そんな2人に丸山は、上海行きの旅客機の搭乗者名簿を調べようと提案。亮二らは名簿の中に信造の名前を探すが、見つかったのはなんと丸山の名前だった!「あり得ない...」と動揺する丸山を、亮二は犯人扱いして厳しく追及する。

丸山まで疑う亮二を舜は諫めるが、亮二は「誰も信じられない」と耳を貸さない。さらに舜から、秋本がと繋がっていると聞くと、亮二はさっそく秋本に会い、「なぜ隠していた」と詰問。誰も信じようとせず、疑いの刃を向ける亮二に秋本は「お前は変わった」と冷ややかに告げる。その直後、亮二は街で信造と一緒にいる唯衣(相武紗季)の姿を見かける。信じていた妹までもが信造と繋がっていたのか?ショックを受けた亮二は唯衣を厳しく問い詰める。
 葛城家を訪れていた真知子(市川実和子)が、志摩野(堺雅人)と均が繋がっていたことをサチに明かした。すると清子(風吹ジュン)は、佐智絵の手紙を燃やすよう志摩野に指示したのは均ではないかと言い、均がある理由で25年前の事件から目を背けていると告げる。

その均が、偽造パスポート事件に関わったとして、過去に事情聴取を受けていたことが判明する。丸山は、均と信造が手を組み、丸山と亮二を仲間割れさせようとしたのではないかと言う。警察上層部を通じて手を回せば、誰かが偽造パスポートで丸山の名を語って出入国することも不可能ではない。まもなく、サチが2人の繋がりを知らせてきた。偽造パスポート事件の折、均の疑いを晴らしたのが信造で、以来2人は頻繁に会っているというのだ。
 また、舜は宮部から「25年前の事件は終わっていない」という電話をかけたのは自分で、ある人物に頼まれたと告白される。一方、佐智絵の遺体を見つけた河原に立つ亮二。あの日から亮二は正体不明の男の影に怯え、人を信じる力をなくしたのだ。思いにふける亮二の前に、信造が現れ...。

 

第9話「真実の向こう側」のあらすじ

25年前の事件現場に立つ亮二(江口洋介)の前に信造(北大路欣也)が現れた。亮二は、佐智絵と志摩野(堺雅人)の殺害に信造とが関与しているのではないかと迫るが、信造に「証拠がない」と突き放される。

一方、丸山(小日向文世)も亮二を救うために捜査に乗り出す。25年前の事件の記憶に苦しみ続けている亮二を「早く、楽にしてやりたい」と舜(稲垣吾郎)に話す。

犯行の証拠を掴もうと動き始めた亮二は、均の会社で聞き込みをかけるが、けんもほろろに追い返されてしまう。仕事で上海にいる均ではない誰かが社員に箝口令を敷いたらしい。
 丸山によれば、亮二が上海にいたころ、日本の取引先で均に会った者は誰もいないという。均に対する疑いを深めた亮二は、佐智絵の殺害時の均のアリバイを清子(風吹ジュン)に尋ねる。清子は、佐智絵が自分の子なのかと疑っていた均の言葉を思い出し、「まさか主人が佐智絵を?」と動揺する。

そして亮二は、均への疑念をサチ(広末涼子)に明かす。均が佐智絵を新藤(宅麻伸)の子だと思っていたとすれば、新藤への憎悪が佐智絵に向かい、殺したとも考えられる。亮二の話に取り乱すサチ...。

そんな折、丸山から連絡を受けた亮二とサチは、均の愛人のマンションへ。留守中の部屋から亮二が薬品らしきものを発見する。丸山は志摩野殺害に使った毒物かもしれないと怪しむ。
 一方、舜は、宮部(浅野和之)に電話をかけさせたのが自分であることを認めた信造から、15年前に起こった火災事件の資料を見せられる。八ヶ岳で別荘が全焼し、家族のうち3人が亡くなった事件の犠牲者は亮二の両親と兄だった。舜が唯衣(相武紗季)にこのことを尋ねると、唯衣は信造にも同じことを聞かれたと言い、亮二が事件について何も語りたがらないことを明かす。

鑑識の結果、愛人宅の薬品は志摩野殺害に使われた毒物だと判明。均に事情を聞くと言う亮二を幼いころ、均と清子に連れられて来た水族館に誘うサチ。「25年前の真相ももうすぐ明らかになる。これがあなたと過ごす最後の時間」と告げ、思い出の場所で亮二と楽しいひとときを過ごすサチだった...。
 そのころ、綾子(片岡サチ)と25年前のことを話していた秋本(佐々木蔵之介)は、忘れていた当時の出来事をふと思い出す。秋本はある人物と接触していたのだ...。

亮二は、上海から帰国した均と会う約束を取り付ける。丸山は自分も同行すると言うが、亮二は丸山を押しとどめ、1人で均のもとへ向かう。サチに慌てた様子の丸山から電話が入った。ロッカーから丸山の拳銃が消えていたというのだ。亮二が均と決着をつけるために持ち出したに違いないと言う丸山は、サチから2人が会う場所を聞き出して急行。サチも心配になり、現場へ急ぐ。

亮二からの呼び出しを信造に報告した均は「決着は私がつけます」と告げて待ち合わせた場所へ。均に歩み寄った亮二は、愛人宅で見つけた毒物をポケットから取り出して見せようとする。それを拳銃だと思い、亮二を止めようと飛び出すサチ。そのとき、一発の銃声が響き渡る。撃たれたのはサチだった!「亮二さんが無事で...良かった...」と微かな笑みを見せたサチは、亮二の腕の中で静かに目を閉じ...。

 

第10話「十字架を背負う者たち」のあらすじ

危篤状態に陥っていたサチ(広末涼子)の意識が戻る。最期の力を振り絞り、「あなたに会えて自分の人生を生きて行こうと思うことができた」と亮二(江口洋介)に思いを告げたサチは静かに目を閉じ、そのまま眠るように息を引き取る。丸山(小日向文世)に連絡を受けて東京に戻った舜は、「俺のせいだ!」と自分を責める亮二の痛々しい姿にかける言葉もない。

翌日、亮二は自分のせいでサチを死なせたことを清子(風吹ジュン)に謝罪。清子の「あなたも自分の人生を取り戻して」という言葉に、自分の人生を狂わせ、サチの命までも奪った犯人の正体を突き止めることを固く決意する亮二の胸に、への疑惑が再燃する。

調査を再開した亮二は、均と信造(北大路欣也)を結びつけた偽造パスポート事件を洗い直す。そんな折、唯衣(相武紗季)から「黒木さんのお父さんはお兄ちゃんの味方」と聞かされる。

15年前に別荘の火災で亮二の両親と兄が亡くなっていたことを知った舜(稲垣吾郎)は、現場である長野県の八ヶ岳に赴いて出火原因を調査。子どもの火の不始末による事故として処理されていた火災に、じつは放火の疑いもあったことが判明する。当時、別荘の周辺をうろつく不審な男が目撃されていたらしい。舜はつかんだ事実を信造にぶつける。目撃された不審者とは新藤(宅麻伸)だった。しかし、この情報は警察によって握りつぶされている。25年前の事件と同じく、新藤が浮上すると捜査が中断されるのはなぜなのか?舜の疑惑に信造は真相を明かす。

25年前、上層部の圧力によって捜査を外された無念から、信造は佐智絵殺しの捜査を密かに続けていたと告白。独自に集めた事件の資料を手渡し、舜に真相の追及を託す。一方、亮二は、秋本(佐々木蔵之介)から25年前の思わぬ話を聞かされる。秋本を亮二と間違え、接触しようとした男がいたというのだ。秋本はその男の顔を見ていた...。

ある確信を得た亮二は均のもとへ向かう。愛人宅で見つけた毒物を示し、事件との関わりを問う亮二。「何も話すことはない」と追い返す均を、亮二は「また出直します。今度は、別の手土産を持ってあなたに会いに来ます」と挑発する。

一方、大田西署では、舜と丸山がサチが撃たれた事件を追っていた。鑑識の結果、現場にいた亮二、均、丸山から硝煙反応は認められず、銃を撃ったのは別の誰かだったと判明する。そこに亮二が現れ、均を徹底的に洗い直したいと言い出す。均の会社を調べた亮二らは、25年前に経営が悪化していたこと、均が傲慢なやり口で恨まれていたことを知る。

舜は、信造から託された佐智絵殺しの捜査資料を亮二に見せる。その夜、自宅で資料を読み直した亮二は、ある重大な事実に気づく。

翌日、出勤した亮二は「確実な証拠を手に入れた」と舜らに話す。そして「自ら罪を認めさせる」と電話をかけ、その相手に「手土産の準備ができました。あなたに会いに行きます」と告げ...。

 

最終回のあらすじ(ネタバレ注意)

亮二(江口洋介)は、ようやくたどり着いた25年前の事件の犯人と対決することを信造(北大路欣也)に報告。佐智絵、志摩野(堺雅人)、サチ(広末涼子)が殺された3つの事件は、同じ人物の犯行だと告げる。信造は、すでにその人物を捜査本部が追っていると言い、亮二の危険な行動を止めようとする。だが亮二は「すべてを知りたい。25年前の真実を明らかにしたい」と訴え、自ら犯人と対峙させてほしいと頭を下げる。その悲痛な願いを受け止めた信造は、亮二が遺体の第一発見者だったことを掴めなかった自分の不甲斐なさを詫び、真相に迫ろうとする亮二を送り出す。

待ち合わせ場所のスタジアムにやって来た亮二に、舜(稲垣吾郎)から無線連絡が入る。「これ以上、犠牲者を出さないように」と信造に護衛を命じられ、現場に向かっているという舜は、そこに現れる犯人が誰であるかをすでに知らされていた。

亮二に呼び出されたがやってきた。亮二は均に25年前の事件との関わりを厳しく追及。緊迫したやりとりを続ける2人に、サチを狙撃したものと同じライフルの銃口が向けられていた。亮二に狙いが定まったその瞬間、護衛のために駆けつけた舜が、男の凶行を止める。その男とは...丸山(小日向文世)だ!

サチが撃たれたときと同じ状況を作れば、犯人はまた2人を狙いに来る。そう考えた亮二が丸山をおびき寄せるために仕掛けた罠だったのだ。「その予想が外れることを、俺はどこかで祈っていた!」と悔しさを爆発させる舜。観念した丸山は思わぬ行動に出る。自首すると捜査本部に電話をかけたのだ。

丸山はサチの殺害を認めたが、亮二を守るために咄嗟に撃ったと過失致死を主張。25年前の事件については、何も知らないと関与を否定する。しかし亮二は秋本(佐々木蔵之介)から、25年前、亮二と間違えて秋本を見張っていた男が、近所の交番のお巡りさんだったと聞かされていた。

丸山はすでに捜査本部の手にあり、亮二が取り調べることはできない。苛立つ亮二に追い打ちをかけるように、即刻研修を中断し、リヨンのインターポールに戻れとの指示が出た。しかし信造は、辞職を覚悟で、亮二が丸山を取り調べられるよう取りはからう。

取調室でついに対峙する亮二と丸山。口火を切ったのは同席した舜だった。亮二を狙って志摩野とサチの命を奪い、均に罪を着せようとしたのではないか?15年前の八ヶ岳の火災も丸山の犯行で、警察上層部と繋がる新藤(宅麻伸)の存在をちらつかせることで、事件をもみ消したのではないか?そんな舜の追及を、丸山はどれも証拠がないとかわす。

そのとき、亮二が口を開く。信造の捜査資料で事件を洗い直していたとき、佐智絵殺害現場からの押収品だった野球カードについて、丸山が漏らした一言。それは第一発見者だった亮二と犯人しか知り得ない事実だったのだ。その切り札を突きつけられた丸山はすべての罪を認め、佐智絵殺しの動機を告白する。25年前、均の会社に勤めていた丸山の妹は、会社の金を横領した疑いをかけられて自殺していた。丸山は妹を奪われた恨みを均に向け、復讐のために佐智絵の命を奪ったのだった。開き直った丸山は舜の拳銃を奪い、もみ合いになる亮二と丸山。銃を奪った亮二に丸山は「撃てよ!」と挑発するが、亮二は、「真実が明らかになったことで俺はこれから自分の人生を生きていける。」と語り、時効によって罪を償うチャンスを失った丸山を「可哀相に」と哀れむ。

数日後、舜は新藤に関連するすべての事件で隠蔽工作を働いた警察OBの代議士を告発。信造は辞表を提出し、正義を貫くと誓う舜に後を託して警察を去る。そして、亮二がリヨンに発つ日。唯衣(相武紗季)に送り出された亮二は、25年前の事件現場へ。佐智絵に祈りを捧げ、ようやく取り戻した自分の人生を歩み出す。

※フジテレビHPより引用

メイちゃんの執事

 

メイちゃんの執事の概要

2009年1月13日からフジテレビ系列で放映。

生徒ひとりひとりに超優秀なイケメン執事がついている
夢の"イケメン付き女学園"を舞台に繰り広げる最強のラブコメディー。
水嶋ヒロ、榮倉奈々、佐藤健をはじめ、今最も勢いのある若手俳優陣が勢ぞろいです。

メイちゃんの執事 動画  (最終回の結末に注目!)


メイちゃんの執事の主題歌

 ROCK'A'TRENCH 「My SunShine」


メイちゃんの執事の出演者

柴田 理人 ...... 水嶋 ヒロ
東雲 メイ ...... 榮倉 奈々
柴田 剣人 ...... 佐藤 健
ルチア ...... 山田 優 
忍 ...... 向井 理
竜恩寺 泉 ...... 岩佐 真悠子 
木場 ...... 夕輝 壽太
華山 リカ ...... 大政 絢 
青山 ...... 真山 明大
夏目 不二子 ...... 中別府 葵 
根津 ...... 姜 暢雄
天羽 凛 ...... 忽那 汐里 
四谷 ...... 丸山 智己
麻々原 みるく ...... 吉田 里琴 
大門 ...... 鈴木 亮平
山田 多美 ...... 谷村 美月 
神田 ...... 阿部 進之介


メイちゃんの執事のスタッフ

原作:宮城 理子「メイちゃんの執事」(集英社『マーガレット』連載中)
脚本:古家 和尚
音楽:河野 伸
高見 優
企画:後藤 博幸(フジテレビ)
太田 大(フジテレビ)
プロデュース:橋本 芙美(共同テレビ)
演出:石川 淳一(共同テレビ)
木下 高男(共同テレビ)

 

メイちゃんの執事の視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2009年1月13日 女性の願望叶えるイケメン執事たち!! 14.9%
第2話 2009年1月20日 命をかけて守る!! 14.8%
第3話 2009年1月27日 あなたに仕えたい 14.4%
第4話 2009年2月3日 あなたを求めてる 12.0%
第5話 2009年2月10日 理人が抱きしめた 13.6%
第6話 2009年2月17日 剣人の大告白!! 14.0%
第7話 2009年2月24日 オレがそばにいる 13.1%
第8話 2009年3月3日 決闘!! 理人vs剣人 13.5%
第9話 2009年3月10日 死なないで、理人 13.4%
最終回 2009年3月17日 ラストkiss 16.6%

 

メイちゃんの執事のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!

第1話「女性の願望叶えるイケメン執事たち!!」のあらすじ

柴田理人(水嶋ヒロ)は、日本最大の大企業である本郷グループに代々仕えてきた執事の家系・柴田家の若きホープ。容姿端麗で頭脳明晰、強じんな肉体と精神力を併せ持つ理人は、公式執事資格の最高位であるSランクを獲得している数少ない執事のひとりだ。そんな理人が新たに仕えることになったのは、とある町のうどん店「しののめ」のひとり娘で、17歳の女子高生・東雲メイ(榮倉奈々)だった。

メイは、優しくて仕事熱心な両親とともに質素ながら幸せな生活を送っていた。メイは、勉強は苦手だったが、色気より食い気の明るい性格でクラスの人気者だった。幼なじみの柴田剣人(佐藤健)は、そんなメイにずっと思いを寄せていた。だが、お互いに負けん気が強く、顔を合わせればすぐケンカになってしまうような間柄だったこともあって、剣人はその気持ちを伝えられずにいた。 

ところがある日、思わぬ不幸がメイを襲った。メイの両親が事故で他界してしまったのだ。天涯孤独の身となったメイは、親友だった仲本夏美(星井七瀬)の家に身を寄せた。剣人はメイのことが心配で仕方なかった。気丈に振舞い、葬儀の翌日には店を開けたメイは、疲れ果て、後片付けの最中にうとうとしてしまう。そこに突然現れたのが理人だった。

「本日からお仕えいたします。メイお嬢様の執事です」。理人は、そうあいさつすると、驚くべき事実をメイに告げた。実は、メイの父・周太郎(橋爪淳)は本郷グループの現当主・本郷金太郎(津川雅彦)の実の息子だった。しかし周太郎は、19年前に家を飛び出し、メイの母・ユウ(山下容莉枝)と駆け落ちをしたのだという。つまり、周太郎が亡くなったいま、メイは本郷家の正当な跡取り候補となったのだった。そして、金太郎の命令でメイに仕えることになったという理人は、何と剣人の実兄でもあった。

理人は、本郷家の後継者にふさわしい教育を受けてもらうために、有名な超お嬢様学校・聖ルチア女学園に転入してもらいたい、とメイに告げる。メイは、いままで通り普通の暮らしをしたい、と理人に反発した。その矢先、本郷家の後継者候補となったメイの命を狙って、何者かがメイの家を爆破するという事件が起きる。大切な周囲の人たちに危害が及ぶことを危惧したメイは、聖ルチア女学園への転校を決意した――。

メイは、理人とともにヘリコプターで聖ルチア女学園に向った。世界最高水準の教育の下で次世代の淑女を育成するために設立された聖ルチア女学園は、庶民とはかけ離れた超お嬢様たちばかりが集まる少人数制の全寮制女学園だった。その敷地面積は東京都の約3分の1、建物間の移動手段は全てヘリコプター、学費は月1億円、おまけにお嬢様ひとりひとりにイケメン執事までついているという、あまりにも現実離れした世界だった。

Sランクの執事・理人がやってくる、ということで、正門前広場にはお嬢様たちが集まっていた。竜恩寺泉(岩佐真悠子)とその執事・木場(夕輝壽太)、華山リカ(大政絢)とその執事・青山(真山明大)、夏目不二子(中別府葵)とその執事・根津(姜暢雄)、天羽凛(忽那汐里)とその執事・四谷(丸山智己)、麻々原みるく(吉田里琴)とその執事・大門(鈴木亮平)、山田多美(谷村美月)とその執事・神田(阿部進之介)らが見守る中、ヘリを降り立つ理人とメイ。理人が新たに仕えることになったお嬢様に強い興味を抱いていた泉やリカたちは、あまりにも庶民的で冴えないメイに対して、露骨に嫌な顔を見せた。メイは、この女学園にふさわしくないというのだ。リカは、メイに向って、あなたは2週間以内に逃げ出すことになる、と宣言した。

メイは、理人の助言に従って、身の安全を守るために本郷家との繋がりは隠していた。だが、何者かにボーガンで狙われるなど、さっそく嫌がらせを受けてしまう。そんな中、学園内をうろついていたメイは、道の外れにあるドーム型の温室に気づき、吸い寄せられるようにして中に入った。するとそこに、真っ白な執事服を身につけた男・忍(向井理)に車イスを押されながら美しい女性が姿を見せる。それは、学園最高の淑女の称号を与えられた絶対権力者・ルチア(山田優)だった。その美しさに圧倒されてしまうメイ。ルチアは、そんなメイに優しい言葉をかけると、何故か理人をじっと見つめ...。

メイが暮らすのは陰<オンブラ>寮と呼ばれている、ボロボロの寮だった。聖ルチア女学園は、淑女としてのランクが厳格に定められおり、一番下が『陰<オンブラ>』、次が『月<ルナ>』、そして高い実力が認められた者は『太陽<ソーレ>』として学園の自治を任されていた。寮もそのランクに合わせてグレードアップしていくのだ。メイと同じ陰寮には多美もいた。だが、多美は、いきなり執事の神田とナイフを投げ合ってサバイバルゲームを始め、メイを驚かせる。そんなメイをさらに慌てさせたのは、室内に執事用の部屋もあることだった。

メイは、レベルの高さだけでなく、理解に苦しむような妙な授業まで行われるこの女学園についていけず、戸惑いを隠せなかった。そんなある日、メイの前に突然、剣人が現れる。こっそり潜り込んでメイのようすを見に来たのだ。実は剣人は、学園内に併設されている執事養成学校にいたことがあり、多少なりとも学園内を知っていたのだ。だが、多美と神田に見つかってしまった剣人は、抵抗もむなしく警備員に連行される。その際、剣人は、この学校には気をつけろ、とメイに言い残す。

ほどなくメイは、生徒たちから悪質な嫌がらせを受ける。理人は、すっかり元気がなくなってしまったメイのことを心配していた。そんな折、リカや不二子は、1週間後に行われる調理実習で勝負をしないかとメイに持ちかける。リカたちの挑発に乗ってしまったメイは、その勝負を受けてしまう。

ほどなくメイは、リカたちが料理の腕前も5つ星レストランのシェフ並みであることを知る。中でもリカは、各国の料理賞を総ナメにしたほどの腕前なのだという。それでも逃げずに、理人から料理の特訓を受けるメイ。実は理人も、国際調理師資格特Aランクの持ち主だった。
料理対決の日。メイは、会場に詰め掛けた観客たちの姿に唖然となる。自由参加の調理実習は、聖ルチア生の姿を一般市民に公開する恒例行事でもあったのだ。会場には、リカたちの応援団に混じって、剣人と夏美一家の姿もあった。

学園長ローズ(堀内敬子)の執事・桜庭(鈴木浩介)の合図で、調理が始まった。それぞれ、冷蔵庫から食材を取り出すリカ、不二子、凛。メイも、用意された冷蔵庫を開けるが、そこに入っていたのは何者かの嫌がらせで、もう使い物にならなくなった食材だった。

この料理対決で、リカたちがメイに恥をかかせようと企んでいることを知った剣人は、警備員の制止を振り切って壇上に上がり、リカたちに激しい怒りをぶつけた。騒然となる会場。そこに現れた理人は、剣人の腕をとって押さえつけると、「これはメイ様の戦いだ」と告げる。壇上には、青山や根津、四谷の姿もあった。青山は、リカに食材を投げつけた剣人を引き渡すよう要求していた。リカは、そんな青山を制し、下がるよう命じた。理人も、剣人の腕を押さえつけたまま壇上から降りた。そのとき理人は、メイに料理のヒントを与える。料理特訓を受けた際、メイは、粉を使った料理は誰にも負けない、と啖呵を切って理人に逆らったのだ。理人の言葉を理解したメイは、小麦粉を取り出してうどんを打ち始め...。

調理が終了し、テーブルには見事な料理が並べられた。試食をするのは、料理評論家らと、ローズ、ルチアだ。メイが作ったうどんを口にしたローズは、小さく微笑んだ。その姿に、ホッとするメイ。しかし、審査員たちは、聖ルチアの調理実習には相応しくない、と口をそろえた。それを受け、リカたちは、メイが作ったうどんを床に落として踏みつける。その行為に激怒したメイがリカたちに飛びかかったため、会場は騒然となり...。

その夜、メイは、荷物をまとめて学園を去ろうとする。そこに現れたローズは、どんな境遇にあろうとも、戦う意志のない者には幸せはめぐってこない、とメイに告げた。

メイは、生まれ育った故郷に戻った。するとそこに、金太郎からの電話が入る。メイが聖ルチア女学園を辞めたことを知った金太郎は、理人を自分の元に戻す、と言うと、周太郎の遺骨を引き取る、と続けた。本郷家の墓に入れるのだという。メイは、そんな金太郎に、周太郎とユウを同じ墓に入れてほしい、と懇願した。「ならば、本郷家に相応しい人間になれ。お前が選択しろ、メイ。戦うか、逃げるかをな」。金太郎は、メイにそう告げて電話を切った。

メイは、爆発後の瓦礫しか残っていないかつての自宅に向った。雨の中、傘も差さずに座り込み、両親と撮った写真を見ながら泣き崩れるメイ。そこに、理人がやってきて、メイに傘を差し出した。理人は、このままメイを放っておくことも、金太郎の元に戻ることも拒否し、メイに仕えたい、と告げた。そんな理人に、望みを叶えるために戦いたいと言ったらどうするのか、と問いかけるメイ。「では私は、メイ様が戦うための剣に、メイ様を守るための盾になりましょう」。その言葉を聞いたメイは、思いきり泣いておくからいまは空気になっていてほしい、と理人に告げる。メイを探していた剣人は、ふたりの姿を複雑な気持ちで見つめ...。

メイは、本気で淑女を目指す決意を固め、聖ルチア女学園に戻る。するとそこに、剣人の姿があった。何と剣人は、見習い執事として、リカに仕えることになったのだという。

同じころ、ルチア宮では、忍と太陽生らが何かを話し合っていた。その背後では、ルチアがプロジェクターに映し出されたメイの顔にハサミを突き刺し、狂気にも似た笑みを浮かべていた。

 

 第2話「命をかけて守る!!」のあらすじ

理人(水嶋ヒロ)とメイ(榮倉奈々)は、聖ルチア女学園の学園長・ローズ(堀内敬子)のもとを訪れる。2週間の仮入学期間を乗り越えたメイは、正式に聖ルチア女学園への入学を認められたのだ。ローズは、その証として、黄金色に輝くベルをメイに手渡すと、入学祝いとして、ベルの側面にあるくぼみに星<ステラ>と呼ばれる緑色の小さな宝石をひとつはめた。聖ルチア女学園では、淑女としてのランクが厳格に定められていた。

生徒たちは、学業で優秀な成績を修めたり、淑女としての正しい振る舞いが認められたりすれば、星を獲得できる仕組みになっていた。ベルには10個のくぼみがあり、一番下の陰<オンブラ>ランクは緑の星を10個集めれば月<ルナ>ランクに上がる。そこで今度は青い星を10個集めれば太陽<ソーレ>ランクに上がるのだという。ランクが上がるほど星を獲得できる条件が厳しくなるため、多くの生徒は月ランクのまま卒業し、太陽ランクまで上がれるのは100人にひとり程度らしい。

話を終えたローズは、最後に学園の掟をメイに告げた。それは、お嬢様と執事との恋愛は禁止、というものだった。

同じころ、見習い執事としてリカ(大政絢)に仕えることになった剣人(佐藤健)は、リカや不二子(中別府葵)、凛(忽那汐里)らに取り囲まれていた。リカたちは、メイの正体を知りたがっていたのだ。だが、メイが本郷グループの後継者候補であることを口外しないよう理人から口止めされていた剣人は、何も知らない、とシラを切る。そこに、理人とメイが戻ってきた。すると、リカの執事・青山(真山明大)が、ナイフを取り出して理人のジャケットを切り裂いた。学園では、執事の服装も仕えている生徒のランクで決められており、陰クラスの執事はジャケットの着用が許されていないのだ。 

ある日、メイたちがサロンでくつろいでいると、執事の忍(向井理)に車イスを押されながらルチア(山田優)がやってくる。その際、思わぬ騒動が起きた。リカに何度もお茶の入れ直しを命じられた剣人が怒ってポットを投げつけたため、飛び散ったお茶がルチアの服を汚してしまったのだ。

恥をかかされたリカは、怒りの矛先をメイに向け、聖ルチア女学園の伝統である決闘<デュエロ>を申し込む。デュエロとは、お嬢様の代理として執事同士が戦い、負けた方が相手に自分の執事を差し出す、というものだった。今回のデュエロは、フェンシングで勝敗をつけることになった。だが、理人が闘うことになる相手・青山は、フェンシングのデュエロで過去4戦全勝している元世界ジュニア王者だった。それを知ったメイは、理人の身を案じるがその気持ちを素直に口にすることはできず...。

デュエロの夜。会場には、正装のお嬢様たちが集まっていた。リカは、青山にペンダントを差し出した。それは、リカが母親から譲り受けたもので、青山に何かあるたび預けたものでもあった。
理人と青山は、審判を務める泉(岩佐真悠子)の合図で前に進み出た。そこで青山は、ハンデをなくすために真剣で戦おうと提案する。それならば理人にも勝つ可能性があるというのだ。理人は、反対するメイを制し、信じてくれれば必ずその信頼に応える、と告げた。そんな理人に、メイは、危ないと思ったら負けてもいい、と声をかけた。

 デュエロが始まった。勝負は、青山が圧倒的に優勢だった。唇を噛みしめて戦いを見つめるメイ。その側に、ルチアの代理で出席していた忍が近づき、声援を送らないのかと声をかけた。執事は、信じてもらえなければ力を発揮できない、というのだ。そのとき、青山の鋭い一撃が理人の服を切り裂いた。メイは、追いつめられた理人に向って、「勝ってよ!私の執事でいてくれるんでしょ!」と叫んだ。次の瞬間、理人は青山の剣を弾き飛ばした。さらに理人が剣を一閃すると、青山のズボンがストンと落ちた。理人の逆転勝利だった。実は理人は、メイから「勝て」という命令をもらうために、敢えて力をセーブしていたのだ。一方、リカは、青山の頬を平手打ちすると、剣人に向って「今からあなたが正式な執事よ」と告げて、足早に会場を後にしていた。

メイたちは陰<オンブラ>寮に戻った。理人は、第二執事となった青山に向って、迷惑がかかるから外で寝るよう命じた。さらに理人は、メイの世話は自分ひとりで十分だとし、学園には第二執事は不要だと届けるという。つまり青山は、新たに仕えるお嬢様を見つけることができなければ、聖ルチア女学園を追放される可能性もあった。それでも青山は、メイに仕える気はない、と言い張り、寮の外へと出て行った。

同じころ、リカは、ドライヤーひとつ満足に使うことができない剣人に怒りをぶつけていた。負けずに剣人も、「俺は青山じゃねぇ!」とリカに反発していた。

あくる日、メイたちが食事をしていると、そこに太陽<ソーレ>ランクの由真(臼田あさ美)や聡美(ホラン千秋)たちがやってきた。新しい執事に給仕をさせるから食事に招待したい、とリカから伝言があったというのだ。仕組んだのは理人だった。案の定、剣人は、突然のことに満足に給仕をすることもできず、食事の席をめちゃめちゃにしてしまう。由真たちは怒り出し、リカを責めた。その危機を救ったのは青山だった。青山は、素早く汚れた食器などを片付けると、料理を用意した。が、太陽生たちは、デュエロの結果を無視してリカの執事のように振舞った青山を非難する。そこに割って入った理人は、剣人が弟であることを太陽生たちに告げると、未熟な剣人に代わって太陽生の世話をするようメイが青山に命じた、と言い出す。「私どもに免じて、どうかこの場はお収めください」。理人からそう言われた太陽生たちは、もはや引き下がるほかなかった。リカは、メイが自分を助けてくれたことに驚いていた。

理人は、青山に戻るよう命じた。その際、ふいに理人は「メイ様に仕えるならそのジャケットは不要だな」というと、食事用のナイフをつかんで青山のジャケットを切り裂いた。青山は、ズタズタになったジャケットから、リカのペンダントが入っているポケット部分を拾うと、彼女に手渡して謝った。そのときリカは、ポケットの中に手紙が入っていることに気づく。それはメイが書いたものだった。「青山が仕えるお嬢様は一人しかいないんだって。あんたも強情張ってないで、素直に返してっていいなさいよ、バーカ!東雲メイより」。それを読んだリカは、メイの前まで歩み寄ると、青山を返してほしい、と言って頭を下げた。メイは、執事はひとりで十分、といってリカの申し出を快諾した。その一部始終を見ていたローズは、メイとリカのために、緑と青のステラをひとつずつ用意するよう執事の桜庭(鈴木浩介)に命じた。

廊下でメイに出会ったリカは、自分が仕返しをするまで学園から追い出されないように気をつけろ、と憎まれ口をたたいて去っていく。遅れてやってきた青山は、礼の代わりだといって、理人のことをメイに話した。理人は、1年前も学園にいたが、どのお嬢様に誘われても全部断って仕えなかったのだという。「なのに、いまはお前に仕えている。あいつにとってお前はそういう存在だってことだ」。青山は、メイにそう告げた。

同じころ、泉は、リカを勝たせろという命令に背いた罰として、太陽生たちから、陰への降格を言い渡されていた。それを止めたのは忍だった。ルチアが泉の処分に異議を唱えているというのだ。実はそのころ、泉の運命を変えるようなある出来事が起きていた。
 
青山の言葉を意識してしまい、理人の顔を見ることができないメイは、ひとりで散歩にでかけ、ルチア宮を訪れる。そこでメイは、お嬢様になりたいと思っているわけではないが、理人と一緒なら頑張れるような気がする、とルチアに打ち明けた。するとルチアは、それは錯覚ではないか、と言ってメイに冷たい視線を向け、ふいに本郷家の話を切り出した。やってきた忍は、メイにルチアの本名を告げた。ルチアの本名は本郷詩織――メイ同様、本郷家を継ぐ資格を持つ者だった。

 

第3話「あなたに仕えたい」のあらすじ

理人(水嶋ヒロ)は、メイ(榮倉奈々)のようすがおかしいことに気づく。メイが、理人を避けるようになったのだ。その原因のひとつは、ルチア(山田優)が実は本郷家の人間であることを、理人がメイに話していなかったせいだった。ルチアの本名は本郷詩織。彼女は、本郷家の遠縁にあたり、メイの父・周太郎(橋爪淳)が本郷家を飛び出した後に、養女として迎えられたのだという。

ルチアの執事・忍(向井理)からそれを教えられたメイは、ショックを隠せない。ルチアは、そんなメイに、優しい微笑みを向けながらある提案を持ちかける。それは、自分が本郷家を継ぐことになったら、メイの両親の遺骨を同じ墓に入れる、というものだった。そうすれば、メイも無理をして聖ルチア女学園で生活をする理由はない、というのだ。一番いい選択は何かを考えてほしい、とルチアに言われたメイは、激しく動揺していた。

あくる朝、登校したメイの前に、慌てたようすで剣人(佐藤健)が駆け寄ってくる。メイのせいで、泉(岩佐真悠子)が聖ルチア女学園を退学させられる、という噂話が流れ、生徒たちが殺気立っているというのだ。メイが入学して以来トラブル続きだったため、泉が太陽<ソーレ>の上級生たちに睨まれた、ということらしい。不二子(中別府葵)や凛(忽那汐里)らは、メイを取り囲んで責めた。その輪に割って入ったのはリカ(大政絢)だった。リカは、メイには竜恩寺家の次期当主である泉を退学に追い込むほどの力はないと憎まれ口をたたきながらも、噂話に振り回されるのは時間の無駄、と主張して皆を抑え、メイを助けた。

泉のことが気になったメイは、彼女の執事を務める木場(夕輝壽太)から事情を聞いた。そこで木場は、泉が竜恩寺家の次期当主ではなくなったことを告白した。4年前に竜恩寺家に嫁いできた泉の義母・都(山口香緖里)から電話があり、都が生んだ子・新之介が次期当主になることが親族会で決まった、と告げられたらしい。泉は、その決定を受け入れ、学園を辞める決意を固めていた。しかも泉は、木場を竜恩寺家に返し、とある財閥の会長と政略結婚させられるのだという。木場家の人間は代々竜恩寺家に仕えていた。木場も、12歳のときから泉に仕えているのだという。泉は、木場が公認執事になったときに、手作りのネクタイをプレゼントした。木場は、そんな泉のことを慕い、彼女のことを心から心配していた。

メイは、心配して探しにきた剣人を引っ張って、一緒に親友・夏美(星井七瀬)の家、仲本家を訪れる。そこでメイは、久しぶりにうどんを打った。そのときメイは、夏美の両親、春平(杉本哲太)と秋子(石野真子)に、ここに戻ってきた方がいいのかな、とこぼす。

同じころ、理人は、金太郎(津川雅彦)のもとを訪れていた。金太郎は、メイのことで戸惑っている理人の心情を見抜いていた。その帰り、理人は、ルチアと忍に出会う。ルチアたちは、パーティーのついでに、金太郎に挨拶をしに来たのだという。そこで忍は、メイがどこまで聞いたのか気になるか、と理人に問いかけた。そんな忍をにらみつける理人。するとルチアは、自分たちとメイでは住む世界が違う、と理人に告げる。メイにはもっと幸せな場所があるはずだ、というのだ。

泉は、当主の座を失うことよりも、執事の木場と引き離されることに心を痛めていた。そんな泉に接触した忍は、望むことがあるのならばルチアに願い出ればいい、と告げる。ルチアの力があれば、俗世間のことなど思いのままになる、というのだ。忍は、その代わりとして、ある条件を泉に提示する。
一方、木場は、メイやリカたちクラスメートに土下座までして、泉を助けてほしい、と懇願する。その姿を見かねた理人は、それぞれ立場があるのだから竜恩寺家の問題に口出しできるわけがない、と木場に告げた。執事が感情に流されるのはみっともない、と続ける理人。その言葉に反発したメイは、木場に協力を申し出る。

するとそこに泉がやってきて、いきなりメイに決闘<デュエロ>を申し込んだ。メイに負けた場合はどんなことでもひとつだけ指示に従うが、自分が勝った場合はメイにこの学園を去ってもらう、というのだ。理人は、このデュエロには意味がないのではないか、と泉に告げた。すると泉は、このデュエロに勝てば学園に残すとある方が約束してくれた、と言い出す。しかも、今回は、執事同士ではなく、自分たちが戦うというのだ。

泉の勝手な申し出に反発した剣人は、こんな勝負に付き合う必要はない、とメイに告げる。が、理人は、このデュエロを受けるようメイに進言すると、勝負の方法はこちらが決める、と泉に申し出る。

陰<オンブラ>寮に戻ったメイは、勝手に勝負を受けた理人に反発した。しかし理人は、メイならば泉を救えるはずだと信じ、説得する。そこでメイは、ルチアが両親の遺骨を同じ墓に入れると約束してくれたことを理人に話した。学園にいる理由もお嬢様を目指す理由ももうない、と告げ立ち去ろうとするメイ。理人は、とっさにメイの腕を掴むと、真剣な表情でこう訴えた。「私には理由があります。メイ様にお仕えしたいという理由が」と...。

あくる朝、メイが目を覚ますと、そこに理人の姿はなかった。理人は、メイの朝食とデュエロで着る服を用意して、出かけたのだ。しかしメイは、デュエロの準備をしようとはせず、寮を出て散歩に行ってしまう。

湖のほとりに出たメイは、そこで理人のことを思い出す。出会った日のこと、リカとのデュエロのこと、調理実習でのこと、そして、雨の中で戦う決意をした日のことを...。
同じころ、ある目的があって外出した理人の前に、忍が現れる。忍は、何をやってももう無駄だ、と理人に告げた。忍は、今回のデュエロで何かを画策しているようだった。

メイのクラスでは、すでにデュエロの準備が整っていた。今回は、学園長のローズ(堀内敬子)が審判を務めることになっていた。太陽生たちは、約束の時間になっても現れないメイを不戦敗にするべきだと主張した。そのとき、扉が開いてメイが入ってきた。「私、戦います。ここにいたいから...」。メイは、そういって真っ直ぐに泉を見つめ...。

 

第4話「あなたを求めてる」のあらすじ

理人(水嶋ヒロ)は、メイ(榮倉奈々)と泉(岩佐真悠子)の決闘<デュエロ>に立ち会わずに、とある場所に向っていた。そんな理人の前に現れた忍(向井理)は、もうメイに仕えることはできない、と言い放つ。忍は、今回のデュエロでメイが負けるよう、すでに手を打っているのだという。それでも理人は、メイの勝利を信じて疑わなかった。

同じころ、聖ルチア女学園では、メイと泉のデュエロが始まろうとしていた。今回のデュエロは宝探し。学園内のどこかに隠されている宝箱を探すというものだった。宝箱には、泉の執事・木場(夕輝壽太)が一番大切にしているものが入っているのだという。タイムリミットは3時間。それまでの間に、仕掛けられた数多くのフェイクの宝箱やトラップを避け、木場自身が隠した宝箱を探し当てた者が勝者となるというルールだった。剣人(佐藤健)やリカ(大政絢)、多美(谷村美月)らが見守る中、メイと泉は、教室を飛び出した。

森に入ったメイは、さっそくフェイクにひっかかる。そのようすをモニターで見ていた学園長のローズ(堀内敬子)は、メイが獲得している星<ステラ>をひとつ没収すると彼女に告げる。一方、泉は、太陽<ソーレ>寮の近くで宝箱を探し始めるが、そこで見つけたのはかつて泉が木場にプレゼントした、手作りのネクタイだった。それをフェイクだと判断した泉は、別の宝箱を探しに向った。
メイのことが心配になった剣人は、こっそり彼女の後を追っていた。そのとき、不審な男たちがメイに襲いかかるのを目撃した剣人は、男たちに飛びかかってメイを救出すると、彼女の手をつかんで走り出す。

森の奥に逃げたメイと剣人は、男たちが追ってこないのを確認し、ようやくひと息つく。そこに泉が現れた。剣人は、泉が男たちを雇ってメイを襲わせたのではないかと強く疑い、これ以上勝負を続ける必要はない、と言い放った。それに対して泉は、自分はこの勝負に勝たなければならないだから中止にはできない、と返す。剣人は、そんな泉に怒りをぶつけようとした。が、それを制したのはメイだった。メイは、そばにいると言ってくれた理人のために自分もこの学園で頑張りたい、と泉に告げた。メイの言葉に、剣人はショックを隠せなかった。少し離れた茂みには、右近(高木万平)と左近(高木心平)の姿があった。「理人の読みどおりだったな」。そう話すふたりの後には、メイを襲った男たちが縛られていた。

宝探しが終了した。メイも、終了間際になんとか戻ってきていた。泉が見つけてきたのは木場が肌身離さず持っているという執事教本。一方、メイが持ち帰ったのは泉が木場にプレゼントした手作りのネクタイだった。判定を求められた木場は、メイが持ってきたネクタイが宝物であることを明らかにした。宝箱が置かれていた花壇にも意味があることをメイは知っていた。あの花壇は、花が好きな泉のために木場が毎日手入れしていた場所なのだ。

そこに理人が戻ってきた。理人は、泉に向って木場の思いを代弁すると、こう続けた。「我々は、ただ執事の資格を得れば存在できるというものではありません。お仕えしたいと思えるお嬢様がいてこそ、我々は執事として生きていけるのです」と。泉は、力なくその場に崩れ落ちた。

デュエロの結果を見届けた泉の義母・都(山口香緖里)は、そんな泉に冷たい目を向けると、木場を連れて帰ろうとした。その前に立ちはだかったのはメイだった。メイは、デュエロの勝者として、これから先も木場を執事にすることを泉に命じた。その決定を覆すことはできない、とメイ。都の執事は、そんなメイの肩を掴み、どかそうとした。理人はその手をひねり上げると、都にある住所を告げた。実は、都の息子で竜恩寺家次期当主に指名された新之介(庄司龍成)は、泉の父親との間にできた子ではなく、理人が調べてきた場所に住む男の子どもだった。都は、その事実を隠し通してきたが、最近になって竜恩寺家を乗っ取るよう、脅迫されていたのだ。 

都は、泉に頭を下げ、竜恩寺家を出て行くと泉に告げる。泉は、自分にはもう都と新之介しか家族として頼れる存在はいない、と返し、これからも一緒に竜恩寺家を支えてほしい、と都に告げる。さらに泉は、デュエロで負けた分の条件は別のものにしてほしいとメイに申し出る。そんな泉にメイは、これからは名前で呼んでほしい、と言い...。 

その帰り、理人は、メイの元を離れてしまったことを謝った。そこに割り込んだ剣人は、デュエロの最中にメイが襲われたことを持ち出し、理人を責めた。剣人の話を聞いて、表情を曇らせる理人。メイは、なおも文句を言い続ける剣人を制して、恥ずかしそうに理人に礼を言った。そんなメイのようすが面白くない剣人。その夜、メイは、理人と剣人を連れて仲本家を訪れ、夏美(星井七瀬)たちと食事する。仲本家の面々は、理人が普段からメイの部屋で寝起きしていることを知り、大騒ぎする。同じ部屋で気まずいことはないのか、と夏美に問われたメイは、何故か動揺していた。
寮に戻ったメイは、理人のことを意識してしまい、緊張していた。そこに、いつの間にか多美と神田(阿部進之介)が現れた。メイは、泊まっていけば、と多美を誘った。

あくる日、メイを呼び出した泉は、デュエロをけしかけたのが忍であることを告白する。メイを聖ルチア女学園から排除しようとしているのは、ルチア(山田優)だというのだ。するとそこに忍が現れ、それを否定した。すべてはルチアのために自分の独断で行ったことだというのだ。
忍に連れられてルチア宮を訪れたメイは、ふたりっきりで会っているルチアと理人の姿を目の当たりにする。ルチアは、鏡を使って合図を送り、理人をこっそり呼び出していた。ルチアは、車椅子から立ち上がると、理人に近づいて彼に抱きついた。

忍は、ショックを受けているメイに、理人がかつてルチアの執事だったことを告げると、ふたりの仲を引き裂いてルチアの心を壊したのはメイだと言い放つ。耐えられなくなったメイは、その場から走り去った。

理人は、抱きついているルチアを静かに離すと、メイの元へと帰ろうとした。ルチアは、そんな理人に、あなたは必ず自分の元に戻ってくる、と言って笑った。

ルチア宮を出たメイは、湖のほとりで立ち止まった。メイの後を追ってきた忍は、微笑みながらメイに近づき、こう言った。「私のお仕えするルチア様は柴田理人を求めている。柴田理人も、ルチア様を求めている。ならば...傷ついたあなたを私が癒すこともできるかと...」。そういいながら、静かにメイに顔を近づける忍。次の瞬間、メイは、忍の足を踏みつけ、彼から離れた。「今度やったらボコボコにするから。私は覚悟決めているから」。メイは、そう言い残して去っていた。

少し離れた木の後ろからそのようすを見ていた剣人は、メイを呼び止め、執事とは恋愛禁止だという規則はわかっているだろう、と告げる。剣人には関係ない、と反発するメイ。「関係あんだよ!」。剣人は、そう言いながらも、それ以上何も言うことができず、その場から逃げるようにして走り去った。
あくる日、メイがクラスに向うと、生徒たちが騒いでいた。その中心にいたのは、ルチアと忍だった。「今日からこのクラスで一緒にお勉強させていただくわ」。ルチアは、そういってメイに微笑みかけ...。

 

第5話「理人が抱きしめた」のあらすじ

理人(水嶋ヒロ)とメイ(榮倉奈々)は、突然クラスにやってきたルチア(山田優)の言葉に動揺する。ルチアは、今日からメイたちのクラスメートになった、というのだ。それに追い討ちをかけるかのように、ルチアの執事・忍(向井理)は、メイもルチア同様、本郷家の後継者候補であることを皆に明かす。さらに忍は、理人が1年前までルチアに仕えていたことまで話してしまう。リカ(大政絢)たちは、メイが隠し事をしていたことに怒りを覚えていた。

ルチアが理人を取り戻すためにメイに対して嫌がらせをしていることを偶然知ってしまった剣人(佐藤健)は、理人に対して怒りをぶつけた。メイを苦しめているのは理人だというのだ。剣人は、理人がルチアの元に戻ればすべてが上手く収まるのだから、その後は自分がメイの執事になって彼女を守る、と理人に告げる。「今度メイに何かあったら、お前のこと許さねぇからな」。剣人は、そう言い捨ててその場を立ち去った。

同じころ、由真(臼田あさ美)ら太陽<ソーレ>生たちは、1週間後に学力テストを行い、基準点に満たない者を即刻退学にすることを決める。その決定に反発した泉(岩佐真悠子)は、メイとともに戦う決意を固め、メイの学力向上を目指して特訓を開始する。

一方、学園NO.1の超天才児でもあるみるく(吉田里琴)は、ルチアからの食事の誘いを断ってしまう。執事を使って人を陥れるような人間の取り巻きになる気はない、というのだ。ほどなく、みるくと執事の大門(鈴木亮平)の前に、3人の黒服の男が現れる。男たちはみるくの日常生活を監査するためにやってきたのだという。実はみるくは、以前から国内のとある研究所で技術開発に携わっていた。その研究所は、防衛省直轄の機関だという噂があり、大門もその組織の人間らしい。みるくをMI7というコードネームで呼ぶ監査役の男たちは、問題行動を起こせば研究所に連れ戻す、と宣言した。

メイは、食事も与えられないまま、監査役の男たちに仕事を命じられているみるくのことを心配していた。大門によれば、彼らはみるくが命令どおりに研究に従事することだけを望んでいるのだという。
忍は、メイへの思いを隠そうとしない剣人のことを持ち出し、理人を挑発した。いまの理人はそんな剣人のことが羨ましいのではないか、というのだ。忍は、何も答えようとしない理人に、ルチアが理人を求めて抱きついた場面をメイが見ていることを告げると、こう言った。「彼女を傷つけているのは俺か?それとも君か?」と。

そんな折、教室まで参考書を取りにいくよう命じられた剣人は、そこで作業を命じられていたみるくと、監査役の男たちの話に口を出す。「お前は組織のためのただの道具だ」と、みるくに酷い言葉を浴びせる監査役に反発し、詰め寄る剣人。男は、そんな剣人の腕をつかみ、取り押さえようとした。それに怒ったみるくは、監査役に本を投げつけると、教室を飛び出してしまう。剣人は、監査役の目を盗んでみるくに接触しようとしていたメイとともに、みるくの行方を追った。しかしふたりは、みるくを見つけることができなかった。

メイと剣人が陰<オンブラ>寮に戻ると、そこにみるくが待っていた。みるくは、いきなりメイが住んでいた田舎に行きたい、と言い出すと、メイと剣人を乗せたヘリを自ら操縦して仲本家を訪れる。春平(杉本哲太)や秋子(石野真子)たち仲本家の面々は、そんなみるくを温かく迎え入れた。

みるくが学園を脱走したことを知った太陽生たちは、同行したメイと剣人に厳罰を下すことを決定、理人にも単独行動を禁ずると命じた。みるくの捜索および大門の処遇は、監査役たちが行うという。泉は、メイやみるくたちを救うために嘆願書を出そう、とリカや不二子(中別府葵)、凛(忽那汐里)らに呼びかけた。

みるくは、メイと剣人の反対を押し切って、遊園地を訪れる。一度でいいから来てみたかった、といってはしゃぐみるく。みるくは、もうすぐ自分が捕まり、大門とも引き離されてしまうことを理解していた。家族になってくれた大門もいつかはいなくなると思っていたから諦める、というのだ。その言葉を聞いたメイは、みるくの頬を両手で掴み、諦めたらそこで終わりだ、と訴えた。側にいてほしいと思っているなら必死に頑張ろうよ、というメイの言葉に、みるくの目から涙が溢れた。

執事仲間たちの監視下に置かれていた理人と大門は、メイたちの元へ向うことを決意する。根津(姜暢雄)や四谷(丸山智己)、青山(真山明大)らは、そんな理人たちの思いを十分理解していたが、それでもふたりを止めようとした。しかし、理人の決意は揺るがなかった。
理人たちが外に出ると、そこにルチアの姿があった。理人は、大門を先に行かせ、ルチアと対峙した。ルチアは、理人が自分の元へと戻ってくるのならばメイたちを助ける、と提案した。しかし理人は、それを拒否する。

そのころメイたちは、武装した集団に包囲されていた。メイとみるくを守ろうと、たったひとりで男たちと戦う剣人。追いつめられたメイたちの前に現れたのは、傷だらけの大門だった。
理人がメイたちの元に到着すると、すでに武装兵たちの姿はなく、みるくと大門も無事だった。武装兵たちは、突然、引き返してしまったのだという。メイは、理人の姿を見て安心したのか、急に襲われたときの恐怖を思い出して震えだした。それを見た理人は、思わずメイを後ろから抱き締めてしまう。すぐに我に返った理人は、メイから離れて非礼を詫びた。ソフトクリームを買って戻ってきた剣人は、メイたちのようすがおかしいことに気づくが...。

メイは、泉が集めた嘆願書のおかげでお咎めなしとなった。陰<オンブラ>に降格されたみるくは、監査を呼んだのも撤退させたのもルチアであることを突き止めていた。「お前は支配欲の塊だ。でも、私たちは思い通りにならない」。みるくは、そうルチアに言い放った。

メイは、みるくに教わりながら、学力テストに向けて勉強を始めた。が、ほどなく新たな事件が起きた。理人がメイを抱きしめたときの盗撮写真が教室中に張り出されたのだ。それを見た剣人は...。

 

第6話「剣人の大告白!!」のあらすじ

理人(水嶋ヒロ)とメイ(榮倉奈々)が抱き合っている写真が教室中に貼りだされた。その写真は、武装集団がみるく(吉田里琴)を狙った事件のあと、震えていたメイを理人が思わず抱きしめてしまったときのようすを何者かが隠し撮りしたものだった。

写真を見たリカ(大政絢)や凛(忽那汐里)たちの間に動揺が広がった。聖ルチア女学園では、お嬢様と執事の恋愛が禁止されており、発覚した場合は退学処分になってしまうのだ。剣人(佐藤健)は、何も言わずに貼られていた写真を荒々しくはがして回ると、くだらないことをするな、と理人に掴みかかった。そこに、泉(岩佐真悠子)が現れ、事実関係の調査が済むまで理人とメイに謹慎するよう言い渡した。太陽<ソーレ>生の決定だった。

調査の間、理人とメイは引き離され、理人は執事学校の空き部屋、メイは陰<オンブラ>寮の自室でそれぞれ過ごすことになった。さらに、今回の一件がきっかけとなって全生徒の素行調査も行われ、日ごろからその関係が怪しまれていた不二子(中別府葵)とその執事・根津(姜暢雄)も謹慎を命じられてしまう。

ヒマをもてあましていた不二子は、メイの部屋を訪れる。そこで不二子は、禁断の恋に落ちた者同士仲良くしよう、と言い出す。不二子の祖父は、中国マフィアの大ボスだった。その祖父は、不二子をアラブの石油王と結婚させようとしていたが、不二子は根津ひと筋なのだという。不二子は、教室に貼られていた写真を取り出し、メイをからかった。そのようすを見ていた剣人は、急に不機嫌になって部屋を出て行く。そんな剣人の前に姿を現した忍(向井理)は、このままだとメイは理人に奪われてしまう、と言って挑発した。

ほどなく、証拠不十分ということで、メイたちの謹慎処分が解かれる。由真(臼田あさ美)や聡美(ホラン千秋)ら太陽生は、誤解を招くような行為は慎むよう、理人と根津に釘を刺した。

そんな折、聖ルチア女学園の各クラスにある通達が出される。それは、クラス内で執事を交換せよ、というものだった。執事との関わり方を見直す目的で、太陽生たちが決めたものだった。それを受け、メイのクラスでもくじ引きで執事を決めることになった。その結果、メイの執事は剣人が務めることになった。不二子の執事は大門(鈴木亮平)になり、根津は多美(谷村美月)に仕えることに。そして理人は、ルチア(山田優)の執事を務めることになった。困惑を隠せないメイ。理人は、そんなメイに、すぐに戻ってくる、と約束した。

聖ルチア女学園では、2週間後に定例舞踏会が開かれることになっていた。この舞踏会は、お嬢様と執事の信頼が試される舞台であり、最優秀ペアには星<ステラ>5個が進呈されるのだ。メイのクラスでも、それぞれが練習を続けていた。しかし、パートナーとなる執事が違うせいもあって、どのペアもぎこちなかった。その中でただひと組、優雅なダンスを見せたのは、ルチアと理人のペアだった。メイは、ふたりの姿を複雑な心境で見つめ...。

その夜、メイは、剣人をともなって仲本家を訪れる。夏美(星井七瀬)は、メイと剣人が同じ部屋で過ごすことになったと知り、動揺する。美冬(北川弘美)は、酔った勢いにまかせて、学園一のお嬢様と理人が一緒に過ごしたら間違いが起こる、などと言い出し、メイを不安にさせた。

仲本家を後にしたメイと剣人は陰寮に戻る。メイのことが気になって眠れないでいた剣人は、不審な物音に気づいて部屋を出た。するとそこには、酔ってだらしなく座り込んでいる根津の姿があった。頑張って男を見せないと理人に負けてしまう、と剣人をからかう根津。そのまま眠ってしまった根津は、ポツリと不二子の名前をつぶやき...。

メイは、剣人とダンスの練習をしている間も、理人のことを気にしていた。忍や根津の言葉を思い出した剣人は、そんなメイを強引に引き寄せようとした。その真剣な表情に驚き、慌てて離れようとしてバランスを崩すメイ。それを助けたのは理人だった。メイを間に挟んで、理人と剣人の視線がぶつかった。

別の日、メイと剣人は、根津ともめていた不二子が彼を平手打ちするところを見てしまう。走り去った不二子を追いかけるメイ。不二子は、そんなメイに、お嬢様と執事の恋愛が禁止になったのは学園創立後すぐのことらしい、と話す。恋に落ちてしまったお嬢様と執事がいたからなのだという。そして学園のどこかには、ふたりがデートした小屋があるらしい。いつの間にかそこに現れた多美は、古びた本を取り出し、その小屋――時間<とき>のない館について書かれた部分を朗読する。

宴とは舞踏会のことで、その日の夜に時間のない館までたどり着くことができれば、ふたりは永遠に結ばれる、という言い伝えがあるのだ。「行ってみたいよ、時間のない館...」。不二子は、そうつぶやいた。

戻ろうとするメイの前に現れた忍は、本郷家を継ぐという意味がわかっているか、と問いかけた。それは、巨大な権力と財産を継ぐことであり、婚姻さえも政略的なものになる、とメイに言う忍。続けて忍は、理人の使命は、メイを本郷家に相応しい淑女へと導くことだけだ、と告げた。

夜、メイは、剣人に手伝わせててうどんを打つ。いつもの調子で剣人と話しているうちに、ふと、自分が本郷家の人間じゃなかったらいまごろどうしていたかな、と言い出すメイ。剣人は、そんなメイに、戻ればいいのに戻らないのは理人がいるからだろう、と言うと、遂に自分の思いを告白してしまう。剣人の言葉に驚いたメイは、その場に立ち尽くして動けなかった。ドアの前では、理人がふたりの話を聞いていた。部屋を出た剣人は、理人に気づくが、何も言わず外へと出て行く――。

舞踏会の日。泉は、クラスの皆に、会場に向うよう指示した。渋々立ち上がり、向おうとするお嬢様たち。そのようすを見ていた剣人は、もうこんなことは止めようと皆に告げた。そこに由真や聡美ら太陽生たちがやってきた。その前に歩み寄り、改めて執事入れ替えを止めようと提案する剣人。「お互い信頼して、相手のこと大事に思ってるから一緒にいられるんじゃねえか!」。剣人の言葉に動かされ、根津が、続いて青山(真山明大)らも本来自分が仕えるべきお嬢様の元へと戻った。他のクラスからやってきたお嬢様や執事たちもその動きに賛同した。泉は、これが生徒の総意だと由真たちに告げた。取り囲まれた太陽生たちは、何も返すことができなかった。喜び合う生徒と執事たち。メイは、涙を浮かべながら剣人のことを見つめていた。と、そのとき、メイは、教室の陰から手招きする多美の姿に気づく。

理人は、ルチア宮を後にして、メイのもとへと急いでいた。

メイは、多美の案内で、理人が待っているという場所へと向っていた。その際、多美は、執事入れ替えの間、理人が徹夜で陰寮を見張っていたことをメイに告げた。

メイが案内されたのは、あの『時間のない館』だった。だが、そこにいたのは理人ではなく剣人だった。「あの詩の本当の意味、教えてたろか。ふたりが永久に結ばれるのは天国なんやで...」。多美は、そう言うと、いままで見せたことがない表情でメイたちを見据えてこう告げた。「すべてはルチア様のため」と――。

 

第7話「オレがそばにいる」のあらすじ

執事の交換が中止になり、理人(水嶋ヒロ)も久しぶりにメイ(榮倉奈々)のもとへと戻った。だが、陰<オンブラ>寮にメイの姿はなかった。何故か嫌な予感に襲われた理人は、寮の部屋を飛び出してメイの行方を追った。
そのころ、メイと剣人(佐藤健)は、多美(谷村美月)におびき出され、森の奥にある古い洋館『時間<とき>のない館』にいた。『時間<とき>のない館』とは、舞踏会の日にここまでたどり着くことができれば好きな人と永遠に結ばれる、という言い伝えが残された場所だった。しかし、誰も館の場所を知らないため、その言い伝えも半ば伝説化していた。

多美は、事情が飲み込めないでいるメイと剣人に向って、ルチア(山田優)のためにお前たちを始末する、と告げる。泉(岩佐真悠子)との決闘<デュエロ>のときに男たちにメイを襲わせたのも、理人とメイが抱き合っている写真をばら撒いたのも、すべて多美がやったことだというのだ。メイは、多美の言葉を信じることができなかった。多美によれば、この『時間のない館』は、その昔、お嬢様と執事が心中した場所で、ふたりの時間が止まったという意味からそう呼ばれるようになったのだという。

理人は、泉やリカ(大政絢)らメイのクラスメイトや彼女たちの執事にも協力してもらいメイを探していた。多美の執事・神田(阿部進之介)は、メイや剣人だけでなく、多美の姿もないことに気づいていた。凛(忽那汐里)の執事で、霊視能力を持つ四谷(丸山智己)は、メイに危機が迫っていることを感じているようだった。

館では、メイと剣人が、多美の合図で現れた怪しい男たちに取り囲まれていた。館の2階へと駆け上がり、その一室に逃げ込むメイたち。メイを助けるため、自ら犠牲になる覚悟を決めた剣人は、必死にドアを押さえながら、ひとりで逃げるようメイに告げた。が、次の瞬間、ドアが破られ、多美たちが侵入してきた。多美のナイフ攻撃からメイを庇おうとして傷を負った剣人は、男に殴られ、その場で気を失う。多美は、倒れたまま動かない剣人にすがりつくメイに向って、お前がこの学園に来なければ誰も苦しむことはなかった、と言い放った。ルチアから大切なものを奪おうとしたメイが悪いのだ、と。恐怖におびえるメイに向かって、男は特殊警棒を振り下ろし...。

メイが目を覚ますと、そこは陰寮の自分の部屋だった。ベッドの傍らには理人の姿があった。メイは、軽い打撲傷を負っただけだった。剣人も無事だという。が、メイは、剣人のことを心配して、制止する理人の言葉を無視して部屋を飛び出す。

剣人は、忍(向井理)から傷の処置をしてもらっていた。ケガをさせたのはお前たちだろうが、と忍に反発する剣人。処置を終えた忍は、剣人から離れると、「大事に至らなくてよかったですね、メイ様。今回は...」と、不気味な言葉を残して去っていく。

メイ、剣人とともに教室に戻った理人は、メイに頭を下げて謝る。が、何故か理人のようすは変だった。するとそこに、泉たちがやってきた。メイの無事を知り、何が起きたのか聞こうとする泉たち。剣人は、多美のことを皆に話そうとした。その瞬間、神田が剣人のケガしている腕をつかんで止めた。理人は、そんなふたりを引き離し、何もいうな、と剣人に告げた。メイは、皆の輪の中から冷たい微笑を向ける多美の姿を見つめていた。時間のない館でのできごとを思い出したメイは、泉たちに向かって、学園を辞める、と告げる。

剣人は、メイをこのまま辞めさせてしまうのか、と理人に詰め寄った。すると理人は、メイと剣人を助けたのは自分ではない、と言い出す。執事としてメイを守れなかった理人は、自分自身を責めていた。

ルチア宮では、由真(臼田あさ美)や聡美(ホラン千秋)ら太陽生が、メイが学園を去ることになったとルチアに報告していた。ルチアは、どうしてメイを始末しなかったのか、と忍に問いかけた。忍は、そんなルチアに謝るが...。

メイは、学園長のローズ(堀内敬子)に退学届けを提出すると、理人の力を借りずに、ひとりで荷造りを始める。理人は、メイの姿をただ見つめることしかできなかった。

神田に声をかけられた剣人は、彼から驚くべき事実を教えられる。時間のない部屋でメイと剣人を救ったのは神田だった。実は、多美と神田はある施設の出身だった。その施設が取り壊された際、神田とも離れ離れになり、路頭に迷っていた多美に声をかけたのがルチアなのだという。以来、多美はルチアに仕え、聖ルチア女学園では陰寮にやってくるお嬢様たちを監視し続けているのだった。神田は、それに気づきながらも、多美の幸せを守るために見逃していた。と同時に、メイなら多美を変えることができるのではないかと期待していたのだという。

一方、泉たちは、凛と四谷の力を借り、メイを引き止める方法を占ってもらっていた。四谷たちの言葉にしたがい、メイへのプレゼントを用意したり、笑わせようとしたり、と奮闘する泉たち。さらに一同は、メイのためにうどんまで打ち始める。その姿を見たメイは、皆の中に入ってうどんの打ち方を教えた。出来上がったうどんを食べていた凛は、辞めるなんて言わないでほしい、とメイに訴えた。皆、同じ気持ちだった。メイは、その気持ちを受け止め、笑顔を見せた。

メイが陰寮に戻ろうとすると、そこにローズと執事の桜庭(鈴木浩介)がいた。メイとクラスメイトたちの姿を見ていた桜庭は、メイから預かった退学届けをその場で破ろうとした。しかしメイは、最後にいい思い出が出来た、とローズたちにいうと、そのまま部屋に入ってしまう。

メイは、荷物を持って部屋を出ようとした。理人は、その荷物をメイに手渡さず、悲しみを堪えた表情で、1年前からメイのことを知っていた、と言い出す。
まだメイの両親が健在だった1年前、理人は、ルチア=詩織が自分に対して向ける思いにどうしても応えることができず、彼女の元から逃げ出していた。心を病み、変わっていく詩織が怖くなったのだ。そのとき、メイや剣人のいる町を訪れた理人は、メイの暮らしぶりを見て、友人や両親を大切にするその姿に心を打たれていた。メイが本郷家のことを知らないまま穏やかな暮らしを続けられることを祈りながらも、もし何かあればメイを守ることが自分の役目だと思った、と話す理人。

「私にとって、メイ様こそ、心からお仕えしたいと思える本当のお嬢様だったのです」。理人はそう言うと、メイを守りきれなかったことへの後悔と、執事としてではなくメイにひかれていたその胸のうちを搾り出すようにして吐き出す。涙をこらえながら聞いていたメイは、そんな理人への思いを抑え込み、ずっとそばにいてくれてありがとう、とだけ言い残して部屋を出て行く...。

メイは、迎えにきた右近(高木万平)と左近(高木心平)とともに、ヘリコプターで仲本家へと向かった。それを知った剣人は、メイの部屋でただ呆然と立ち尽くしている理人に掴みかかった。そのまま、崩れ落ちる理人。剣人は、そんな理人に向かって、二度とメイに関わるな、と吐き捨てた。

ルチアのもとを訪れたローズは、メイを失って抜け殻になってしまった理人を手元に置いて満足なのか、と問いかけた。それに対してルチアは、婚約者を奪われたあなたは幸せだったのか、と返し、「本当に手に入れたい存在なら抜け殻でも構いません」と続けた。
理人は、壁にもたれかかり、座り込んだままだった。そこにやってきた忍は、理人が高熱を出して苦しんでいることを知る。

あくる朝、メイは、かつての通学路を歩き、やがて海岸にたどり着く。砂浜に座り、理人との出会いを思い出して涙するメイ。するとそこに、剣人が現れた。剣人は、メイがいる場所にいたいから執事を辞めるのだという。剣人は、メイを後ろから抱きしめた。「執事じゃねぇけど...お前のそばにいる。お前が泣いている間も、泣き止んだ後も。俺は、ずっとそばにいるから...」。メイは、剣人の腕に抱かれたままただ泣き続け...。

 

第8話「決闘!! 理人vs剣人」のあらすじ

理人(水嶋ヒロ)に別れを告げ、聖ルチア女学園を去ったメイ(榮倉奈々)は、生まれ故郷に戻り、再び仲本家に身を寄せる。メイは、うどん店を手伝いながら以前通っていた高校への復学準備を進めようとしていた。メイの側にいるために執事を辞めた剣人(佐藤健)は、何とかメイを元気づけようと、努めて明るく振舞っていた。
一方、熱を出して倒れていた理人は、ルチア(山田優)の看病もあって回復する。ルチアの執事・忍(向井理)は、そんな理人に、本郷家から連絡があったことを伝えた。

あくる朝、メイと剣人の前に、理人が現れる。そこで理人は、本郷家からの通達をメイに告げる。それは、1週間以内に聖ルチア女学園に戻らなければ学費の支払いを停止するというものだった。同時に、今後は本郷家との関わりを絶ち、財産分与等の権利も放棄せよ、という。理人の用件がそれだけだと知ったメイは、悲しみを堪えながら、何も言わずにその場を後にした。
報告を受けた本郷家当主・金太郎(津川雅彦)は、ルチアのもとに戻るよう理人に命じた。柴田家の執事は、本郷家の後継者に仕えるのが慣わしなのだ。理人は、動揺を抑えながら、それを受け入れた。

メイが仲本家に戻ると、そこに泉(岩佐真悠子)やリカ(大政絢)たちの姿があった。聖ルチア女学園時代のクラスメイトとその執事全員が、太陽<ソーレ>生たちを罠にはめで学園を脱出し、メイを連れ戻しにきたのだ。

リカは、何故理由も言わずに学園を辞めたのか、とメイを問いただした。口ごもるメイに代わって話を切り出したのは剣人だ。メイがルチアから嫌がらせを受けていたことや、クラスメイトに危害を加えると脅されたことを明かす剣人。ルチアの本性を知る泉やみるく(吉田里琴)は、その話が真実であることを皆に告げた。その際、理人がルチアの執事に戻ったことを知ったメイは、急に不機嫌になり、迎えに来て欲しいとは頼んでいない、と強がって泉たちを追い返そうとする。リカたちと言い合いになったメイは、話の流れで、自分はここで剣人と上手くやっていて、明日デートすることになっている、とつい言ってしまう。

あくる朝。剣人は、約束の2時間も前からメイが来るのを待っていた。そこに、沈んだ表情でメイがやってきた。剣人は、無理やりテンションを上げ、そんなメイを多目的公園に連れて行く。

メイたちは、園内のさまざまな場所を訪れた。剣人の気遣いもあって、次第に笑顔を取り戻していくメイ。剣人は、意を決してメイの手を握った。メイは、小さく驚いたようすだったが、その手を振りほどこうとはしなかった。変装してふたりの後をずっとつけていた不二子(中別府葵)や凛(忽那汐里)、みるくらは、その姿を見つめて...。

仲本家に戻ったメイは、クラスメイトたちがメイのために寄せ書きした紋章入りの色紙に気づく。が、皆の気持ちを受け止めることができず、途中で読むのをためらうメイ。と、そこに、いきなりローズ(堀内敬子)と執事・桜庭(鈴木浩介)が現れた。

同じころ、多美(谷村美月)は、理人に写真を見せる。それは、メイと剣人が手をつないで歩いている写真だった。

泉たちは、太陽生たちを怒らせた罰として、全員、陰<オンブラ>ランクへの降格を命じられていた。根津(姜暢雄)や木場(夕輝壽太)ら執事たちは、理人を呼びだし、何故メイを迎えにいかないのか、と問いただした。本郷家に仕えることが執事としての仕事だ、と苦しそうに答える理人。青山(真山明大)は、そんな彼に対して、「俺たちはいまのお前を認めない」と言い放った。

仲本家に居座っていたローズは、アルバイトから戻ったメイのためにうどんを打った。それは、メイの両親が作ったうどんに似た味だった。ローズは、驚いているメイに、彼女の母親・ユウの話を始めた。実は、ローズとユウは、聖ルチア女学園の同級生で、親友同士だったというのだ。ユウは名門・東雲家の令嬢だったが、東雲家が事業に失敗し、何もかも失って学園にもいられなくなったのだという。そんなユウがひとつだけ手に入れたのは、メイの父・周太郎だった。ユウは、許婚がいるにもかかわらず、周太郎への思いを諦めなかった。その思いが通じ、周太郎は、本郷家の地位も財産も捨ててユウと生きる道を選んだのだ。戦う意思のないものに幸せはめぐってこない――ローズは、以前、メイに告げた言葉を再び口にした。

理人が教室で本を探していると、そこに忍が現れた。忍は、苦しみから逃げた理人をあざけり、腰抜け呼ばわりした。しかし理人は、何も言い返すことができなかった。

剣人は、買い物袋を下げたメイと歩いていた。が、剣人が何を話しても、心ここにあらずのメイ。立ち止まった剣人は、お前はどこにいて誰と話しているのか、と問いかけた。「今のお前、俺の知ってるメイじゃねぇよ。俺の好きなメイは...」。剣人は、悔しそうにそう言って、ひとりで帰ってしまう。

その夜、理人は、空き部屋になったメイの部屋で彼女のことを思っていた。

同じころ、剣人も、砂浜で海を見つめながらメイのことを考えていた。倒れるように砂浜に寝転ぶと、「どうすりゃいいんだよ!」と叫ぶ剣人。しばらくそのまま動かなかった剣人は、ふいに起き上がり...。

その翌日、強い決意を秘めた表情で聖ルチア女学園を訪れた剣人は、理人と対峙する。剣人は、ちゃんと決着をつけなければ、メイの中にいる理人も、理人の中にいるメイも消えない、というと、いきなり理人に殴りかかった。泉やリカは、ふたりの争いを止めようとした。それを制したのは、青山と木場だった。

剣人は、一方的に理人を殴りつけていた。「お前なんかにメイを渡してたまっかよ!」。剣人は、倒れている理人にそう叫んだ。次の瞬間、理人の目に強い光が戻った。

理人は、剣人の攻撃をかわし、彼を殴り飛ばした。2階でそのようすを見ていた多美は、不機嫌そうな表情で立ち去ろうとした。神田(阿部進之介)は、そんな多美の腕をつかんで止め、メイに対する理人の思いを見届けるよう告げた。

メイは、みるくの操縦するヘリで学園に駆けつけた。メイの目の前で激しく殴りあう理人と剣人。ローズは、思わず目をそらしてあとずさるメイに対して、ふたりの姿をちゃんと見るよう命じた。

理人たちは、傷だらけになってもなお戦いを止めようとはしなかった。剣人は、理人の一撃を受け、フラフラになりながらも踏みとどまり、尚も前に出ようとした。が、そのまま前に崩れ落ちる剣人。それを受け止めたのは理人だった。剣人は、理人に抱きかかえられながら、「負けられねぇんだよ、俺は...」と声を振り絞った。「...俺もだ」。理人は、そう剣人に告げ...。

剣人は、倒れこんだまま泣いていた。

メイは、ローズから、学園に戻るかどうか、尋ねられた。理人は、何も答えずにいるメイの前まで歩み寄ると、「もう二度とメイ様のそばを離れません。私は、メイ様の執事ですから...」と告げた。片膝をつき、メイに手を差し出す理人。メイは、その手にそっと自分の手を重ね...。

 

第9話「死なないで、理人」のあらすじ

理人(水嶋ヒロ)は、弟の剣人(佐藤健)から、メイ(榮倉奈々)を賭けた勝負を挑まれる。剣人と壮絶な殴り合いを繰り広げる中で迷いを吹っ切った理人は、ボロボロになりながらも立ち上がり、もう2度と側を離れない、とメイに約束した――。
陰<オンブラ>寮に戻ったメイは、理人の傷を手当する。消毒薬がしみ、顔をしかめる理人。慌てるメイに、理人は「大丈夫です」と言って微笑んだ。メイは、その笑顔にドキリとして...。
理人同様、剣人も体中に傷を負っていた。リカ(大政絢)や青山(真山明大)から、大げさな手当てを受けた剣人は、包帯だらけの姿で現れて皆を驚かせた。メイは、そんな剣人の姿を複雑な思いで見つめていた。

同じころ、ルチア宮では、忍(向井理)と多美(谷村美月)が対峙していた。多美は、忍を非難するかのように、これからどうするつもりなのか、と問いかけた。しかし忍は、何も言わずにただ微笑むだけだった。
そのとき、ルチア(山田優)の寝室で大きな物音がした。忍たちが駆けつけると、床には割れたグラスや花瓶が散乱していた。ルチアは、理人はどこにいるのか、とヒステリックに叫ぶと、心配して駆け寄った多美を突き飛ばした。転んだ拍子に、割れたガラスで手を切ってしまう多美。ルチアは、それを気にも止めず、メイを徹底的に苦しめるよう忍に命じた。

あくる日、メイは、剣人を呼び出し、彼に礼を言おうとした。剣人は、そんなメイの気持ちを察して普段通りに接すると、まだお前のことは諦めていない、と告げる。理人と勝負を付けた上で、メイに選んでもらわなければ意味がない、というのだ。するとそこに、慌てたようすで泉(岩佐真悠子)たちがやってくる。クラスメイトの香織(菊里ひかり)やゆう子(秋山多奈)たちが不審な男たちに襲われそうになったというのだ。さらに、ひかる(中村知世)の実家にトラックが突っ込むという事件や、奈央(小嶋陽奈)の一族が経営する国内最大手の電機メーカーが買収騒動に巻き込まれるという騒動まで起きていた。凛(忽那汐里)やみるく(吉田里琴)らは、一連の出来事はすべてルチアの仕業だと疑うが、証拠はなかった。

そんな中、メイの前に右近(高木万平)と左近(高木心平)が現れる。ふたりは、金太郎(津川雅彦)に命じられてメイを呼びにきたのだという。メイは、理人とともに金太郎の私邸を訪れた。するとそこには、ルチア=詩織と忍の姿もあった。その席で金太郎は、メイではなく詩織を自分の後継者に指名する。さらに金太郎は、アメリカで行われる後継者発表のセレモニーに詩織ともに行くよう理人に命じた。

突然のことに、メイは大きなショックを受けていた。そこに多美が現れた。後継者争いに負けたメイを笑いにきたのだという。メイは、そんな多美に、ルチアが恩人であることを剣人から聞いた、と返した。そのときメイは、多美の手に包帯が巻かれていることに気づく。が、多美は、関係ない、と言い残して不機嫌そうに出て行ってしまう。廊下に立っていた神田(阿部進之介)は、メイが嫌なやつならよかった、と思っている多美の心を読んでいた。神田は、人を傷つける者はいずれ自分も傷つけられる、という施設の園長の言葉を改めて多美に聞かせるが...。

ルチアは、いままで仕えてくれた忍に、何か望むことはないか、と尋ねた。しかし忍は、ルチアの側で満たされていたから、と言って何も望まなかった。それを聞いたルチアは、微笑んでこういった。「ありがとう。でも、もうすぐお別れね」と...。
ルチアが本郷家の後継者になったことを知った泉たちは動揺していた。リカや不二子(中別府葵)らは、理人と駆け落ちすればいい、とメイに助言した。青山らも、このままでいいのか、と理人に問いかけた。すると理人は、メイが立ち上がるのを待つ、と答えた。

学園長のローズ(堀内敬子)を探していたメイの前にルチアが現れた。ルチアは、メイの両親の骨を同じ墓に入れるという約束を反故にすることを告げ、メイへの憎しみをあらわにする。さらにルチアは、ローズがメイの父親の婚約者だったことをメイに告げた。理人は、ショックを受けているメイを、寮に連れ戻った。
メイは、学園に戻ってきた意味がなかった、と苛立つ。もうどうでもいい、と叫んで聖ルチア女学園の生徒の証であるベルを投げつけるメイ。理人は、そんなメイを平手打ちした。メイは、涙をこらえて部屋を飛び出し...。
メイがいなくなったことを知った剣人や泉たちは、彼女の行方を追った。が、メイはどこにもいなかった。

理人は、ルチアの元を訪れた。そこで理人は、自分の心はメイとともにある、とルチアに告げる。ルチアは、メイが逃げたことを嘲った。そんなルチアに、理人は、自分の苦しみから逃げるために人を傷つけ心を踏みにじったのはあなただ、と言い放つ。
理人は、ローズに会い、メイが両親とローズの関係を知ってしまったことを報告する。実はローズは、四国のうどん店の娘で、中学生のころ金太郎に見初められてメイの父である周太郎の婚約者候補になったのだという。メイはいま、試されている――ローズはそう言うと、理人にあるものを託した。

あくる朝、剣人の前に、右近と左近がやってきた。金太郎の使いできたのだという。ノートPCを介して、剣人に話し始めた金太郎は、Sランク執事を目指して留学しろ、と命じた。金太郎だけでなく、執事協会の人間である右近、左近も、剣人の執事としての才能を認めているというのだ。金太郎は、メイには求めるものを戦ってでも掴み取ろうとする覚悟が足りない、と剣人に告げた。「お前はどうだ?メイの心を掴むために、兄・理人を越える覚悟があるか?」。金太郎は、そう剣人に告げた。

そのころメイは、ある山にいた。そこは、両親と一緒に遊びきた思い出の場所だった。そこに現れた理人は、ローズから託された封筒をメイに手渡して去っていく。その手紙には、本郷家とのつながりを知ったときのメイを案じる、両親の思いが綴られていた。「自分にとって大切なものは何か...それがわかれば、どのような覚悟を持つべきか、答えはきっとでるはず。その答えが出たときは、勇気を出して戦いなさい」。メイの目から涙があふれた。
理人の後を追ったメイは、戦う決意を伝えた。理人は、そんなメイの手を掴んで自分の胸に当てると、以前メイに言った言葉を繰り返した。「それでは私は、メイ様が戦うための剣に、メイ様を守るための盾になりましょう」と――。

学園に戻ったメイは、理人を賭けた決闘<デュエロ>をルチアに申し込んだ。理人がその結果に従うことを確認したルチアは、もし自分が負けたら、理人を諦めるのはもちろん、本郷家の後継者の座を辞退し、ルチアの称号も返して学園から去る、と言い出す。その代わり、自分が勝ったときは、メイだけでなく、泉やリカらクラスメイト全員に学園から去ってもらう、と続けるルチア。それを聞いた泉たちは、ルチアの出した条件を受け、メイを応援すると宣言する。が、次の瞬間、多美が放ったボーガンの矢が理人の腹部に突き刺さり...。

 

最終回「ラストkiss」のあらすじ(ネタバレ注意)

 メイ(榮倉奈々)は、理人(水嶋ヒロ)を賭けての決闘<デュエロ>をルチア(山田優)に申し込む。理人がその結果に従うことを確認したルチアは、もし自分が負けたら、理人のことを諦めるのはもちろん、本郷家の後継者の座を辞退し、ルチアの称号も返して学園から去る、と言い出す。その代わり、自分が勝ったときは、メイだけでなく、泉(岩佐真悠子)やリカ(大政絢)らクラスメイト全員に学園から去ってもらう、と続けるルチア。それを聞いた泉たちは、ルチアの出した条件を受け、メイを応援すると宣言する。そのとき、多美(谷村美月)が放ったボーガンの矢が理人の腹部に突き刺さった...。

※フジテレビHPより引用

ヴォイス~命なき者の声~

 

ヴォイス~命なき者の声~の概要

2009年1月12日からフジテレビ系列で放映。

「法医学」をテーマに、法医学ゼミに所属する5人の医学生が人の死と向き合う姿を描いた2009年最初の月9ドラマ。
瑛太にとって初主演の連続ドラマであり、かつ月9枠の初主演作品でもある。

ヴォイス~命なき者の声~ 動画 (最終回の結末に注目!) 


ヴォイス~命なき者の声~の主題歌

 GReeeeN 「刹那」


ヴォイス~命なき者の声~の出演者

加地大己 ... 瑛太
石末亮介 ... 生田斗真
久保秋佳奈子 ... 石原さとみ
桐畑哲平 ... 遠藤雄弥
羽井 彰 ... 佐藤智仁
羽井鳳子 ... 濱田マリ
大和田 敏 ... 山崎樹範
石末貴之 ... 名高達男
蕪木 誠 ... 泉谷しげる
夏井川玲子 ... 矢田亜希子
佐川文彦 ... 時任三郎

 

ヴォイス~命なき者の声~のスタッフ

脚本:金子 茂樹
音楽:吉川 慶、Audio Highs
プロデュース:瀧山 麻土香、東 康之
演出:成田 岳、松山 博昭、石井 祐介
制作:フジテレビドラマ制作センター


ヴォイス~命なき者の声~の視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2009年01月12日 失われた命を救う医学 17.7%
第2話 2009年01月19日 卵持って感電した男 17.4%
第3話 2009年01月26日 15年前の母の死因は 15.0%
第4話 2009年02月02日 解剖台の上の親友 12.3%
第5話 2009年02月09日 見えないスクープ写真 16.0%
第6話 2009年02月16日 予期された入院患者 15.2%
第7話 2009年02月23日 命がけのタイムセール 15.4%
第8話 2009年03月02日 決して消せない炎 14.0%
第9話 2009年03月09日 雨を読めた男の死 10.2%
第10話 2008年03月16日 最後の大勝負 12.8%
最終回 2008年03月23日 別れの時、僕らの明日 13.6%


ヴォイス~命なき者の声~のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!

第1話「失われた命を救う医学」のあらすじ

東凛大学医学部4年の加地大己(瑛太)は、志望していた「心臓外科学ゼミ」に不合格となる。同級生であり親友でもある石末亮介(生田斗真)は、一番人気のゼミだから仕方がないと声をかけるが、大己は自分が受かっていたにもかかわらず落とされたような気がしてならない。大己が合格したのは、亮介も合格した「法医学ゼミ」だった。

その頃、同医学部4年で「脳神経外科学ゼミ」に合格した久保秋佳奈子(石原さとみ)は同ゼミの教授を訪ね、自分を「法医学ゼミ」に異動させてくれと頼んでいた。ふに落ちない大己は法医学教授室に教授の佐川文彦(時任三郎)を訪ね、自分の名前を掲示板から移動させたのではないかと切り出す。そんな大己に佐川は「心臓外科学ゼミ」の志望理由を聞く。大己は人間にとって心臓が最後のとりでである―つまり、心臓が止まってしまったらどんな医学も意味をなさないからと返答。すると佐川は疑問を呈し、生きている人間だけではなく亡くなった人の声に耳を傾ける医学があってもいいのではないかと話す。さらに、大己を佐川のゼミに入れた理由を「法医学に向いていると思うから」と明かす。

後日、佐川の研究室には大己、亮介、佳奈子、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)のゼミ生5人と、助教の夏井川玲子(矢田亜希子)の姿があった。佐川は学生たちに、法医学の第一義は、人の死因を解明することだと明言。日本では異状死した遺体の約1割しか解剖がなされないが、死者の体はその人が最後に伝えたかった言葉を明確に語りかけてくれる、その法医学者にしか聞こえない言葉や声をつなぐのが自分たちの仕事なのだと、学生たちに語りかける。

その後、解剖室を見学した学生たちは、玲子からこの解剖室で年間約300体の解剖が行われると聞かされ肝を冷やしながらも、簡単な作業を行う。そんな中、玲子が大己に、ある組織を実験室に運んでおくようにと指示。大己が実験室にやってくると、技官の蕪木誠(泉谷しげる)は、ヘッドホンで音楽を聴きながら顕微鏡をのぞいていた。

そんな折、佐川に南府中署の刑事・大和田敏(山崎樹範)から連絡が入り、異状死の遺体の解剖を頼まれる。他殺の可能性があるという。そして、早速、佐川により解剖が始まった。ゼミ生の誰もが解剖の段取りに目を奪われている中、大己の興味をひいたのは、男性がどんなことを考え、どんな人生を送ってきたかということだった・・・。

 

第2話「卵持って感電した男」のあらすじ

東凛大学医学部の解剖室に、ひとりの男性の遺体が運び込まれる。法医学ゼミ生の加地大己(瑛太)は、石末亮介(生田斗真)、久保秋佳奈子(石原さとみ)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)、教授の佐川文彦(時任三郎)、助教の夏井川玲子(矢田亜希子)とともに遺体の前に立ち、刑事の大和田敏(山崎樹範)から遺体についての報告を受ける。

死亡したのは35歳の佐野秀一(坂田聡)で、手に生卵を入れたビニール袋を持ったまま、自宅の近所でうつ伏せに倒れていたという。警察は、事件性はなく急性の心臓死を疑うが、佐野の妻・忍(鶴田真由)は、少し前までアメフトの選手で屈強だった夫が急死するとは信じられない。そんな中、佐川は佐野の手の平に感電した痕を見つける。そこで、大己は佐野が倒れていた現場に行こうと、亮介らに声をかける。死因が判明した時点で自分たちの役目は終わりあとは警察に任せるべき、と考える佳奈子は賛同しないが、「感電死と聞いただけで、奥さんは納得できないのでは」という大己の言葉に動かされる。

5人は遺体発見現場にやってくるが、そこは閑静な住宅地で感電が起こるような場所ではない。さまざまな状況を推測するが、ヒントすら得られないままその場を後にする。解剖の結果、佐野は遺体発見現場ではなく自宅で感電したらしいことが判明。さらに、感電後に一旦回復し、卵を買いに出かけたが、自宅に戻る途中に倒れたことも判る。

その頃、大己は亮介を誘い佐野のマンションを訪ねると、応対した忍から佐野についての話を聞いていた。忍によると、佐野は昨年、アメフトを引退してから、魂がぬけたようで家にこもりがちになっていた。そんな夫をふがいなく思うようになり、佐野が亡くなる前夜に心無い言葉を口にしてしまったと、忍は涙を見せる。そんな忍に大己は、佐野が卵を持っていたことについて尋ねるが、佐野は料理をしなかったので忍も心当たりがないと言う。一方の佳奈子は、技官の蕪木誠(泉谷しげる)に、佐野の爪から摘出した白い物体の解析を頼んでいた。

後日、佐川は大己に、感電した佐野が一度意識が戻ったとはいえ卵を買いに行くのは、体に相当な負担がかかる行為だったろうと話す。大己は、佐野がそこまでして卵を買いに出た理由はなんなのか、今は亡き佐野の思いを忍に伝えるためにも、深く意識を集中し佐野へ思いを馳せる。

 

第3話「15年前の母の死因は」のあらすじ

東凛大学医学部のゼミ生・加地大己(瑛太)、石末亮介(生田斗真)、久保秋佳奈子(石原さとみ)は、タクシーの中で突然死したという女性の遺体と対面する。女性は40歳のピアノ講師で、運転手の話では当初、変わった様子はなかったと言う。

解剖台に横たわる女性を見た教授・佐川文彦(時任三郎)は、死因がクラッシュシンドロームではないかとの見解を示す。助教・夏井川玲子(矢田亜希子)は、クラッシュシンドロームは別名を挫滅症候群といい、事故などで身体が長時間圧迫された後に急に開放されることで引き起こる症候だと説明。地震災害の被害者が救助後数分から数時間の間に突然死することが続き、広く知られるようになったという。

そんな中、佐川はその証拠ともいえるアザを女性の足に認める。すると、それを見た佳奈子が何かを感じたように涙を流す。その頃、実験室では、作業に集中する技官・蕪木誠(泉谷しげる)の側で、ゼミ生・桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)が同じ作業をしていた。解剖終了後、佳奈子は大己と亮介に、女性の足のアザが自分の母親が亡くなったときのアザにそっくりだったと話す。15年前、心臓発作で亡くなったはずの母親の足にアザがあるのを不審に思った佳奈子は、大人たちに訴えるが相手にされなかった。それ以来、今でもそのことが気になっているという佳奈子に、大己は今からでも調べられるのでは、と事もなげに言う。

そして、大己、亮介、佳奈子は、かつて母親が勤めていた昔ながらの工場へとやってくる。3人は早速、工員たちに当時のことを尋ねるが、10年前にオーナーも変わってしまっているため、佳奈子の母親を知る人はいないだろうと言われる。そんな中、ひとりの古株の男性を紹介される。ジンさんと呼ばれるその初老の男性に、佳奈子は見覚えがあった。ジンさん(平泉成)も、佳奈子のことも母・雪子のことも覚えていた。佳奈子は、母が死亡した日、この工場で何があったのか知りたいとジンさんに訴え、3人は当時の雪子の出勤記録などを調べ始める。さらに、当時、雪子と一緒に工場で働いていた人の連絡先も入手し、そのうちのひとり、現在、駄菓子店を営む八木(勝村政信)を訪ねる。しかし、八木は雪子とは仕事の担当が違ったため、あいさつするくらいしか接点がなかったと話すだけで・・・。

 

第4話「解剖台の上の親友」のあらすじ

東凛大学医学部の解剖室に、若い男性の遺体が運び込まれる。加地大己(瑛太)らゼミ生が遺体の前に立つ中、石末亮介(生田斗真)は、助教の夏井川玲子(矢田亜希子)が読み上げる遺体の情報に驚愕する。男性が、亮介の高校の同級生で山倉医科大学4年の五十嵐富士夫(田中圭)だったからだ。刑事の大和田敏(山崎樹範)は、遺体発見現場の富士夫の部屋には大麻の吸殻、卒業アルバム、シーフードピザ、ジュースに浸かった携帯電話が残されていたと報告。また、大学内で大麻を売りさばいていたと噂される高沢(細田よしひこ)という男が行方不明になっていることから、富士夫も高沢のグループの一員だったのでは、と疑う。

さらに、顔に殴られた跡が残ることから、大麻を使用した挙句に殴られて死ぬとはみっともない、とあざけるように言い放つ。すると、富士夫はそんなことをする男ではないと、亮介が激昂。解剖室を出ていってしまう。その後、教授の佐川文彦(時任三郎)により行われた解剖の結果、富士夫の死因が大麻使用や暴行によるものではなく、窒息死であることが判明。大己、久保秋佳奈子(石原さとみ)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)は、窒息の原因を推測し始める。

そんな折、逃走していた高沢が大麻取締法違反の疑いで逮捕される。大和田によると、捕まった高沢は、富士夫を殴ったことは認めているが、窒息に関しては知らないと話しているという。また、そもそも富士夫を殴ったのも、富士夫がピザを食べたからだと言う。仲がよかったはずの富士夫と高沢がどうしてそんなことになったのか――研究室に戻った亮介が疑問を投げかけると、大和田はそれを否定。富士夫は高沢に都合よく使われ、大麻の使用も強要された上、グループを抜けることも許されなかったらしいと話す。それを聞いた亮介は、1カ月ほど前、富士夫に会っていたことを大己たちに打ち明ける。

久しぶりに富士夫に会った亮介は、富士夫のサークルがクラブでやるイベントのチケットの購入を頼まれる。「クラブでイベント」が富士夫らしくないと思う亮介は、笑ってそれを拒否。ところが、高校時代の思い出話をするうち、亮介は富士夫が自分に何かを隠していると感じる。亮介が問い詰めると富士夫は、「来月には教える」と言い、ふたりはそれで別れる。それが、亮介が富士夫に会った最後だった。富士夫の変化に気づいてやれなかったと、亮介は悔しさをにじませる。

後日、大己らは、技官の蕪木誠(泉谷しげる)から富士夫にアナフィラキシーショックという急性アレルギー反応があったと聞く。それは、食べ物や薬物などの摂取が原因で引き起こされ、ノドに浮腫と呼ばれる腫れができて気道を塞ぎ、それによって窒息状態になることがあるという。富士夫は何に対してアレルギーを起こしたのか――大己の疑問に亮介は意外な答えを返す。

 

第5話「見えないスクープ写真」のあらすじ

加地大己(瑛太)、石末亮介(生田斗真)、久保秋佳奈子(石原さとみ)らゼミ生は、解剖室に運ばれたフリーカメラマン・岡原浩介(吹越満)の遺体と対面する。岡原はゴシップ誌専門のカメラマンだが、死亡が確認されたのは、なぜか民家のニワトリ小屋の前だった。刑事・大和田敏(山崎樹範)の報告によると、現場に残されたフィルムを現像したところ、ほとんどが有名人の不倫現場を押さえた写真だったが、中に1枚だけ麺つゆの瓶をアップで撮ったものがあったという。

そんな中、佐川文彦(時任三郎)と夏井川玲子(矢田亜希子)は解剖作業を進め、佐川は死因を「肺動脈血栓塞栓症」、別称"エコノミークラス症候群"とする。主に下肢を長時間動かさないでいることで、静脈にできた血栓が肺動脈を閉塞し生じる病症だという。ゴシップ雑誌のカメラマンが、なぜニワトリ小屋の前でエコノミークラス症候群にかかったのか? 大己は死因を究明するために、亮介、羽井彰(佐藤智仁)と遺体発見現場にやってくる。しかし、有力な手がかりを得られないまま、3人は岡原の元妻・朋枝が営むクリーニング店へ。朋枝は岡原と3年前に離婚したが、8歳になる息子・実に会いたいと言われ、半年ほど前に会ったのが最後だと話す。

後日、ゼミ生5人は、岡原が友人のカメラマン・沢野と折半して借りていたという事務所を訪ねる。沢野によれば、岡原は金のためならどんなことでもやる貪欲さがあり、かなりきわどい写真にも手を出していたという。そんなとき、岡原が残した写真を見ていた大己の手が止まる。ゴシップ写真の合い間、合い間に、餃子、ルービックキューブ、観覧車、りんごなど、意味のわからない写真が混ざっているのだ。麺つゆの写真と同類なのか?5人は沢野から情報を得て、写真の餃子が撮られたと思われる中華料理店に向かう。

 

第6話「予期された入院患者」のあらすじ

法医学教室のゼミ生・加地大己(瑛太)、久保秋佳奈子(石原さとみ)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)は、佐川文彦(時任三郎)から生きている患者を診ると聞き驚く。石末亮介(生田斗真)の父親・貴之(名高達男)が経営する病院の入院患者に、ミュンヒハウゼン症候群―他人の関心を得ようとするあまり、偽の症状を作り出し、通院や入院を繰り返す症状―が疑われるため、その意見書の作成を依頼されたのだ。

患者の主治医・宮島から連絡を受けた佐川は、亮介と夏井川玲子(矢田亜希子)を病院へ向かわす。患者・相馬朋子(志田未来)は中学生で、数日前に、兄・泰人(石田卓也)に付き添われ救急車で搬送されてきた。宮島によれば、偽膜性大腸炎と診断されたが、血液検査では特に異常が見られないという。さらに、朋子は半年前から大腸炎にかかり度々通院していて処方された薬を飲んでいるはずなのに、症状が悪化しているとも明かす。朋子に会った亮介は、明朗快活な彼女が人の関心を引くために自分から病気になっているとは信じられない。ところが、朋子の血液のデータ解析をした蕪木誠(泉谷しげる)は、血中に偽膜性大腸炎を発症できるというペニシリンを見つける。

予想外の結果に佐川らは驚くが、とはいえ、中学生がペニシリンを入手できるはずはない。誰かが、故意に飲ませているのではないか―とすれば、それは・・・?大己は亮介とともに、朋子を訪ねることにする。

 

第7話「命がけのタイムセール」のあらすじ

東凛大学の解剖室に、住宅地で倒れ死亡していたという60代の女性が運び込まれる。そんな中、加地大己(瑛太)と羽井彰(佐藤智仁)は、夏井川玲子(矢田亜希子)から解剖の作業に参加するように言われる。執刀する佐川文彦(時任三郎)から注意を受け、解剖が始まろうとしたとき、解剖を中止しろと言う声がする。声の主は、女性・野間口静代の夫・功(石橋蓮司)だった。

一度は解剖を承諾したが、妻は解剖を望んでいないし、生き返ることもないからと言う野間口。佐川が解剖の必要性を説いても納得せず、静代は無言の帰宅をすることに。

そのやりとりを見ていた久保秋佳奈子(石原さとみ)は、真実がわからないままでいいのか、と食い下がるが、野間口の気持ちを変えることはできない。

研究室に戻った大己、石末亮介(生田斗真)、佳奈子、桐畑哲平(遠藤雄弥)、彰が解剖の必要性について意見交換する中、佳奈子はやはりその必要性を感じると主張。すると大己が、母親を亡くしている佳奈子にこそ伝えられることがあるだろうと言い、5人は野間口の自宅を訪ねることに。

野間口と対面した佳奈子は母親の話を始め、死因がわからないままでいることの辛さを訴えるが、野間口は解剖を拒むばかりだった。

そんな野間口の話を聞き、亮介、哲平、彰は心情を理解できると言うが、佳奈子はやはり納得がいかない。大己は、そんな佳奈子を連れ、再び野間口宅を訪ねる。

野間口は、最近、静代が犬を飼い始めたこと、自分の好物の肉豆腐を繰り返し作っていたことをふたりに話す。静代は、スーパーのタイムセールで半額になった牛肉を購入しようとして転倒。買い物カゴに腹部を強打したことによる内臓破裂で死亡したと推測されるが、その牛肉は野間口に食べさせる物だったんだろう、と大己は言う。すると、野間口は最近の静代が食品でも日用品でも家にあるのと同じ物を買うのが癖になっていた――亡くなった日も必要もないのに目覚まし時計を買って来た、ボケていたんだ、と寂しそうに話す。

その頃、亮介、哲平、彰は彰の母・鳳子(濱田マリ)が営む店で飲んでいた。解剖に対する恐怖心が根強く玲子から「法医学を辞めたほうがいい」とまで言われ落ち込む彰を、亮介と哲平が元気付けていた。

その後、研究室にいた大己は、集中力を高めさまざまな状況を考えるうち、あるひとつの結論に至る。そして、亮介ら4人を連れて、野間口宅にやってくる。

静代が横たわる布団の側に座る野間口に向かい、大己は静代が実は犬が苦手だったこと、目覚まし時計を購入した電器店ですでに腹痛に耐えている様子があったことを話す。電器店に寄ったのは、スーパーの前だったと確認されているから、転倒の前に腹部を押さえていたことになる。それは、なぜか? そこに静代が隠している物があるのではないか、と大己は言う。その言葉に心を動かされた野間口は、遂に、解剖をして欲しいと口にする。

そして、解剖の準備が始まる。作業着に着替えた彰を見た玲子は、意地になるのはやめろ、と言うが、彰は遺族のために力になりたいからやらせてほしいと頭を下げる。

解剖を終えると、大己と佳奈子は佐川に呼ばれ、解剖の結果を野間口に伝えに行って欲しいと言われる。それが、野間口自身の希望だと聞き、早速、野間口宅へ。

まずは、佳奈子が静代の死因を、転倒による脾臓破裂に伴う出血性ショック死であると伝える。それにうなずく野間口に、大己は、やはり隠していたことがあった、と切り出す。死因のほかに解剖の結果分かったのは――静代が末期の胃がんであったということだった。血液から抗がん剤の成分が検出されたことから、本人は病状を知っていたはずだ、と大己。自らの命が2ヵ月足らずだと知り、苦手だった犬を飼い、扱いが簡易な洗濯機に買い替え、肉豆腐を繰り返し作り、家にいると余計な心配をかけるからと辛い体をおしてダンス教室に通い、とすべて夫である野間口を思い行動していたのだろう、と話す。さらに、静代が購入した目覚まし時計を操作すると、そこから、録音された静代の声が聞こえてくる。40年間、夫を起こし続けた静代は、自分がいなくなった後、野間口がひとりで起床できるかが心配で、ボイスレコーダーの付きの目覚まし時計を購入していたのだ。静代は、ボケていたわけでも物忘れが激しかったわけでもなかったのだ。横たわる静代の布団に顔を伏せた野間口は、肩を震わせる。それを見た大己、佳奈子の目からも涙がこぼれ――。

 

第8話「消して消せない炎」のあらすじ

東凛大学の解剖室に、火災現場で死亡した60代の男性が運び込まれる。男性・今成卓見(平田満)は警備員で、自宅付近の火災現場で発見されたが、なぜか胸に子供の遺体を抱えていた。今成と子供に面識がない上、子供がカーペットに包まれていたことから、今成には放火犯の疑いもかかる。

その後、解剖が行われ、加地大己(瑛太)、石末亮介(生田斗真)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)は、佐川文彦(時任三郎)から、今成が肝炎を患っていたことを聞く。

そんな中、解剖作業をしていた哲平は、夏井川玲子(矢田亜希子)から今成の肝臓を実験室に運ぶように指示される。ところが、途中でシャーレを落としてしまう。慌てて割れたシャーレと肝臓を拾い集める哲平。その指を、シャーレの破片が切っていた。物音を聞き駆け込んできた佐川は、出血した哲平の指を取ると急いで洗浄する。

同じ頃、蕪木誠(泉谷しげる)は、今成がB型肝炎であると突き止める。感染していたら命に関わるだけに、大己らは検査を受けることになった哲平のことが気にかかる。

翌日、自宅待機中の哲平を、久保秋佳奈子(石原さとみ)と彰が訪ねる。部屋に入った佳奈子は、哲平に謝罪をする。実は、哲平が指をケガした日、佳奈子は大学が募集する海外研修の最終面接があり、解剖作業を代わってもらっていたのだ。

その頃、研究室にいた大己らは、大和田敏(山崎樹範)から、今成が少し前まで科学警察研究所、通称"科警研"の火事を専門に分析する部署に勤めていたと聞く。大己は、"科警研"に今成の元部下・矢野(田中実)を訪ね、さらに、矢野から今成をよく知るという上司・三島(志賀廣太郎)を紹介される。三島に会った大己は、三島から今成ほど火災のことに精通している男はいなかったと聞く。火災のプロがなぜ火災現場で亡くならなければいけなかったのか――研究室に戻った大己は、思いを巡らせる。すると、そこへ佳奈子が来て、火災現場で子供を包んでいたカーペットが、不燃加工が施された特殊なものだったと話す。それを聞いた大己は、あることに思い当たると、研究室を後にする。

大己がやってきたのは、亡くなった子供の両親のもとだった。今成と子供のことについて、少し話がしたいと言うが、現状を受け入れられない母親に拒絶されてしまう。

その頃、検査のための哲平の採血が終わる。それを待っていた亮介らに大己も合流し、5人は研究室へ。なんとなく重苦しい雰囲気が漂う中、哲平は今回のことで自分の弱さを痛感したと言い、感染の有無に関わらず、法医学を辞めようと思っていると明かす。大己は、今成は矢野のミスが原因でB型肝炎を発症したのだが、それを気に病む矢野に向かい、自分の身に危険が迫ることには覚悟ができているから申し訳ないと思うんだったら仕事を続けろ、と激励していたことを話す。さらに、カーペットで子供を包んだ理由を、子供の遺体を守りたかったからだ、とも説明。火災現場ですでに息を引き取っていた子供を見つけた今成は、子供の焼死体が親にどれだけのショックを与えるかを経験上知っていたため、燃えにくいカーペットを巻き、遺体を火から守りたかったのだろう。自分を犠牲にしてまでも、子供の遺体を、残された家族を思いやれる今成は、凄いと思う。大己の言葉に、今成の人間性と仕事に賭ける情熱を知った哲平は熱い涙を流す。

翌日、哲平の検査結果の陰性を願い、大己ら4人は、とある神社を訪れていた。健康祈願のお守りを買ったり、高額のお賽銭を投げたりするうち、大己の携帯電話に哲平から電話が入る。検査結果は、セーフだった。それを聞いた4人は、心から安堵し微笑み合う――。

 

第9話「雨を読めた男の死」のあらすじ

東凛大学の解剖室に、清掃会社を営む宇野慧(平賀雅臣)の遺体が運ばれる。佐野はビルでの窓拭きの作業中に落下したとされるが、調査の結果、原因と思われる命綱の不具合は見つからなかった。

加地大己(瑛太)は、久保秋佳奈子(石原さとみ)とともに、佐川文彦(時任三郎)と夏井川玲子(矢田亜希子)の解剖を手伝いながら、ベテラン作業員の宇野がなぜ落下したのかを考えていた。

そして、解剖終了後、佳奈子を連れ宇野を知る人々を訪ねる。すると、多額の負債を抱えながらも宇野は、周囲からの信頼の厚い人物だったとわかる。そんな中、宇野の妻・真由美(中島ひろ子)は、夫の人柄を評しながらも、借金返済のためにも早く保険金が下りて欲しそうなそぶりを見せる。

同じ頃、実験室で桐畑哲平(遠藤雄弥)とともに薬毒物検査を行っていた蕪木誠(泉谷しげる)は、宇野の血中から意外な成分を検出する。

実家の病院でアルバイト中の石末亮介(生田斗真)は、入院患者に桜井真也(田村亮)という有名作家がいることに興味を示す。桜井は末期の大腸がんだが、容体が安定してきたため一時帰宅が許可される。ところが、そんな矢先、容体が急変し、桜井は死亡してしまう。桜井の妻・瑠美子(麻生祐未)は、納得がいかないと主治医・梅木(福井博章)に詰め寄る。間に入った亮介の父で院長の貴之(名高達男)は、病院は適切な治療を行って来たが桜井が予想外に腸閉塞から腹膜炎を起こしたことが死因となったと説明する。

研究室に戻った大己は、哲平と羽井彰(佐藤智仁)から、佳奈子がアメリカ研修の面接に合格していたことを聞く。盛り上がるふたりに対して、佳奈子は大己を意識しながらもクールに振舞う。

一方、亮介は、何かに引っかかりを感じ桜井のカルテを確認。そこに数日前とは明らかに違う筆跡での書き込みを見つける。

亮介が大学に戻り、研究室に5人が揃った頃、宇野の血中から睡眠薬の成分が検出されたと明かされる。濃度から見て落下する直前に飲んでいることと状況証拠から、宇野は自殺と診断されるという。そんなところへ、佐川を訪ねて真由美がやってくる。真由美は、夫は作業中の事故で亡くなったと主張するが、佐川は事故と判断するのは極めて難しいと説明。すると、真由美は、解剖により自殺とされたことで保険金が下りないのだと絶望したように話す。そして、夫が借金返済のために自ら命を絶っていたとしたらその覚悟は無駄だったのか、夫は何のために死んだのか、と涙ながらに訴える。

解剖で真実を明かすことが、時として遺族を苦しませることになる――。突きつけられた現実に、亮介らの気持ちは揺らぐ。そんな中、大己は法医学は遺族に喜んでもらうためではなく、亡くなった人の最後の声を繋ぐためにあるのではないかと、語りかける。

そして、大己は、佳奈子、哲平、彰と再び宇野の落下現場である高層ビルへ。すると、そこに、宇野の息子・稔彦(竹内寿)が花を手向けに来るが、稔彦は父親は、家族を置いて借金を残して自殺したんだ、と蔑むように話す。大己は、分からないことがあると言うと、稔彦を連れビルの屋上へ。そして、側面の窓に不自然な窓の拭き残しがあるのに、飛び降りた側の窓はすべて拭かれていたことを告げる。すると、稔彦は飛び降りた側から遠くのビル群を見つめ、周囲で一番高い駅ビルを指差す。それは、以前、宇野が窓拭きを任されたビルで、それが嬉しかった宇野は、その最上階のレストランに家族を招き食事をしたことがあったという。宇野は、そのビルを眺め楽しかった家族の思い出をかみ締めながら、身を投げたのではないか、と大己は思いつく。そして、自殺はしてはならないことだが、宇野に家族への深い思いがあったこと、その思いは解剖し本当の死因が明らかになったからこそわかったのではないか、と稔彦に語りかける。その言葉は、佳奈子らの心にも響く――。

その頃、亮介は病院で見かけた瑠美子に声をかけると、自分も桜井の死に疑いを持っていると明かす。父親を疑うのは怖いことだが、自分に失望しないためにも桜井の死をあやふやなままにしたくないと亮介。そして、瑠美子に桜井の遺体を解剖しないか、と切り出す。

 

第10話「最後の大勝負」のあらすじ

加地大己(瑛太)、石末亮介(生田斗真)らは、大学の解剖室に運び込まれた作家・桜井真也(田村亮)の遺体と対面する。

解剖を担当した佐川文彦(時任三郎)は、死因とされた腸閉塞は見られないと診断。夏井川玲子(矢田亜希子)は、病気以外の死因が絡んでいるかもしれないと言い、その言葉に大己、亮介、久保秋佳奈子(石原さとみ)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)は衝撃を受ける。

真也が東凛大学で解剖されたという情報は、真也が死亡した石末総合病院の院長・石末貴之(名高達男)と主治医・梅木誠(福井博章)の元にも届いていた。それでも、貴之は自分たちの処置は正しかった、と自信を覗かせる。

佐川と玲子は、真也が医療ミスで死に至った可能性はあるが、死因との因果関係が考えられるシスという抗がん剤の過剰投与があったかどうかははっきりしないと言う。医療ミスだと立証するには、病院側に過失があったという明確な証拠が必要なのだ。

医療ミスかもしれないのに病院側の証言が得られなければ泣き寝入りすることになってしまう――瑠美子は、解剖したことを後悔する。

そんな瑠美子の気持ちを知った亮介は、解剖を勧めた責任を感じて落ち込み、解剖すれば何でもわかるのではないかと思っていたゼミ生たちも、その気持ちに共感する。

その後、真也の邸宅に瑠美子を訪ねた大己は、死因が特定できなかったのは残念なことだが、父親が経営する病院の医療ミスを暴こうとする亮介の覚悟が並大抵ではなかったことをわかってやってほしい、と訴える。

一方の亮介は、梅木を呼び出し、桜井はシスの過剰投与で亡くなくなり、それを貴之が隠蔽しているのではないか、と迫る。しかし、梅木は、シスの投与は適切だったと譲らない。そこで亮介は、梅木の前の主治医で、現在は仙台の病院に勤務する三條(二階堂智)に連絡を取り、電話をもらう約束をするが返信がない。気落ちする亮介を見た彰は、バイクの後ろに亮介を乗せ仙台へと走る。

ようやく、三條に会えた亮介は、三條から肝機能障害のあった桜井にシスは絶対に投与できない抗がん剤だったと聞く。

翌日、病院に貴之を訪ねた亮介は、三條から聞いたその情報が梅木に伝わっておらずシスを投与してしまったことが死因で、それを隠すためにカルテが改ざんされたのだろう、と言い、医療ミスを認めてほしい、と訴える。

すると、貴之はすぐに記者会見を開き、桜井に不適切な抗がん剤の投与があった上、自分がカルテを改ざんしたと、医療ミスを認めるコメントを出す。

会見を見ていた大己は、貴之の胸ポケットに挿さっているボールペンが、桜井愛用のものと同じであることに気づく。何かを感じた大己は貴之の経歴を調べ、貴之が桜井と同じ長崎県出身だったと知る。そして、学生時代に桜井が住んでいた長崎県人寮を訪ねることに。そこで、管理人(品川徹)から当時の部屋の見取り図を見せられた大己は驚く。なんと、貴之と桜井は、寮で隣同士の部屋に住んでいたのだ。しかも、ふたりは親友同然だったという。

瑠美子を連れ石末総合病院を訪ねた大己は、亮介と貴之と対峙すると、桜井の死因は医療ミスではなく、尊厳死だったのではないか、と切り出す。胃がんの名医のもとを去り貴之の病院に来たのは治療のためではなく、かつての親友の手で死を迎えさせてもらうためだったのだろう言うのだ。

それを聞いた貴之は、ついに重い口を開く。余命1年と診断されたものの、書くこともままならなくなった桜井は、自分のファンでもある瑠美子のためにも無様な姿をさらしたくないと尊厳死を願っていたのだ。桜井真也として死にたいという、親友の願いがわかる貴之は、それを了解。その際、自分の生きた証だといい、桜井愛用のボールペンを渡されたのだ。そして貴之は、主治医にも話さず、ひとりで画策したのだと言う。すべての責任は自分にある、と瑠美子に向かい、深く頭を下げる貴之。そんな貴之に瑠美子は、桜井のわがままに最後まで付き合ってくれた、と感謝の言葉を述べる。

数日後、亮介と貴之は警察署の前に降り立つ。中まで同行しようとする亮介を断りひとり警察署に向かい歩き出す貴之。その背中に亮介は、医師としては最低だったかもしれないが、自分は最高の父親だと思っている、だからこそ、貴之を超えられるような人間になる、と声をかける。貴之は小さくうなずくと、背を向けたまま歩き出す。その目には、涙がにじんでいて――。

 

最終回「別れの時、僕らの明日」のあらすじ(ネタバレ注意)

東凛大学の加地大己(瑛太)、石末亮介(生田斗真)、久保秋佳奈子(石原さとみ)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)らゼミ生は、胸部をナイフで刺され死亡した成瀬喧一(ダンカン)と対面する。刺したのは坂田潔美(今野成美)という女子高生で、ナイフを持って襲い掛かってきた成瀬ともみ合ううちに刺してしまったと潔美は正当防衛を主張。彼女の体にもみ合ってできたと思われる傷があること、また、過去に成瀬が強制わいせつ事件で逮捕されていることからも、潔美の主張は正しいと思われる。

ところがその後、大己らは、夏井川玲子(矢田亜希子)から佐川文彦(時任三郎)が潔美の正当防衛説に疑問に呈し、大和田敏(山崎樹範)にもその方向で捜査を進めたほうがいいと助言したと聞き驚く。潔美は大学の理事長の親戚であるため、佐川の判断を知った理事長は激怒。他大学に再解剖の依頼を出す。大学内では、その鑑定結果次第で佐川の進退問題に発展するのではないか、と噂が流れる。

一方、大己は、成瀬が起こした3年前の事件を調べるうち、そのときの被害者と潔美の共通点を見つける。

そんな折、大己らは蕪木誠(泉谷しげる)から、他大学の教授が正当防衛を支持する鑑定結果を出したと報告を受ける。これにより、佐川は教授会にかけられることに。

心配するゼミ生に囲まれた佐川は、自分も大己らと同じタイミングで法医学教室を去ることになりそうだと告げる。大己らはゼミ生としての勉強期間を終え、それぞれの道を選択する時期になっていたのだ。今後の進路をどうするか、法医学を続けるか辞めるか、ゼミ生らの脳裏にはさまざまな思いがよぎっていた。

亮介は父親の病院を継ぎ、佳奈子はアメリカ研修へ、哲平は科学警察研究所を目指し、彰は法医学を続けることを決めるが、大己は進路を決めかねていた。

そんな中、大己は亮介らと話しながら正当防衛説を否定する佐川の主張を検証。意識を集中し考えるうち、大己はある結論にたどり着く。そして、部屋を飛び出すと、佐川の進退について協議が行われている会議室へ走る。

まさに会議が終わったタイミングで飛び込んだ大己とそれを追ってきた4人。そこにいた医学部長に向かい大己は、佐川は間違っていないから辞めさせないでくれと訴える。そして、成瀬の体の刺し傷にもみ合ってできたとは思えない不自然さがあること、また、潔美の手首の傷についても本人の供述どおりではありえないことを説明。

ところが、医学部長は、問題なのは佐川の主張の正当性ではなく学生の自主性を重んじ過ぎる教育方針で、大己のような学生がその象徴だ、と冷たく言い放つ。それを聞いた佐川は、自分の教育方針が間違っていたとは思わないし、未熟な学生が情熱のあまり枠をはみ出すことは無駄なことではない、と反論。しかし、その言葉は受け入れられない。

出過ぎたことをしたと謝る大己に佐川は、自分をかばってくれたことを「教師冥利に尽きる」と笑顔を見せる。そんな佐川に大己は、刺された成瀬は15分程度息があったが、あえて助けを求めようとせず、死を受け入れようとしていたのではないか、と自分の見解を述べる。すると、佐川はそれを認めるように黙ってうなずく。そして、大己の推理は正しいかもしれないが、法医学者には想像するだけではなく、それを裏付ける事実を立証することが必要だと諭す。

その後、取調べを受けていた潔美が殺意を自供。潔美は、成瀬が起こした事件の被害者の親友で、事件後、親友は自殺してしまったのに不起訴となり結婚し幸せに暮らしている成瀬が許せなかったというのだ。

実験室に戻った佐川は、玲子と蕪木に法医学教室の今後を託す。佐川の後任には誰が来るのか、との問いには玲子を指差し、玲子もそれを受け入れる。

後日、佐川に呼ばれた大己が教授室を訪ねると、佐川は覚えているか、と言って15年前の地下鉄事故に関する新聞記事を見せる。現場にいたから、とうなずく大己に、実は自分もそこにいたのだと佐川。当時、法医学者になるべきか、臨床医になるべきか迷っていたときに出会った小学2年の大己(加藤清史郎)の「死んじゃった人に、お医者さんはいらないの?」という一言に目が覚める思いがし、法医学者になる決意をしたというのだ。そして、短い間だったが、大己と法医学をやれてよかった、と感慨深げに話す。その言葉に心が決まった大己は、法医学を続けると宣言。佐川は、大己が法医学に向いていると思った自分の目に狂いはなかった、と笑顔を見せる。

翌日、亮介、哲平、彰は、それぞれの新しい道を歩き始めていた。そして、玲子は新任講師としてはりきり、蕪木はいつもと同じように実験に打ち込み、佐川は新しい大学の門をくぐっていた。その頃、アメリカに旅立つ佳奈子を見送った大己は、大学に戻りキャンパスに立っていた。法医学に対する思いを新たにする中、空を見上げる大己。素晴らしい青空の中、その視線の先には滑るように飛ぶ飛行機が。まぶしそうに飛行機を見つめながら、大己はすがすがしい笑顔を見せる――。

※フジテレビHPより引用

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