◆美しい隣人
2011年1月11日からフジテレビ系列で放映。火曜22時枠。
平凡な専業主婦の女が、隣に引っ越してきた謎の女性によって事件に巻き込まれるサスペンスドラマ。
主演は、「仲間由紀恵」と「檀れい」のW出演。
⇒美しい隣人 動画(最終回の結末に注目!)
◆美しい隣人の主題歌
東方神起 「Why? (Keep Your Head Down)」
◆美しい隣人の出演者
マイヤー沙希 ...... 仲間由紀恵
矢野絵里子 ...... 檀れい
矢野慎二 ...... 渡部篤郎
矢野 駿 ...... 青山和也
矢野敏郎 ...... 左右田一平
矢野美津子 ...... 草笛光子(特別出演)
相田真由美 ...... 三浦理恵子
◆美しい隣人のスタッフ
脚本:神山由美子
音楽:池頼広
プロデューサー:豊福陽子(関西テレビ)、遠田孝一(MMJ)、浅井千瑞(MMJ)
演出:今井和久、小松隆志、星野和成
ポスター・PRスポット撮影:蜷川実花
制作:関西テレビ・MMJ
◆美しい隣人の視聴率
| 各話 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 |
|---|---|---|---|
| 第1話 | 2011年1月11日 | 苦しむ女、苦しめる女 | 14.3% |
| 第2話 | 2011年1月18日 | 幸福を壊す女 | 15.0% |
| 第3話 | 2011年1月25日 | 隣の女の正体 | 9.8% |
| 第4話 | 2011年2月1日 | 満足できない女 | 10.9% |
| 第5話 | 2011年2月8日 | 絶体絶命 | 12.2% |
| 第6話 | 2011年2月15日 | 地獄の快気祝い | 12.7% |
| 第7話 | 2011年2月22日 | 夫を誘惑した本当の理由 | 13.8% |
| 第8話 | 2011年3月1日 | 反撃の瞬間(とき) | 12.0% |
| 第9話 | 2011年3月8日 | 零れたミルク | 12.9% |
| 最終回 | 2011年3月15日 | 勝つ女 | 14.6% |
◆美しい隣人のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!
第1話「苦しむ女、苦しめる女」のあらすじ
7月のある日、東京郊外の新興住宅地に暮らす主婦の矢野絵里子(檀れい)は、幼稚園に通う息子・駿(青山和也)が家からいなくなっていることに気づく。まもなく、貯水池で男の子の水死体が見つかったと警察から連絡が入った。駿に違いないとがく然とする絵里子は、単身赴任先の大阪から駆けつけた夫・慎二(渡部篤郎)の胸で泣き崩れる。だが、遺体は駿ではなかった。駿は木に登って下りられなくなっていたところを理生(南圭介)という青年に助けられ、保護されていたのだ。
1年後、絵里子は平和な日常を取り戻していた。慎二は未だ単身赴任中だが、隣の家に住む関加奈(鈴木砂羽)と夫の彰宏(小林正寛)、同じ町で喫茶店を営むママ友の相田真由美(三浦理恵子)と夫の和史(森山栄治)とは家族ぐるみの付き合いで、幼い駿を抱えて夫の留守を守る絵里子の心の支えになっていた。
そんな折、加奈夫婦が大阪に転居することになった。住宅地とはいえこの町にはまだ家もまばらで、絵里子の家の近くにあるのは並んで建つ隣家だけだ。空き家になった隣の家に不安を覚える絵里子は、いっそ慎二のいる大阪に越そうと隣町に住む慎二の両親、美津子(草笛光子)と敏郎(左右田一平)に相談を始める。
そんなある日、見慣れない女(仲間由紀恵)が町に現れ、通りかかった理生にぶっきらぼうに道をたずねる。暗い目をした女の顔を、ある思いを巡らせながらじっと見つめる理生。
数日後、絵里子の隣の家に新しい住人が入居した。それは理生に道を聞いた女だった。女は沙希と名乗り、アメリカ人の夫が仕事の都合で母国を離れられず、ひとりで暮らしているという。理生の前に現れたときとは別人のように明るく、人懐こい沙希に好感を持つ絵里子。
そんなある夜、絵里子の家が突然の停電に見舞われる。不審に思って家の外に出てみた絵里子に沙希が声をかけてきた。沙希の家もやはり停電なのだと聞き、絵里子は沙希を家に招き入れる。ろうそくの灯りの中で、沙希は海外で見たというホタルの舞う幻想的な風景のことを語り始める。その話にすっかり引き込まれ、沙希と打ち解けていく絵里子。
翌日の夜、大阪の慎二はひとりで馴染みのバーを訪れる。店には先客の見知らぬ女性がいた。カウンター席に隣合わせに座ることになった女性と軽い会釈を交わす慎二。その女性は沙希だった...。
数日後、美津子が体調を崩し、急遽入院することになった。入院の準備などで病院を出られなくなり、駿を幼稚園に迎えに行けなくなった絵里子は、沙希に駿の世話を頼む。まもなく幼稚園に向かい、駿を連れ帰る沙希。その姿を目にした真由美は、親しい自分を差し置いて見慣れない女性に駿を託した絵里子にいら立ちを覚える。
自宅までの帰り道、沙希を避けるような態度を見せ、固い表情のまま歩いて行く駿。そんな中、沙希が突然家とは違う方向に進み出し、不安がる駿を1年前に下りられなくなった巨木の前に連れて行く。一緒に木に登ろうと言い出す沙希。行方不明騒動以来、絵里子に木登りを禁じられている駿は固く拒むが、沙希の誘いに負けてついに上ってしまう。沙希は「2人だけの秘密にしようね」とささやくと、街の風景を夢中になって眺めている駿の背中を無表情に見つめ...。
休日、入院した美津子を見舞おうと慎二が上京した。絵里子は慎二を沙希に会わせようと隣家を訪ねるが、中から応答がない。留守なのかとあきらめて自宅に戻る絵里子ら。だが、沙希は家の中にいた。2人の訪問に無視を決め込み、絵里子からもらった菓子折りと庭で拾った駿のおもちゃをゴミ箱に投げつける沙希。
そして数日後の夜、大阪の馴染みのバーに顔を出した慎二の前に、再び沙希が現れ...。
第2話「幸福を壊す女」のあらすじ
慎二(渡部篤郎)が通う大阪のバーに再び沙希(仲間由紀恵)が現れた。沙希は自分を未婚だと言い、慎二と絵里子(檀れい)の夫婦関係をたずねる。会話は弾み、明るく美しい沙希に好感を持った慎二は、来週も大阪に来る予定があるという沙希の言葉に心を揺らす。一方その夜、絵里子は子供が溺れる夢をみ、1年前の事故の記憶を蘇らせていた。
翌日、大阪から戻った沙希は絵里子を訪ね、アメリカにいる夫が浮気をしていると相談を持ちかける。夫婦が離れて暮らしていると、開放感からほかの人に心が移ってしまうともらす沙希。その言葉に、ふと単身赴任中の慎二のことが気になった絵里子は、言いようのない不安にとらわれる。
明くる日、美津子(草笛光子)を見舞いに病院へ出かけた絵里子は、ささいな言葉の行き違いから美津子を怒らせてしまった。さらに幼稚園でも、今朝の悪夢が忘れられず、駿と未央(谷花音)を連れてスイミングスクールへ行こうという真由美(三浦理恵子)の誘いを断り、真由美の機嫌をも損ねてしまう。
そんな折、真由美の店に沙希が現れた。絵里子の新しい隣人だと名乗り、真由美と朗らかに会話を交わす沙希。その様子を、笑顔もなくじっと見つめている理生(南圭介)の視線に気づいた沙希は、挑むような目で理生を見返す。
翌日の午後、ホタルの観察会に顔を見せた沙希は、真由美が話し始めた1年前の駿の行方不明騒動を興味ありげに聞いていた。そんな沙希に理生はついに切り出した。「あんた、池で死んだ子の母親だろ?」
絵里子は駿を連れて病院に美津子を見舞い、敏郎(左右田一平)からせめて美津子が退院するまでは大阪に越さないで欲しいと頼まれる。その夜、絵里子の家に沙希が現れた。多く作りすぎた料理を食べて欲しいと、まるで近くに住む姉妹のような親しさで訪ねてきた沙希に心を弾ませた絵里子は、大阪行きを止めようと決意する。
沙希が再び慎二の前に現れた日から1週間が経った。会社で仕事をこなしながらも、慎二の頭にふと浮かぶのは、今夜バーに現れるはずの沙希のことばかり。そして夜、取引先との打ち合わせが急遽キャンセルされたことから背中を押された慎二は、はやる気持ちでバーへと向かう。
深夜、未だ姿を見せない沙希をひとりバーで待つ慎二。そんな自分の行動に苦笑し、帰ろうと席を立ったそのとき、沙希が店に現れた。大阪での仕事が終わり、バーに来るのも今夜が最後だと話す沙希は飲み明かそうと慎二を誘う。酒に酔い、いつになく大胆に体を寄せてくる沙希にドキリとする慎二に、沙希は自分の携帯電話の番号を書いたメモを渡す。
次の日、沙希は真由美の店を訪れ、何食わぬ顔で絵里子と真由美の会話に加わっていた。そんな中、絵里子が池で起こった事故の話を切り出す。駿と同じ年頃の男児が溺死体で見つかった日から、ちょうど1年が経っていた。事故の直後、現場にあった供え物の花が何者かによって荒らされていたらしいと話す真由美に、「亡くなった子の母親の仕業ではないか」とつぶやく沙希。その様子をみた絵里子はふと、沙希が亡くなった男児の母親ではないかと思う。
その後、供養の花束を持って池に向かった絵里子は、喪服姿の夫婦らしい男女と出会う。亡くなった男児の父親だという男(高知東生)が絵里子に礼を言う。喪服の女は沙希ではなかった。
深夜、窓辺に佇む沙希の姿を目にした絵里子。執拗に手招きをする沙希にうながされた絵里子は、隣家へと向かい...。
第3話「」のあらすじ
深夜、絵里子(檀れい)を家に招き入れた沙希(仲間由紀恵)は、バーで知り合った妻のある男性を好きになったと打ち明ける。それが慎二(渡部篤郎)のことだとは夢にも思わない絵里子は、沙希がその男性に思いを寄せているだけで、まだ一線を越えていないと聞き、沙希の恋を応援する。
ほどなく、酒に酔って眠ってしまった絵里子。沙希は絵里子宅に侵入、部屋を物色し寝室で眠っていた駿(青山和也)に近づく。首を絞めようとするかのように喉元に手を当てたそのとき、寝ぼけた駿が「ママ...」と沙希に向かって両腕を差し出した。思わず手を止めた沙希は、駿を強く抱きしめる。
翌日、沙希は真由美(三浦理恵子)の店に現れ、アメリカにいる夫が浮気をしていると相談を持ちかける。真由美が自分の離婚歴を打ち明けてアドバイスしようとすると、「うん、知ってる」と沙希。沙希の巧みな誘導により、真由美は離婚歴をバラしたのは絵里子だと思い込み、絵里子への不信感を露わにする。
一方、絵里子は美津子(草笛光子)の病院で、池で出会った男・筧雅彦(高知東生)と偶然再会。雅彦の妻が妊娠したことを聞く。
スーパーで出会った真由美のいつもと違うよそよそしい態度が気にかかりながらも、沙希を車に乗せて自宅へ帰る絵里子。その車中、絵里子は「事故で亡くなった子のご両親に会った」と雅彦の話を切り出す。そして雅彦の妻が妊娠したことを告げると、沙希は急に黙り込み、「早すぎない?たった1年で...」と非難するかのような言葉をもらす。
沙希はにこやかな表情で自宅に帰っていくが、その直後、沙希の家から物を叩き割るような激しい音が。驚いた絵里子が様子を見に行くと、沙希は誤って花瓶を割ってしまっただけだという。だが家の中は、わざと床や壁に叩きつけたような無残に破壊された物が散乱。その中に転がっているカメラのディスプレイに、小さな男の子の写真がスライドショーのように流れ...。
翌日、慎二が日帰り出張で東京に戻ってきた。駿を囲み、久々の一家団らんを味わう慎二と絵里子。そのとき、慎二の携帯電話に沙希から着信が入った。 絵里子に悟られないよう慌てて電話に出る慎二。その姿を面白がるように窓から眺めながら、沙希は来週の再会を約束。そんな折、沙希の家に法律事務所からの封書郵便物が届く。
数日後、都心のオフィス街の法律事務所に沙希の姿があった。「主人は私と離婚したいということなんですね」と切り出した沙希は、夫と直接会うことが交渉の条件だと弁護士に主張。それから数日が経ったある日、喫茶店にやって来た沙希の前に姿を現したのは...。
第4話「満足できない女」のあらすじ
沙希(仲間由紀恵)に離婚を申し入れていた夫は雅彦(高知東生)だった。雅彦はあらためて離婚して欲しいと懇願するが、沙希は「内縁の妻と別れ、子どもを堕ろすなら」と言う。あまりの要求に反論しようとした雅彦だったが、死んだ息子・隼人の苦しみを忘れたのかと突然激高し、割れたグラスで手から血を流していることにも気づかない沙希の異常さに、言葉を失う。
翌日、美津子(草笛光子)を見舞いに病院を訪れた絵里子(檀れい)は、ケガの治療に来ていた沙希に会う。そのまま美津子の病室を訪ねた沙希は朗らかに会話を交わし、たちまち美津子の心をとらえてしまう。
一方、スイミングスクールで会った真由美(三浦理恵子)が相変わらず目も合わせようとしないため、ついに理由を尋ねた絵里子。すると真由美は自分の離婚歴を勝手にバラしたと絵里子を責めるが、心当たりのない絵里子は戸惑うばかり。まさかその頃、プールの中で駿が新入生の比呂にいじめを受けていることなど気づくはずもなかった。
その夜、大阪に現れた沙希はバーへ向かい、慎二(渡部篤郎)と再会する。沙希に惹かれていることを告白する慎二に、自分も同じ思いだと打ち明ける沙希。ついに一線を越える2人。別れ際、名前を教えてくれと言う慎二に沙希は、「エリコ」と告げて去る。
大阪から戻った沙希は、病院に行くついでがあるからと、美津子の見舞いの代役を買って出る。美津子はかいがいしく世話を焼いてくれる沙希に心を許し、嫁である絵里子との間に心の壁を感じていると漏らす。絵里子が自分を怖がっているのではないかとたずねる美津子。だが、沙希が何も答えず曖昧に微笑んだため、美津子は絵里子が自分への不満を口にしていたのだと思いこむ。
夕方、真由美の娘・未央(谷花音)を迎えに幼稚園へ行った沙希は、駿が比呂にいじめられていることを未央から聞いて知る。
翌日、美津子の病室を訪ねた絵里子は、沙希の人懐こさを見習えと遠慮がちな態度を遠回しにたしなめられる。その夜、絵里子は沙希を自宅に招き、美津子との間にわだかまりがあると悩みを打ち明ける。「絵里子さん、本当は嫌いなんじゃない?美津子さんのことも、真由美さんのことも」何食わぬ顔で相談に乗り、絵里子にアドバイスをする沙希。そして絵里子の目の届かないところで、駿に「スイミングに行けるようにしてあげる」と告げる。
スイミングスクール当日。教室に現れた沙希は比呂を物陰に連れ込むと「比呂くんは絶対に溺れる。水の中で死んだ子と同じ顔してる」と脅し、プールに近づくなと警告。
数日後、「比呂君がスイミングをやめた」と大喜びで報告しにきた駿を、沙希は木登りに連れ出す。小さい体を包み込み、愛おしむように駿にほおずりする沙希。
「駿君が欲しくなっちゃったな」
それからまもなく、絵里子の携帯電話に見覚えのないアドレスからメールが届いた。添付された写真には死んだように眠る駿の顔が。血相を変えて寝室に飛び込んだ絵里子、しかし昼寝をしていたはずの駿の姿は消えていた...。
第5話「絶体絶命」のあらすじ
未登録のメールアドレスから駿(青山和也)の写真を送りつけられた絵里子(檀れい)は、駿が誘拐されたのではないかと動揺。まもなく沙希(仲間由紀恵)が現れ、家に遊びに来た駿の寝顔を撮って送ったと告げられた絵里子は、安堵するものの、沙希に自分のアドレスを教えた記憶がなく釈然としない。
一方、慎二(渡部篤郎)は一夜をともにした沙希のことが頭から離れなくなっていた。会いたい衝動が抑えきれず、会社から沙希に電話をかける慎二。
その夜、大阪で再会した沙希と慎二。沙希は部屋が見たいとねだり、慎二のマンションへ。しかし、2人が仲睦まじくタクシーに乗り込む姿を、元隣人の加奈(鈴木砂羽)・彰宏(小林正寛)夫婦が目撃していた。はっきりと顔は見えなかったものの、明らかに絵里子ではない女だったことに動揺する加奈。
慎二のマンションへ足を踏み入れた沙希は、慎二の目を盗み、洗面所の棚に自分の櫛を隠す。
翌日、絵里子の家に女の声で「死ね!」とだけ言って切られる不気味な電話がかかってきた。憎しみのこもった女の声に脅え、再び鳴りだした電話に出ることができない絵里子。
そんな折、加奈が家を訪ねてきた。絵里子は真由美が急に自分を避けるようになったこと、そして気味の悪いイタズラ電話に悩まされていることを打ち明ける。絵里子のあまりに疲弊した様子に、加奈は慎二の浮気疑惑を切り出すことができない。
絵里子となぜ不仲になってしまったのか、真由美の言い分も聞いた加奈は、絵里子に「沙希さんは本当に信用できるのか」と問う。結局沙希が現れてから急に2人の仲がうまくいかなくなっているからだ。思い過ごしだと否定するものの、自分の中にも沙希への疑念が生じ始める絵里子。
数日後、絵里子と仲直りしようと店に招いた真由美は、慎二に女がいることを漏らしてしまう。激しいショックを受ける絵里子。
その夜、眠れずホタル舞う小川にひとり佇んでいた絵里子。そこへ沙希が現れた。「沙希さん、私を裏切ったりしないよね?」思わず、すがるように聞く絵里子。
「私を疑っているの?」そう言うと沙希は、絵里子をまっすぐ見つめ返し告げた。
「もし私が絵里子さんを裏切ることがあったら...殺しちゃってもいいから」
第6話「地獄の快気祝い」のあらすじ
沙希(仲間由紀恵)は夫の雅彦(高知東生)に会い、離婚を承諾してほしいと再び懇願されるが、頑として受け入れようとしない。雅彦は息子の隼人が亡くなった池の近くに沙希が住んでいることを突き止め、何かを企んでいるのではないか問い詰めるが、沙希は「隼人を忘れたくないだけ」と否定。しかし、沙希の激しい気性を知っている雅彦には、別の意図があるように思えてならない。
一方、沙希と慎二(渡部篤郎)の関係はさらに深まっていった。まもなく赴任先の大阪から東京に戻ることが決まった慎二は、東京でも関係を続けることを沙希に約束する。
そんな中、美津子(草笛光子)が退院の日を迎えた。帰宅の準備を手伝いにきた絵里子(檀れい)に、美津子は快気祝いに沙希を呼んでほしいと告げる。沙希をすっかり気に入っている様子の美津子。しかし、加奈(鈴木砂羽)から「沙希が現れてから絵里子が周囲とうまくいかなくなったのでは」と指摘された絵里子は、どこか気が乗らず、曖昧にうなずく。
病院を出た絵里子は駿(青山和也)を迎えに幼稚園へ。ところがすでに駿は真由美(三浦理恵子)らに連れられて帰った後だという。慌てて真由美の店に向かうが、そこに駿の姿はなく、沙希が連れて帰ったと知らされる。絵里子は、連絡もなく勝手に駿を連れ帰るのは困ると沙希をとがめ、沙希は素直に謝るが、「ほんとに駿ちゃんがかわいくて」と言う沙希の言葉に見え隠れする駿への執着心に絵里子は当惑する。
絵里子は真由美から聞いた慎二の浮気疑惑の真偽を確かめようと、慎二に会いに大阪へ。久しぶりの一家団欒に気持ちもほぐれ、慎二の裏切りは嘘ではないかと思う絵里子。しかしその夜、慎二のマンションで女物の櫛を見つけてしまう。それは、沙希がわざと残していった櫛だった。
浮気の証拠を見つけてしまい、眠れない夜を過ごした絵里子は、翌日、加奈に会ってやり切れない思いをぶちまける。真実を問いただすと絵里子は感情を高ぶらせるが、慎二が東京に戻れば大阪の浮気相手とも別れるはずだと加奈になだめられ、思いとどまる。
数日後、美津子の快気祝いが開かれることになった。絵里子にとって久しぶりの明るい出来事。慎二も大阪から戻り、美津子夫婦も揃って賑やかにテーブルについた時、チャイムが鳴る。美津子のリクエストで招かれた沙希が、絵里子からもらったワンピースを着て現れたのだ。慎二と"隣人"との初対面であった。絵里子や美津子と親しくしている隣人が、「エリコ」と名乗った自分の浮気相手だと知り、激しく動揺する慎二。そんな慎二の隣に、沙希は何食わぬ顔で座り、慎二にとって地獄のような快気祝いが始まった――。
第7話「夫を誘惑した本当の理由」のあらすじ
美津子(草笛光子)の退院祝いの席に現れた沙希(仲間由紀恵)。慎二(渡部篤郎)は浮気相手・エリコの正体が、絵里子(檀れい)の親しい隣人・沙希だと知って言葉を失う。が、沙希は何食わぬ顔でにこやかに会話を交わし、駿(青山和也)さえもが沙希に懐いていた。
呆然自失のまま散会し、自宅にひとり残された慎二に沙希から電話が入る。今すぐ家に来るよう慎二を誘う沙希。
沙希は最初から絵里子の夫だと知っていて誘惑したと慎二に告白。「俺には理解できない」と混乱する慎二に、沙希は「家も引き払う」と、あっさりと別れを切り出してさらに慎二を驚かせる。
一方、絵里子は慎二に浮気の真偽を確かめようとするが、慎二は絵里子を避けるかのように早々に赴任先の大阪に戻ると言い、ますますわだかまりを募らせる。
そんな中、絵里子は隣家の様子をうかがう雅彦(高知東生)の姿に気づく。隼人の命日をなぜ覚えていたのか尋ねた雅彦は、隼人が亡くなった同じ日に、絵里子の息子が行方不明騒動を起こしていたと知る。沙希が何らかの企みをもって絵里子と家族に近づいたのではないかと察し、「気をつけて」とだけ絵里子に言って去る雅彦。
その夜、絵里子は、慎二のマンションで見つけた女物の櫛のことを追及。ついに認める慎二。責め立てる絵里子。そんな2人の様子を隣家から沙希が涼しい表情で見下ろしていた。
口論もおさまらぬ中、美津子から駿を送っていくと連絡が入った。放心状態ながらも出迎えようと外に出た絵里子に、心配そうに声をかける沙希。しかし、まもなく到着した美津子の車から駿が真っ先に飛び込んだのは、絵里子ではなく沙希の胸の中だった。
翌日、沙希を喫茶店に呼び出した雅彦(高知東生)は、慰謝料を渡して再度離婚を迫るが、沙希は相変わらず応じようとしない。ついに、沙希の素性を絵里子にばらすと揺さぶりをかける雅彦。しかし沙希は、「言えば?」と涼しい顔で開き直る。
やがて喫茶店を出た沙希は、そのまま絵里子の家を訪れた。疲れ切っていた絵里子に「話があるの」と切り出す沙希。その告白は、絵里子をついに地獄の底へ陥れた。
第8話「反撃の瞬間(とき)」のあらすじ
沙希(仲間由紀恵)は自分が慎二(渡部篤郎)の浮気相手だと明かし、微笑みあせ浮かべながら、がく然とする絵里子(檀れい)を残し去っていった。夫の浮気に加え、沙希の裏切りと、自分を傷つけて楽しむ別人のような態度を目の当たりにし、出口のない絶望感に襲われる絵里子。 やっとの思いで、大阪にいる慎二(渡部篤郎)に連絡しようとするが、絵里子の電話に応対した亜美(藤井美菜)はわざと取り次がず、電話を切られてしまう。
まもなく、携帯電話の着信に気づいた慎二が絵里子に電話をかけてきた。思いつめた様子で「沙希さんだったのね」とつぶやく絵里子に、何も答えられない慎二。夫の裏切りを確信した絵里子は、荷物をまとめ、駿(青山和也)を連れてついに家を出る。行くあてもなく車を走らせる絵里子。
一方、動揺した慎二が電話をかけると、沙希は自ら絵里子に浮気をバラしたと告げる。慌てて東京に帰ろうとするも、大事な取引先との接待を命じられ、足止めを食ってしまう慎二。しかしその夜、常務からアメリカに新設する子会社にくるよう打診され、絵里子とやり直すチャンスとその場で受諾する。
翌朝。沙希は真由美(三浦理恵子)や美津子(草笛光子)のもとを訪ね、絵里子が駿を連れて家を出たと報告。絵里子が駿を虐待していたようだと不安気に話し、駿を心配するそぶりを見せながら、絵里子の実家が長野で小さな病院を開いていることを聞き出す。
その夜、絵里子と話し合おうと帰宅した慎二は、家に灯りが点いているのを見てほっと胸をなで下ろす。ところが、中にいたのは沙希だった。絵里子の目を盗んで作っていた合い鍵を使い、勝手に上がり込んでいたのだ。
あ然とする慎二をよそに、沙希は絵里子が捨てた家を代わりにもらっただけだと告げ、慎二や駿も今や自分のものだと言い出す。さらに沙希は慎二を自分の家に連れて行き、駿のために用意した子ども部屋を見せる。常軌を逸した沙希の言動が理解できず、凍りつく慎二。
慎二は絵里子を連れ戻そうと長野へ。沙希から逃れて家族でアメリカに渡り、すべてを忘れてやり直そうと告げる。だが絵里子は「あの人には皆が騙されたけど、あなただけはそうならないで欲しかった」と沙希に心が揺らいだ慎二を非難。強い嫌悪を露わにする絵里子に、慎二はひとり帰るしかなかった。
翌日、外で遊んでいた駿がちょっと目を話した隙にいなくなった。血の気がひく絵里子。沙希だった。何の疑いもなく手を引かれてついてくる駿。沙希は駿を立ち止まらせると、やさしく告げた。「あの人は本当のお母さんじゃないの。本当のお母さんは...私なの」
第9話「零れたミルク」のあらすじ
絵里子(檀れい)の実家から駿(青山和也)が姿を消した。絵里子は沙希(仲間由紀恵)が連れ去ったと確信。東京にいた慎二(渡部篤郎)が急ぎ自宅に向かう。
沙希は、駿と手をつなぎ幸せそうに眠っていた。沙希に出て行けとついに言い渡す慎二。しかし、呆然とたたずむ沙希が語り出したのは、駿と同い年の息子を事故で亡くしたという哀しい過去だった。怒りを忘れ、泣き出した沙希をやさしく受け止める慎二。
そのとき、絵里子が自宅に帰ってきた。慎二の胸で泣く沙希に逆上し、駿を誘拐した沙希を警察に突き出すよう慎二に言う絵里子。突然、沙希が開き直ったように笑い出した。「ここは私の家よ!」と詰め寄る絵里子に、「あなたが捨てた家をもらっただけ」と平然と答える沙希。激怒した絵里子が沙希につかみかかると、ぶつかった拍子に部屋にあった大鏡が倒れてきて――。
その夜、絵里子は誘拐事件だと警察に訴えるが、ただの痴情のもつれ、それどころかケガを負わせた側の人間として全く取り合ってもらえない。打ちのめされる絵里子。
翌日、病院に沙希を見舞った慎二は、沙希にはっきりと訣別を言い渡す。あっさりと受け入れる沙希。だが別れ際、「やっぱり、誰かが幸福になると、どこかで誰かが不幸になってる」とつぶやく沙希に、ふと不気味なものを感じる。
沙希は忽然と姿を消して一週間がたった。だが絵里子の平穏な生活は戻らず、夫の愛人にケガをさせたと好奇の目にさらされていた。沙希の忌まわしい思い出から一刻も早く逃れたい絵里子は、自宅を売却しようと決意する。
不動産屋に表示された絵里子宅の写真。「これ、私の家だったの。今でも私のものなんだけどね」そこには楽しげに話す沙希の姿があった。
慎二は、絵里子とやり直せる望みをかけていた海外赴任の話が白紙になったことに絶望し、離婚を受け入れると絵里子に告げる。だが、絵里子は沙希の思うつぼにはなりたくないと拒否。
結局、表面上は以前と同じように暮らし始めた絵里子一家。しかし、絵里子の心は沙希への恐怖と怒りに常に支配されていた。いつまた現れるかもしれない沙希の影におびえ、ときに思い出したように慎二の裏切りを激しく責め立てる絵里子。慎二はそんな絵里子との暮らしに疲れ、夫婦の関係は冷え切っていた。
ある日、絵里子は加奈(鈴木砂羽)から沙希の本当の名字は"筧"だったと聞かされ、雅彦(高知東生)が沙希の夫だと直感。沙希は池で亡くなった男児の母親だったのだ。駿に執着した理由を察して同情するが、やはり沙希を許すことはできない。
静かな爆弾を抱えながら暮らすような日々が過ぎ、ある日。絵里子に叱られた駿が「本当のママに会いたい」と言い出した。駿の真剣な様子に、ハッとなる絵里子。「駿、本当のママって誰だと思ってるの?」絵里子の耳に入ってきたのは、あの女の名前だった。怒りにうち震えんばかりの絵里子は、家を飛び出し、ついにある場所へ向かった...。
最終回「勝つ女」のあらすじ(ネタバレ注意)
沙希(仲間由紀恵)が本当の母親は自分だと駿(青山和也)に思い込ませていたことを知った絵里子(檀れい)は、怒りを抑えきれず、姿を消した沙希の居所を探し回る。
しかし、雅彦(高知東生)も、沙希の行方はわからないと言う。
以前のような朗らかさも消え、何かに取り憑かれたかのように沙希を探し続ける絵里子に、真由美(三浦理恵子)らは異様さを感じる。
ついに、心労で倒れてしまう絵里子。その代わりにと、理生(南圭介)が慎二(渡部篤郎)に、駿の面倒を見ることをかって出るが...。
※フジテレビHPより引用