◆外交官・黒田康作
2011年1月13日からフジテレビ系列で放映。木曜22時枠。2009年に公開された映画「アマルフィ 女神の報酬」の続編。
平凡な専業主婦の女が、隣に引っ越してきた謎の女性によって事件に巻き込まれるサスペンスドラマ。
主演は、映画でも主役を務めた織田裕二。パートナーは、織田とは「県庁の星」以来5年ぶりの共演となる柴咲コウ。
⇒外交官・黒田康作 動画(最終回の結末に注目!)
◆外交官・黒田康作の主題歌
IL DIVO 「TIME TO SAY GOODBYE」
◆外交官・黒田康作の出演者
黒田 康作 ...... 織田裕二
大垣 利香子 ...... 柴咲コウ
観上 祥子 ...... 草刈民代
悠木 圭一 ...... 萩原聖人
斉藤 修助 ...... 近藤正臣
西園寺 守 ...... 田中圭
安藤 庸介 ...... 鹿賀丈史(特別出演)
大垣 保 ...... 六平直政
霜村 毅 ...... 香川照之
霜村 瑠衣 ...... 夏帆
霜村 倫世 ...... 紺野まひる佐々木 藍子 ...... 片瀬那奈
君島 祐太朗 ...... 西島隆弘(AAA)
ジョン ...... イ・ビョンホン(特別出演)
◆外交官・黒田康作のスタッフ
原作:真保裕一『天使の報酬』(講談社刊行)
脚本:古家和尚、池上純哉
音楽:菅野祐悟
企画:臼井裕詞
プロデュース:牧野正
演出:西坂瑞城、永山耕三
制作:フジテレビドラマ制作センター
制作著作:フジテレビ
◆外交官・黒田康作の視聴率
| 各話 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 |
|---|---|---|---|
| 第1話 | 2011年1月13日 | 外交官黒田と地図オタク女刑事が国境を越えた怪事件に挑む | 13.3% |
| 第2話 | 2011年1月20日 | 今夜いよいよ東京編スタート!! | 11.8% |
| 第3話 | 2011年1月27日 | 迫る、再会の時 | 11.1% |
| 第4話 | 2011年2月3日 | 王女誘拐事件の謎 | 10.6% |
| 第5話 | 2011年2月10日 | ついに、直接対決 | 9.9% |
| 第6話 | 2011年2月17日 | 悲しき犯人逮捕 | 8.9% |
| 第7話 | 2011年2月24日 | 裏切り、切ない絆 | 8.8% |
| 第8話 | 2011年3月3日 | 最後のターゲット | 9.0% |
| 第9話 | 2011年3月10日 | 今夜、明かされる! 事件の全容 | 8.6% |
| 最終回 | 2011年3月17日 | この国の未来へ | 9.3% |
◆外交官・黒田康作のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!
第1話「外交官黒田と地図オタク女刑事が国境を越えた怪事件に挑む」のあらすじ
日本国外務省の外交官、黒田康作(織田裕二)は、上司の安藤庸介(鹿賀丈史)から邦人保護の密命を受け、世界各地を転々としている。南米で発生した日本人の誘拐事件を解決した黒田が、次に向かったのはサンフランシスコ。目的はWTO農業交渉会議で現地を訪れる外務副大臣、観上祥子(草刈民代)の警護だ。
サンフランシスコに入り、会議の警備状況を確認した黒田は情報屋のジョン(イ・ビョンホン)と会い、FBIの動きを聞く。その後、黒田は元外交官の霜村毅(香川照之)と再会。11年前、メキシコ領事館に勤務していた黒田と霜村には、浅からぬ因縁があった。別れ際、霜村は黒田に"すまない"と謎の言葉を残す。
その頃、日本では佃署管内で、大学教授の殺害事件が発生していた。遺体の第一発見者は佃署の刑事、大垣利香子(柴咲コウ)。利香子は、遺体発見時の違和感を上司に訴えるのだが相手にしてもらえない。
農業交渉会議では祥子が過激派に襲われそうになるのだが、黒田の機転で事なきを得る。なぜ過激派が簡単に潜入できたのか? 内通者を疑う黒田は単独で事件現場を調査。しかし、現場には弾痕がない。黒田は、祥子に外務省と米国側が仕組んだ出来事だろうと迫る。祥子には渡米前のスキャンダル払拭のきっかけとなり、外務省にとっては牛肉輸出規制緩和の国民からの批判を遠ざけることが出来たからだ。祥子は否定することはなかった。
一方、佃署管内の殺人事件も、足跡や指紋、遺留品から容疑者が浮かび上がる。なんと、その容疑者は霜村。利香子は、霜村の遺体や証拠品の確認のため彼の娘、瑠衣(夏帆)とサンフランシスコへ。黒田は、そんな2人を待受けた。
瑠衣は、遺体が父であることを確認。火葬後、遺骨を巻くためチャイナビーチへ。そんな瑠衣を見守っていた利香子は、黒田になぜ霜村が自殺するためにサンフランシスコまで来たのかと問いかける。さらに黒田は、霜村が殺害した男の死体が午前中にはなかったという利香子の証言が事件の報告書に掲載されなかったことを知る。もし、午後に死体が遺棄されたとしたら、その頃サンフランシスコ行きの飛行機に乗っていた霜村には不可能なのだ。黒田は、利香子に事件を終わらせないよう上司に掛け合えと告げる。
利香子たちと別れた黒田が自分のアパートに戻ると不審者が忍び込んでいた。黒田は、慌てて逃げ出した男を追う。すると、その男は崖から転落して死んでしまった。その男は、霜村の検死を担当した吉野医師(利重剛)だった。サンフランシスコ警察で黒田が取調べを受けていると、CIAの助け舟が入る。やってきたのは、ジョンだった。
黒田は霜村の殺害事件、その死の真相を知るべく帰国。外務省中米カリブ課に自ら異動する。
第2話「今夜いよいよ東京編スタート!!」のあらすじ
黒田康作(織田裕二)は、11年ぶりに帰国。日本で殺人事件の容疑者となり、サンフランシスコで自殺した霜村毅(香川照之)の調査のためだ。迅速な帰国は黒田の邦人テロ対策室室長、安藤庸介(鹿賀丈史)の計らいだが、彼らの行動を間近に観察しようとする外務副大臣、観上祥子(草刈民代)の思惑も絡んでいた。
黒田の調査には、霜村が殺害したとされる教授の遺体を最初に発見した刑事、大垣利香子(柴咲コウ)が同行する事になる。早速、入国管理局に向かった黒田は、利香子の刑事という肩書きを利用して最近入国したアジア人、日系人のリストを閲覧。すると、狙い通りにメキシコ国籍のロベルト・イシイという男を発見する。その男は霜村そっくりだった。帰り際、黒田は霜村の娘、瑠衣(夏帆)の様子を見ていて欲しいと利香子に頼んだ。
利香子は、黒田の指示通り瑠衣の通う高校へ。目的の瑠衣には会えなかったが、霜村に殺害されたとされる被害者の遺体を利香子の発見以前に見たと言う君島祐太朗(西島隆弘)の話を聞く機会を得る。
黒田が外務省に戻ると、メキシコ大使館のエルナンド(ダリオ)が自ら起こした交通事故の処理を依頼しに来ていた。黒田は事故処理の見返りに、次回COMSEの情報提供を持ちかける。
その頃、フリーライターの佐々木藍子(片瀬那奈)が捜査一課の新居田一彦(田中哲司)に接触。すでに解決済みとされている教授殺害事件を黒田が調査していることを伝えた。
利香子は学校を休んだ瑠衣を訪ねる。繁華街へ出かけた瑠衣はふいに立ち止まった。瑠衣は、帰国後、何度か何者かにつけられていると言う。利香子は瑠衣を連れて路地に入り、追跡者を確かめようとするのだが失敗してしまった。利香子が家まで送ると、瑠衣は霜村が本当に死んでいるのかと言い出す。追跡者が霜村に似ていたと言うのだ。黒田に電話した利香子は、入管で調べていたのは霜村ではないのかと聞くのだが、教えてはもらえなかった。
電話を切った利香子は繁華街に戻り、商店に設置されている防犯カメラで撮影されたビデオを調べる。すると、帽子を目深にかぶった男が瑠衣と利香子の後をつけていたことが判明した。その結果、利香子は帽子の男が霜村ではないかと突き止める。話を聞いた黒田は、利香子に入国管理局で見つけたロベルトの写真を見せ、霜村がなりすましていると教える。だが、潜伏先が判明しない。その時、黒田はエルナンドの事故処理の件を思い出し、警視庁のNシステムからエルナンドと霜村が乗った車の通過記録を見つけた。
事実を確かめに、黒田と利香子はメキシコ大使館へ。折りしも行われていたパーティーでは、祥子が挨拶をしていた。慣れない服を着た利香子はトイレに向う。と、その帰りに怪しい人影を発見。利香子は霜村と確認するのだが、立ち入り禁止エリアだったため大使館員に騒がれてしまう。黒田は、今は騒がない方が良いと利香子を連れ出した。
第3話「迫る、再会の時」のあらすじ
黒田康作(織田裕二)は、メキシコ大使館で大垣利香子(柴咲コウ)が偶然にも本人を目撃した事から霜村毅(香川照之)生存の可能性を強める。黒田は、外務副大臣の特権を利用したメキシコ大使館への調査依頼を観上祥子(草刈民代)に頼むのだが、利香子の目撃だけでは動けないと断られてしまった。
瑠衣(夏帆)の家を訪ねた利香子は、君島祐太朗(西島隆弘)の写った写真を見つける。祐太朗は瑠衣のひとつ先輩で、中学、高校と同じ学校に通っていた。そんな時、瑠衣の携帯メールが着信。差出人不明のメールは、霜村の事件をほのめかすなど不審なもの。アメリカから帰国後に届くようになったと言う瑠衣はメールだけではなく、街中で時々誰かの視線を感じると利香子に打ち明ける。
瑠衣の家を出た利香子は、黒田に会いに行く。黒田は、ホテルの一室で近くにあるメキシコ大使館の人の出入りを監視していた。利香子は黒田に、霜村が生きていることを瑠衣に教えたいと頼む。了承した黒田は、生きている可能性があるとだけ伝えても良いと答えた。
その日も祐太朗は、金を持ってくるよう柏田勉(八神蓮)に電話で脅されていた。金の用意が出来たと言って電話を切る祐太朗の隣には霜村とエルナンド(ダリオ)がいる。霜村は、祐太朗に心配しなくて良いと告げた。
利香子に佐々木藍子(片瀬那奈)が接近。藍子は外務省の黒田が殺人事件を調査していることを取材しているらしい。黒田のことは詳しく知らないと答える利香子。すると藍子は11年前のメキシコ日本大使館たてこもり事件の時、黒田の判断ミスで人が亡くなったのだと利香子に教える。
その夜、瑠衣が利香子との旅行用の荷物をカバンに詰めていると、玄関から何者かが侵入。瑠衣は、口をふさがれてしまい...。
同じ頃、ホテルで監視ビデオを確認していた黒田は、不審な車の動きに気づく。すぐさま利香子に電話して瑠衣に連絡を取るように告げる。だが、瑠衣はすでに利香子の電話に出なくなっていた。利香子と黒田は合流して瑠衣の住む団地へ。だが、瑠衣の姿はない。瑠衣の携帯電話を見つけた黒田は、1件の不審メールを確認して緊急事態だと告げる。
不審メールの発信者を突き止めた黒田と利香子は、その人物、柏田のアパートへと向う。タクシーを降りた黒田は、アパートから出てくる霜村を発見。後を追うのだが、見失ってしまう。そんな黒田にアパートの室内を確認した利香子が慌てた様子で声をかける。柏田は、殺されていたのだ。
翌日、黒田は佃署で柏田発見時の様子を話すことに。そこで、ついに警察に霜村の生存を伝えることになってしまう。黒田は利香子に、霜村は殺人をするために日本に戻ったのだとは思わなかったと告げるのだが...。黒田たちの話を受け、新居田一彦管理官(田中哲司)は、大学教授殺人事件の再捜査を部下たちに命令する。
黒田は祥子に呼び出され、しばらくおとなしくしているよう命じられてしまう。そして、来日するアリトリア王国の王女、サラ(ジェーニャ)をアテンドすることになり...。
第4話「王女誘拐事件の謎」のあらすじ
黒田康作(織田裕二)が、霜村毅(香川照之)の行方を調査する中で、ついに新たな殺人事件が起きてしまう。霜村の娘、瑠衣(夏帆)の先輩、君島祐太朗(西島隆弘)を脅していた柏田勉(八神蓮)が何者かに殺されたのだ。殺害後の現場に居合わせた黒田と大垣利香子(柴咲コウ)は、それぞれの部所でますます問題視されてしまう。黒田は観上祥子(草刈民代)から来日するアリトリアの王女、サラ(ジェーニャ)のアテンドを命じられ、利香子は柏田事件やこれまでの捜査から外されてしまった。
実は、黒田とサラは知り合いだった。かつて黒田が手がけたアリトリアでの邦人誘拐事件の被害者の中に、公にはされていないがサラも含まれていたのだ。当時から奔放な王女だったサラは、今も変化はない様子。来日式典はつつがなく行われたが、その後の予定をサラはキャンセル。そんな時、フリーライターの佐々木藍子(片瀬那奈)が黒田に霜村に関連する事件の取材を申し込んで来た。断る黒田に、藍子は何かをつかんでいる含みを残して去って行く。
次の日、黒田はサラが勝手にホテルから抜け出したとの連絡を受ける。ホテルに急ぐ黒田の携帯に、生花店のアルバイト店員から霜村を運んだと連絡が入った。身動きの取れない黒田は、利香子に霜村の追跡を依頼する。
利香子が黒田に指示された場所に向うと、霜村を発見。後を追うのだが、悠木圭一(萩原聖人)とぶつかり見失ってしまった。
一方、黒田はサラから逃げ出した理由を聞く。サラは、アリトリアが日本と進める発電所建設に反対していた。この日は、建設のための調印が行われる懇談会が用意されていたのだ。折しもアリトリアは、残り数時間で発電所計画に反対する新政権が発足しようとしていた。つまり、そこまで調印を延ばせば建設計画を反故に出来る。黒田も調印を急ぐ日本の建設計画に疑問を持っていた。西園寺守(田中圭)に頼んで建設計画の資料を取り寄せると、明らかに問題点の多いものとなっていた。
利香子が警察署に戻ると、瑠衣と祐太朗が任意聴取に来ていた。瑠衣を送ることになった利香子は、実家に連れて行く。そこで利香子は、瑠衣から霜村が関与する事件をちゃんと調べて欲しいと頼まれる。
再び警察署に戻った利香子は、出入りの禁止されている捜査会議室へ。新たに整理されたホワイトボードの事件概要をメモしていると新居田一彦管理官(田中哲司)が現れた。新居田は、柏田の爪から採取した皮膚のDNAが霜村とは一致しなかったと利香子に告げる。その時、新居田に黒田とサラの目撃情報が寄せられたと連絡が入った。
警察に追われる黒田とサラは...。
第5話「ついに、直接対決」のあらすじ
黒田康作(織田裕二)は、アリトリア王女・サラ(ジェーニャ)の逃亡を助ける。黒田は日本とアリトリアが進める発電所建設計画のずさんさを知り、自国の自然を守るために計画覚書の調印を拒むサラの意を尊重したのだ。しかし、事態は警察を巻き込んでの失踪騒ぎになってしまう。ついに警察に追い詰められた黒田 は、大垣利香子(柴咲コウ)に頼んで囲みを破った。その間に、アリトリアで新政権が発足。発電所の建設計画は中止になった。
黒田はサラとともに観上祥子(草刈民代)の外務副大臣室を訪ねる。サラが迎えの侍従やSPと出て行くと、祥子は黒田の責任を問う。その時、祥子の秘書・悠木圭一(萩原聖人)に、王女の失踪と発電所計画の不備、建設を巡る日本の政治家とゼネコンとの癒着がマスコミにリークされたと連絡が。しかも、外務省が王女を守り、不正を食い止めたとされる。もはや、祥子は黒田の責任を追及する理由がなくなっていた。
独自に大学教授殺害事件を追う利香子は、本庁の新居田一彦管理官(田中哲司)から黒田をスパイするよう命令される。また、利香子のアパートに瑠衣(夏帆)が越してくる事になった。
利香子はいやいや黒田に接触。捜査状況を尋ねる黒田に、利香子は殺された湊教授と柏田にアトロン訴訟というキーワードが出て来たと告げる。調査協力が打ち切りになったはずではと疑う黒田を、利香子はなんとかごまかしてホテルを出て行く。
黒田のもとにアトロン訴訟関連の古い雑誌の切り抜きが届いた。記事を見た黒田は佐々木藍子(片瀬那奈)と会う。当時、藍子がこの訴訟を追っていたのだ。藍子によると訴訟の被告となったのは、アトロン認可の責任者だった湊教授とブライトン・ジャパンの社長、吉村進。訴訟は原告の敗訴となった。黒田は、なぜ藍子が自分に興味を持ったのかが気にかかる。
利香子が瑠衣の引っ越しを手伝いに行くと黒田からブライトン・ジャパンの新製品発表会に来るよう連絡が入る。電話の途中、利香子は瑠衣が霜村毅(香川照之)の遺骨を引っ越し荷物に入れていない事に気づく。利香子が問うと、瑠衣は黒田のせいで母親が死んだと言い放つ。
利香子は発表会会場の黒田と合流。利香子が吉村とのアポイントを取ろうとしていると、黒田の背中に銃口が突きつけられた。突きつけたのは係員に扮した霜村だった。黒田の問いに、湊と柏田の殺害を否定しない霜村。さらに霜村は、11年前の妻の死も仕組まれたものだと言う。その時、会場から悲鳴が上がる。混乱に乗じて逃走する霜村を追おうとした黒田を山路貴繁(岩松了)が率いる刑事たちが遮った。会場で起きた悲鳴は、吉村の死体が発見された時のものだった...。
第6話「悲しき犯人逮捕」のあらすじ
黒田康作(織田裕二)は佐々木藍子(片瀬那奈)の話から、霜村毅(香川照之)が絡む一連の事件の裏に薬害訴訟が起因している可能性を知る。その真実を確かめるべく、黒田は当時、被告となっていたブライトン・ジャパン製薬の吉村進社長(大河内浩)を新製品発表会場に訪ねる。しかし、吉村はトイレで殺害され、黒田は霜村に銃を突きつけられて、この件からは手を引いて欲しいと脅された。霜村は11年前の立てこもり事件での妻・倫世(紺野まひる)の死は流れ弾ではなく、狙われたのだと言い残して逃走してしまった。
霜村の言葉の真意を探り始める黒田には、もうひとつ気にかかるところがあった。吉村殺害現場の会場に、刑事たちがいち早く駆けつけた事だ。警察への情報漏れを懸念する黒田は、大垣利香子(柴咲コウ)との連絡を絶つ。
安藤庸介(鹿賀丈史)に会った黒田は、機密文書扱いになっている立てこもり事件の資料を受け取る。中には、倫世の検死報告書も存在した。そして、そこには意外な事実が隠されていた。一方、利香子は瑠衣(夏帆)から、11年前の出来事を聞きだす。
霜村が吉村殺害で使った盗難車が発見された。利香子は、車の持ち主が車上荒らしの前科があることに気づく。その男の工場を訪ねた利香子は、そこで不自然なカレンダーを見つける。工場を出た利香子は、電話番号らしきものが書かれたメモを拾う。書かれた番号にかけてみると、驚くべき人物が応答する。なんと、つながったのは山路貴繁(岩松了)だった。利香子は、すぐに黒田に電話するが応答してもらえず、仕方なく留守電を残す。
その頃、黒田は観上祥子(草刈民代)と食事をしていた。黒田の活躍を認めつつある祥子は、11年前の事件がもとで出世から遠ざかったことを惜しむ。しかし、黒田は苦にしてはいなかった。また、黒田は倫世に放たれた銃弾がゲリラではなく、現地警察のものだったことを検死調書で知ったことを祥子に話す。霜村もこの事実を知っていて、事件に関わっているのではないかと推測する。
そこに、西園寺守(田中圭)から黒田の居場所を聞いた利香子が現れた。利香子は、山路の件を説明しようとするのだが黒田にはねつけられてしまう。さらに、黒田は翌日から出張だと、利香子を帰らせてしまった。
黒田は祥子にも依頼し、自分が出張したと外務省の人間に思わせる。また、利香子が新居田一彦管理官(田中哲司)に報告したため、黒田の不在は警察署も知ることとなった。その利香子は、外出する山路の後をつける。すると、霜村と接触したではないか。だが、利香子の追跡は霜村たちに協力していた藍子から知らされてしまう。霜村と別れた山路を追う利香子は、黒田と連絡を取って場所を教えた。
利香子がなおも追うと、山路は路地に入って行く。ついに見失った時、利香子の背後から山路が現れた。利香子に山路が詰め寄ると、今度は黒田が...。逃げ場を失い、暴れだした山路を黒田が取り押さえた。
黒田は利香子に、霜村への内通者を調べるために連絡を絶ち、距離を置いたと打ち明ける。上司が犯人の仲間だと判明した利香子のショックは大きい。黒田は、そんな利香子を食事に誘う。
第7話「裏切り、切ない絆」のあらすじ
黒田康作(織田裕二)が調べる霜村毅(香川照之)が関与する一連の殺人事件の裏には、アメリカに本社をもつブライトン製薬がかつて起こしたアトロンという薬の訴訟問題が絡んでいた。事件の真相に近づく大垣利香子(柴咲コウ)を襲った山路貴繁(岩松了)の息子も、アトロンの副作用で亡くなっていた。
黒田は山路のほかにも霜村の共犯者がいると、利香子を伴って佐々木藍子(片瀬那奈)のマンションへ。藍子もアトロンで妹を亡くしていたのだ。マンションには、すでに新居田一彦管理官(田中哲司)たちが家宅捜査に来ていた。協力を求める新居田に、黒田は訴訟問題とは無関係に思える柏田勉(八神蓮)殺害は、何らかの口封じだろうと話す。だが、黒田も新居田もお互いが持つカードを全て話すような事はしなかった。
マンションを出ると、黒田は利香子に君島祐太朗(西島隆弘)の身辺調査と、山路と関係が深い前科者の洗い出しを頼む。黒田は、霜村が次の行動を起こすと睨んでいた。
黒田は外務省にも網を張っていた。観上祥子外務副大臣(草刈民代)に倫世(紺野まひる)の検死調書を閲覧した人間を教えて欲しいと頼む。しかし、祥子には斉藤修助外務大臣(近藤正臣)から、黒田には霜村の件から手を引かせるよう圧力がかけられた。また、斉藤は元内閣総理大臣矢田部誠一郎(平泉成)、ブライトン製薬幹部と会食。そこで、矢田部は一連の事件の犯人逮捕に向けて警視庁に話を通したと告げる。
利香子の前科者調査は終了。しかし、その中から霜村の潜伏先を調べることは困難を極めた。一方、新居田たちも、山路からメモを入手したものの潜伏先の特定に苦慮していた。そんな中、利香子は霜村の居場所を捜査していると、瑠衣(夏帆)に話してしまう。瑠衣は祐太朗に連絡。
刑事課にいた利香子は、ある出来事から霜村の潜伏先を突き止める。それは、すでに人が住んでいる建物だった。黒田は、西園寺守(田中圭)を使ってロベルトとエルナンドの肉親が、ともにブライトン製薬の施設で治療を受けていたことを突き止める。そこに、利香子から霜村の潜伏場所がわかったと連絡が入る。
黒田は公園で利香子と会う。その時、黒田は乳母車を押す母親をいきなりねじ伏せた。乳母車には赤ちゃんの姿はなく、通信機材が積まれている。それは、黒田の動きを探っていた公安の人間だった。
霜村の潜伏先へ急ぐ黒田と利香子。しかし、一足先に着いた瑠衣が大声を上げて逃がしてしまう。建物には公安も乗り込んできた。公安は佃署にも踏み込み、山路の身柄を本庁に移してしまう。また、黒田にも霜村の件にこれ以上関わるなと忠告した。
その頃、祥子は取り寄せた悠木圭一(萩原聖人)の資料にある文字が書かれていることに目を留める。一方、霜村を逃がした瑠衣は、公安に追われる祐太朗と会って...。
第8話「最後のターゲット」のあらすじ
黒田康作(織田裕二)と大垣利香子(柴咲コウ)は、霜村毅(香川照之)の潜伏先を突き止めるのだが、瑠衣(夏帆)の妨害で取り逃がしてしまう。その後、瑠衣も君島祐太朗(西島隆弘)とともに姿を消してしまった。
黒田は、斉藤修助外務大臣(近藤正臣)に呼び出されて、霜村に関する事件の調査を中止するよう命令される。しかし、黒田は西園寺守(田中圭)が独自に探し出した霜村のレポートを受け取り、再び調査に乗り出す。そんな黒田に新居田一彦管理官(田中哲司)が接触。公安に指揮権を奪われた新居田は、黒田に秘密裏の合同捜査を持ちかけてきたのだ。新居田は逮捕された山路貴繁(岩松了)の自白だと、霜村の次の狙いがブライトン・ジャパンの新経営陣発表の時だと話す。黒田は、それまでに瑠衣と祐太朗に会いたいと利香子に連絡する。利香子は2人の潜伏先を追っていた。
黒田はジョン(イ・ビョンホン)に連絡して新たな調査を依頼。一方、利香子は教会のシスターから瑠衣たちの目撃情報を得ていた。その日は日曜日。利香子は、教会の近くに瑠衣たちが通っていた中学校があることに気づく。中学校に向った利香子は瑠衣たちを発見。逃げようとするのだが、利香子の連絡でやってきた黒田に行く手を阻まれる。その時、祐太朗が倒れてしまった。
黒田は湊教授を殺害したのは祐太朗だろうと突きつける。祐太朗は全てを告白した。発見したアトロン薬害の新しい資料を基に、湊教授に霜村が話し合いを申し出たのだが拒否された。それを知った祐太朗が、弾みで湊教授を突き飛ばしてしまったのだ。その様子を柏田に見られ、脅されていたのだ。祐太朗が相談すると、霜村はアメリカから柏田と話すと帰ってくる。だが、霜村が柏田を殺害した可能性は否定されていた。黒田は、祐太朗に霜村の次の目的を聞く。山路が告白したと言う黒田に、祐太朗は霜村の邪魔をするはずがないと否定。この時、黒田はブライトンの新経営陣発表の場が霜村の目的ではないと悟る。そして、新居田に矢田部誠一郎元総理(平泉成)が目標だと連絡した。
その頃、矢田部は外交会議に出席していた。会議場には、すでに霜村と佐々木藍子(片瀬那奈)が潜り込んでいる。また、観上祥子外務副大臣(草刈民代)は霜村への外務省の内通者が悠木圭一(萩原聖人)と知り、自首を促していた。圭一は、ブライトンに会社を乗っ取られた日和製薬社長のひとり息子。その後、社長夫婦は自殺。圭一は、会議が終わってから話をしようと祥子を促す。その途中、取り出した拳銃を祥子の背中に押し付けた。
霜村は、矢田部の控え室に潜入。やはり、拳銃を突きつけて...。
第9話「今夜、明かされる! 事件の全容」のあらすじ
黒田康作(織田裕二)は、斉藤修助外務大臣(近藤正臣)に外交会議会場控え室で、矢田部誠一郎元内閣総理大臣(平泉成)を人質にした霜村毅(香川照之)の説得をさせて欲しいと頼む。会場は観上祥子外務副大臣(草刈民代)に銃を突きつけた悠木圭一(萩原聖人)と佐々木藍子(片瀬那奈)が占拠していた。一方、大垣利香子(柴咲コウ)と瑠衣(夏帆)は、病院に運ばれた君島祐太朗(西島隆弘)に付き添っていた。瑠衣は、自分のせいで祐太朗の病状を悪化させてしまったと責任を感じている。
霜村は危険性が明白だったアトロン輸入の認可をした矢田部の責任を追及し、公にするよう迫っていた。さらに、霜村は11年前の日本大使館立てこもり事件での妻・倫世(紺野まひる)の死因を隠蔽したのも矢田部ではなかったのかと追及する。だが、矢田部は輸入認可への関与は認めたものの、倫世については知らないと言い張った。
霜村が矢田部を会場に連れて行こうとした時、ようやく斉藤から許可を得た黒田は説得を開始する。黒田は、ロサンゼルスで霜村に再会したことへの疑問。湊教授、柏田、吉村社長殺害は、霜村が最初から意図したものではなかっただろうと推測。全ては祐太朗が誤って湊教授を殺害し、それを柏田に目撃されたことで、平和に解決しようとしていたアトロン薬害への抵抗が暴力に変わってしまったと話す。また、暴力による解決は圭一が望んだことだと続けた。
霜村は否定しなかった。だが、霜村にとってアトロンを追及する理由は薬害の被害者としてではない。実は、霜村は11年前にアトロンの効用を後押ししていたのだ。薬の行き届かない地域でブライトンの治験施設に、子供たちを送り込んでいた。当時の霜村は、子供たちのことを考えてのことだったが、後に薬害を生んでしまった。さらに、妻、倫世は立てこもり事件の前日、霜村に離婚を迫っていた。倫世はアトロンの副作用を知り、その事実を追及するため、ブライトンの薬を勧める霜村と闘うことになるのを避けるため離婚を申し出たのだ。
黒田は、贖罪や復讐のための殺人は擁護できないと霜村を説得し、自首を促す。その必死さに、霜村も突きつけていた銃を降ろそうとした時、銃声がとどろいた。会議場に潜入したSATが霜村と、圭一を打ち抜いたのだ。慌てて霜村に駆け寄る黒田。そこに、利香子もやって来た。だが、霜村は黒田の腕の中で息を引き取ってしまう。
黒田は自分の説得が終わるまで、警察を動かさないで欲しいと斉藤大臣に頼んでいた。しかし、テロリストとは言え、霜村、圭一の2人が亡くなった。怒る黒田は斉藤に詰め寄る。
最終回「この国の未来へ」のあらすじ(ネタバレ注意)
黒田康作(織田裕二)の調査は、霜村毅(香川照之)と悠木圭一(萩原聖人)の死、佐々木藍子(片瀬那奈)の逮捕をもって決着しようとしていた。政府は霜村たちの立てこもりがアトロンへの怒りのテロだったことを封印してしまう。
一週間後、安藤庸介(鹿賀丈史)は黒田を邦人テロ対策室本来の業務に戻そうとする。だが、黒田はまだ納得することが出来ずにいた。黒田は、アトロン訴訟の裏で動いていた黒幕の正体を掴んだのだ。そんな黒田に鴨下祐司(大倉孝二)から連絡が入る。鴨下は黒田に11年前の大使館立てこもり事件の犠牲となった霜村の妻、倫世(紺野まひる)の検死調書を極秘扱いにしたのは自分だと打ち明ける。そして、鴨下は西園寺守(田中圭)とともに黒田の調査への協力を申し出た。
黒田は、大垣利香子(柴咲コウ)に、近く行われる国連子供フォーラムの警備体制を調べるよう依頼。利香子は霜村たちの犠牲から警察官を辞めようと思っていたので断ってしまう。しかし、霜村が瑠衣(夏帆)に残したメッセージを聞く。その時に、事件はちゃんと調べるという瑠衣との約束を思い出す。そして、自ら黒田に協力を申し出、新居田一彦(田中哲司)の手も借りてフォーラム会場の図面を手に入れた。
黒田はさらに、ジョン(イ・ビョンホン)との情報交換から、大使館立てこもり事件の真実を知る。倫世は地元警察の流れ玉にあたったのではなく、暗殺されたのだった。黒田は、全てを公にするため観上祥子(草刈民代)にも協力を頼み国連子供フォーラムへと乗り込んだ。
フォーラムでは、斉藤修助外務大臣(近藤正臣)がスピーチに向かおうとしていた。その斉藤をジョンが呼び止め、駐日アメリカ公使から話があると連れて行く。公使はアメリカ国務長官から連絡だと斉藤を一室に招き入れた。部屋では、黒田が待ち構えていた。一方、会場では斉藤の代わりに、祥子がスピーチを始める。
祥子は各国の代表者やマスコミを前に、12年前を発端とするブライトン製薬とアメリカ及び日本政府の黒い陰謀を暴露した。テレビから流れる祥子のスピーチを背に、黒田はアトロンに関わって倫世が暗殺された事実を隠ぺいしたのは、斉藤だと突きつける。さらに危険性を知りながら矢田部元総理(平泉成)を動かしたのも斉藤だと続けた。当初は否定する斉藤だったが、黒田に当時の外交事情からの選択だったのだろうと言われ、ついに認めることに...。
こうして全てを公にした黒田は、利香子たちに別れも告げずに会場を後にする。
数週間後...黒田は新たな仕事を着手し始めていた。
※フジテレビHPより引用