◆大切なことはすべて君が教えてくれた
2011年1月17日からフジテレビ系列で放映。月曜9時枠。
婚約中の男子高校教師が女子生徒と関係を持ってしまうことで揺れる感情を描いた社会派ドラマ。
主演は、「SPEC」に続いて2クール連続の連続ドラマ出演となる戸田恵梨香と三浦春馬
。キーパーソンとなる女子生徒役に武井咲が抜擢された。
⇒大切なことはすべて君が教えてくれた 動画(最終回の結末に注目!)
◆大切なことはすべて君が教えてくれたの主題歌
ポルノグラフィティ 「EXIT」
◆大切なことはすべて君が教えてくれたの出演者
上村夏実 ...... 戸田恵梨香
柏木修二 ...... 三浦春馬
中西佳史 ...... 西村雅彦
金子雅代 ...... 能世あんな
鶴岡悟司 ...... 風間杜夫
佐伯ひかり ...... 武井咲
平岡直輝 ...... 菅田将暉
加川涼子 ...... 広瀬アリス
児玉賢太郎 ...... 中島健人(ジャニーズJr.)
渡辺優奈 ...... 石橋杏奈
園田望未 ...... 剛力彩芽
◆大切なことはすべて君が教えてくれたのスタッフ
脚本:安達奈緒子
音楽:林ゆうき
協力プロデュース:横山隆晴
プロデュース:増本淳、清水一幸
演出:西浦正記、葉山裕記
企画協力:東康之
技術プロデューサー:瀬戸井正俊
TD:宮田伸
選曲:泉清二
音響効果:壁谷貴弘
MA:佐藤浩二
美術プロデューサー:柴田慎一郎
美術デザイン:精木陽次
美術進行:森田誠之
持道具:土屋若子
視覚効果:田村憲行
フードコーディネーター:住川啓子
VFXプロデューサー:冨士川祐輔
VFXディレクター:高野善政
医療監修:茨木保
制作:フジテレビドラマ制作センター
◆大切なことはすべて君が教えてくれたの視聴率
| 各話 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 |
|---|---|---|---|
| 第1話 | 2011年1月17日 | 始まりの朝 | 12.1% |
| 第2話 | 2011年1月24日 | 女の闘い | 11.6% |
| 第3話 | 2011年1月31日 | 男の答え | 10.5% |
| 第4話 | 2011年2月7日 | 暴露 | 11.0% |
| 第5話 | 2011年2月14日 | 真相 | 12.1% |
| 第6話 | 2011年2月21日 | 半年後 | 12.1% |
| 第7話 | 2011年2月28日 | 求婚 | 11.0% |
| 第8話 | 2011年3月7日 | 辞職 | 12.3% |
| 第9話 | 2011年3月14日 | 最後の授業 | 11.2% |
| 最終回 | 2011年3月21日 | 結婚 | 10.5% |
◆大切なことはすべて君が教えてくれたのあらすじ 最終回 ネタバレ注意!
第1話「始まりの朝」のあらすじ
上村夏実(戸田恵梨香)は、私立明稜学園高等学校の英語教師。中学までアメリカで暮らした経験を持つ夏実は、教師になることが夢だった。1年生のクラス担任で、バスケットボール部の顧問を務めている夏実は、明るく前向きで、サバサバとした性格ゆえ、生徒たちからも慕われていた。
柏木修二(三浦春馬)は、夏実の同僚で2年生のクラス担任を務める生物教師。修二は、真面目で思慮深く、物事を真剣に考えるタイプで、常に自分の言葉で生徒たちと接するその姿勢は、生徒はもちろん、保護者たちからも絶大な支持を得ていた。
高校・大学の同級生だった夏実と修二は、3ヵ月後に結婚式を挙げる予定だった。結婚式は、ふたりの大学時代の同級生で、いまも夏実とルームシェアしている人気ウエディング・プランナーの東堂さやか(篠田麻里子)が手がけることになっている。夏実も修二も、同僚や生徒たちから結婚を祝福され、幸せを実感していた。
新学期が始まる朝、目を覚ました修二は、隣に見知らぬ若い女性が裸で眠っていることに気づく。修二は、昨夜バーで出会ったばかりのこの女性と、酔った勢いで関係を持ってしまったと知り、焦った。遅刻しそうだった修二は、素性のわからない女性を部屋に残していくことに抵抗を感じながらも、部屋の鍵を手渡し、出るときにポストに入れておいてほしい、と言い残して慌てて家を飛び出す。
修二は、夏実に対する罪悪感や後悔の気持ちを必死に抑え、平静を装って登校する。職員室には、教頭の鶴岡悟司(風間杜夫)をはじめ、2年生の学年主任で2組の担任を務める中西佳史(西村雅彦)や3組の担任・金子雅代(能世あんな)らの姿があり、慌しく新学期の準備をしていた。夏実も1年生の担任たちと打ち合わせ中だった。
2年1組の生徒、平岡直輝(菅田将暉)、加川涼子(広瀬アリス)、児玉賢太郎(中島健人)、渡辺優奈(石橋杏奈)らは、皆、修二のクラスになったことを喜んでいた。出席をとった修二は、佐伯ひかり(武井咲)と園田望未(剛力彩芽)がまだ登校していないことを知る。するとそのとき、ひとりの女生徒が遅れて教室に入ってきた。ひかりだった。
修二は、始業式が行われる体育館に移動するよう、生徒たちに指示した。そのとき、最後まで教室に残っていたひかりは、ふいに修二を呼びとめると、手の中にあったものを見せた。それは修二の部屋の鍵だった。今朝まで一緒だった女性がひかりだと理解した修二は、言葉を失い、ただ呆然と彼女を見つめ...。
夕方、ひかりは、通院している大学病院にいた。そこでひかりは、看護師の水谷亜弥(内田有紀)に、セックスをしたと告白する。ひかりは、そのことを担当医には言いたくないらしい。ひかりは、何故言えないのか、という亜弥の問いかけには答えなかった。
あくる日、修二は、中西とともに望未のアパートを訪れる。望未の元担任でもある中西は、クラスの生徒たちから、繁華街でコスプレをした望未の姿をよく見かける、という話を聞いたのだという。その際、修二たちは、望未の家に借金取りが押しかけているところを目撃する。望未は特待生でしっかりした生徒だが、父親が金銭トラブルを抱えて家を出てしまっているらしい。
そんな折、2年1組の田口和孝(永嶋柊吾)、川本万里(石橋菜津美)の双方の母親が学校にやってくる。和孝と万里は交際しており、家族の留守中にセックスをしていたというのだ。母親たちは、ふたりの交際は認めてあげたいと思いつつも、こうした問題にどう対処すればいいか思い悩んでいた。和孝は、「何で柏木先生と上村先生はよくて、僕たちはダメなんだ?」と母親に言ったらしい。修二は、生徒から信頼されている柏木先生の言葉なら耳を傾けてもらえるかもしれないからクラスで話し合ってもらえないか、と頼まれ、困惑する。が、鶴岡教頭と相談した結果、クラスで話し合いの場をもうけることにする。それを知った夏実は、自分たちのことが話に出たら、何でも話していい、と修二に告げる。
あくる日、修二は、1時間目の授業を変更して、この問題について話し合った。そこで修二は、何歳であろうとセックスをしてもいいと思う、と切り出す。しかしその結果、自分も相手も何かが確実に変わってしまい、ふたりの関係も変えてしまう、と続ける修二。最初は無反応だった生徒たちも、自分の言葉で正直に話す修二に対し、次第に真剣になっていった。そこで修二は、夏実とは正直な関係であること、お互いに変わってよかったと思っていること、そして、みんなから祝福されて感謝していることを伝えた。「結局、のろけたかっただけやん!」という直輝の言葉で、クラスは笑いに包まれた。しかし、ひかりだけは冷めた目で修二を見つめていて...。
放課後、帰宅しようと自転車置き場に向かった修二の前に、ひかりが現れる。そこでひかりは、「先生はわたしと寝て、変わった?」と修二に問いかけた。「私は変わったよ。先生が変えたんだよ」。ひかりは、修二にそう言い残して去って行った。修二は、その場から動くことができなかった。少し離れた場所でそんな修二の姿を見ていた夏実は...。
第2話「女の闘い」のあらすじ
上村夏実(戸田恵梨香)と柏木修二(三浦春馬)は、共通の友人でもあるウエディングプランナーの東堂さやか(篠田麻里子)と相談しながら結婚式の準備を進めていた。だが修二は、教え子の佐伯ひかり(武井咲)と関係を持ってしまったことが心に重くのしかかり、夏実たちと話していてもどこか上の空だった。
ある日、夏実が顧問を務めるバスケットボール部にひかりがやってくる。バスケットボール部に入部したいのだという。夏実は、2年生でしかもまったくの初心者のひかりに一瞬戸惑うが、すぐに笑顔を見せて入部を許可すると、さっそく一緒に基本練習を始めた。そんなふたりの姿を目撃した修二は、動揺を隠せない。ほどなく、修二のもとにやってきたひかりは、バスケットボール部に入ったことを報告した。その際、ひかりは、夏実に憧れている、などと言うと、ポケットから携帯電話を取り出して修二に見せた。その画面にあったのは、修二の寝顔とヤケドの跡が残ったひかりの手首が映っている写真だった。ひかりは、修二の心を見透かしたような笑みを見せ、夏実には見せないから大丈夫、と告げた。
あくる日の朝練も、夏実はひかりの基礎練習に付き合う。練習を終えた夏実は、何故バスケ部に入ろうと思ったのか、とひかりに尋ねた。するとひかりは、顧問が夏実だから、と答えた。そのとき夏実の脳裏には、自転車置き場に一緒にいた修二とひかりの姿が浮かんでいた。
一方、2年の学年主任・中西佳史(西村雅彦)は、登校してきた修二を見つけると嬉しそうに近づき、自分のプロフランキングが上がったことを報告する。中西は、子どもたちの社交ツールであるプロフを勉強するためだと言うが、実はこっそり修二の写真を使っていた。
そんな折、修二は、担任を務める2年1組の生徒、渡辺優奈(石橋杏奈)と牧田玲花(替地桃子)が幼なじみであることを知る。ふたりは、小中高とずっと同じ学校なのだという。優奈と玲花は、一見すると親友同士のようだった。が、修二は、優奈と一緒にいるときの玲花が、何故か浮かない顔をしているように見えたことが気になっていた。
その夜、夏実と修二は一緒にウエディングドレスを見に行く。しかし夏実が、いざとなると入りづらい、と言い出したため、結局、日を改めることにする。その帰り、夏実たちは、ゲームセンターの前で男たちに絡まれている優奈と玲花を見つけ、早く帰るよう指導する。
そのころ、加川涼子(広瀬アリス)ら女子バスケットボール部員たちは、夏実に結婚祝いを贈ろうと密かに話し合っていた。が、男子部員の平岡直輝(菅田将暉)がしゃべってしまったせいで、計画は台無しになってしまう。夏実は、部員たちにお金を遣わせるわけにはいかないから、気持だけで十分だ、と涼子たちに告げた。そこで涼子たちは、直輝が提案した、ラーメン店の完食挑戦サービスに目をつけ、その賞金をお祝い費用に充てようとする。成功したら報告するということになり、涼子やひかりたちは、夏実から携帯メールのアドレスを教えてもらった。
その日の夜、夏実と修二は、郵便局の夜間営業窓口を訪れ、結婚式の招待状を発送する。すると夏実の携帯電話に、ひかりからのメールが届く。一瞬、驚く修二。だが、そのメールに添付されていたのは、涼子がラーメン完食を成し遂げた証拠写真だった。
あくる日、2年1組で事件が起きる。優奈のプロフが、何者かによる執拗な嫌がらせに遭ったのだ。しかも、優奈のプロフにはアクセス制限があり、アクセスできるのはクラスメートだけらしい。事情を知った修二は、教頭の鶴岡悟司(風間杜夫)と中西に報告した。
教室に戻った修二は、ほどなく嫌がらせをしたのが玲花だと知る。犯人は一番近い友だちなのではないか、と皆から疑われた玲花が、泣きながら告白したのだ。優奈は一番大事な友だちだが、いつも自分のことをバカにするから傷つけてみたかった、と泣きじゃくりながら謝る玲花。優奈は、そんな玲花に、謝られたら傷つけられた方が許さなきゃいけなくなる、と激高した。修二は、優奈の言葉を受け止め、玲花に、明日からも学校に来て居づらい空気に耐えることが償いになる、と告げた。「人って、近づき過ぎると、きっと甘えちゃうんだ。それで自分でも気づかないうちに傷つけてしまったりするんだ。でも、一番近い人こそ、本当は大切にしなきゃいけないんだよね」。修二は、生徒たちにそう言った。
そのころ、修二の兄・孝一(新井浩文)は、いつものように実家の酒屋の仕事をしていた。夏実と修二の結婚式の招待状が届いていることを知った孝一は、無造作にそれを破り捨てた。が、すぐに修二に電話をすると、洗い物の最中に返信ハガキを水の中に落としてしまった、と嘘をつき、結婚式には出席する、と告げる。
夕方、夏実は、ひかりの居残り練習に付き合った。シュート練習を何度も繰り返し、息が上がってしまうひかり。と、瞬間的に感情が抑えきれなくなったひかりは、夏実に向かってボールを投げつけた。夏実は、そんなひかりに対して努めて冷静に対応した。夏実は、ひかりと修二と何かあったからこういうことをしたのだろうが、あなたのことは関係ない、と言いうと、修二のことを信じているからふたりの間に何があったのか知る必要もない、と言い切った。
休日、夏実は、修二とともにウエディングドレスを選びに行く。美しい夏実の姿に、すぐに言葉が出ない修二。そのとき、夏実の携帯電話にメールが届いた。そのメールには、ひかりが撮影した、修二の寝顔の写真が添付されていた...。
第3話「男の答え」のあらすじ
夏実(戸田恵梨香)は、婚約者の修二(三浦春馬)が教え子のひかり(武井咲)と一夜を過ごしたことを知る。ひかりが、携帯電話で撮影した修二の写真を、夏実に送りつけたのだ。修二と会った夏実は、結婚はどうするのか、と問いただした。しかし修二は、何も答えることができない。するとそこに、夏実の父・克実(新井康弘)が倒れたという連絡が入る。夏実は、修二とともに病院へと駆け付けた。
搬送先の総合病院に到着した夏実たちは、克実がヘルニアで運ばれたことを知る。克実は元気そうだった。付き添っていた夏実の母・圭子(朝加真由美)によれば、この機会に手術を受けることにしたのだという。安心した夏実たちは、結婚式の話題を避けるため、早々に病室を後にする。
医師に挨拶をしてくる、という夏実と一旦別れた修二は、エレベーターで階下に降りた。と、修二の前に、ひかりと看護師の水谷亜弥(内田有紀)が現れる。ひかりは、同じ総合病院の婦人科に通っていたのだ。ひかりは、修二の反応を楽しむように、この人が関係を持った相手だ、と彼を亜弥に紹介する。そこに、夏実が戻ってきた。するとひかりは、ふたりが婚約中であることを亜弥に告げ、修二に向かって微笑んでその場を後にする。
修二は、夏実をマンションまで送る。別れ際、修二は、これからのことは夏実の気持ちで決めてほしい、と告げる。夏実は、そんな修二に、何故結婚を止めることも修二を許すかどうかも自分が決めなければならないのか、と言い放つ。しかし修二は、ただ謝ることしかできない。考える時間をあげる、と言い残して部屋に戻った夏実は、ルームメートの東堂さやか(篠田麻里子)に、つい「キャンセル料は払うから」などと言ってしまう。我に返った夏実は、心配そうなようすのさやかに、ただのケンカだから大丈夫だと告げるが...。
あくる日、修二は、平岡直輝(菅田将暉)と学食で昼食をともにする。が、修二はもちろん、夏実に片思いしている直輝も食事が進まない。直輝が学年主任の中西佳史(西村雅彦)とじゃれ合いながらその席を離れると、ひかりがやってきた。そこでひかりは、先生を奪うためなら何でもする、と修二に告げる。
夜、修二の実家・柏木酒店を訪れた夏実は、修二の兄・孝一(新井浩文)に会う。始業式の前日、修二に何かあったのか確かめるためだった。しかし孝一は、何もなかった、と答えた。
翌日、夏実は、修二の出した答えを聞くために、彼のマンションを訪ねる。が、そこにはひかりの姿があった。ひかりは、余裕の表情を浮かべ、ずっと我慢していた夏実を褒めてあげてほしい、などと修二に告げた。耐えきれなくなり、部屋を出ようとする夏実。修二は、そんな夏実を引き留め、ひかりと向き合った。修二は、自分からすべてを奪ってもいいが、夏実を傷つけることだけは許さない、とひかりに言い放つと、「君の恋と、僕と夏実の関係は次元が違うんだ」と続けた。ひかりはショックを受けながらも、恋をしたのではなく面白いだからやっていただけだ、と言い放ち、修二の部屋の鍵を突き返して出て行く。残された修二は、夏実に結婚式のキャンセルを提案し、謝罪した。
修二の部屋を出たひかりは、望未(剛力彩芽)に会いに行く。そこでひかりは、好きな人に出会ってついて行ったこと、そして自分が薬を飲まないと女性でいられないことを泣きながら告白した。
翌日から、ひかりは学校を休んだ。望未は、ひかりのことが気になり、彼女のプロフにある日記を読んでいた。賢太郎(中島健人)によれば、やはりひかりは何かの薬を飲んでいたらしい。修二の授業のときもひかりの日記を見ていた望未は、ふとあることに気づく。修二が授業で話しているカタツムリとナメクジの話と、1年前にひかりがUPした日記の内容が酷似していたのだ。ひかりの相手が修二だと知った望未は、怒りがこみ上げ、席を立って退出した。が、それでも怒りが収まらなかった望未は、授業を終えて片づけをしていた修二に携帯電話を差し出してひかりの日記を見せ、調子に乗って生徒を傷つけるな、と怒りをぶつける。
修二は、欠席が続いているひかりのことを心配した鶴岡教頭(風間杜夫)の指示で、彼女の家を訪ねる。ひかりは不在だった。その際、修二は、ひかりの姉・ゆかりが4年前に事故で他界したことを知る。
修二が帰ろうとすると、病院に行っていたひかりが、亜弥を連れて帰宅する。亜弥は、修二がひかりの担任であると知り、驚いていた。そのときひかりは、母・由梨(宮本裕子)が、ゆかりが使っていたものをすべて処分しようとしていると知り、動揺する。ひかりは、整理を終えた衣類の中から1枚のワンピースを探しだし、これだけは欲しい、と由梨に懇願した。修二は、それが、あの夜ひかりが着ていた服であることに気づく。
修二を見送ったひかりは、ゆかりのことを話し始めた。事故に遭った時、姉だけは助かってほしいと思ったこと、欠陥品である自分が死んでいれば父も母も苦しまなかったことを...。あの夜、父が家を出てしまい、寂しくなったひかりは、ゆかりの服を着て出かけたのだという。すると、修二に会うことができ、奇跡が起きて一晩だけ神様が自分をゆかりにしてくれたと思った、と続けるひかり。ひかりを深く傷つけてしまったことを痛感した修二は、泣きじゃくる彼女に言葉をかけることができなかった。
ひかりと別れ、自宅に戻ろうとした修二に、さやかから電話が入る。夏実は、式をキャンセルするどころか、ひとりで料理やケーキを決めたのだという。夏実のことを心配していたさやかは、100点満点の決断をして周りに何も言わせない修二の性格は嫌いだと言い放った。
修二は、すぐに夏実に電話を入れた。そこで夏実は、修二がいない人生はあり得ないから式はキャンセルしない、と彼に告げる。夏実の言葉に胸を打たれた修二は、自分の思いを伝えようとした。すると夏実は、ちゃんと顔を見て言ってほしい、と頼む。
修二は、夏実のもとへと急いだ。そこに、鶴岡から電話が入った。ひかりが帰宅していないのだという。その際、ひかりの日記が更新されていることに気づく修二。日記の最後には「先生、会いたいよ。もう一度、キセキが起こらないかな」と綴られていた。それを見た修二は、あの日、ひかりと出会ったバーへと向った。
同じころ、鶴岡のもとに、1本の電話が入った。亜弥からだった。
夏実は、修二が来るのを待ち続けていたが...。
第4話「暴露」のあらすじ
夏実(戸田恵梨香)は、電話をかけてきた修二(三浦春馬)に、結婚式はキャンセルしないと告げる。夏実も、修二のいない人生は考えられない、というのだ。修二は、そんな夏実に、自分の思いをキチンと伝えるため、会いに行こうとした。そのとき、教頭の鶴岡(風間杜夫)から、ひかり(武井咲)が家に戻っていないとの連絡が入った。ひかりのプロフ日記が更新され、先生に会いたい、と綴られていることを知った修二は、彼女があの夜と同じバーにいるのではないかと思い当たり、駆けつけた――。
ひかりの姿を見つけた修二は、帰ろうと声をかけた。ひかりは、いきなり修二が現れたことに驚くが、本当の君に会いたかったから来た、という彼の言葉を聞いて涙を流す。修二が来てくれただけで十分だと思ったひかりは、修二が幸せになれるのならあの夜のことはなかったことにする、と言って微笑んだ。
ひかりを家まで送り届けた修二は、携帯電話に夏実からの着信が数十件もあったことに驚く。夏実の元へと急いだ修二は、ひかりと会っていたことを打ち明けた。すると夏実は、あの子の話は聞きたくないと激しく取り乱す。
あくる日、夏実は、何をしていてもどこか上の空で、修二とは目も合わせようとしなかった。職員室では、ふたりの結婚式の話題が盛り上がり、いたたまれなくなる夏実と修二。放課後、バスケ部の練習を終えて後片付けをしていた夏実のもとにやってきたひかりは、修二のことが大事だからなかったことにする、と告げる。ひかりは、心配してくれていた望未(剛力彩芽)にも自分の思いを伝えた。望未は、修二に対する怒りを感じながらも、ひかりの思いを受け止めて気遣った。
その夜、帰宅した夏実は、さやか(篠田麻里子)と一緒に、結婚式の招待客から戻ってきた出欠ハガキを整理していた。友人たちからのお祝いのメッセージを読んでいるうちに堪え切れなくなった夏実は、次第に混乱し、修二とは目も合わせられず、聞きたいことがあっても聞けない、と言い出す。自分らしくないと思いながらも、それがいまの状態なのだという。さやかから、その理由を問われた夏実は、修二が生徒と関係を持ったことを告白する。
そんな折、登校した修二の前に、突然、亜弥(内田有紀)が現れる。亜弥は、自身もひかりの姉が亡くなった事故の被害者のひとりであることを修二に告げる。続けて亜弥は、自分も修二も人の人生を変えてしまう職業に就いているからこそ、今回のひかりの件は許せない、と言い放つ。
夕方、修二は、実家に立ち寄った。修二の兄・孝一(新井浩文)は、夏実が自分に会いに来たことを告げ、彼女を不安にさせるなんてどういうつもりなのか、と責めた。
あくる朝、登校した修二は、夏実と話をするために英語準備室を訪ねる。そこで修二は、ひかりの名前は明かさずに学校に報告しようと思っている、と夏実に告げた。夏実は、今回のことは忘れる、と返した。だが修二は、教師だから許されない、と頑なだった。すると夏実は、自分だけ正しい選択をしようとする修二を責めた。「忘れなくてもいい。一生責め続けてもいい。ただ俺には夏実が必要なんだ」。そんな修二の言葉に夏実は、私のためのずるい男になってよ、と懇願した。
その矢先、修二とひかりの件が、遂にクラス中に知れ渡ってしまう。亜弥が学校まで押しかけてきたことを知ったひかりは、彼女を止めるため、携帯電話を机の上に置いたまま飛び出した。が、ちょうどクラスでは、携帯電話で撮影したヘン顔コンテストで盛り上がっており、辻本(央川奈知)がひかりの携帯電話とは知らずに勝手に操作してしまったのだ。そこにあった修二の寝顔にひかりの腕が映りこんだ写真を見つけた生徒たちは騒然となった。やってきた修二は、何が起きているのかをすぐに察し、弱々しく事情を話すから席についてほしい、と告げた。望未は、ひかりをかばおうとしたが、すでに遅かった。生徒たちは、口々に修二を非難した。修二は、ひかりをかばいながら、生徒と関係を持ったことを皆に告白した。ショックを受けて放心状態だった直輝(菅田将暉)は、ふいに立ちあがると、修二につかみかかった。夏実はどうなるのか、と泣きながら訴え、修二を殴りつけてしまう直輝。騒ぎを聞きつけた中西(西村雅彦)は、倒れた修二の上に馬乗りになっている直輝をひきはがした。
この事態を受け、鶴岡は、夏実に帰宅するよう指示した。中西は、2年1組の生徒たちに、キチンとすべてを説明するからいまは我慢してほしい、と頼んだ。修二は、職員室で、同僚教師たちに謝罪した。望未と一緒に帰宅することになったひかりは、同僚たちの冷たい視線を浴びながら頭を下げたままでいる修二の姿を目の当たりにする。
一方、帰路についた夏実は、体調が悪くなり、電車を降り...。
第5話「真相」のあらすじ
登校した夏実(戸田恵梨香)は、修二(三浦春馬)が生徒たちから罵倒されている光景を目の当たりにする。修二がひかり(武井咲)と一夜をともにしたことが公になった翌朝のことだった。たまらず飛び出した夏実は、修二をかばった。だが生徒たちは、何故夏実が修二をかばうのか、と非難の目を向ける。修二は、夏実を傷つけるのは止めてほしい、と頼んだ。そんな修二に、生徒のひとりは、「一番傷つけているのはあんただろう」と言い放った。
教頭の鶴岡(風間杜夫)は、処分を含め、対応が決定するまでは学校に来るよう修二に指示する。修二のことを良く知る鶴岡は、何か事情があったのではないか、と彼に尋ねた。しかし修二は、ひかりの気持ちを弄んで関係を持った、と答えるだけだった。
学年主任の中西(西村雅彦)は修二に代わって2年1組のホームルームに出る。ひかりは欠席していた。そこで中西は、今回の一件にショックを受けているとしながらも、後から聞いた言葉だけで判断するよりも、いままで自分が見てきた修二のことを信じたいと思う、と皆に話す。
放課後、帰宅しようとしていた修二の前に、夏実がやってくる。そこで夏実は、あの夜、本当は何があったのか、と問い質す。しかし、そこでも修二は、ひかりと関係を持ったことは事実だ、と返すだけだった。
自分自身の手で真相を確かめようと思った夏実は、修二の実家・柏木酒店に向かった。修二の兄・孝一(新井浩文)に会って、あの日の夜、修二に何かあったか確かめるためだった。そこで孝一は、修二が何をしたのか教えてほしい、という交換条件を出し、あの日起きた出来事を話し始める。母・育子(三谷悦代)に暴力を振るったこと、それが修二に対する嫉妬からだったことを...。「お前が憎い」。孝一は、そう修二に言ったのだという。修二に何かあったのなら助けてやりたいし、償いたいという孝一の言葉に、夏実は、修二が生徒と関係を持っていたことを告げた。すると孝一は笑いだし、いま凄くホッとしている、などと言い出す。
夏実は、ひかりに会うために、彼女が通院している駿陽大学附属病院を訪れる。ところがその際、夏実は急に体調が悪くなり、話を聞くことができなかった。看護師の亜弥(内田有紀)は、一度診察に来てほしいと夏実に告げた。
あくる朝、ひかりは、母・由梨(宮本裕子)の制止を振り切って登校する。そこでひかりが目にしたのは、職員室に押しかけた生徒たちに囲まれた修二の姿だった。
ひかりは、すべてを話し始めた。薬を飲まないと女性としての機能を維持できないこと、誰からも愛されていた姉・ゆかりの死がきっかけで両親が離婚することになったことを。父親の正則(神保悟志)が家を出たあの夜、ひかりは、姉の服を着て夜の街に飛び出した。そこでアルバイト中だった望未(剛力彩芽)に出会い、メイクをしてもらったひかりは、偶然知り合った男性と食事をした後、そのまま関係を持ったのだという。その後、嫌悪感にさいなまれながら街をさまよい、疲れ果てたひかりは、ふと立ち寄ったバーで奇跡的に修二と出会ったのだ。
ひかりは、泥酔している修二を家まで送り届けた。服を脱ぎ捨ててベッドに倒れこんだ修二の背中を見つめていたひかりは、関係を持ってしまった見ず知らずの男の肌の匂いを思い出し、それを消したくて修二の腕の中に潜り込んだのという。写真を撮ったのは、『証』が欲しかったからだ、とひかりは言った。「ごめんなさい。全部私が壊した...」。ひかりは、涙を流しながらそう言って皆に頭を下げた。
夕方、夏実は、正門の前で修二を待っていた。やってきた修二に微笑みかける夏実。しかし修二は、固い表情で、自分の側にはいつも夏実がいてくれたが、ひかりには誰かいるのか、と言い出す。もしいるとしたら、それは自分ではないのか――修二は、夏実にそう告げた。
あくる朝、夏実は、さやか(篠田麻里子)とのもとを訪れ、結婚式のキャンセルを依頼する。一方、正門の前でひかりを待っていた修二は、生徒たちの好奇の目にさらされながら登校してきた彼女に歩み寄り、声をかけ...。
第6話「半年後」のあらすじ
夏実(戸田恵梨香)は、修二(三浦春馬)との結婚を止めることにする。ひかり(武井咲)に対する修二の思いを知ったからだった。
ひかりの告白で、彼女と修二の間には何もなかったことを知った直輝(菅田将暉)や涼子(広瀬アリス)らバスケットボール部員たちは、用意していた結婚祝いの品を夏実に渡した。困惑しながらも受け取る夏実。そこにひかりがやってきた。直輝は、ひかりに対して怒りをぶつけた。だが夏実は、そんな直輝をたしなめ、優しく微笑む。
一方、修二は、教頭の鶴岡(風間杜夫)から半年間の謹慎処分を言い渡される。生徒との接触も許されなかった。修二は朝のホームルームで、2年1組の生徒たちにそのことを報告した。生徒たちの反応はさまざまだった。
夕方、帰宅しようとしていた修二の前に、夏実が現れる。さやか(篠田麻里子)から、夏実が式をキャンセルしたことを聞いていた修二は、辛い思いをさせてしまったことを謝った。しかし夏実は、言葉を遮り、修二にとって自分はガイドだった、と返すと、万感の思いを込めて別れを告げる――。
酒店を営む実家に戻った修二は、半年の間、兄・孝一(新井浩文)の仕事を手伝っていた。だが、孝一も両親も、学校に復帰する日が近づいてもまったく覇気が感じられない修二のことを心配していた。孝一は、期待に応え続けるのが辛くなったという修二に、「ずっと羨ましかったよ、お前が」と伝え、学校に戻るよう諭した。
謹慎がとけた修二は、辞表を用意して明稜学園高等学校に向かった。すると、まだ誰もいないはずの職員室に夏実の姿があった。夏実は、修二に会いたかった、と告げて微笑んだ。修二は、そんな夏実に、何もかも投げ出して辞めるつもりで来たことを告げた。
2年1組の生徒たちと再会した修二は、うつむき加減で味気ないあいさつをするのが精一杯だった。ひかりは欠席していた。鶴岡は、ひかりが2学期いっぱいで転校することになった、と修二に告げた。
帰り道、駅でひかりの母・由梨(宮本裕子)に出会った修二は、ひかりが女子大の付属高校で寮生活をすることを教えられる。由梨は、自分を拒んでいるひかりにしてあげられる精一杯のことだ、と修二に告げた。すると修二は、離れたいのはあなたの方ではないのか、と返す。由梨は言葉を失った。そこにひかりがやってきた。彼女とふたりだけになる機会を得た修二は、姉とは愛される量が違っていた、というひかりに、孝一とのことを打ち明けた。ひかりは、みんなも待っているのだから先生は戻れる、と修二に言った。自分のことは誰も待っていないがずっとそうだったから平気だ、と言い残して、ひかりは修二と別れ...。
あくる日、由梨がひかりの退学届を出したことを知った修二は、ひかりに告げた。自分は、ひかりをひとりにしないために学校に来た、と。「僕は毎日、学校で君を待つよ」。修二は、真っ直ぐにひかりを見てそう告げた。
夕方、修二のもとを訪れた夏実は、妊娠していることを告げる。突然のことに驚き、動揺を隠せない修二。夏実は、ふたりのことをちゃんと考えたくて妊娠を言い出せなかったが、本当は修二と一緒に生まれてくることを喜んであげたかった、と伝えた。「私、修二とは、もう一度出会いたい」。そう言って涙を流す夏実に、修二はかける言葉が見つからず...。
第7話「求婚」のあらすじ
夏実(戸田恵梨香)と修二(三浦春馬)の双方の両親が上村家で会った。夏実の父・克実(新井康弘)は、土下座して謝罪しようとする修二の父・博一(春海四方)を制し、修二のことを応援してあげてほしいと話す。その際、博一たちは、夏実がある男性と交際していることを教えられた。相手の男性は、夏実が妊娠していることも了解済みなのだという。兄の孝一(新井浩文)からそのことを聞かされた修二は、複雑な心境だった。
修二に電話した夏実は、交際相手のことに触れ、迷っている、と打ち明けた。その相手のことを好きかどうかもまだわからないが、一緒にいると落ち着くのだという。
その夜、夏実は、さやか(篠田麻里子)とともに、有悟(福士誠治)と食事する。さやかを全力でもてなして外堀を埋めるつもりだ、と堂々と言う有悟。さやかは、そんな有悟が夏実に対して真剣な気持ちであることを感じ取る。
一方、ひかり(武井咲)は、修二から「君を女として見ることはない」と言われ、沈んでいた。ある日、ひかりは、母・由梨(宮本裕子)が家を手放すつもりでいることを知る。環境が変われば、事故でこの世を去ったひかりの姉・ゆかりのことを思い出さずに生きていける、というのだ。続けて由梨は、4年間十分悲しんだのだから、忘れるときがきた、とひかりに告げた。その後、亜弥(内田有紀)に電話をしたひかりは、姉の命日に、事故で行けなくなったあのときの旅の続きがしたい、と打ち明ける。
明稜学園高校の2年生たちは進路指導を受けることになっていた。修二も、2年1組の生徒と個別面談を行い、進路に関するアドバイスをする。修二の進路指導は的確だという定評があった。
そんな折、英語準備室を訪れた直輝(菅田将暉)は、夏実のバッグから落ちた母子手帳を見てしまう。それがきっかけで、夏実が結婚もせずに子どもを産もうとしていることが公になり、保護者からは非難の電話が相次いだ。鶴岡教頭(風間杜夫)は、理事長からの通達を受け、責任をとって依頼退職することが修二にとっても一番いい形ではないか、と告げた。
ほどなく、修二の処分を決める理事会が開かれた。その席で修二は、辞表は出さない、と主張する。謹慎処分を受けた時、生徒たちの成長を見てあげられなかったから、今度は軽蔑されても彼らの側にいたい、という思いからだった。自分から辞めて責任を取った、という形ではなく、罰を与えるなら解雇してほしい――修二は、そういって理事たちに頭を下げた。鶴岡は、そんな修二の思いを受け止め、彼に解雇を告げた。
修二が理科準備室で片づけをしていると、そこにひかりがやってきた。ひかりは、責任を感じ、修二に謝った。すると修二は、謝るのは自分の方だと返す。ひかりをひとりにしない、と言いながら、結局何もできずに余計に傷つけてしまった、と。ひかりは、涙がこぼれ落ちそうになるのをこらえながら、修二に笑顔を見せた。辛い時は笑っていろ、と望未(剛力彩芽)に言われたから、と...。
修二が帰宅すると、マンションの前で夏実が待っていた。夏実は、本気で教師を続けるべきだと思ったが何の抵抗もできなかった、とへこむ修二に、出会ってから今日まででいまの修二が一番カッコいい、と返した。修二は、そんな夏実に、今回のことで教師がどういうものかわかってよかったが、ひとつだけ後悔していることがある、と告げた。「夏実がいる。それだけでよかったんだ。こんな簡単なことに、どうして気づかなかったんだろう」と。そのとき、夏実の携帯電話が鳴った。有悟からだった。
修二と別れた夏実は、有悟に会った。そこで夏実は、どうしようもなく側にいたいと思う人がいる、と有悟に告げた。その人は、すべてを失ったが、全部なくしたあとに愛だけが残っている。自分が選ぶのは、愛だけが残る人生なのかもしれない、と...。
第8話「辞職」のあらすじ
夏実(戸田恵梨香)と修二(三浦春馬)の双方の両親が上村家で会った。夏実の父・克実(新井康弘)は、土下座して謝罪しようとする修二の父・博一(春海四方)を制し、修二のことを応援してあげてほしいと話す。その際、博一たちは、夏実がある男性と交際していることを教えられた。相手の男性は、夏実が妊娠していることも了解済みなのだという。兄の孝一(新井浩文)からそのことを聞かされた修二は、複雑な心境だった。
修二に電話した夏実は、交際相手のことに触れ、迷っている、と打ち明けた。その相手のことを好きかどうかもまだわからないが、一緒にいると落ち着くのだという。
その夜、夏実は、さやか(篠田麻里子)とともに、有悟(福士誠治)と食事する。さやかを全力でもてなして外堀を埋めるつもりだ、と堂々と言う有悟。さやかは、そんな有悟が夏実に対して真剣な気持ちであることを感じ取る。
一方、ひかり(武井咲)は、修二から「君を女として見ることはない」と言われ、沈んでいた。ある日、ひかりは、母・由梨(宮本裕子)が家を手放すつもりでいることを知る。環境が変われば、事故でこの世を去ったひかりの姉・ゆかりのことを思い出さずに生きていける、というのだ。続けて由梨は、4年間十分悲しんだのだから、忘れるときがきた、とひかりに告げた。その後、亜弥(内田有紀)に電話をしたひかりは、姉の命日に、事故で行けなくなったあのときの旅の続きがしたい、と打ち明ける。
明稜学園高校の2年生たちは進路指導を受けることになっていた。修二も、2年1組の生徒と個別面談を行い、進路に関するアドバイスをする。修二の進路指導は的確だという定評があった。
そんな折、英語準備室を訪れた直輝(菅田将暉)は、夏実のバッグから落ちた母子手帳を見てしまう。それがきっかけで、夏実が結婚もせずに子どもを産もうとしていることが公になり、保護者からは非難の電話が相次いだ。鶴岡教頭(風間杜夫)は、理事長からの通達を受け、責任をとって依頼退職することが修二にとっても一番いい形ではないか、と告げた。
ほどなく、修二の処分を決める理事会が開かれた。その席で修二は、辞表は出さない、と主張する。謹慎処分を受けた時、生徒たちの成長を見てあげられなかったから、今度は軽蔑されても彼らの側にいたい、という思いからだった。自分から辞めて責任を取った、という形ではなく、罰を与えるなら解雇してほしい――修二は、そういって理事たちに頭を下げた。鶴岡は、そんな修二の思いを受け止め、彼に解雇を告げた。
修二が理科準備室で片づけをしていると、そこにひかりがやってきた。ひかりは、責任を感じ、修二に謝った。すると修二は、謝るのは自分の方だと返す。ひかりをひとりにしない、と言いながら、結局何もできずに余計に傷つけてしまった、と。ひかりは、涙がこぼれ落ちそうになるのをこらえながら、修二に笑顔を見せた。辛い時は笑っていろ、と望未(剛力彩芽)に言われたから、と...。
修二が帰宅すると、マンションの前で夏実が待っていた。夏実は、本気で教師を続けるべきだと思ったが何の抵抗もできなかった、とへこむ修二に、出会ってから今日まででいまの修二が一番カッコいい、と返した。修二は、そんな夏実に、今回のことで教師がどういうものかわかってよかったが、ひとつだけ後悔していることがある、と告げた。「夏実がいる。それだけでよかったんだ。こんな簡単なことに、どうして気づかなかったんだろう」と。そのとき、夏実の携帯電話が鳴った。有悟からだった。
修二と別れた夏実は、有悟に会った。そこで夏実は、どうしようもなく側にいたいと思う人がいる、と有悟に告げた。その人は、すべてを失ったが、全部なくしたあとに愛だけが残っている。自分が選ぶのは、愛だけが残る人生なのかもしれない、と...。
第9話「最後の授業」のあらすじ
2学期も残り1週間となった。産休に入る夏実(戸田恵梨香)は、英語準備室にある荷物の整理をする。バスケットボール部の顧問は、同僚の金子(能世あんな)が引き継ぐことになっていた。
修二(三浦春馬)は、自らが望んだ通り私立明稜学園高校を解雇されることになった。それでも修二は、教師として、残された1週間を精一杯努めようとする。
修二が解雇される件は、すぐに生徒たちの間にも広まった。中には、修二だけが責任を取らされるのは不公平だ、という意見もあった。夏実自身も、シングルマザーになることが不道徳なら、修二と同じように解雇されるべきではないか、と思い悩んでいた。それを知った教頭の鶴岡(風間杜夫)は、大事なのは子どもが幸せかどうかではないのか、と夏実に話す。
バスケ部員たちの前であいさつをした夏実は、彼らに謝罪した。直輝(菅田将暉)は、こうなってしまったのは自分のせいだと落ち込んでいた。涼子(広瀬アリス)たちも同様だった。夏実は、そんな直輝たちに、妊娠を隠していた自分が間違っていた、と返すと、同僚たちの前で祝福したいと言ってくれた金子のことを話し、誰が何と言おうと皆の前で最高に幸せだというべきだった、と続けた。
ひかり(武井咲)は、姉のゆかりと行くはずだった旅行の続きがしたい、と母・由梨(宮本裕子)に切り出す。ひかりは、一緒に行こうと由梨を誘った。しかし、由梨にはそれを受け入れることができなかった。
同じころ、亜弥(内田有紀)は、ひかりの父・正則(神保悟志)と会っていた。亜弥は、ひかりから旅行に誘われたことを正則に話した。すると正則は、由梨の反対を押し切ってふたりを旅行に行かせたのは自分だと言い出し、その深い悲しみと後悔の気持ちを吐露する。
あくる日、ひかりは、修二に白紙の進路希望用紙を提出する。その際、ひかりは、姉の命日に4年前の旅行の続きをする、と修二に打ち明けた。母や亜弥も誘ったのだという。
別の日、夏実と会った修二は、自宅にあった彼女の私物を返す。同時に、通帳やカードを手渡すと、今後の養育費用に関してもキチンと決めようと提案する。修二は、夏実の恋人がどう思うかも気にしていた。しかし夏実は、有悟とのことを修二に言い出せなかった。
修二は、住んでいたマンションを引き払い、小さなアパートに引っ越す準備を始める。そこにやってきた孝一(新井浩文)は、実家に戻ればいい、と修二に告げた。そんな孝一に修二は、「あそこは兄ちゃんが大事に守ってきた、兄ちゃんの場所だ」と返し、自分はここから始める、と続けた。
終業式の朝、修二は、最後のゴミをまとめてマンションを出る。修二は、夏実と撮った写真も袋の中に入れた。が、夏実の写真を1枚だけ拾い上げ、スーツのポケットにしまいこんで学校へと向かった。
終業式の後、夏実と修二は、話したいことがある、と同時に切りだす。ふたりは、明日会う約束をして別れた。
2年1組に戻った修二は、ひとりひとりに通知表と修二なりのアドバイスを記入した進路希望票を手渡す。最後に修二は、簡単なあいさつをして教室を出た。が、ふいに足を止めると、教師に戻る。そこで修二は、生物は本能でどう生きればいいか知っているが、人間はそうではないから真似をしたり学習をしたりする、と話し始める。修二が何を言おうとしているのかわからず、戸惑う生徒たち。すると修二は、進路希望票に書いたことは何の役にも立たないから破り捨ててもらっていい、と言い出す。希望の大学に入っても未来が約束されているわけではない、というのだ。先に岩壁を登っていた人間が落ちていったら、怖くなって登れなくなるかもしれない。でも、失敗をした人間がボロボロになって別のルートを見つけて頑張っている姿を見たら、自分も一歩を踏み出せるのではないか、と...。「だから、僕は必ずどこかで生きていようと思います」。修二は、そう生徒たちに言って笑顔を見せた。
その夜、駅でひかりの姿を見かけた修二は、彼女がひとりで旅行に行くことを知り、ホームまで見送りに行く。電車の扉が閉まる前、ひかりは修二に、「さようなら」と告げた。その言葉を聞いた修二は、違う、と返すと、とっさに車内に体を滑り込ませて乗り込んでしまい...。
最終回「結婚」のあらすじ(ネタバレ注意)
2学期の終業式を終えた夏実(戸田恵梨香)と修二(三浦春馬)は、明日会って話をしようと約束する。お互いに、自分の思いを伝えようと思って...。
その夜、駅でひかり(武井咲)の姿を見かけた修二は、彼女がひとりで旅行に行くことを知り、ホームまで見送りに行く。電車の扉が閉まる前、ひかりは修二に、「さようなら」と告げた。その言葉を聞いた修二は、違う、と返すと、とっさに車内に体を滑り込ませて乗り込んでしまう。「帰ってくる人は、さよならなんて言わない」。修二は、そうひかりに言った――。
夏実に電話をした修二は、ひかりと一緒に電車に乗ってしまったことを伝えた。修二の思いを理解し、気持ちが通じ合っていることを確信する夏実。その話を聞いたさやか(篠田麻里子)は、信頼もそこまでいくと鈍感に見える、と夏実をからかった。
夏実は、ひかりの母・由梨(宮本裕子)と亜弥(内田有紀)に、修二がひかりと一緒にいることを伝える。由梨は、非常識だと修二の行動を非難した。夏実は、そんな由梨に、修二は由梨の辛い気持も理解したからこそ代わりに行ったのかもしれない、と告げた。
夏実が帰宅すると、マンションの前で直輝(菅田将暉)が待っていた。夏実に恋している直輝は、改めて、修二のどこがいいのか、と切り出した。すると夏実は、他にもっといい男性がいると思う、と言いながら、それでも修二の隣にいるのは自分でなければ嫌だと続けた。その言葉を聞いた直輝は、自分の思いを抑えて、夏実に別れを告げる。
修二たちは、途中の駅から乗り込んできた津島(尾藤イサオ)と出会う。津島は、すでに酔っており、陽気に修二たちに話しかけた。偶然キャンセルが出たという修二のチケットは、実は津島の妻の分だった。
夏実の言葉を思い出した亜弥は、娘の美桜(三吉彩花)に電話をした。美桜は、亜弥がどんな思いで電話をしてきたか察していたが、自分は家族と幸せに暮らしている、とだけ告げて電話を切ってしまう。
津島は、修二にも酒を勧め、陽気に飲んでいた。が、実は、彼の妻は、病気で余命いくばくもないのだという。「本当はふたりで来たかったんだけど、これなくてね」。津島は、そう修二に告げた。津島は、妻に頼まれて、写真を撮る、と修二に話す。人は、キレイなものを誰かと一緒に見たいと思うが、見たことより、そういう相手が隣にいることが幸せだったりする――津島の言葉に、修二は夏実のことを思い出していた。
修二は、ひかりを札幌まで送ってから夏実の元に向かうつもりでいた。ひかりは、そんな修二の思いを受け止め、今日の思い出だけで一生ひとりでも生きていける、と修二に告げる。すると修二は、自分との思い出なんかを大事にしてはいけない、哀しい思い出に浸って自分を甘やかしてはダメだ、と返した。「もっとちゃんと愛して、愛される人に出会わなきゃダメだ」と...。夜が明け、函館駅が近づいていた。ひかりは、美しい空を見つめ、修二のことは忘れる、と告げると、忘れるための旅はひとりで行くから、次の駅で降りて、と頼んだ。
別れ際、修二は、自分を変えてくれたひかりのことは忘れない、君に会えてよかった、と言って電車を降りた。ひかりは、そんな修二に、「行ってきます!」と告げ...。
目的地に到着したひかりは、父親の正則(神保悟志)と由梨の姿に気づく。ふたりは、ひかりを迎えに来たのだ。その姿を見たひかりの顔に笑顔が浮かんだ。
直輝は、バスケ部の練習に出たものの、ひどく落ち込んでいた。そんな直輝を励ましたのは涼子(広瀬アリス)だった。
望未(剛力彩芽)は、タンザニアまでヌーを見に行く、と中西(西村雅彦)や教頭の鶴岡(風間杜夫)に話す。中西は、「お前ぐらいのときは、多少ケガしたってすぐ治る。治るうちにいっぱいケガしてこい」と望未に告げた。
賢太郎(中島健人)は、ひかりからメールをもらって大喜びしていた。ひかりからのメールを見せられた望未は、気持ちを込めて返事を送れ、と賢太郎に言った。
そのころ修二は、夏実のもとに向かうため、函館空港にいた。搭乗手続きを終えた修二は、一瞬、夏実らしき女性の姿を見かける。修二は、夏実の携帯電話に連絡した。すると電話に出たのはさやかだった。夏実は携帯を家に忘れて出かけているらしい。そのとき修二は、夏実の姿を見つける。が、夏実はふいにお腹を押さえて倒れこんでしまう。修二は、ゲートを飛び出して、夏実の元へと駆けつけた。
夏実は、病院に収容された。幸い、母子ともに無事だった。病室で修二は、夏実に自分の思いを伝えた。「俺はこの子が生まれる時、君の一番近くにいて、誰よりも喜んであげたい。この先、君やこの子に何か...あってもなくても、君を支えるのは俺でありたい」。修二は、そう夏実に告げて、改めてプロポーズした。夏実の目から涙が溢れた。
春。中西は、3年になった生徒たちに、望未から絵ハガキが届いた、と自慢していた。
さやかは、夏実たちから、再び結婚式のキャンセルを申し込まれ、憤慨していた。夏実たちは、生まれた娘と一緒に結婚式をやりたい、というのだ。さやかは、こうなったら意地でもふたりの結婚式をやってみせる、とつぶやいた。
亜弥は、いつもように病院で仕事をしていた。するとそこに、突然、娘の美桜が現れる。亜弥は涙を堪えながら美桜に笑顔を見せた。
夏実と修二は、生まれてきた娘とともに新しい生活をスタートさせていた。仕事の帰り、修二は、街中でひかりの姿を見かける。ひかりは、携帯電話で母と話しており、修二には気づかなかった。
夏実と修二は、一緒に桜を見に行く。もう何があっても、世界中で一番大事な人が隣にいれば大丈夫――夏実も修二も、そう確信していた。
※日本テレビホームページより引用
※フジテレビHPより引用