崖っぷちのエリー

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崖っぷちのエリー

 

崖っぷちのエリー

2010年7月9日からテレビ朝日系列で放映。金曜9時枠。

子供の頃から貧乏で不幸だった女が、持ち前の情熱と根性で漫画家として成功していく姿を描いたコメディドラマ。

主演は、これが連続ドラマ初出演となる山田優。脇役として塚地武雅、陣内孝則、渡辺えりなどバラエティ豊かなキャストが登場。

崖っぷちのエリー 動画 (最終回の結末に注目!) 

 

 

崖っぷちのエリーの主題歌

AAA 「負けない心」

 

 

崖っぷちのエリーの出演者

相原絵里子 ...... 山田優
鴨田丈一 ...... 塚地武雅(ドランクドラゴン)
平泉正宗 ...... 小泉孝太郎
氷室竜次 ...... 田中要次
梅本勝男 ...... 大杉漣
相原正造 ...... 陣内孝則
相原光代 ...... 渡辺えり

 

崖っぷちのエリーのスタッフ

原作:西原理恵子「この世でいちばん大事な「カネ」の話」(理論社)
脚本:佐藤久美子
演出:塚本連平(MMJ)、白川士
チーフプロデューサー:深澤義啓
プロデューサー:奈良井正巳、川西琢、井上竜太
音楽:仲西匡
制作:ABC、テレビ朝日、ホリプロ

 

崖っぷちのエリーの視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2010年7月9日 どん底から大脱出!!夢は富豪漫画家じゃ 8.1%
第2話 2010年7月16日 母ちゃん上京!涙のデビューと欲望の罠 7.1%
第3話 2010年7月23日 どん底女逆転人生!イケメン社長の裏の顔と母の涙... 6.9%
第4話 2010年7月30日 涙の初連載!超人気マンガ誕生秘話と親子の悲しき別れ 5.4%
第5話 2010年8月6日 漫画家・西原理恵子壮絶半生!!大作家の罠と(秘)離婚危機 6.7%
第6話 2010年8月13日 人気漫画家の(秘)壮絶半生!!危険な熟年同窓会 6.5%
第7話 2010年8月20日 (秘)スキャンダルで地獄に転落!!芸能界の陰謀 5.5%
第8話 2010年8月27日 最終章・西原理恵子(秘)壮絶半生!!失踪...失業...涙の告白 4.5%
最終回 2010年9月3日 西原理恵子の壮絶半生!!結婚&夫の急死...悲劇は突然に 6.7%

 

 

崖っぷちのエリーのあらすじ 最終回 ネタバレ注意!

第1話「どん底から大脱出!!夢は富豪漫画家じゃ」のあらすじ

高知の貧乏な家に生まれ育った相原絵里子(山田優)は、家庭内暴力や学校でのイジメに見舞われる"不幸の連続人生"を送ってきた。だが、そんな彼女にも幸せを感じる時間があった。それは絵を描いている時だ。典型的なダメ親父である義父・正造(陣内孝則)も、絵里子の絵だけは褒めてくれた。

奇跡的(?)にも東京の美大に合格し、何とか工面して入学金も払った矢先、またしても大きな不幸が絵里子を襲う。生活苦で追い詰められた正造が、自分と母・光代(渡辺えり)を車に乗せ、金を出せと迫ってきたのだ! だが、運が悪いことに、車からガソリンが漏れ始め、そのまま車は爆発。逃げ遅れた正造だけが死亡してしまう。

しかも、遺された絵里子と光代は、正造に何かと貸しがあるという近所の人間たちに、金目のものをすべて奪われてしまった。現実を目の当たりにし、美大を諦めようとする絵里子。すると、光代が「この金で東京に行きな」と隠していた100万円を差し出す。こうして絵里子は、夢と希望を胸に上京し、美大に入学する。

ところが、貧乏な絵里子は画材すらロクに買えず、教授の酒巻(升毅)からも絵を評価してもらえない。何とかして金を稼がなければ!と決意した絵里子は、キャバクラでホステスのアルバイトを始めることに。しかし、そこでも常連客の塩川(西岡德馬)や№1ホステスの葉子(佐藤江梨子)から、ガサツで暑苦しい変わった子、という冷ややかな目で見られてしまう。

そんなある日、絵里子は酒巻から男性雑誌『週刊秘宝』を突きつけられ、厳重注意を受ける。そこには「獣になった私たち」という下世話な見出しとともに、絵里子の顔写真が! それは街で男に頼まれ、1000円の謝礼と引き換えに撮られた写真だった。ただ「モデル」としか聞いていなかった絵里子は、憤慨しながら帰宅する。すると、目の前に件の男が現れた! なんと男は絵里子が住むオンボロアパートの隣人・鴨田丈一(塚地武雅)だったのだ。

そんな中、絵里子は酒巻から課題を3日以内に再提出するよう求められる。条件は、新しい絵の具とキャンバスを使って描くこと。だが、絵里子に新しい画材を買う余裕はない。その矢先、アルバイト先のキャバクラで、常連客の塩川が「激辛スパイス入りのトマトジュースを飲み干したら5万円をやる」と言い出した。ホステスたちが引く中、名乗りを挙げる絵里子。しかし、半分飲んだところで吐き出してしまい、こともあろうに塩川のスーツを汚してしまう。落ち込む絵里子に、「金のない人間が、夢なんて追いかけたってしょうがない」と言い放つ塩川。その様子を横で見ていた葉子は、絵里子を呼び出すと「世の中、夢を諦めた人間の方がずっと多いんだ」と冷たく説教するのだった。

酒巻にも期限を守れと言われ、途方に暮れる絵里子のもとに、母の光代から、父・正造の49日に帰省するための交通費が届いた。実家に戻ったものの、どこか元気のない絵里子に、光代は正造がこっそりしまっていた幼い頃の絵里子が描いた絵を差し出す。正造が信じていた絵里子の夢を諦めてしまっていいのか、本当に手を尽くしたのか、金持ちと世界が違うのなら、金持ちの理屈はおまえには通用するはずはない......そんな光代の厳しくも温かい言葉に、再び立ちあがる絵里子。

東京へと戻り、アルバイト先のキャバクラへ向かった絵里子は、塩川にもう一度激辛ドリンクにチャレンジさせて欲しいと頭を下げる。塩川は、人生がかかっているという絵里子を鼻で笑いながらも、激辛スパイスを倍入れる代わりに、金を10万出すと提案。すると、塩川や周りの予想に反し、絵里子は激辛ドリンクを見事に飲み干した!

そんなこんなで、どうにか10万円を手に入れた絵里子は、早速提出課題用の絵の具とキャンバスを買い、酒巻に提出。キャバクラでの一件を、実は店の中でこっそり見ていた酒巻は、今回だけという条件で課題を受け取る。

帰り道、いつもなら躊躇する250円ののり弁も買って、ご機嫌の絵里子。ところが、それも束の間、正造の従兄弟である氷室(田中要次)が現れ、絵里子の手から残りの5万円を奪い取ってしまった! 氷室はその昔、正造の会社から金を持ち逃げしたろくでなしなのだ。5万円を取り返そうと、必死で氷室を追いかける絵里子で......。

 

第2話「母ちゃん上京!涙のデビューと欲望の罠」のあらすじ

アルバイト先のキャバクラで10万円を手に入れ、無事課題を提出し、ご機嫌で帰宅した絵里子(山田優)。すると、アパートの前で、亡き父・正造(陣内孝則)の従兄弟である氷室(田中要次)が絵里子を待っていた。絵里子の手から5万円を奪い取ると、一目散に逃げ出す氷室。金を取り返そうと、必死で氷室を追いかける絵里子だったが、ふいに路地から飛び出してきた女性とぶつかってしまい、その隙に氷室を取り逃がしてしまう...。

絵里子がぶつかった女性は、なんと、高知の実家にいるはずの母・光代(渡辺えり)だった。光代によれば、正造の四十九日の法要後、正造が親戚に1000万円もの借金をしていたことが判明。高知でそんな大金を稼ぐのは時間がかかると判断した光代は、働き口を探すために上京したというのだ。

そんな折、絵里子は超売れっ子のイラストレーターが描いたリトグラフが1枚300万円もすることを知る。これなら私にも描けると、すっかりその気になった絵里子は、出版社へ作品を持ち込もうと奮起。ところがどこも門前払い......。そんなとき、絵里子の視界に三流男性週刊誌『週刊秘宝』の編集部が飛び込んできた。思い切って中へ入ったものの、『週刊秘宝』が自分を騙して下品な記事に顔写真を掲載した雑誌だと気づいた絵里子は、大憤慨。編集長の梅本(大杉漣)や編集部員・正宗(小泉孝太郎)に、「こっちからお断りだよ」と吐き捨てるように言い放つと、嵐のように編集部から去っていく。

その夜、絵里子はキャバクラで編集者・野々宮春樹(鈴木一真)と出会う。野々宮が人気雑誌の次期編集長と目されるエリート編集マンだと知った絵里子は、さっそく売り込みを開始。野々宮の「絵を見てあげるから、いつでも会社へおいで」という言葉を真に受けた絵里子は、翌朝、野々宮を訪ねる。ところが、絵を見た野々宮は「うちの雑誌には合わない」と一蹴。しかし、絵里子はどうしても諦めきれない。そこへ、締め切りを4日後に控えた特別号のカットを描くことになっていたイラストレーターが倒れたという連絡が野々宮に入った。それを聞いた絵里子は、チャンスとばかりに、そのイラストを自分に描かせてほしいと必死に頼み込むが......。

夕方。大きな仕事がもらえたと大喜びの絵里子に、葉子(佐藤江梨子)は「新人にそんな大きな仕事を任せるなんて、話がうま過ぎるのでは?」と忠告するが、絵里子は「先のことを心配して目の前のチャンスを逃したくない」と、授業はサボり、アルバイトも光代をピンチヒッターに立て、死ぬ気で取り組むことを決意する。一方、絵里子に頼まれた光代は、フロアに出る気満々でキャバクラにやってくるが、店長の春日(仲本工事)に絶対に無理だと言われ、仕方なく裏方として洗い場で働くことに。

「この絵を描けば、金が入る。これで貧乏から抜け出すんだ!」気合を入れて、風呂も入らず、パンの耳をかじりながら、80枚のイラストを描き続ける絵里子。締め切り前日には、部屋が雨漏りしてしまい、隣室の鴨田(塚地武雅)の部屋で描き続ける。そして4日後、張り切って野々宮の会社へと向かう絵里子だったが、野々宮は会議で外出中だと言われてしまい、ロビーで待つことに。しかし、当の野々宮は、そんなことはつゆ知らず、編集長の礼子(比企理恵)とスカッシュで汗を流していた。

夕方になり、絵里子はようやく野々宮をつかまえるが、野々宮は涼しい顔で「タイムオーバー」と言い放つ。他のイラストレーターに頼んでいたのが、早く上がったというのだ。騙したのかと喰ってかかる絵里子に、「誰も仕事をやるなんて言っていない」と言い、「君次第じゃ、このイラストを何枚か載せてやってもいいよ」と言い出す野々宮。体を使ってチャンスをつかめというのだ......!

そのまま、野々宮とホテルへと向かう絵里子。野々宮がシャワーを浴びている間、絵里子は葛藤していた。あんなに頑張って描いたイラストが無駄になってしまってもいいのか......。だが、野々宮に押し倒された絵里子は、やっぱりこんなことはできないと思い直し、無理強いする野々宮を突き飛ばす。こんなことをしてチャンスをもらっても、母ちゃんは喜ばない。

父ちゃんはいつも自分の絵を褒めてくれたし、こんなことをしなくてもいつか売れるんじゃないか......。しかし、野々宮は絵里子の言葉を遮ると、「おまえのこんな絵、一生かかったって売れるわけないだろう!」と切り捨て、絵里子のイラストをばら撒き、事もあろうか革靴で踏みつける。居ても経ってもられなくなった絵里子は、野々宮を突き飛ばすとイラストを拾い、「こっちからお断りじゃー!」と、勇ましく部屋を出て行くのだった。

鴨田に頼み込み、『週刊秘宝』の編集部をもう一度訪れる絵里子。締め切り前日の編集部はまるで戦場のような雰囲気だったが、絵里子はそれに臆することなく、梅本にイラストを描かせて欲しいと頭を下げる。エロネタが描けるなら、絵がよかったら使ってやると言われ、大喜びの絵里子。だが、絵里子にエロネタなど描けるわけもない。頭を悩ませる絵里子だったが、鴨田の「追い詰められた牛は己の肉を食らう」というひと言に、あるアイディアを思いつく。

『週刊秘宝』発売日。そこには、絵里子のイラストが掲載されていた。それは、自分が野々宮に迫られた体験談だった! 雑誌デビューし、大カンゲキの絵里子。一方、それを礼子に読まれてしまった野々宮は、資料編纂室へと飛ばされてしまう。

絵里子がご機嫌で帰宅すると、あの氷室が光代に羽交い絞めにされていた。絵里子から奪った5万円で、カブトムシやクワガタの幼虫を買ったのだという。これで金儲けをするという氷室に呆れ果て、追い返す絵里子。と、そこに正宗から電話が入る。仕事だと呼び出され、張り切って出かけた絵里子だったが、そこはなんとラブホテルで......!?

 

第3話「どん底女逆転人生!イケメン社長の裏の顔と母の涙...」のあらすじ

自分が描いたイラストがめでたく『週刊秘宝』に掲載され、大喜びの絵里子(山田優)だったが、その後の仕事の発注はサッパリ......。そこで、『週刊秘宝』の編集長・梅本(大杉漣)につきまとい、仕事をねだり続ける。やがて根負けした梅本から「何でもいいからネタを探して描いてこい」と言われた絵里子は、俄然ヤル気に! いちばん高いギャラが支払われるという突撃潜入取材にターゲットを絞り、カップルで来店すると無料になるというエステサロンに、嫌がる編集者・正宗(小泉孝太郎)を連れて乗り込む。

オイルマッサージを受け、大満足の絵里子は、エステサロンのパンフレットで思わぬ人物の写真を見つける。その人物とは、絵里子が高知にいたころ兄のように慕っていた幼なじみの浜岡正志(福士誠治)だった。実は浜岡こそがエステサロンの社長だったのだ! 予期せぬ再会に胸が躍り、浜岡との会話に花を咲かせた絵里子は、浜岡のためにいい記事にしようと張り切る。

ところが、絵里子が描いた潜入取材のイラストを見た梅本は、「つまんねぇよ」と一蹴。絵里子には何がいけないのかさっぱり分からないが、梅本は何が悪いのか教えてくれない。さらに、梅本が放った「人と同じことをやってたって、ゴールなんかずっと先だぞ」という言葉が、絵里子の胸に突き刺さる。このまま大学で勉強することに意味があるのだろうか......そう思い悩む絵里子に、渇を入れる母の光代(渡辺えり)。

後日、絵里子は浜岡に自分のイラストがボツになったことを伝えに行くが、浜岡は怒るどころか、逆に絵里子を慰める。ところが次の瞬間、かかってきた電話に応対した浜岡の顔色が変わった。どうやら仕事上のトラブルがあったようで、いつもの浜岡とは違い、語気も荒い。しかし、そんな浜岡の"社長としての顔"がまぶしく映った絵里子は、隣人の鴨田(塚地武雅)に浜岡のことを自慢する。得意げに、電話に応対していた浜岡の様子を話す絵里子。しかし、浜岡が口にした「出し子」という一言が気にかかった鴨田は、エステではなく社長本人を追ってみたらどうかと提案する。

早速、正宗を連れて、浜岡の行動をこっそりと追跡し始めた絵里子。どんなセレブな生活を送っているのかと思いきや、浜岡は古いマンションの一室に入り浸ったり、喫茶店で男と会って封筒を受け取ったり、銀行のATMの前で男から封筒を受け取り、その男に数万円を渡したり......と変な行動ばかり。そこで、絵里子は浜岡に直接もう一度取材をしたいと申し出る。浜岡のプライベートを追いかけたいという絵里子の申し出に、戸惑いの表情を見せる浜岡。さらに、絵里子がこっそり後をつけていたことを知った浜岡は、別人のように怒り出し、恩返しをしたいという絵里子を「うっとうしいんだよ」と切り捨てる。

浜岡に怒られ、意気消沈する絵里子に、「怒るのは当然だろ。ヤバい商売やってるんだからな」と冷静に言い放つ鴨田。浜岡がやっているのは、典型的なオレオレ詐欺だと言うのだ。だが、絵里子は浜岡がそんなことをするはずがないと反論。自分が無実を証明すると言い出し、隠しカメラを仕込んだ鞄を手に、鴨田がアジトだと睨んだマンションの部屋へと向かう。

すると......そこはまさにオレオレ詐欺のアジトだった。数人の男たちが携帯電話で金を振り込ませる電話をかけていたのだ。奥の部屋では、浜岡が金を数えながら携帯で話していた。絵里子は机の上に置かれたお札や通帳を払い落すと、「何でこんなことするんだよ!」と浜岡に喰ってかかる。だが、浜岡は「金にキレイに汚いもない」と悪びれず、絵里子は思わずそんな浜岡の頬を打つ。

それでも、「エステサロンを開こうとしたとき、中卒の自分に銀行はどこも金を貸してはくれなかった。こんなことでもしないと、金なんて稼げない」そう開き直る浜岡に、絵里子は「何でもかんでも貧乏のせいにするな」と一喝。しかし、周囲の男たちに取り囲まれてしまう。そこに、一部始終を隠しカメラで見ていた鴨田と正宗が飛び込んで来た。一触即発の雰囲気になるが、浜岡は男たちを制し、絵里子たちは部屋を出て行くのだった。

落ち込みながらも、必死に絵を描く絵里子。一方、鴨田は絵里子が浜岡のアジトに乗り込んで行ったときの取材テープを光代に聞かせる。そこには、絵里子の"みんなを笑わせる、元気づける絵で稼ぎたい"という思いが語られていた......。

絵里子は無事、突撃潜入取材のイラストを描き上げ、採用される。その夜、美大を辞めたいと光代に切り出す絵里子。光代は「勝手にしな」と答え、絵里子は晴れて、イラストレーターに専念することに。『週刊秘宝』の編集部には、絵里子宛のファンレターも届いた。どこか見覚えのある文字......それは、光代が書いたものだった。

突撃潜入取材のギャラを手にご機嫌な絵里子の前に、またもや亡き父・正造(陣内孝則)の従兄弟・氷室(田中要次)が現れる。絵里子から奪った5万円で購入した幼虫が全滅してしまったというのだ。激怒する絵里子だったが、そこに強面の男が現れ、氷室のことで話があると言い出して......!?

 

第4話「涙の初連載!超人気マンガ誕生秘話と親子の悲しき別れ」のあらすじ

美大を中退し、イラストレーターの道1本で生きていくと決めた絵里子(山田優)は、月30万円を稼ぐという目標を立てたものの、なかなか貧乏生活から抜けだせない。しかし、そこは人一倍前向きな絵里子。クーラーのきいた『週刊秘宝』の編集部に入り浸り、イラストを描いては、編集長の梅本(大杉漣)に売り込み攻撃を仕掛ける。

一方、編集者・正宗(小泉孝太郎)の表情はどうも暗い。というのも、会社を経営している父・正親(中原丈雄)が正宗に跡を継がせるため、取引先の専務の娘との縁談話を勝手に進めていたのだ。まだ結婚など眼中にない正宗は、つい勢いで「真剣にお付き合いしている女性がいる」と口走ってしまい、正親からその人と会わせるよう迫られているのだった。切羽詰った正宗が鴨田(塚地武雅)に相談すると、絵里子に恋人のフリをしてもらえばいいと言い出す。断固拒否する絵里子だったが、会食のために超一流料亭の料理人が招かれると聞き、快諾。正宗の彼女として平林家を訪れることに。

会食当日。貸衣装に身を包んだ絵里子を出迎えたのは、御殿のような立派な屋敷と、品のいい両親だった。そんなことはお構いなしに、母・光代(渡辺えり)との貧乏生活エピソードなどをあけっぴろげに話す絵里子。そんな絵里子に奇異なものを感じた正親は、秘書の黒沼(遠山俊也)を呼びつけ、絵里子について調べるよう命じる。

一方、正宗から昨日のお礼にと、東京一美味しいといわれるフレンチレストランを予約してもらった絵里子は、光代と共にそのレストランへ。だが、高級レストランに慣れていない二人は、大声でスタッフを呼んだり、白いご飯や箸を頼んだりして、マネージャーの恩田(半海一晃)に嫌な顔をされてしまう。

翌日、値段の割に美味しくなかったという不満げな絵里子に、美味しいものを食べ慣れていないからだと突っ込む鴨田。そこで絵里子は、光代が働いている居酒屋に、鴨田と正宗を連れて行く。生まれて初めての居酒屋に落ち着かない正宗だったが、出されたモツ煮の美味しさと安さに感激。光代も正宗の純粋さに触れ、絵里子をもらって欲しいと言い出して......。

さらに翌日、絵里子は梅本に新連載の企画を提案する。お高くとまった一流料理店やグルメブールを庶民の目で斬るという内容を聞いた梅本は、プレ企画を許可。張り切る絵里子だったが、夜はキャバクラのアルバイトで忙しい。

そんな中、絵里子の身辺を探っていた黒沼は、行き先も告げずに絵里子を車に乗せると、正親のもとへと連れていく。「正宗と別れてもらいたい」と切り出す正親に、絵里子は事情を説明しようとするが、正親は絵里子の話を遮り、「これできっぱり正宗のことは忘れろ」と、1000万円を差し出す。とその瞬間、吐き気に襲われる絵里子。絵里子が正宗の子どもを妊娠しているのだと勘違いした正親は、病院に駆け付けた正宗を怒鳴りつけるが、医師に食あたりだと説明され、拍子抜けしてしまう。

すっかり回復した絵里子は、張り切ってプレ企画に取り掛かろうとするが、正宗が会社を継ぐためにしばらく休むことを知り、正親の会社へと向かう。だが、黒沼に追い返されてしまい、正宗とは会えず仕舞い。携帯電話もつながらなくなってしまった。家出してでも自由にやればいいという絵里子に、鴨田は正宗も悩んでいるんだと答える。貧乏でもやりたいことを両親に反対されるどころか、いつも応援してもらえた自分がいかに幸せだったかを噛みしめる絵里子。

プレ企画の取材のために、先日行ったフレンチレストランを再び訪れる絵里子と鴨田。予約名が平林だったため、恩田は丁重に対応するが、偶然にも正宗と正親も来店しており、正宗にこんな連中は知り合いでもないと言われた途端、急に態度を変え、絵里子たちを隅のテーブルへと案内する。その後も、絵里子たちを明らかに無視するだけでなく、フランス語がわかるわけがないと、オーダーミスで余っていた冷めた料理を出す始末。実はフランス語ができる鴨田のおかげでそのことに気付いた絵里子は恩田に啖呵を切る。そのやり取りを見ていた正親は帰ると言い出し、絵里子にも「ここは一流の店だ。三流、最低辺の人間が来るところではない」と言い放つ。そんな正親に、一流と威張りくさっていても居酒屋のモツ煮の方が美味しい。自分たちは好きな仕事を胸張ってやっているんだと言い返す絵里子。

翌日。正宗は自分の正直な気持ちを正親に告げる。正親のことは尊敬しているが、自分はやはり編集の仕事を続けたい、会社は継げないという正宗を認める正親。そこに、絵里子が描いたイラストと「この記事を書くのはお前だ」というメモが届く。

絵里子のプレ企画『恨メシ屋』が掲載された最新号の発売日、恩田が営業妨害だと怒鳴りこんでくる。謝罪記事を出さないと訴えるという恩田に、梅本は「うちは三流週刊誌。三流がいくら騒ごうが、一流店はデンと構えていればいいのでは」と言い放ち、恩田を追い返してしまう。そして、これも反響だと言い、『恨メシ屋』の連載が決定した! 大喜びの絵里子とは対照的に、少し複雑な表情の正宗。なんと彼は、絵里子に恋をしたようで......!?

 

第5話「漫画家・西原理恵子壮絶半生!!大作家の罠と(秘)離婚危機」のあらすじ

高級フレンチレストランで受けた酷い扱いをネタに描いた『恨メシ屋』の連載化が決まり、ようやくイラストレーターとしての活路が開けた絵里子(山田優)は、売れっ子漫画家への道を歩き始めたと自分で勝手に決め付け、キャバクラのアルバイトも辞めてしまう。そんな絵里子を『週刊秘宝』の編集者・正宗(小泉孝太郎)は一生懸命サポート。というのも、正宗は絵里子に恋をしてしまっていたのだ!

一方、『週刊秘宝』では国民的歴史小説家・大河内利光(山下真司)の連載を始めることが決定していた。ある日、正宗とともに『週刊秘宝』を出版している文暁社の本社を訪れた絵里子は、偶然にも大河内と鉢合わせになる。しかし、大河内のことなどまったく知らない絵里子は、『週刊秘宝』で小説の連載を始める作家だと聞いて、エロ小説家と勘違い。大河内の気分を害してしまう。

大河内ほどの大物が、三流誌である『週刊秘宝』で執筆するのは、普通はあり得ない話なのだが、編集長の梅本(大杉漣)がかつて新人時代の大河内の担当編集をしていた縁で、実現したのだという。鴨田(塚地武雅)によれば、大河内は新人時代に自分を厳しくしごいた梅本に現在の力を見せつけ、復讐したがっているらしい。さらに、大河内には「新人潰しをする」など、普段から良からぬ噂が多々あるという。

そんな中、絵里子は突然、梅本から『恨メシ屋』連載の打ち切りを告げられる。なんと、大河内が絵里子と同じ雑誌で連載するのはイヤだと言い出したのだ。先日のエレベーターでの一件が、大河内を怒らせてしまったらしい。納得のいかない絵里子は、大河内の自宅へと押しかけるが、門前払いを食らってしまう。

困った絵里子は、鴨田と正宗のアドバイスを受け、大河内にファンレターを書くことに。受け取った大河内はまんざらでもない様子でその手紙を読んでいたが、余白に描かれていた下手くそな似顔絵に大激怒。絵里子をますます嫌悪するように。

一方、絵里子に冷たく連載打ち切りを告げた梅本だったが、ひとりで大河内のもとを訪れ、連載を続けさせて欲しいと頭を下げる。嫌味を言う大河内に、梅本は絵里子が昔の大河内に似ていると言い放つ。

その頃、絵里子は葉子(佐藤江梨子)の別居中の夫・康男(石井正則)が、5年前に応募した新人小説コンクールで大河内に酷評され、そのことが原因で小説家を目指すのをやめ、家を出て行ってしまったことを知る。大河内が自分の連載を打ち切りにしただけでなく、康男の小説家としての将来を潰したことに激怒した絵里子は、そのまま大河内の道場へと向かう。

連載再開をかけて勝負を申し出る絵里子。そして、絵里子が勝ったら連載再開、大河内が勝ったら絵里子は出版業界から追放されるという条件を賭け、二人は一週間後に剣道で勝負することに。とはいえ、もちろん剣道などやったことのない絵里子。昔少しだけ剣道をやっていたという鴨田の指導を受けながら、絵里子は必死に練習を重ねる。

一週間後の試合当日。有段者である大河内は面を装着せず、試合時間10分の間に大河内に一本でも技を決めることができれば勝ちというハンデをもらった絵里子だったが、まったく歯が立たない。しまいには、自分の面も外して大河内に向かっていくが、体当たりされ、派手に倒れてしまう。母の光代(渡辺えり)や正宗らはそんな絵里子を見ていられず、試合を中止するように言うが、絵里子は自分がどれだけこの連載に賭けているかを熱く語り、再び大河内へと向かっていく。そのとき、大河内の脳裏には、かつて日本一の小説家を目指し、貧乏ながらも必死に頑張っていた自分の姿が浮かんでいた......。

結局、絵里子は大河内から一本も取ることができず、試合は終了した。翌日、落ち込んだ様子で荷物を片づける絵里子に、梅本が『恨メシ屋』の連載再開を告げる。さらに、大河内の指名で、新連載の小説の挿絵も描くことになり、大喜びの絵里子。

その帰り道、絵里子は葉子と康男が仲直りしている現場に遭遇する。絵里子の試合を見た康男は、自分ももう一度小説を書くことを決意したのだ。タケル(濱田龍臣)も加わり、笑顔溢れる親子3人の姿に、絵里子も笑顔になる。

数週間後、氷室(田中要次)にそそのかされた正宗が自分の気持ちを絵里子に伝えようとした矢先、『恨メシ屋』と大河内の新連載『遥かなる女剣士』が掲載された号の読者アンケート結果が出た。なんと『恨メシ屋』は『遥かなる女剣士』に次いで2位となっていた。さらに、『遥かなる女剣士』の挿絵がよかったという読者からのハガキも届き、大張りきりの絵里子で......。

 

第6話「人気漫画家の(秘)壮絶半生!!危険な熟年同窓会」のあらすじ

一流飲食店をバッサリと斬る連載『恨メシ屋』も一周年を迎え、順風満帆...のはずが、絵里子(山田優)は浮かぬ表情。というのも、絵里子が先月稼いだ原稿料は8万1200円。目標の月収30万円には到底及ばないのだ。絵里子に好意を寄せる『週刊秘宝』の編集者・正宗(小泉孝太郎)は「単行本にしてはどうでしょうか」と提案するが、編集長の梅本(大杉漣)に「そう簡単に本なんか出せるか」と斬り捨てられてしまう。

その夜、絵里子が帰宅すると、母・光代(渡辺えり)がため息をついていた。東京にいる人を対象にした中学の同窓会の案内が届いたのだが、光代には5000円の会費を払う金銭的余裕などないからだ。その姿を見た絵里子は、入ったばかりのギャラ5000円を渡し、光代を同窓会へと送り出す。

同窓会当日。光代はいつものパンチパーマに時代遅れの洋服を着て、会場に入る。すると、中学時代に仲の良かった真山佳江(東ちづる)が声を掛けてきた。すっかり垢抜けて見違えた佳江を見て驚く光代。佳江の夫は5年前に独立して出版社を設立、その直後に出した本がすべて大当たりし、自社ビルを建てるほどの大成功を収めているらしい。亡くなった夫が二人ともろくでなしだった上に、いまも借金を返済し続ける生活をしている光代とは大違いだ。素直に感心する光代に、佳乃は明らかに上から目線で「一度うちに遊びにいらっしゃいよ」と招待する。

光代からその話を聞いた絵里子は大興奮。もしかしたら単行本出版の夢が叶うかもしれないと考えた絵里子は、光代と共に佳江の家を訪問し、いきなり『恨メシ屋』を本にしてもらえないかと切り出す。すると、佳江は「オリジナルの新作」という条件で承諾。その代わり、"女の愛と人生"というテーマで、とびきりロマンチックでドラマチックなものを描けという。そんなテーマで描いたことのない絵里子は戸惑いつつも、売れっ子漫画家を目指すため、その条件を飲むことに。

そんな中、光代は佳江から日給1万円で家政婦をやってほしいと頼まれ、引き受けることに。絵里子はいくつも仕事を掛け持ちしている光代の体を心配するが、前の家政婦が急に辞めて困っている友だちを放っておけない光代は、翌日から佳江の家で働き始める。佳江の桁違いの金銭感覚や、貧乏人を見下す態度にどこか違和感を覚えながらも、働き続ける光代。自分の出版話のせいで母親が佳江に頭が上がらないと感じた絵里子は、「絶対に売れるものを描く!」と奮起する。

絵里子は"売れる本"を描くため、画風もガラリと変え、佳江に言われた通りの路線で漫画を描き始める。ところが、描きかけの原稿を見た丈一(塚地武雅)から「全然面白くねぇ」と言い捨てられてしまう。さらに、突然訪ねてきた氷室(田中要次)からも、面白くないと言われた上、光代の頭の方がよっぽど面白いと言われた絵里子は、自分が本当に描きたいものを描こうと決意するのだった。

数日後、必死で描き上げた原稿を佳江に届けた絵里子は、そのまま『週刊秘宝』の編集部へ。するとそこへ、佳江から「原稿が無くなった」という連絡が入る。急いで駆けつけた絵里子に、「いつのまにか無くなっていた」と悪びれずに説明する佳江。さらに、「弁償するわよ」と100万円の小切手を差し出す佳江に呆れた光代は、絵里子に原稿を渡した時のことをもう一度思い出すよう言う。すると、絵里子の原稿はゴミ箱に捨てられてしまったことが判明。しかも、ゴミはすでに収集車に回収され、ゴミ処理場へと運ばれた後だった!

絵里子と光代はゴミ処理場へと向かい、ゴミの山から原稿を探し出すことに......。陽も暮れ、さすがに諦めようとする絵里子に、喝を入れる光代。とそのとき、ゴミの奥から絵里子の原稿が見つかった!

二人は急いで、佳江が出席している財界の実力者の妻たちの集まり『咲百合会』の会場へと向かう。まさに会長就任のあいさつをしようとしていた佳江に、「あったよー」と大声をかける光代たち。渋々原稿を受け取る佳江だったが、原稿を見た途端、さらに険しい表情に。絵里子が渡したのは、自分と母の貧乏話を描いた漫画だったのだ。セレブが売りである夫の出版社では出せないと切り捨てる佳江に、土下座して頼む光代。そんな光代を見下す佳江だったが、光代は中身が空っぽの佳江こそ惨めだと言い返す。絵里子も「見栄張ったり、人に自慢するために金持ちになりたいわけじゃない。母ちゃんを幸せにするために金が稼ぎたい」と言い放ち、二人はその場を後にする。

とは言え、必死で描き上げた70ページの大作がボツになり、すっかり気落ちしてしまう絵里子。編集部員たちの励ましも、全く耳に入らない。翌日、編集部に置いていったはずの原稿が消えてしまい、絵里子が再び大騒ぎしていると、梅本がその原稿を手に戻ってきた。なんと、文暁社からの出版が決まったというのだ。

一ヶ月後、絵里子の初単行本『貧乏ものがたり』が書店に並んだ。書店の片隅で、本が売れて行く様子を嬉しそうに見つめる絵里子と正宗。同じ頃、新聞に掲載された絵里子のインタビュー記事を見つけ、悔しがる佳江の姿があった......。

 

第7話「(秘)スキャンダルで地獄に転落!!芸能界の陰謀」のあらすじ

念願の本『貧乏ものがたり』を出版した絵里子(山田優)の前に、亡くなった義父・正造(陣内孝則)の親戚・源造(河原さぶ)が現れた。東京にいる息子が事故を起こして急に金が必要になったため、正造が作った借金の残金500万円をまとめて払ってもらえないかというのだ。ところが、あいにく母・光代(渡辺えり)は出稼ぎのため不在。絵里子は自分で何とか500万円を工面しようと思い立ち、『週刊秘宝』編集長の梅本(大杉漣)にギャラの前借りを頼むが、軽くあしらわれてしまう。

そんな中、絵里子は昼間に放送している超人気番組『お昼は最高!』から出演依頼を受ける。正宗(小泉孝太郎)から「本の宣伝になるかもしれない」と言われた絵里子は、テレビに出て本が売れれば印税が入って借金を返せると考え、正宗と鴨田(塚地武雅)を伴ってテレビ局へ。

初めてのテレビ局に大ハシャギの絵里子と正宗。そして、番組プロデューサーの勝又(マギー)の案内で、番組のキャスター・大貫憲太郎(西村雅彦)と顔を合わせる。大貫は庶民の気持ちが分かる人情派として、主婦から圧倒的な支持を受けており、"視聴率の帝王"と呼ばれる男だ。

やがて、生放送が始まり、絵里子の出番がやって来た。大貫は絵里子が披露する苦労話に涙し、今後の活動に対してエールを送る。そんな大貫の対応に感動する絵里子。ところが放送終了後、絵里子は偶然、大貫がコメンテーターと衣装がかぶったことに怒り心頭で、スタッフを怒鳴り散らす姿を目撃する。

翌日から、絵里子は通行人から声を掛けられたり、新しい連載依頼を受けたり、『貧乏ものがたり』の注文が一気に増えたり...と、いいこと尽くし。これで500万円も一度に返せるかもしれないと浮かれる絵里子。

ところが、テレビ出演した時の体験談をマンガにした『週刊秘宝』が発売された直後、絵里子の根も葉もない中傷記事が夕刊紙に載ってしまう。絵里子が描いたマンガには、大貫がスタッフを叱りつける様子が描かれており、おまけに額には"怒"マークが付いていた。絵里子は悪気なく描いたのだが、それを見た大貫は大激怒。絵里子が体を使って仕事を取っているというデタラメな中傷記事を夕刊紙に掲載させたのだった!

そんなこととは知らない絵里子は、身に覚えのないことを書かれ、怒り心頭。正宗と共に新聞社に抗議へ。だが、外に出た途端、マスコミに囲まれてしまう。すると、ひとりのカメラマンが絵里子の目の前で勝手に転んだ。しかも、そのときの映像がワイドショーで使われ、絵里子が暴行を働いたのではないかとまで言われてしまう。新聞社でも見出しに小さく「...か!?」と書いてあると開き直られた上、この騒動が原因で決まっていた他誌での新連載も白紙になってしまった。

落ち込む絵里子が帰宅すると、部屋の前にダンボール箱の山が。氷室(田中要次)が絵里子の人気に便乗して大量注文したエリーグッズが返品されてきたのだという。しかも、氷室は絵里子を保証人にして商品を発注。なんと代金は120万円だという...!

そんな中、絵里子は再び『お昼は最高!』から出演依頼を受ける。大貫が絵里子にも反論のチャンスを与えようと言い出したらしい。躊躇する絵里子を、鴨田は「逃げるのか?」と挑発。「おまえには、もともと失うものなんてないんじゃないのか」と言われた絵里子は、出演を決意する。

そして再びテレビ出演の日。番組側は絵里子に台本を渡し、大貫がうまく誘導するから、話を合わせて欲しいと提案する。不安ながらもうなずく絵里子だったが、番組ADの下山(西島隆弘)から、夕刊紙の中傷記事も転んだカメラマンも、絵里子の描いたイラストに怒った大貫の仕業であったことを聞き、このままでは引き下がれないと闘志を燃やす。

生放送が始まった。大貫の誘導で視聴者に騒動について謝る絵里子。そして、お詫びの気持ちをもっと伝えるためにマンガを描いてきたと、隠していたスケッチブックを取り出す。そこには、涙を拭いている大貫の後ろに、悪魔の様な大貫の顔、口からは二枚の舌、オデコには"怒"マークが描かれていた! 驚いた勝又は、すぐさまCMに切り替える。CMランプを確認した大貫は、自分をハメたと怒る絵里子に、「マンガ家ごときが偉そうな口を叩くな」と吐き捨てる。やがてCMが終了し、スタジオが映し出されるが、大貫のやり方に疑問を持っていた下山は、CMが明けたことを大貫たちに知らせず、大貫の「貧乏人は黙って俺の言うことを聞いてりゃいいんだよ!」という罵声がそのままオンエアされてしまった!

その夜、『週刊秘宝』編集部では絵里子を励ます会が開かれる。背中を押してくれた鴨田にお礼を言う絵里子。だが、鴨田は複雑な表情で席を立ってしまう。その後、梅本も席を立ち、なかなか戻って来ないのを心配した正宗は、二人を探しに行く。すると、鴨田が「『奇跡の1枚』を撮ったのは、俺じゃない...」と話すのが聞こえて......!?

 

第8話「最終章・西原理恵子(秘)壮絶半生!!失踪...失業...涙の告白」のあらすじ

テレビ出演に端を発した騒動のおかげで、貧乏漫画家に逆戻りしてしまった絵里子(山田優)。しかし、絵里子はめげることなく、売り込み攻撃で漫画家として成功するまでの道、さらに転落劇までをもネタにした漫画『売り込みものがたり』の制作に意欲を燃やす。

そのころ、『週刊秘宝』を発行する文暁社では、社長が代替わりする事態が起こっていた。新社長となる桐野達彦(上川隆也)は、長年ニューヨークで経営コンサルタントをしており、"徹底した組織と事業の改革および合理化"を掲げ、会社に利益をもたらさない雑誌を1カ月以内に廃刊すると宣言! ターゲットとなった雑誌には『週刊秘宝』も入っており、編集長の梅本(大杉漣)は考え直してもらおうと頭を下げるが、桐野は「私に従えないというのなら、今すぐ辞めて頂いて結構」と、取り付く島も無い。

そこへ、廃刊の話を聞きつけた絵里子が駆け込んできた。『週刊秘宝』を下品な雑誌と罵倒する桐野に、思わずカッとなる絵里子。梅本はそんな絵里子を制し、再度桐野に頭を下げる。すると桐野は、「1カ月で売り上げ部数を倍にするなら廃刊は白紙」という条件を出してきた。梅本の指揮のもと、編集部はダメモトでこの条件に挑戦することに...。

絵里子はさっそく売り上げアップにつながるような大スクープを探しに、街へと飛び出す。そんな絵里子の前に、またしても親戚・氷室(田中要次)が現れ、金を無心してきた。ブチ切れた絵里子と氷室は揉み合いに。すると、二人を止めようとした正宗(小泉孝太郎)のカバンから飛び出した雑誌が、絵里子の目に留まる。そこには鴨田(塚地武雅)が戦場で撮った写真「奇跡の一枚」が! 初めてその写真を見て衝撃ともいえる感動を覚えた絵里子は、『週刊秘宝』の危機を救うため、「奇跡の一枚」を掲載して"鴨田丈一特集"を組むことを思いつく。しかし、当の鴨田は「この写真のことはもう忘れたいんだ」と言い、頑として首を縦に振らない。

そんな中、鴨田がかつて名の知れた戦場カメラマンだったことを知った桐野は、新創刊の雑誌への参加と、その発表を兼ねた写真展への参加を持ちかける。だが、鴨田はその話をも断ってしまう。そんな鴨田に、なぜ本当のことを言わないのかと詰め寄る正宗。先日、鴨田と梅本の会話を偶然聞いてしまった正宗は、「奇跡の一枚」が鴨田によって撮影されたものではないことを知っていたからだ。絵里子やこの写真に感動した大勢の人間を騙していることになるのでは......という正宗の言葉に背中を押された鴨田は、絵里子に本当のことを話すことを決意。一方の正宗も、梅本から事の顛末を聞かされる。

中学生のとき、テレビで戦場カメラマンのドキュメンタリーを見て感動した鴨田は、アルバイトでお金を貯め、23歳で初めて戦地を訪れる。しかし、爆撃音に怯え、道に転がる死体から目を背け、放浪している間に被災地に辿り着いた。そこで子どもたちと仲良くなった鴨田は、被災地に暮らす人々の写真を撮り始める。人間が死んでいく写真ではなく、生きている姿を撮りたいと思ったのだ。そんな中、子どもたちにカメラを貸したところ、ひとりの子どもがシャッターを押してしまった。

帰国後、そんなこととは知らない梅本が、鴨田には内緒でフォトジャーナリスト大賞にその写真を応募、なんと大賞に選ばれてしまったのだという。それが「奇跡の一枚」の誕生だった。だが、どうしても本当のことを言い出せず、かといって期待されればされるほど、後ろめたさとプレッシャーで戦場カメラマンを続けられなくなってしまった......そんな鴨田の告白に、複雑な気持ちになる絵里子。

翌日、鴨田は桐野にもすべてを打ち明け、改めて写真展への参加を断るが、桐野は「君に選択権はない」と言い放ち、もし引き受けなければ、『週刊秘宝』をいますぐ廃刊にすると鴨田に迫る。

その夜、鴨田は絵里子の部屋を訪れると、いままで撮ってきた写真や戦地でつけていた日記をすべて渡し、自分のことを漫画に書けと言い出す。それを『週刊秘宝』の目玉企画にしろというのだ。このままでは自分は前に進めない、もう終わりにしたいと言われた絵里子は、鴨田が撮った温かい写真の数々を見ながら、しっかりとうなずくのだった。

数日後。絵里子が懸命に描き上げた漫画を読んだ梅本は、次号で「偽りの戦場カメラマンの告白」と題した鴨田の特集を組むことを決める。そして、その号が発売される日は、新雑誌創刊記念の写真展のオープニングの日でもあった。あいさつの後、『週刊秘宝』の最新号を目にした桐野は、怒りで顔を歪ませる。

そこに絵里子と正宗が姿を現した。鴨田のブースにある写真を見た絵里子は、来客たちの前で「これは鴨田の写真じゃない!」と発言。そこに飾られていたのは、「奇跡の一枚」以外、桐野が用意した別の人間が撮った写真だったのだ。会場がざわつく中、桐野は絵里子の発言を否定するが、絵里子は大きな賞を取ったという神輿を担いで、金儲けの道具にしようとしている桐野を非難。鴨田は本当に写真が好きで、出会った人が好きで、『週刊秘宝』に掲載された写真にはそれが溢れているのだと言い放つのだった。

特集のおかげで、目標の売り上げを達成した『週刊秘宝』は存続が決定した。だが、梅本は桐野に辞表を提出する。そして、鴨田の部屋からは一切の家財道具が消え、彼の姿も消えてしまった。シーンと静まり返った部屋で、鴨田の名前を叫ぶ絵里子で......。

 

最終回「西原理恵子の壮絶半生!!結婚&夫の急死...悲劇は突然に」のあらすじ(ネタバレ注意)

『週刊秘宝』が廃刊の危機を免れ、絵里子(山田優)たち一同はひと安心。ところがその矢先、鴨田(塚地武雅)が姿を消してしまう。絵里子と正宗(小泉孝太郎)は必死で捜し回るが、一向に見つからない。そんな中、編集長の梅本(大杉漣)が辞職したと聞いて、驚きを隠せない絵里子と正宗。さらに、新編集長となった坂田(小須田康人)は、『週刊秘宝』は今後、風俗やギャンブルのネタは扱うことを一切やめ、手始めとして絵里子の連載を打ち切ると宣言。しかも、単行本の版権契約も切ると言われてしまう。

翌日から、ほかの出版社に売り込み攻撃を開始する絵里子だったが、一度は漫画家として中途半端に売れたことが仇となり、どこの編集者もまともに取り合ってくれない。しかも、絵里子が住んでいるオンボロアパート「希望荘」が取り壊されることも決定し、踏んだり蹴ったりの状況に、絵里子はもう笑うしかない。

そんな中、絵里子のもとに梅本から連絡が入る。絵里子と正宗が梅本に指定された古い雑居ビルの一室を訪れると、梅本はその部屋で新しく出版社を始めていた。「また『秘宝』みたいな最高にくだらない雑誌を作る。最下位には最下位のプライドがある」という梅本に創刊号用の漫画執筆を依頼された絵里子は、快く仕事を引き受ける。そして、正宗も自ら志願して、梅本を手伝うことに。

帰り道、絵里子たちの前に鴨田が姿を現した! どこか野性味を帯び、以前とは異なる雰囲気を漂わせる鴨田だったが、その姿を見た途端、絵里子の目から大粒の涙が流れ出す...。そんな絵里子に、「最初にお前に見てもらいたくてさ」と写真を差し出す鴨田。それは素朴で温かみに溢れた"鴨田らしい写真"だった。鴨田は本当に撮りたい写真をもう一度撮ってみたいと、家財道具を全部売り払って工面した旅費で撮影旅行に出かけていたのだ。鴨田が立ち直ったことが嬉しくて仕方のない絵里子。そんな絵里子に、鴨田は突然プロポーズをする。ムードのないプロポーズにふてくされつつも、快諾する絵里子。二人は早速、光代(渡辺えり)に結婚したいとの報告を行い、温かい祝福を受ける。

一ヶ月後、二人は歴史小説家の大河内(山下真司)を立会人に、神社で結婚式を挙げる。仲間や光代が見守る中、誓いの言葉を交わす二人。そこに、『貧乏ものがたり』が日本漫画大賞を受賞したという連絡が入り、この上ない幸せを実感する絵里子。

6年後。売れっ子漫画家として活躍する絵里子は、鴨田との間に二人の子どもを授かり、新居も建て、光代と5人で幸せに暮らしていた。そんな中、仕事で地方に出かけていた鴨田が小さな子どもを庇い、交通事故に遭ってしまう。連絡を受けた絵里子は病院へとかけつけるが、鴨田は「おまえは漫画描いてる時がいちばんいいよ。いちばん好きだ」と言うと、絵里子の頭に手を伸ばし、「ありがとな......ありがとう......」という言葉を遺して、そのまま息を引き取るのだった......。

鴨田の告別式では失意のどん底にいた絵里子だったが、その数日後には、決意を新たに、机に向かい、新作の制作に取り掛かる。そんな絵里子の脳裏には、子どもの頃から絵を描き続けてきたこれまでの人生が蘇る。貧乏だといじめられていた小学生時代。高校卒業後、上京し、鴨田と出会い、お互いにかけがえのない存在となり、結婚したこと。結婚後の幸せな生活、そして最愛の人との別れ ―― 喜びも悲しみも受け止め、ひたすら描き続ける絵里子。そして、完成した新作に『崖っぷちのエリー』というタイトルをつける。それを聞いた梅本は、「おまえの人生そのものだな」と微笑むのだった。

三ヶ月後、『崖っぷちのエリー』出版記念パーティで壇上に立った絵里子は、この作品に込めた思いを語ると、「これからも相原絵里子は、描いて描いて稼いで稼いで稼ぎまくります」と笑顔でスピーチを締める。

そして今日も漫画を描く絵里子。その傍で、二人の子どもと遊びながら、絵里子を見守る光代。そして、部屋に飾られた鴨田と正造(陣内孝則)の笑顔の遺影。絵里子は再び幸せを噛み締めながら、「最下位には最下位の戦い方がある!」と啖呵を切る自画像のイラストを描き上げる ―― 。

 

※テレビ朝日HPより引用

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