◆パーフェクト・リポート
2010年10月17日からフジテレビ系列で放映。日曜9時枠。同名の漫画をドラマ化した作品。
落ちこぼれのレッテルを貼られた記者たちの部署「遊軍取材班」のスタッフがニュースの裏に隠された真実に迫る社会派ドラマ。
主演は、「Mother」に続いて今年2度目の連続ドラマ出演となる松雪泰子。パートナー役は「JIN」以来1年ぶりの連続ドラマ登場となる小出恵介。そのほか相武紗季や要潤らが登場。
⇒パーフェクト・リポート 動画(最終回の結末に注目!)
◆パーフェクト・リポートの挿入歌
YUI 「Rain」
◆パーフェクト・リポートの出演者
蒼山 叶 ...... 松雪泰子
赤坂 衆 ...... 小出恵介
奥澤 緑 ...... 相武紗季
桃井 祐 ...... 遠藤雄弥
紫村 健 ...... 小柳友
黄田 功 ...... 要潤
白石 弘 ...... 小日向文世
◆パーフェクト・リポートのスタッフ
脚本:酒井雅秋、浜田秀哉
編成企画:太田大(フジテレビ)
企画統括:瀧山麻土香(フジテレビ)
プロデュース:森安彩、江森浩子(共同テレビ)
演出:石川淳一、岩田和行(共同テレビ)
制作:フジテレビ
制作・著作:共同テレビ
◆パーフェクト・リポートの視聴率
| 各話 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 |
|---|---|---|---|
| 第1話 | 2010年10月17日 | 最低女上司と初めてのスクープ | 7.7% |
| 第2話 | 2010年10月24日 | 哀しき誘拐犯! ダメ記者チーム始動 | 7.9% |
| 第3話 | 2010年10月31日 | 訴えられた死人 8年の時が動き出す | 7.6% |
| 第4話 | 2010年11月7日 | ホーム転落事故 奇跡の救出劇の裏に | 9.7% |
| 第5話 | 2010年11月14日 | 衝撃! 告発直前 目前で死んだ証言者 | 6.0% |
| 第6話 | 2010年11月21日 | 母親達が危ない産科医療ミス疑惑! | 5.6% |
| 第7話 | 2010年11月28日 | 父がくれた勇気 報道を信じる心 | 5.6% |
| 第8話 | 2010年12月5日 | 仕組まれた罠...遊軍決死の逆転劇! | 6.1% |
| 第9話 | 2010年12月12日 | 絡む二つの事件 太陽に隠された真実 | 5.4% |
| 最終回 | 2010年12月19日 | 報道のその先へチームで掴んだ答え | 4.7% |
◆パーフェクト・リポートのあらすじ 最終回 ネタバレ注意!
第1話「最低女上司と初めてのスクープ」のあらすじ
とあるボーリング場でゲームを楽しむ1人の女、蒼山叶(松雪泰子)。彼女は、CTN(キャピタル・テレビジョン・ネットワーク)の報道部員。
そのころ、CTN報道局遊軍取材班に、局の看板アナウンサーの奥澤緑(相武紗季)が異動して来る。バラエティーを中心に活躍していた奥澤は、ヘルプで担当した緊急ニュースの原稿を読み間違え、勉強のためと報道に回されたのだ。配属された遊軍取材班は、報道局でも"お荷物"扱いされる者が集まる部署だった。
ボーリングを終えた蒼山は、偽装問題が発覚した食品会社社長の記者会見場へ。自分は知らなかったと弁明する社長に、きつい一言を浴びせた蒼山は自前のデジカメで、ある映像を記録する。
報道局に戻った蒼山は、ニュース編集部・デスクの黒井彰(平山浩行)に、食品会社の会見で押さえた映像を見せる。映像には、謝罪会見をあざ笑うかのような社長のしぐさが映っていた。しかし、蒼山に他の部員から、お前はもう社会部の人間ではないと声が飛ぶ。どうやら、蒼山は自身の遊軍取材班デスクへの異動を忘れていた様子。そんなところに、宮島総理(石橋凌)が、米国務長官との会談を目の前に官邸から失踪したとのニュースが舞い込む。いつもの癖で、早速その取材に出かけようとする蒼山だが、黒井から遊軍取材班で多摩川に再び現れたアザラシの取材に行くよう追い払われてしまった。
遊軍取材班では、異動初日から遅刻しているデスクの話題で持ち切り。カメラマンの黄田功(要潤)、ベテラン記者の白石弘(小日向文世)、ADの桃井祐(遠藤雄弥)、カメラ・アシスタントの紫村健(小柳友)、そして奥澤がのんびりとデスクのうわさ話...ほとんど悪口...を話していると当の本人、蒼山が現れた。するとあいさつもなく、矢継ぎ早にアザラシの取材を命令。班員たちは、名前ではなく"部外者面"、"愛想笑い"...など、見た目で即座にあだ名をつけて指示する蒼山にあ然としながら、早くも不信感を抱く。
炎天下の多摩川で取材する遊軍取材班は、蒼山への不満たらたら。その蒼山は、取材車の中で、行方不明となった総理に関する緊急特番に見入っていた。結局、アザラシは見つからずに引き上げようとすると、緊急特番は総理が戻って来たと報道。CTN政治部記者の赤坂衆(小出恵介)は、総理の体調不良を伝えているのだが、蒼山はなぜ戻って来たのかが気にかかる。
局に戻った蒼山は失踪直前と復帰後の総理の映像を見比べ、ネクタイに注目。復帰後の総理のネクタイには、ネクタイピンがついていた。遊軍取材班の面々は、取材の手順を次々と繰り出し、自分たちをこき使う蒼山にあきれてしまう。
翌朝、総理の囲み会見に顔を出した蒼山。勝手な取材は迷惑だと怒りをあらわにする赤坂にも、遊軍取材班はあらゆる部のヘルプだと平然としている。
ネクタイピンは、市販されているものではなかった。蒼山は、総理の経歴の書かれた資料を遊軍に示し、どこかでオーダーメイドしている可能性があると調べさせる。白石と紫村は蒼山の命令から逃れるため、アザラシの取材に向った。そこで2人は、昨日の午後、息子が総理の姿を見たと言う主婦の証言を得る。局に戻った2人が昨日の撮影テープを調べると、不審な清掃車を発見。それは、政府専用の清掃車だった。しかし、白石はこのことは蒼山に報告しなくて良いと紫村に言う。
桃井は、ネクタイピンが総理の在籍した大学のラグビー部のものだと突き止める。蒼山は、白石と奥澤を大学へと向わせる。2人は、ネクタイピンは総理在籍時から20代後の選手が大学選手権で優勝した時に作ったものだとわかった。その代の選手で総理と接点のあった人物を調べるがいなかったが、連絡がつかない選手は3人いた。
一方、白石が隠していた清掃車の件を知った蒼山は、自分たちが取材していた場所から推測して総理が向った先の病院や医療施設を調べると遊軍に命令。だが、これまでの蒼山のやり方に、もはや着いていこうとするメンバーはいなかった。1人、病院を調べる蒼山はとある病院の入院患者から、連絡のつかない選手の1人、早川(深水元基)が、総理が姿を消した日に亡くなっていたことを突き止める。蒼山はその事実を総理補佐官の滝田(中丸新将)に尋ねるのだが、答えは得られない。しかし、蒼山は滝田から総理が通う理髪店を教えられた。その理髪店で、蒼山は全てを知ることになる。
遊軍に戻った蒼山は、カメラをかついで大学へと向おうとする。すると、白石を除くメンバーが手伝いに来た。そして、その日、総理は緊急記者会見を行って辞任を表明。各マスコミが慌てる中、CTNは蒼山のリポートVTRを流す。VTRでは、総理が元SPの早川を看取りに行ったことを語る。また、総理と早川が同じ大学のラグビー部出身であること。早川が火事の際に総理をかばったことで、寝たきりになっていたことも伝えた。
スクープになったとはいえ、蒼山のルール無視の取材に怒る赤坂は黒井に詰め寄る。すると、黒井は蒼山のお目付け役として遊軍取材班に異動するよう赤坂に命じた。赤坂は、出世コースに乗せてもらうことを条件に渋々と引き受ける。
大スクープをものにした蒼山たち、遊軍取材班は再びアザラシの取材に戻って...。
第2話「哀しき誘拐犯! ダメ記者チーム始動」のあらすじ
蒼山叶(松雪泰子)がデスクを務める遊軍取材班に、政治部から赤坂衆(小出恵介)が異動して来た。ニュース編集部デスクの黒井彰(平山浩行)から蒼山のお目付役を命令された赤坂なのだが、白石弘(小日向文世)や黄田功(要潤)たちは何をやらかしたのかと興味津々。
そんな時、遊軍にヘルプ要請が入る。発生中の大手ファミレスチェーン女社長、向田凛子(目黒真希)誘拐事件に絡んだものだ。性質上、この事件には報道規制が敷かれ、世間には公表されていない。目を輝かせる蒼山を張り番の社会部への物資供給だといさめる赤坂。それでも、蒼山は自ら現場へ向かうと言う。蒼山は3人と見られる犯人の身代金の要求額が2億だという事に引っかかっていた。何とか取材に加わりたい蒼山だが、赤坂の目もあり現場では相手にしてもらえない。
その頃、遊軍では残った者たちが投書やメールなどで寄せられる情報のチェックをしていた。奥澤緑(相武紗季)が読み上げていたメールに、白石が食いつく。メールには、すごい美人を誘拐したと書かれていた。
報告を受けた蒼山は、すぐさまメールの差出人が指定した喫茶店へ向かうと遊軍からは奥澤だけが来ていた。また、同じ情報を受けたマスコミの連中もいる。だが、時間が来ても差出人らしき人物は現れず、他のマスコミ連中は次々と帰ってしまう。自分たちも帰ろうと促す奥澤に、蒼山は差出人のメールアドレスが被害者の拉致現場付近で目撃された車両ナンバーと一致していると告げる。一般に知らされていない情報をアドレスに使っていることに蒼山は信憑性を感じていた。相手が必ず接触してくると緑に待機を命じ、自分は誘拐事件の情報を集めると蒼山は喫茶店を出る。
店を出た蒼山は、上着のポケットに携帯電話の番号が書かれたカードが入っていることに気づいた。番号にかけると、すぐに相手が出る。どうやら、メールの差出人のようだ。その男は、奥澤にメールアドレスと車両ナンバーの一致の話をしていた蒼山を認めた様子。どうやら、さきほどの喫茶店にいたようだ。そして、自分が犯人だと言う男は蒼山に新たな情報を提供する。それは、ある住所。さらに男は、翌日、人質を解放すると言って電話を切った。
蒼山の調べで、男が告げた住所は誘拐された女社長の大手ファミレスのチェーン店の駐車場。その駐車場は、以前は『幸福亭』という食堂だったのだが、店の所有者は5年前に妻とともに事故で亡くなり、夫婦の2人の子供は親戚に預けられていた。
次の日、向田社長が釈放された。黄田は蒼山に命令されて、5年前に亡くなった夫婦の子供が預けられた親戚の家に行く。そこで、黄田は夫婦の子供は2人で、妹の理沙(斉藤リナ)は高校に通っているが、兄の幸生(金井勇太)は傷害事件を起こして以来、行方不明と知らされる。また、幸生は両親の事故が、向田社長の会社に仕組まれたと疑っていることも聞いた。蒼山は、向田の会社が5年前くらいから急成長を遂げ、手段を選ばずに立地条件の良い土地を強引に買い取っていたことを突き止める。
蒼山は、理沙に接触。理沙を説得して幸生と電話で話し、インタビューの約束をする。その情報を赤坂は黒井に話してしまう。赤坂が黒井に話したことを知った蒼山はまだ事の真相が分からないうちに犯人扱いするのはまずいと赤坂に詰め寄る。だが、赤坂は、幸生は警視庁にも目をつけられていたと反論。
翌日、蒼山と黄田が幸生との約束の場所へ向かう。その頃、黒井は今日のニュースは幸生ネタにすることを決めていた。だが、向田社長が解放されてから会社の株価が上がったことを白石に指摘されていた赤坂は、まだ何かあるとさらに取材した方が良いと黒井に話す。すると、黒井は幸生には社会部がインタビューすると言い出した。
蒼山たちが待っていると幸生が現れた。だが、そこには社会部の連中も。赤坂から連絡を受けた黄田は、間一髪で蒼山と幸生を車に乗せて現場を去る。
蒼山たちは喫茶店で幸生の話を聞く。そこには遊軍取材班のメンバーもいたのだが、赤坂と紫村健(小柳友)は向田の記者会見に向っていた。自分の両親の死の真相を知りたい幸生は向田を尾行して、狂言誘拐の命令現場を見ていた。なんとか両親の死を報道して欲しいと頼む幸生に、蒼山は再調査した結果も事故に事件性はなかったと告げる。そこに、刑事が現れ、幸生を向田誘拐事件の真相を暴く協力者として連れて行った。
数日後、向田は逮捕された。
第3話「訴えられた死人 8年の時が動き出す」のあらすじ
蒼山叶(松雪泰子)は、黒井彰(平山浩行)から遊軍取材班で近々結婚の噂のある国際派女優、藤光香奈子(渋谷亜希)とメジャーリーガーの野島勝(窪寺昭)の映像を集めるよう命令される。藤光のマンションへの張り付きも頼まれるのだが、蒼山の興味は黒井が差し出したタブロイド紙の別の記事に注がれていた。
蒼山が引き付けられたのは8年前に起きた現金輸送車襲撃事件に端を発した記事。当時、銃で足を撃たれ、先月亡くなった警備員の息子・小林正行(屋根真樹)が、逃走中の事故で死んだ犯人・松田浩二(岡田義徳)を民事で訴えようとしていたのだ。
遊軍取材班に戻った蒼山は、不慣れなパソコンを赤坂衆(小出恵介)に打たせて事件を探る。蒼山は、逃走中に死んだ松田が劇団員で、主役に抜擢された舞台の初日に強盗をしたという記事に引っかかる。赤坂も疑問を感じるのだが、黒井の指示は結婚報道の準備。しかし、蒼山は遊軍取材班のメンバーに、強盗事件を掘り下げると告げ、結婚報道の準備を赤坂に押し付けてしまった。だが、白石弘(小日向文世)と紫村健(小柳友)が蒼山に巻き込まれるのはごめんだと進んで結婚報道の準備に回ってしまったため、赤坂は強盗事件も手伝う事になる。
奥澤緑(相武紗季)を伴った赤坂は、早速、訴えを起こそうとした小林の話を聞く。最初の訴えは取り下げたが、これからも死んだ犯人の家族に訴え続けると言う小林に、奥澤は感情移入してしまう。
蒼山は桃井祐(遠藤雄弥)と松田の母・公子(佐藤直子)に会いに行く。蒼山は、公子が趣味で焼き物をやっていて、松田にも渡していた事を知った。
黄田功(要潤)は、松田が所属していた劇団の団員、鮎川玲子(出口結美子)を取材。鮎川によると、松田は傲慢で協調性がなく、団員とのトラブルも絶えなかったらしい。
蒼山と桃井は、8年前の事故現場へ。そこで事件の日になると、松田の事故現場にティッシュに包まれたコーヒー豆が置かれているとの情報を得る。また、事故を起こしたバイクには同乗者がいて、松田のバッグを持って逃走したらしい。
一方、藤光のマンションに張り付いていた白石は、帰って来た本人に他社を蹴散らして質問をぶつける。それは、藤光本人が人気を回復するために自らマスコミに結婚の噂を流したのではないかというぶしつけなもの。この質問のせいで、CTNは結婚会見から閉め出されそうになってしまう。
蒼山は黒井に呼び出されるが、平然としていた。それよりも気になっているのは、事故現場のコーヒー豆。蒼山は、手がかりを求めて松田が当時交際していた吉川理恵子(吉田羊)に会うのだが取材拒否されてしまう。その時、蒼山は吉川に子供がいることを知った。
蒼山は松田との子供かもしれないと考え、もう一度、吉川に会いに行く。しかし、吉川はコーヒー豆に心当たりはなかった。さらに、松田が事件前は毎晩遊び歩いていて、家に帰って来ない日々が続いていたと言う。
蒼山が吉川のアパートを出ると桃井が来た。桃井によると、松田は演劇評論家に事件当日の舞台は必ず見に来て欲しいと頼んでいた。また、舞台前は毎日、夜通しで稽古をしていたらしい。吉川の証言とは食い違っていた。
蒼山と桃井は、松田の深夜の稽古を鮎川に聞くのだが、心当たりはなかった。鮎川は、劇団が借りているスタジオの管理人、今野真一(木村栄)にも尋ねるのだが、知らない様子。だが、帰り際、蒼山は今野が管理人室でコーヒー豆を挽いている姿を見た。
深夜の事故現場で張り込む蒼山と桃井。奥澤も合流する。と、そこに今野が来た。
コーヒー豆の主は今野だった。蒼山は、管理人室に松田の母が作ったカップがあることも確認していた。そして、蒼山は松田と吉川の間に子供がいることを今野に告げて、知っていることがあったら教えて欲しいと現場から立ち去った。
次の日の夕方。CTN報道局は藤光の婚約会見の準備でごった返す。そんな時、今野が遊軍を訪ねて来た。そして、カメラの前で事件の真相を語る。今野は、深夜の稽古場所を提供することで松田と知り合った。その後、松田は自分の舞台初日に今野が現金輸送車襲撃を企てていることを知る。事件当日、今野の姿がないことを危惧した松田はバイクで事件現場へ。逃げ遅れた今野を助けた松田は、途中で事故を起こして亡くなってしまった。その際、今野は松田から持っていたバッグを託されていた。つまり、松田は事件とは無関係。話を終えた今野は、蒼山にバッグを渡す。そして、今野は警察に出頭。
聞いていた赤坂は黒井に掛け合い、婚約会見の前に今野の独占告白をスクープとして放送するよう頼み込む。放送まで残りわずか。遊軍取材班は総力を挙げて編集に取り組み、なんとか放送に間に合わせた。
蒼山は吉川にバッグを届ける。中には松田が渡すことが出来なかった婚約指輪が入っていた。遊軍に戻った蒼山は、メンバーと軽い打ち上げ。そんな蒼山に、赤坂がなぜひとつの事件を深く掘り下げるようになったのかと疑問をぶつける。11年前の事件がきっかけかと尋ねる赤坂を否定する蒼山だが...。
第4話「ホーム転落事故 奇跡の救出劇の裏に」のあらすじ
遊軍取材班の朝。ほぼいつものように蒼山叶(松雪泰子)がソファーで寝ていると、桃井祐(遠藤雄弥)が最近、毎日のように届く同じ視聴者からのファックスへの対応を他のメンバーに伺う。
ファックスの送り主は、元詐欺師と自ら名乗る相良俊也(佐藤貢三)。相良は、かつて自分の作った曲が作曲家の西本健一(島津健太郎)に盗作され、現在行われている「アジア芸術祭」の公式ソングとして使われていると訴えていた。
白石弘(小日向文世)に判断を求められたサブキャップの赤坂衆(小出恵介)は即座にシュレッダー行きを指示。と、寝ていた蒼山が起きて止める。そして、赤坂に盗作問題を調べるよう命令した。
そこに、黒井彰(平山浩行)が現れた。黒井は、先ほど発生した鉄道の人身事故の取材を遊軍に依頼する。誤って、線路に落ちた宇野多恵(田島令子)が、近くにいた女性に列車がくる直前に助けられたのだ。黒井は宇野から話を聞き、美談としてニュースで流して視聴率を稼ごうという腹づもりらしい。
蒼山は、その事故で遅刻していた奧澤緑(相武紗季)に宇野のコメントを取ってくるよう命令。
さらに、蒼山は盗作取材を赤坂と白石。残りのメンバーで人身事故の起きた現場に行くよう人員を振り分けた。蒼山自らも取材に向かおうとすると、総務課の長沼一枝(山野海)が立ちはだかる。長沼は、蒼山が溜め込んでいる書類をすぐに提出するよう求めてきた。取材に赴きたい蒼山だが、書類整理で引き止められてしまう。
とある病院で、緑と紫村健(小柳友)が合流。転落した際の怪我の治療に来ていた宇野に話を聞く。宇野は、現場に片方の靴を残して去った自分を助けてくれた若い女性を捜して欲しいと2人に頼む。
事故現場に向かった黄田功(要潤)と桃井が帰ってくると、長沼の厳しい監視のもと、蒼山は不平たらたらで書類整理をやらされている。そこに、緑と紫村が宇野を伴って戻った。緑が宇野の協力で作った、現場から立ち去った女性の似顔絵を見せると蒼山が飛びつく。また、奥澤は宇野が女性を捜してくれた人に100万円の謝礼金も出すと伝える。
しかし、黄田はプライバシーの問題で似顔絵は公開出来ないと指摘。蒼山は精巧に描かれた似顔絵に引っかかるのだが、長沼の監視は厳しい。遊軍取材班では仕事がはかどらないと、長沼は蒼山を会議室で作業させる事に。
その頃、赤坂と白石は相良と会っていた。相良は詐欺で捕まった刑期を終え、今はリンゴ園で働いている。リンゴに舌鼓を打つ白石は、問題の曲を西本が公式発表する前に相良が演奏した証拠を追うと約束。
CTNのニュースで宇野の話が放送されると、謝礼金目当ての人々が集まって来た。
そんな中、事故のあった駅近くのシューズ店で働く女性が有力な情報を提供。事故当日、片方の靴しか履いていない女性が店で買い物をしたというのだ。黄田たちは店に設置された防犯ビデオを確認しに行く。
西本が公式ソングを発表する前に、相良が作曲した証拠を探していた赤坂と白石は、過去のニュース映像を見つける。そこには服役していた相良が、刑務所の法務相視察時に、演奏している姿が映り込んでいた。
どうやら、相良の話はウソではなかった様子。赤坂と白石は、相良と西本の接点を探る事に。
テレビでは流せなかった宇野を助けた女性の似顔絵が、手には火傷の跡があったとの情報つきで、あるホームページに掲載された。
話を聞いた蒼山は、長沼の監視を振り切って宇野の家に向かう。蒼山は助けてもらったという一瞬の出来事なのに、宇野が女性の顔や特徴を克明に覚えていた事が気になっていた。
しかし、宇野は自分の記憶力が良いだけだと取り合わない。シューズ店の防犯ビデオに映っていた女性も似顔絵に酷似。蒼山は、宇野は女性のことを知っているのではないかと疑う。
そんな時、奥澤は似顔絵の人物を知っているという女性に会う。女性の名前は時田弘美(岩田さゆり)。しかし、時田はバスの転落事故で亡くなっていると言う。
黄田たちは、似顔絵の目撃情報が多い地区にあるコンビニの店長に話を聞く。すると、店長はアルバイトの新山明日香(岩田:2役)の履歴書の写真を見せて彼女に間違いないと言い切る。肝心の新山は、このところ無断欠勤が続いていた。
遊軍は、時田と新山の過去を調べ始める。すると、時田が死亡したバスの乗客名簿には新山の名も確認された。また奥澤は、時田がかつて教師をしていた宇野の教え子だったことを突き止める。黄田は、見た目がそっくりな時田と新山がバス事故の際に入れ替わったのではないかと推理。
蒼山たちは宇野に会い真相を尋ねる。すると、宇野は全てを話し出した。
時田は一家心中を生き残った娘で、事件以来、笑顔を失った。宇野は自分が傍にいるからと励ましたのだが、時田の深い悲しみはいえなかった。数年後、バス事故で時田の死を知り、傍にいられなかったことを後悔した宇野。
ところが、その時田が目の前に現れたのだ。当時の約束を果たしたいと宇野が語っていると、紫村に警察から電話。なんと、新山ならぬ時田が老人をターゲットにしたひったくり事件の犯人として逮捕されたのだ。
宇野は慌てて警察署に向うのだが、時田と話すことは出来なかった。そんな宇野に、蒼山は手紙を書くよう提案。宇野の手紙は時田の心をほぐし、頑なに拒んでいた供述を始めた。
赤坂と白石は、相良の作品が盗作された事実を突き止める。しかし、全ては状況証拠だけでニュースで扱うほどの信憑性は見出せなかった。黒井に報告する赤坂は、11年前に蒼山が関わった事件の真相を聞く。その赤坂に匿名の電話が入る。男は赤坂が独自に追っている代議士の献金疑惑についての重要な証拠を持っているという。
その頃、白石は蒼山に11年前の事件で死んだ男の息子が出所したと伝えて...。
第5話「衝撃! 告発直前 目前で死んだ証言者」のあらすじ
蒼山叶(松雪泰子)は、黒井彰(平山浩行)から、森山秀明(佐藤滋)の転落に巻き込まれて重傷となっている10歳の女の子・佐伯優(菊池和澄)について調べるよう依頼される。
佐伯優は事故現場とはほど遠い静岡県在住。親に内緒で、1人上京してきたようで捜索願が出ていた。蒼山は、10歳の女の子が1人で上京した理由を探るため、彼女が入院にしている病院へと向かう。
森山の転落現場には赤坂衆(小出恵介)と紫村健(小柳友)が居合わせた。
実は、赤坂は政治部のころから追っていた代議士の献金汚職事件に関する情報を匿名で連絡しようとした森山と会うことになっていたのだ。その待ち合わせ場所近くの団地の上から、森山は転落死亡したのだ。
赤坂と紫村は、現場からその模様をリポート。もちろん、CTN以外にテレビ局の姿はなく、完全なスクープとなる。複雑な心境の赤坂とは対照的に、初めてスクープ映像を撮影した紫村は有頂天となり、他の遊軍取材班の面々に自慢話を披露する。が、カメラマンの黄田功(要潤)は、紫村の技術不足を「素人同然」と痛烈に批評した。
赤坂が、森山が追っていた代議士の秘書だったことを知ったのは警察署だった。事情聴取を終えた赤坂の前に、森山の妻、美代子(霧島れいか)が現れ丁寧に礼を述べる。警察署の玄関に押しかけたマスコミから、赤坂は美代子をかばうのだが...。
その後、赤坂は検事から汚職事件の取材は控えるように言われてしまう。
一方、蒼山は病院に拒まれ優の取材が出来ずにいた。だが、たまたま病院で優の父、良二(中根徹)と知り合う。そして、良二から優が手紙のやり取りをしていた友達に会いに来たらしいと知った。
桃井祐(遠藤雄弥)が静岡の小学校に問い合わせると、優の親友だった鈴木レナ(吉田里琴)が半年前、東京に引っ越したことが判明。
蒼山は、桃井にレナの所在を確かめるため、団地を取材しに行くよう指示。その時、黄田が撮った映像を消してしまい撮り直すよう叱られていた黄田は、自分がレナの取材に行くと言い出す。さらに、蒼山が森山の取材を白石弘(小日向文世)に頼もうとすると、赤坂が名乗りを上げる。黄田と赤坂、2人の意外なやる気に蒼山の調子が乱れてしまう。
その夜、蒼山が11年前の事故の原因となったインタビュービデオを見ていると白石が来た。記者としての原動力が、この取材で覚えた罪悪感からかと尋ねる白石を否定した蒼山は、恐怖からだと答える。そんな蒼山に、白石は転落死した森山は赤坂が取材するはずだった人物だと告げた。取材対象者に死なれてしまう...。同じような経験をした赤坂に、蒼山がどんな対応するのか興味深いと言い残して白石は去って行った。不安を感じた蒼山は、黄田に赤坂の取材に同行するように命じる。
団地近くで取材する紫村と奥澤緑(相武紗季)は、レナを見つけた。だが、レナは久しぶりに会った優が怪我を負ったのは自分が冷たくしたからだと泣き出してしまう。奥澤は、そんなレナを慰めた。
しかし、レナは優と手紙のやり取りをしていないと言う。誰かがレナだと嘘をついて優に手紙を書いていた。
赤坂は黄田とともに美代子の取材していた。協力的に取材に応じていた美代子だが、親族から赤坂がスクープだと騒ぎ立てたから森山が犯罪者扱いされていると知らされて態度を変えた。詰め寄る美代子に、赤坂は返す言葉が見つからない。心配する黄田に、赤坂は気にしていないと強がるのだが...。局に戻った赤坂は、黒井からも取材方法をたしなめられ、明るみに出ようとしている汚職事件の取材から降ろされてしまう。
優に手紙を書いたのは誰なのか? 手紙を読んだ蒼山はその子が優と同じミサンガを持っていることを知る。白石は、取材VTRからその子を突き止めた。
その時、奥澤の携帯にレナから優の容態が急変したと連絡が入る。
再び団地に向った紫村は、VTRに映っていた鈴木恵(笠菜月)を発見。だが、恵は優を知らないと言い張る。
恵はレナと嘘をついて優と手紙のやりとりをしていたことを悔やんでいた。そんな恵を紫村は、強引に優の病院へと連れて行く。優の手術は無事に終了。心に責めを負ったレナと恵が優と会う。優は、謝る2人を許した。
優を通した取材から、紫村たちは貴重な経験が出来た。
自分の取材から、森山が...。再び転落現場を訪ねた赤坂の体に異変が生じる。
第6話「母親達が危ない産科医療ミス疑惑!」のあらすじ
蒼山叶(松雪泰子)は、黒井彰(平山浩行)に呼び出され、2週間前に産婦人科で新生児が死亡した件の取材を依頼される。黄田功(要潤)、紫村健(小柳友)と共に取材先の産婦人科に向かった蒼山は、赤ちゃんを医療ミスで殺されたと病院側に詰め寄る親子と出会う。
蒼山は詳しい事情を探るため、病院内で複数の妊婦や看護婦から話を聞く。妊婦によると、2週間前に死産となった赤ちゃんがいて、その母親は飛び込みで病院に駆け込んだそうだ。蒼山は看護師の中川優子(建みさと)に話を聞こうとする。中川は医療ミスを否定するが、病院の正当性を証明する方法がないと言う。その取材中に、ある妊婦が倒れてしまった。新型インフルエンザの疑いがあり、一時的に蒼山のいたフロアが隔離されてしまう。
体調に異変を感じた赤坂衆(小出恵介)は、CTN局内の病院で診察を受け、急性ストレス障害でPTSDの可能性もあると診断されていた。医師は代議士秘書の自殺現場に居合わせたことで、激しいストレスを体験したことが原因と話すが、赤坂は診断結果を受け入れられない。
たまたま、赤坂が捨てた薬を桃井祐(遠藤雄弥)が発見。赤坂は「誰にも言うな」と桃井に口止めをする。だが、桃井はふとした話の流れから、赤坂が薬を飲んでいることを遊軍取材班の面々に話してしまった。病院に隔離されてしまった蒼山の代わりに、赤坂が遊軍の指揮を執ることになったのだが...。
黄田と奥澤緑(相武紗季)は産婦人科を訴えようとしている水谷由香里(大村彩子)と、その父、守(佐渡稔)の取材に行く。奥澤は水谷が定期健診も受けず、病院にも飛び込みで行ったという事実を確認しようとする。
しかし、質問にはまともに答えず、被害者だと強調する由香里。すると奥澤は思わず、赤ちゃんが死んだ原因が由香里にあったのではないかと問い詰めてしまう。激怒する守に、黄田が謝罪することに...。
局に戻った奥澤に、赤坂は辞表を書けと強い口調で命令。紫村が、赤坂がPTSDで気が立っているのだと奥澤を慰める。その話を梅野知弘(森本亮治)が聞いてしまい、黒井の耳に届いてしまった。
翌日、赤坂を呼び出した黒井は有給休暇を消化するよう伝えた。インフルエンザの疑いが無くなり、遊軍に帰ってきた蒼山に奥澤が異動願いを出す。すぐに了承する蒼山だが、ナレーション原稿の書き直しをしてからだと条件を出す。
そこに赤坂がやってきて、黒井に病気のことを話したと桃井に詰め寄る。それでも休まないと言い張る赤坂は、蒼山の病院取材に同行。
奥澤は黄田ともう一度由香里に会いに行く。奥澤の必死な問いかけに、由香里はついに自分の非を認めた。
病院からの帰り道、蒼山は赤坂に休むよう促す。
第7話「父がくれた勇気 報道を信じる心」のあらすじ
蒼山叶(松雪泰子)は、黒井彰(平山浩行)から、ある書類を渡される。「CTN開局50周年記念式典」で、「原点」をテーマに各部署に密着したドキュメンタリー映像を流すという。
報道局のドキュメンタリー映像の制作を依頼された蒼山は、80人以上いる報道局員全員のコメントを集めるよう、遊軍取材班の面々に指示を出す。皆が不平を漏らすなか、社会部からもヘルプ要請が入る。要請の内容は、女子マラソン・オリンピック金メダリストの波多野恵子(陽月華)に張り付き、ある大物政治家の隠し子であるというスクープネタの裏付けをとるというもの。
大忙しの遊軍取材班。療養のため、休暇を取って実家に戻っている赤坂衆(小出恵介)の不在が響く。
赤坂は早く仕事に復帰したいと思う一方で、激しい頭痛と悲惨な事故現場のフラッシュバックに悩まされ、1週間の予定だった休暇の延長を蒼山に願い出る。そのいらだちから、地方紙の記者である父親、正俊(北見敏之)の仕事に嫌悪感を抱き、衝突してしまう。
一方、社会部記者と共に波多野に張り付く桃井祐(遠藤雄弥)は、一瞬のチャンスを狙う突撃インタビュー時に、重大なミスを犯してしまい絶好のスクープを逃して、スポーツ紙に奪われてしまう。追い詰められた桃井は、これ以上取材しても何も出てこないという周囲の制止を振り切り、「ひとりで取材を続ける」と出て行く。
そんな時、蒼山はある記者から亡くなった森山秀明(佐藤滋)が生前、赤坂の評判を聞き回っていたと聞く。蒼山は、なぜ森山がそんな行動をしていたのかを探り出す。しかし、森山の秘書仲間からは何も浮かばなかった。
蒼山は黄田功(要潤)と森山の妻、美代子(霧島れいか)を訪ねる。すると、美代子は遺品からみつかったと森山が調べていた赤坂の資料を蒼山に渡した。
桃井がスポーツクラブで波多野に張り付いていると、奥澤緑(相武紗季)が手伝いに来た。その時、波多野に1人の男が近づく。桃井は奥澤を撮影するふりをして、波多野と男を撮影した。
蒼山の計らいで、黄田は娘の楓(小西舞優)を連れて休養中の赤坂の実家を訪ねる。黄田親子の訪問は、赤坂の心を和ませた。さらに、赤坂は正俊が取材する姿を改めて見る機会を持ち、記者の原点を思い出す。
その夜、黄田は赤坂に蒼山から預かったと封筒を渡した。中には、森山が調査していた赤坂の資料が入っている。蒼山のメモには、森山には赤坂の思いが届いていたのではと記されていた。
翌日、黄田親子とともに赤坂も東京に戻った。遊軍に顔を出した赤坂は、波多野の張り付きに向おうとする桃井と奥澤を引きとめ、2人がスクープのタネをつかんでいると話す。桃井からスポーツクラブで撮った写真のメールを見た赤坂は、波多野に近づく男が政党の選挙対策委員会の本部長だと告げる。そして、桃井たちは波多野の口から次期選挙への立候補への意欲を引き出した。
桃井のスクープに盛り上がる遊軍取材班。と、そこに黒井が現れた。黒井は、広場で起きた傷害事件を伝え、容疑者は澤村光輝(木村了)だと蒼山に告げる。
第8話「仕組まれた罠...遊軍決死の逆転劇!」のあらすじ
蒼山叶(松雪泰子)は、黒井彰(平山浩行)から衝撃的なニュースを聞き、茫然自失となる。男性をナイフで刺し現行犯逮捕されたという容疑者は、蒼山が追い続けている11年前の「世田谷区主婦殺人事件」で母親を亡くした澤村光輝(木村了)。澤村の父親も、蒼山に裏切られた形で容疑者扱いされ、不慮の事故で亡くなっていた。
並々ならぬ因縁に蒼山自ら警察署に張り付くが、光輝に見向きもされず大きなショックを受ける。「報道は時に人を傷つけるが、希望もある」と信じてきた蒼山だが、今回の事件にその信念を打ち砕かれた思いで、他の遊軍メンバーが心配するほど落ち込んでしまう。
そんな蒼山に、すっかり調子が狂ってしまう遊軍取材班の面々。奥澤緑(相武紗季)、桃井祐(遠藤雄弥)、紫村健(小柳友)の3人は、蒼山に追い立てられることなく、以前の暇な生活に戻ったことに違和感を覚える。蒼山が来てから夢中で仕事に没頭し充実していたことに気付いた3人は、光輝の事件をしらみ潰しに調べ始めた。3人は、それぞれに事件に引っかかる部分を発見して蒼山に報告する。だが、蒼山は憶測の域を出ていないと認めようとしない。そんな蒼山に白石弘(小日向文世)は割り切りが早いと皮肉り、光輝はもっと大事な存在なのではないかと突きつける。その時、蒼山の父、義男(中原丈雄)が倒れたと連絡が入った。
蒼山は急いで病院に駆けつけるが、義男は少し疲労がたまっていたたけだと至って元気。義男の運転で蒼山はCTNに戻ることになる。車中で蒼山は、11年前の事件の犯人が光輝だったかもしれないという不安が拭えないと義男に告白。すると、義男は物事には別の側面があるのではないかと蒼山に話す。
蒼山が遊軍に戻ると、赤坂衆(小出恵介)は光輝が犯行を否認していた時の供述を知り合いの検事から聞いてきていた。光輝は、ナイフは被害者とされている橋口孝介(加藤慶祐)が落としたもので、拾った時には相手のわき腹に刺さっていたと話していた。赤坂だけでなく、事件の矛盾点を次々と口にする遊軍の面々に、蒼山はついに取材を始めることを決意する。
遊軍の取材で、橋口の交友関係に橘という男がいたことが分かる。橘は3年前に光輝が傷害致死で命を奪ってしまった男。また、橋口を刺した瞬間の目撃者がいないことが判明。さらに、橋口が見舞いに来た女性に、すべて予定通りだと話していたこと、障害保険の掛け金を上げていたこともつかんだ。蒼山は、取材の結果を検事に託す。
検事は、光輝から蒼山たちの取材が真実だとの証言を得る。つまり、光輝に恨みを抱く橋口がすべてを仕込んだ事件だったのだ。
警察から解放された光輝に会った蒼山は、11年前から心に引っかかっていたことを尋ねる。11年前に施設に送られる光輝が、なぜ蒼山を見て笑ったのかと。すると、光輝は笑ったことは覚えていないと答える。ただ、泣きながら見送る蒼山を見た光輝は"父の死はあなたの責任ではない"と言いたかったと続けた。その光輝が、蒼山との別れ際に倒れてしまった...。
一方、赤坂は黒井からワシントン支局への異動を言い渡されていた。
第9話「絡む二つの事件 太陽に隠された真実」のあらすじ
蒼山叶(松雪泰子)は、澤村光輝(木村了)が思い出した記憶が気にかかっていた。澤村は、11年前に自身の母親が殺害された事件で、逃げていく犯人が"太陽のキーホルダー"を所持していたと語ったのだ。そんな時、CTNニュース編集部に"太陽のキーホルダー"を所持した男が、2年前の殺人事件でも目撃されていたという情報が飛び込む。11年前と同じような女性殺害事件で、被害者の娘が逃走する犯人を目撃し"太陽のキーホルダー"を所持していたと証言していたというのだ。
早速、事件の取材にとりかかる蒼山。遊軍取材班の面々に仕事を割り振る中で、赤坂衆(小出恵介)のワシントン支局への異動が明らかになる。政治部の出世コースで自身が望んだことなのだが、なぜか浮かない顔の赤坂。一方、3ヶ月間の期限付きで異動になっていた奥澤緑(相武紗季)は、自分もアナウンス室に戻るのだが、そのことに気付かない遊軍の面々にすねてしまう。
2年前の女性殺人事件の取材に追われる中、赤坂と白石(小日向文世)は、代議士秘書の転落事故の際に、現場にいた女子中学生・麻生瑞貴(山谷花純)への接触に成功する。しかし、瑞貴は何も知らないと言う。蒼山と黄田(要潤)は、2年前の女性殺人事件の遺族へのインタビューを行う。しかし、被害者の娘、伊崎素子(村川絵梨)からは新しい事実は聞けなかった。また、肝心の犯人を目撃した妹の早苗(小林涼子)とは、素子の許しを得ることが出来ず話すら出来なかった。蒼山と黄田は、事件現場の周辺で聞き込みを始める。すると、早苗が事件後に現場の近辺で目撃されていた。
一方、赤坂は桃井祐(遠藤雄弥)と団地に向う。病気の症状をこらえて赤坂が団地の屋上に行くと瑞貴が現れた。森山の事件を聞こうとする桃井を赤坂が止める。白石が蒼山に自分が記者を続けている理由を蒼山に話していると、赤坂がきた。傍らには瑞貴もいる。美代子(霧島れいか)にも来てもらい、瑞貴は森山の死の真相を話す。実は、森山は屋上で体勢を崩した瑞貴を助けようとして、誤って転落したのだった。全てを話した瑞貴は、その時に森山が落としたものだと美代子に鍵を返す。それは、森山が生前に借りていた貸し倉庫の鍵だった。
その頃、蒼山と黄田は早苗と会っていた。早苗は犯人に繋がる手がかりを思い出したいからだと、事件現場近くを訪ねる理由を蒼山に打ち明ける。そして、素子の付き添いで早苗の取材が始まった。事件の足取りを順番に思い出して行く早苗だが、犯人の顔を目撃する瞬間に震えだしてしまう。最後に早苗が思い出したのは、犯人が鼻歌を歌っていたことだった。
赤坂は、森山の貸し倉庫から見つけたCDを検察に渡した。中身は丹波代議士の帳簿だった。遊軍取材班がそれぞれの取材を報告しあっていると、黒井彰(平山浩行)が早苗が襲われて意識不明の重体となったと駆け込んできた。蒼山たちが病院に行くと、素子が泣き崩れている。
次の日、CTN報道部には各マスコミからの問い合わせが殺到する。早苗が襲われた原因が、蒼山たちの取材のせいではないかというものだ。黒井と蒼山は、報道局長に呼び出されて...。
最終回「報道のその先へチームで掴んだ答え」のあらすじ(ネタバレ注意)
蒼山叶(松雪泰子)は、遊軍取材班の面々に2年前の女性殺人事件、並びに11年前の澤村成美(中村真知子)殺害事件の取材を打ち切るよう伝える。伊崎早苗(小林涼子)への取材後に、彼女が襲われた件で、蒼山は謹慎となったのだ。納得のいかない遊軍メンバーは、黒井彰(平山浩行)を問い詰めるが、「手を引かなければ処分が下る」と取り合ってもらえない。
謹慎となった蒼山だが、その命令に黙って従うことなく単独で取材を続けていた。早苗の見舞いに訪れた蒼山は、そこで意外な人物に出会う。澤村光輝(木村了)だ。澤村は、ニュースを見て自分と同じ境遇の早苗を心配し、見舞いに来ていた。当初、警戒心の強かった早苗の姉・素子(村川絵梨)も、澤村から蒼山の人柄を聞き、心を許すようになり、最近の早苗の様子を話し始める。
一方、突然の取材打ち切りに不満たらたらの遊軍メンバー。冷静な白石弘(小日向文世)から、取材を続けることのリスクを説かれるが、ワシントン行きを目前に控えた赤坂衆(小出恵介)を筆頭に、取材を続けることを決意する。会社には休暇届を提出し、馴染みの喫茶店を"前線基地"に見立て、唯一の手がかり"太陽のキーホルダー"を蒼山仕込みの"しらみ潰し"に調べ始める。取材を続けることに否定的だった白石も加わった。そんな遊軍メンバーの前に黒井が現れた。実は、蒼山の謹慎は本人が頼んだものだった。蒼山は自分ひとりが責任を取ることで、遊軍メンバーをかばおうとしていたのだ。
取材を続ける蒼山のもとに行った赤坂は、黒井から話を聞いたと伝える。そして、遊軍メンバーはすでに勝手に取材を始めていると話す。
蒼山は遊軍メンバーの拠点に行く。メンバーは太陽のキーホルダーの手がかりを既につかんでいた。キーホルダーは、11年前にオープンした雑貨屋の記念ノベルティーとして配られたもの。しかし、オープン翌日に雑貨屋を経営する藤原という夫婦は、自宅が全焼し亡くなっていた。藤原の名前は蒼山の取材でも挙がっていた。1か月前に早苗が気を失って図書館で倒れた日。図書館には空調点検に、藤原哲司(中村靖日)という男が来ていた。
早苗の意識が戻った。駆けつけた蒼山は図書館で意識を失う前に、早苗が哲司の鼻歌を確認していたことを知る。さらに、哲司が亡くなった雑貨屋の息子だとも判明。
蒼山は、自分たちの取材情報を黒井に話す。警察に情報が提供されたことで、CTNは容疑者判明のスクープを勝ち取った。赤坂は、森山の件の解決に動き、代議士事務所への地検による家宅捜査が始まる。
哲司が逮捕され、蒼山はCTNのニュース番組に出演して事件の経緯と取材による背景を説明する。11年前の事件も2年前の事件も哲司によるものだった。哲司は両親が亡くなった火災を偶然ビデオカメラで録画し、テレビ局にVTRを提供した光輝の母親を逆恨みして犯行に及んだのだ。早苗の母親も、交通事故の現場を動画撮影したものをテレビ局に渡していた。蒼山は、報道の怖さと大切さ、希望を話して番組を終えた。
その後、遊軍メンバーは新天地へ赴く者、元の部署に戻る者とそれぞれの道を進み始めた。蒼山は、遊軍取材班に残って...。
※フジテレビHPより引用