◆その男、副署長 シーズン3
2009年10月15日からテレビ朝日系列で放映。
京都府警河原町警察署の副署長が捜査を禁じられながらも、制服を脱ぎ捨てて難事件を解決するミステリー刑事ドラマ。
主演は、全シリーズを通して主役を演じてきた船越英一郎。このほか田中美里や宇梶剛士、萬田久子らお馴染みのメンバーも登場する。
⇒その男、副署長 シーズン3 動画 (最終回の結末に注目!)
◆その男、副署長 シーズン3の主題歌
未定
◆その男、副署長 シーズン3の出演者
池永清美 ...... 船越英一郎
池永佳子 ...... 田中美里
平松純平 ...... 宇梶剛士
宮下 岳 ...... 鈴木裕樹
野沢健作 ...... 石丸謙二郎
鈴木豊 ...... 酒井敏也
島 英明 ...... 的場浩司
近藤時男 ...... 本田博太郎
藤原あきら ...... 萬田久子
◆その男、副署長 シーズン3のスタッフ
脚本:塩田千種、岩下悠子、櫻井武晴、福田卓郎、真部千晶
監督:石川一郎、猪原達三、藤岡浩二郎
ゼネラルプロデューサー:井土隆(テレビ朝日)
プロデューサー:井上千尋(テレビ朝日)、目黒正之、島田薫(東映)
製作:テレビ朝日・東映
◆その男、副署長 シーズン3の視聴率
| 各話 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 |
|---|---|---|---|
| 第1話 | 2009年10月15日 | 河原町署の屋上を訪れた京都府警本部長は、 なぜスーツ姿のまま射殺されてしまったのか? |
12.7% |
| 第2話 | 2009年10月22日 | 『牛の爪』と呼ばれた男のナップザックは、 なぜ逃走時と逮捕後で重さが違っていたのか? |
10.0% |
| 第3話 | 2009年10月29日 | その朝、覚醒した副署長の視界は、 なぜ上下が逆さまににっていたのか? |
10.0% |
| 第4話 | 2009年11月5日 | ピアノを弾く女からかかってきた電話の着信音は、 なぜ指名手配中の逃亡犯の耳に聴こえなかったのか? |
8.1% |
| 第5話 | 2009年11月12日 | 教会の鐘の音を聞いた有名女優は、なぜ突然タクシーから飛び出し、投身自殺をしたのか? | 10.4% |
| 第6話 | 2009年11月19日 | 身代金を3つのバイオリンケースに入れさせた誘拐犯は、 なぜ誘拐した子供にタコヤキを食べさせたのか? |
10.3% |
| 第7話 | 2009年11月26日 | 巨額の不正経理に暗躍する男たちの親指には、 なぜ同じ場所にテーピングがされていたのか? |
12.2% |
| 第8話 | 2009年12月3日 | 名前のない『杉木立』の男が、橋から転落死する前に俳句に遺した『罪』とは何か? | 12.2% |
| 第9話 | 2009年12月10日 | 火傷のある男は、なぜ河原町署の拳銃保管庫に 藤原署長の息子を人質にとって立て篭もったのか? |
11.7% |
| 最終回 | 2009年12月17日 | 14年ぶりに帰ってきた殺人者は、 なぜ自分の指紋が付いた婚約指輪を新聞社に送りつけてきたのか? |
11.5% |
◆その男、副署長 シーズン3のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!
第1話「河原町署の屋上を訪れた京都府警本部長は、なぜスーツ姿のまま射殺されてしまったのか?」のあらすじ
何かと物騒な事件が多い今日この頃。誠に胸が痛みますが、我が河原町署も例外ではございません...。つい先日も、二条大橋で女性が乱暴され、怪我をさせられるという事件が起こってしまいました。事件発生の翌日には、平松刑事(宇梶剛士)らが容疑者・落合信二を任意同行したのですが、どこからかこの件を聞きつけた池永副署長(船越英一郎)は興味津々のご様子。
ふ、副署長...。足が速いだけでなく、耳までも早くていらっしゃる! まったく...そのスピーディーさ、本来の任務である決済業務に生かしていただきたいものです。しかしまぁ、幸いなことに、落合があっさりと自白したため、いつものように副署長が捜査に余計な首を突っ込まれることもなく、事件は迅速に解決いたしました。
ところが! 私が胸をなでおろしたのも束の間。落合の指紋が、20年前に起きた「東山女子高生殺人事件」の被害者・南智子さんの鞄に付着していた指紋と一致したのであります! 実はこの事件、発生から11カ月もの月日を要したものの、すでに解決しておりました。採取された別の指紋が、当時大学生だった杉原洋一のものと一致。取調べの結果、彼が自白したからであります。
しかし当時、被害者の衣服に付着していた毛髪2本については鑑定されなかったとか。藤原署長(萬田久子)はそこに引っかかられたのでしょう。念のため、毛髪のDNAを落合のものと照合するよう命ぜられました。
その矢先のことです。こともあろうに我が河原町署の屋上で、京都府警のトップであらせられる比留間本部長が射殺されてしまったのです! あぁ、何たること...。これは一大事であります。しかも時を同じくして、『週刊タイムス』の記者・島(的場浩司)が匿名の男から「20年前の殺人事件の真実を教える」との電話を受け、署の屋上に呼び出されていたことが判明。まさか、20年前の事件は冤罪...!? しかも、今回起きた2つの事件とも関連が...!?
事件発生直後は特捜本部の予算配分とマスコミ対応に追われ、ご立派に職務を遂行していた副署長でしたが、こうなっては我慢が効くはずもございません。射殺事件捜査のために京都府警からやって来られた黛捜査一課長(宅麻伸)や、老体に鞭打って全身全霊で引き止めようとする私を振り切り、またもや捜査に首を突っ込み始めた副署長。しかも、そこへまた新たな事件が...!
調べれば調べるほど複雑になる今回の事件。副署長のお帰りはいつにも増して遅くなりそうな気配でございます...。
第2話「『牛の爪』と呼ばれた男のナップザックは、なぜ逃走時と逮捕後で重さが違っていたのか?」のあらすじ
警務課長の近藤(本田博太郎)でございます。悲しいかな、世の中には何度も警察の世話になってしまう輩がおります。池永副署長(船越英一郎)が10年以上前に殺人未遂で検挙した河合健児という男もしかり。この男、巧みに取り調べをかわす狡猾な男で、起訴猶予か不起訴で事件を終わらせるというのです。
その河合が平松刑事(宇梶剛士)と宮下刑事(鈴木裕樹)に逮捕され、河原町署に現れました。実は河合、森山文夫という男が刺殺された事件の容疑者として浮上していたのであります。ところが驚いたことに、河合は今回の取調べではあっさりと犯行を自白。これには副署長も引っかかられたようです。しかも平松刑事によれば、捕まえた河合が抵抗したため一度は取り逃がし、再度追いかけて逮捕にこぎつけたとか。そのとき、河合の持っていたナップザックが最初に捕まえたときより軽くなっていたというのであります。
そんな話を聞いて、副署長が黙っておられるわけがない! 案の定、こっそり捜査に加担しようとした副署長。当然、そのようなことはさせぬよう、私は即座に副署長を防犯のための外回りへと送り出しました。しかし、これが大失敗でございました...。副署長は偶然にも、事件の数日前に河合と森山がケンカした場所の前にある居酒屋の女将・安藤妙子さんと接触。それがキッカケとなり、副署長はのちに事件を解くカギを見つけられ...! 副署長のお帰りは何時になることやら...。胃が痛うございます。
第3話「その朝、覚醒した副署長の視界は、なぜ上下が逆さまににっていたのか?」のあらすじ
警務課長の近藤(本田博太郎)でございます...などと、悠長にご挨拶をしている場合ではありません。なんと、池永副署長(船越英一郎)が廃倉庫に監禁されてしまったのであります!しかも、逆さ吊りにされて...!! 副署長が目を覚まされると、そばには鎖で足を柱につながれた女性・二之宮エリカ(大村彩子)さんの姿がありました。誰がこのような恐ろしいことを...。しかも、よりによって藤原署長(萬田久子)の休暇中に...。副署長にデスクを開けたままにされては、私が...もとい、河原町署全体が困ります!
実は副署長、前夜にエリカさんと遭遇。「辻智和というストーカーに追われている」と聞き、被害届を出すよう指導した後、自宅まで送り届けようとされたとか。ところが、エリカさんの自宅近くで何者かにスタンガンを浴びせられ、気を失ってしまったそうです。
何とか自らを吊り下げていたクレーンを動かし、ロープを解いて身体の自由を取り戻された副署長。しかし、エリカさんの鎖をはずす鍵は見当たりません。そこへ、エリカさんの携帯に辻から電話が! なんと、副署長に「ゲームをしよう」と言うではありませんか。ゲームとは、副署長が辻から出されたクイズを順番に解き、答えが示す場所を巡るというもの。午後5時までに全問正解すれば、副署長は鎖の鍵をもらうことができます。しかし...副署長が失敗すれば、硫化水素を発生させる装置が起動。エリカさんの命はないというのです! 副署長はエリカさんに「必ず帰ってくる」と約束され、辻が指定した自転車に乗り込み、クイズを解くため街へと飛び出されました。
そのころ、交通課に所属する副署長の妹・佳子(田中美里)さんの話を聞き、私どもは副署長が昨夜から姿を消していることを知りました。あの人のことです。またしても他人のゴタゴタに首を突っ込んでいるのでは...。当初はいつものことだと高をくくっていた私ですが、どうやら様子がおかしい。平松刑事(宇梶剛士)と宮下刑事(鈴木裕樹)が目撃談を頼りに、副署長が立ち寄ったラーメン店へ行くと、そこには不可思議な問題用紙が残されていたのであります。
しかも時を同じくして、島英明(的場浩司)が所属する『週刊タイムス』編集部に、副署長がゲームに巻き込まれていることを示唆するメールが届いていたというではありませんか。その文章は差出人の「世間に認められたい」という欲求に満ち溢れていました。どうやら、差出人は不本意な境遇で周囲を恨みながら生きているようです...。
私が解き明かしたクイズの答えに従い、佳子さんたちは長岡天満宮へ向かい、ようやく副署長と接触することができました。そして、あらゆる情報をすり合わせた後、辻のもとを訪れたのです。しかし、辻は何も知らない様子...。
その直前に副署長が一緒にいたエリカさんの本名が村園律子だということが判明したこともあり、一連の事件が狂言だった可能性が浮上してまいりました。そして、副署長は最後のクイズの答えとなるキーワードが"菅原道真"だということに気づかれたのです! 菅原道真は優秀すぎたために妬まれて左遷され、政敵を恨みながら死んでいった人物。もしや、犯人は辻に冷遇され、恨みをもつ人物なのでは...!?
やがて、ひとりの人物が浮かび上がりました。仙崎公彦(河合龍之介)――先日、あまりにも傲慢な態度が仇となり、辻の会社の面接で落とされた男です。その時の面接官のひとりが辻でした。そして、その面接の直前、副署長は盗難自転車を放置しようとした仙崎と遭遇。寝坊して面接に遅刻しそうになった仙崎が、やむにやまれず自転車を盗んだことを知り、見逃してやったそうです。
そう、すべては仙崎の逆恨みから端を発していました。己が優秀な人物だと過信する仙崎は、面接で失敗した原因をすべて辻と副署長のせいにしてしまった...。そして、復讐のためにエリカさんこと律子さんを金で雇い、2人を陥れようとしたのであります。
自宅アパートを訪れた副署長らに問い詰められた仙崎は、あっさり犯行を認めました。しかし哀しいかな、彼に反省の色は見られませんでした。それどころか律子さんを見捨てた彼は、副署長たちの目の前で硫化水素発生装置を起動させたのです! しかし、さすがは日々私の目を盗んで街を全力疾走されている副署長。その俊足ぶりを如何なく発揮され、硫化水素が発生する前に律子さんを無事救出されたのであります。
自分を騙した相手であるにもかかわらず、「必ず戻る」という約束を守られた副署長。その誠実かつ真摯な生き様を目の当たりにし、律子さんも犯した過ちを大いに反省されたようです。いつの日か、仙崎も彼女のように己の非を見つめ直し、反省する日が来るのでしょうか...。余談ではありますが、副署長にも大いに反省して頂きたいところであります。致し方ない事情があったとはいえ、1日分の決済を放置してしまわれるとは...。つべこべ言わずに、きっちりと遅れは取り戻して頂きますよ、副署長!
第4話「ピアノを弾く女からかかってきた電話の着信音は、なぜ指名手配中の逃亡犯の耳に聴こえなかったのか?」のあらすじ
警務課長の近藤(本田博太郎)でございます。またしても事件が起きてしまいました。河川敷でキャバクラに勤める越坂奈月さん(柳下季里)の絞殺体が発見されたのであります。被害者の唇に塗られたグロスには、指名手配中の男・梅野昭典(伊藤洋三郎)の指紋が...! 梅野は5年前に神戸で起きたサラ金襲撃事件の主犯でした。当時、強盗の片割れは逮捕されましたが、梅野は見張り役の車で逃走してしまったそうです。以来、2人の行方どころか、見張り役が誰だったのかも掴めないまま歳月が過ぎておりました。
そんな中、奈月さんの遺体をご覧になった池永副署長(船越英一郎)は、ある部分に引っかかられたご様子。実は奈月さん、右手の小指だけ付け爪が剥がれていたのであります。一度引っかかられた点は解明するまで食いつくスッポンのような副署長...。黙って見過ごすはずがございません。案の定、私のトイレタイムを見計らっては、こっそり捜査へと出掛けられることに...。
副署長が向かった先は美容室でした。ふ、副署長、何を悠長に爪の手入れなど...。しかし、そこは呑気なフリをして抜け目のない副署長。その店は、ほかでもない奈月さんが通っていた美容室だったのです。副署長は爪の手入れと称して、店長のひろ子さん(比企理恵)から奈月さんが殺される直前にも来店していたとの情報をさりげなく仕入れておられました。
やがて、梅野には愛人が数人いたこと、そのひとりが京都市内のマンションに住む小学校の音楽教師・吉崎仁美(寺田千穂)だということが判明致しました。しかも彼女、通勤に不便であるにもかかわらず、5年前から住所が変わっていないというのです。となれば、梅野が仁美のマンションに現れる可能性もあります。野沢刑事課長(石丸謙二郎)はさっそく仁美さんのマンションを張り込むことを提案されました。ところが...。マンションの所在地をお聞きになった途端、なぜか野沢刑事課長の顔色が急に変わられたのです!
実は、野沢刑事課長は3年前から奥様と息子さんと別居。お二人は仁美さんの隣室に住んでらっしゃったのです。しかも、奥様には現在ほかに付き合っている男性がいらっしゃるとか...。偶然、奥様からその事実を聞いた副署長は複雑な思いに駆られたご様子。しかもタイミング悪く、野沢刑事課長は男性が奥様の部屋を訪れる現場を目撃されてしまった! 未だ離婚に同意していない野沢刑事課長は心をかき乱し、張り込みに集中できなくなってしまわれ...。
その夜、公園で梅野が刺殺されました! 現場には女性の足跡、梅野の携帯には仁美さんの小学校からの着信履歴が残されておりました。さらに、梅野が殺された時間帯に仁美さんが外出する姿が裏口の防犯カメラに映っていたのであります。しかし、その時間帯に監視を担当していた野沢刑事課長は、それを見逃していた...。人一倍仕事に対して厳しい野沢刑事課長はミスを取り戻そうと、任意同行した仁美さんを激しく追及されました。ところが、仁美さんはコンビニに出掛けただけだと言います。しかも、梅野が殺されたことを聞かされ、泣き崩れてしまった。その様子をご覧になった副署長は、仁美さんが犯人だとは思えなかったようです。
その矢先、副署長は梅野が携帯にかかってきた電話に一度も出ていないことに気づかれました。そして、彼の着信音が25歳以上の成人には聴こえづらいモスキート音に設定されていることを発見されたのです。さらに、着信履歴の発信元をお調べになられた副署長は、とうとう事件の真相に気づかれました!
「オレの我慢もここまでだ!」。
ふ、副署長...いつものことながら、足が速すぎます。私がのらりくらりと署内を歩き回っている間に、副署長はすでに姿を消されておりました...。
副署長が向かったのは美容室。真相はこうでした。小指の付け爪を上手く付けられなかった奈月さんは美容室へ。そこで、梅野に「一緒に逃げたい」と迫るひろ子さんを目撃したのです。梅野は口封じのために奈月さんを絞殺しました。後日、ひろ子さんは足がつかないように客の携帯を使い、梅野に電話したといいます。しかし、梅野は出なかった...。
不信感が募りながらも、ひろ子さんは用立てた逃走資金を渡すため、梅野と会いました。ところが、梅野は「ひとりで逃げる」と言い、誰かの連絡を待っていたのです。さらに不信感が大きくなったひろ子さんは、金を渡そうとしませんでした。そんな彼女に梅野はナイフをちらつかせ、金を要求。揉み合ううちにナイフが梅野に刺さってしまったのです。
実は、梅野は仁美さんと逃げようとしていたのです。仁美さんは梅野の指定通り、勤め先から携帯に連絡しましたが、梅野は出ませんでした。不安になった仁美さんは梅野が殺された深夜、再度連絡しようとして外出したそうです。しかし、梅野が連絡するよう指定した時間帯はとっくに過ぎていた。結局、仁美さんは連絡するのをやめたそうです。
男と女というものは複雑怪奇でございます。今回の事件のように哀しいかな、そう簡単にすべてが丸く収まるというわけにも参りません。副署長しかり、野沢刑事課長しかり...。私ですか? まぁ、私のことはよいではありませんか。
第5話「教会の鐘の音を聞いた有名女優は、なぜ突然タクシーから飛び出し、投身自殺をしたのか?」のあらすじ
警務課長の近藤(本田博太郎)でございます。まったく困りました...。また池永副署長(船越英一郎)が席を外しておられるではありませんか! 今日は一体どこを走り回っているのやら...。実は副署長、催眠カウンセラーの新川瞳さん(芦川よしみ)のもとを訪れてらっしゃいました。しかも、衝撃的な一言を発せられたのです!「新川瞳さん、あなたが結城加織さんを殺したのです」。
さかのぼること一週間前の11月3日。瞳さんの高校時代からの友人で女優・結城加織さん(神保美喜)が、瞳さんのカウンセリングを受けた直後にビルの屋上から転落死。現場の状況から、我が河原町署では自殺との見方が強まっておりました。
ところが、副署長は納得できないご様子。実は死の前日、交通課に所属する副署長の妹・佳子さん(田中美里)が加織さんの車を駐車違反でレッカー移動させていました。そのことに腹を立てた加織さんが署に怒鳴り込んできたのです。彼女によれば、車の中にその日中に渡すはずのプレゼントが積んであったとのこと。あまりの剣幕で食って掛かる彼女を見て、副署長はそんな女が翌日自殺するとはとても思えなかったようです。
さらに撮影所の関係者の話から、加織さんはワガママで傲慢だったことが判明。最近、自分はNGを連発するにもかかわらず、気分が乗らないと言っては仕事を突然休んだり、スタッフに厳しいことばかり言っていたそうです。特に、メイクを担当していた大野千香さん(柊瑠美)には辛く当たっていたとか。このことを知った副署長は、自殺説にますます疑いを持たれました。
そんな中、加織さんと瞳さんの間にある過去の確執も明らかになりました。実はこのふたり、陸上部で走り高跳びのライバル同士だったのです。しかし、高3のときに初めて瞳さんに勝った加織さんは全国大会に出場。美しい容姿が注目され、芸能界に入りました。
方や、瞳さんは26歳のときに交通事故で一人息子を亡くして離婚。事故の日は瞳さんに代わり、加織さんが息子さんを幼稚園まで迎えに行く予定でしたが、急遽オーディションが入ったとか。迎えが来ないことに不安を覚えた息子さんは、ひとりで幼稚園を飛び出し、事故に遭われたといいます。加織さんは瞳さんに催眠術をかけられ、ビルから飛び降りたのでは?――そう推測した副署長。しかし、瞳さんにはアリバイがあります。では、一体どうやって...?
副署長の見解は次の通りでした。瞳さんが加織さんにかけた催眠は「後催眠」と呼ばれるもの。催眠が解けても、暗示が健在意識の行動となって表れるというものです。瞳さんは予め、教会の鐘の音を聞いたら飛び降りるよう後催眠をかけておき、電話で加織さんを教会近くのビル屋上へと誘い出したのです。しかし! なぜか副署長の推理を聞いた瞳さんは、安堵の表情を浮かべられました。まだ何かあるのでは...? そう考えた副署長は、再び私に隠れて捜査を始められたのです。
やがて、副署長は事件当日に改修工事中だった教会の鐘が鳴らなかったこと、加織さんのメイクを担当していた千香さんの誕生日が11月3日だったことをお知りになりました。しかし不可解なことに、千香さんの本当の誕生日は8月だったのです。副署長は千香さんに事実を確かめました。そして...事件当日に起こったことを掴まれたのです!
副署長は再び瞳さんのもとを訪れました。そして、新たな事実を突きつけたのです。加織さんは確かに後催眠をかけられていました。しかし、飛び降りた日に鐘が鳴らなかったばかりでなく、瞳さんからの電話に出たのは一緒にいた千香さんだったのです。つまり、瞳さんの計画は未遂に終わった! 加織さんは自ら命を絶ったのです。実は加織さん、20年前に女の子を密かに出産。付き人が引き取って育てていましたが、1歳のときに病死したのです。付き人はそのことを言えず、翌年生まれた自分の子に同じ名前を付け、加織さんの娘のふりをさせ続けていたのです。
その子こそが千香さんでした。そして、加織さんもまたその事実を知りながら、気づかぬふりをしていたのです。ところが最近になって、加織さんはパーキンソン病になり、女優を引退することを決意。千香さんに「一緒に住みたい」と申し出たのです。しかし、誕生日プレゼントを渡すために呼び出した千香さんに、加織さんは申し出を拒まれてしまった。失意の中、加織さんは飛び降りたのです。
しかし、加織さんへの憎しみに縛られている瞳さんの反応は、実に冷たいものでした。そんな彼女に、副署長は加織さんの気持ちを伝えられたのです。加織さんは瞳さんの息子を死に追いやってしまったことを心から悔いていました。そして、ひとり病気で苦しんでいた加織さんは瞳さんと昔のような親しい関係に戻りたくて、睡眠ラボに通い始めたのです。もしも瞳さんが加織さんの本心に気づいていれば、自殺を食い止める何らかの処置を取ってあげられていたかもしれない...。
副署長の言葉は瞳さんの心に突き刺さり、瞳さんと加織さんはようやく雪解けを迎えたのでありました。事件だけでなく、凍てついた関係まで解決に導かれた副署長...さすがでございます。留守中に決裁書類がまたも積み重なってしまったという問題もとっとと解決して頂ければ、さらに万々歳なのですが...。
第6話「身代金を3つのバイオリンケースに入れさせた誘拐犯は、なぜ誘拐した子供にタコヤキを食べさせたのか?」のあらすじ
警務課長の近藤(本田博太郎)でございます。最近、「河原町署の紹介だ」と名乗って、事件現場の清掃を請け負う業者が出没しているとか。警察が特定の清掃会社と癒着するなど言語道断! 私どもも一切その業者とは係わり合いがございませんが、善良な市民の皆様からは日々クレームが寄せられ、大変困惑しております。
そんな折、池永副署長(船越英一郎)が佐藤修平(蟹江一平)という男を連行されました。何でもこの男、空き巣被害者の主婦に「空き巣に割られた窓ガラスを修理するために、河原町警察署のほうから来ました」と話しかけたとか。曖昧な言い方でだます――これは明らかに騙り商法! しかし、便利屋を営む佐藤は「自分は困っている人を助ける"お助けマン"だ」と主張。金銭的被害の訴えもないため、結局は放免されることになりました。
数日後、小学生の八木沼勇斗くん(西村天翔)が誘拐される事件が発生しました。犯人から6千万円を要求されたご両親は指示通り、バイオリンケース3個に2千万円ずつ入れ、指定場所まで運びました。すると、あの佐藤修平が現れ、ケースのひとつを受け取ったのです!しかし、逮捕された修平は「バイオリンケースを受け取って音楽教室に届けるよう、携帯メールで依頼されただけ」と主張。そのメールをご覧になった副署長は、宛名が佐藤"脩"平様となっていることに目を留められました。さらに、修平も小学生のとき何者かに誘拐されたことが判明したのです。まさか2つの誘拐事件には何かしらの関係が!? 嗚呼、副署長は今回も誘拐されたのかと思うほど、長い間お席を外されそうです...。
幸いにも勇斗くんは無事解放されました。ただ、どういうわけかズボンのポケットにはタコヤキを食べたと思われる爪楊枝が...。しかも、勇斗くんは一緒にいたはずの犯人について何も言わないのです。そこへまた事件が起きました! 建設現場の日雇い作業員・塚原秀樹(山内としお)の死体が発見されたのです。現場には「さとうしゅうへい」と書かれた名札が...。さらに、修平がバイオリンケースを受け取った直後、別の場所で最後のケースを取りに来たバイクのタイヤ痕が、塚原のものと一致したのです!
副署長は修平が誘拐された事件のことについて調べ始めました。すると、妙なことが判明しました。当時、修平も誘拐犯にタコヤキを買ってもらっていたのです。しかも、修平はもともと"脩平"という名前で、誘拐事件の2年後に本人の意思で現在の表記に変えたというではありませんか! なんでも"脩"の字は、実の父親・成田脩治(深水三章)から取ったものだったとか。しかも、成田は先月まで塚原と同じ建設現場で働いていたことまで明らかになったのです!
実は、修平を誘拐したのは成田でした。しかし、解放された修平は実の父親が捕まらないように、偽の犯人像を証言していたのです。自分は共犯者になってしまった――その苦悩から逃れるため、修平は実の父から受け継いだ漢字を変えたといいます。しかし、成田は修平を誘拐するつもりは毛頭なかった...。新しい父親・佐藤明彦さん(藤田宗久)、その父親と自分の母親との間に生まれた弟に対して疎外感を感じていた修平に、両親の愛情を感じさせてやりたくて誘拐犯のフリをしただけだったのです。だからこそ当時、成田は修平に「両親が抱きしめてくれる魔法だ」と言って、タコヤキを食べさせてもいたのです。
成田の我が子を想う気持ちはその後もずっと健在でした。修平が便利屋をしていると知った成田は、息子のために陰ながら協力をしていました。勇斗くんの家の犬がいなくなり、修平が捜索依頼を受けたときもそうでした。成田はこっそり犬を探し回り、勇斗くんの家に届けていたのです。しかし運悪く、その現場を塚原に目撃されてしまいました。塚原は身代金目的で勇斗くんを誘拐しようと画策。「子どもの面倒をみてほしい。荷物を運ぶ手伝いをしてくれる人も必要だ」とだけ言い、成田を巻き込んだのです。塚原の陰謀を知らない成田は純粋に息子のためになると思い、バイオリンケースを受け取る仕事を修平にメールで依頼しました。宛名の表記が"脩平"になっていたのは、成田が改名の一件を知らなかったからなのです。
成田は勇斗くんに優しく接していました。幼かったころの修平と同じように、両親の愛情に飢えている勇斗くんに"魔法のタコヤキ"も作ってあげていました。塚原に内緒で勇斗くんを解放したのも、ほかでもない成田でした。ところがその直後、塚原が勇斗くんを殺すつもりだったことが判明。成田は怒りに任せて、塚原を突き飛ばしました。その時、塚原が鉄材に頭をぶつけて死亡してしまったのです。
やがて、成田は自首しました。成田の父としての想いも、修平に伝わりました。しかし、修平と育ての父・明彦さんの心をもきちんと通わさなければ、この一連の事件は解決したとは言えない――副署長はそう思われたのでしょう。こっそり署を抜け出して修平のもとを訪れ、「息子との間に壁を感じている明彦さんを助けてほしい」と依頼されたのです。ふ、副署長...なんと粋な計らいを...。本来ならば決済書類を放置した副署長を諌めたいところですが、今回ばかりは私もクレームは自粛すると致しましょう。
第7話「巨額の不正経理に暗躍する男たちの親指には、なぜ同じ場所にテーピングがされていたのか?」のあらすじ
警務課長の近藤(本田博太郎)でございます。世の中、すっかり冬の兆し。京都の冬は格別寒く、さらに人肌が恋しくなって参ります。池永副署長(船越英一郎)の妹・佳子さん(田中美里)もまた例に漏れず。友人の結婚式の帰り、居酒屋で出会った山田三郎(相島一之)という男性と意気投合し、朝まで一緒にいたとか。しかし、副署長は連絡もせずに朝帰りした佳子さんにご立腹。そこにお怒りになるのなら副署長、私に連絡もせず外出ばかりされるご自身の行動も反省して頂きたいものです...。
さて、ちょうどその日の朝、建築現場で男性の刺殺体が発見されました。所持品から、殺されたのは府庁の職員・松山和彦さん(矢部義章)だと判明。犯行時間は同日午前1時から3時ごろと推定されました。その数時間後、凶器のナイフに付着していた指紋から割れた加害者が、我が河原町署に連行されてきました。なんと、その男は山田だったのです!
もちろん、佳子さんと朝まで飲んでいた山田は犯行を否定。しかし、取調べの際におかしなことも判明致しました。山田は佳子さんに「遠洋航海中に妻に逃げられた」と話したそうですが、まったくの嘘だったのです。我々は山田を一旦釈放しましたが、引き続き監視することに致しました。
その矢先、またも驚くべき事態が発生致しました。山田が池永家にやって来て、佳子さんに結婚を申し込んだのです! ところが妙なことに、山田は副署長が警察官だと知るやいなや、一目散に逃げ去ってしまいました。さらに翌日、山田は再び佳子さんのもとへ。松山さんを殺した犯人の見当がついていると言い出したのです! 山田によれば、勤務先のホテルに宿泊していた客・工藤俊一(清水宏)に促されるまま、凶器に使われたナイフを触ったとか。そして、工藤の部屋には殺された松山さんもいたというのです!
佳子さんは山田とともにホテルへ向かいました。すると部屋には、首に絞められた痕と粘り気のある物質が付いた工藤の遺体が! しかも、山田は工藤の靴を脱がせ、中にあったキーと床に転がっていた工藤の携帯電話を掴んで逃げたではありませんか! のちに判明したことですが、山田はそのキーで駅のコインロッカーを開け、フラッシュメモリーを手に入れていました。よ、佳子さん...まさか一度ならずに二度までも山田に騙された!? 私ごときが余計なお世話かもしれませんが、もう少し男を見る目を養われた方がよろしいかと...。
さて一方、副署長は寒さでトイレ滞在率が高くなった私の目をやすやすと盗み、調べを進めておられました。工藤はかつて大手電気販売会社の社長で、府庁は工藤の会社から約8割の電化製品を一括購入していました。また、松山さんは4年前、一公務員の身でありながら1泊10万円もする高級旅館の部屋に3連泊していたことも判明。
副署長は「両者の間に"預け"なる不正経理が存在していたのでは!?」と推察されたようです。"預け"とは商品の架空発注による代金を業者の口座にプールし、後日そこから別の商品の代金を支払うこと。私的に流用したり、裏金を作るのも可能です。副署長はその推理を『週刊タイムス』の記者・島英明(的場浩司)に話してウラを取られました。
また、副署長にはもうひとつ疑問がありました。工藤、そして4年前の写真に写った松山さんの親指には、同じ場所にテーピングが施されていたのです。実はこの場所、弓道をすると擦れるとか。しかも、弓道では弦を強化するため、工藤の首に付着していた物質と同じ成分の"くすね"なるものを使うというではありませんか。恐ろしいほどカンの鋭い副署長は即座に4年前の府のホームページをチェックされました。
すると、当時副知事だった高岡敬一郎氏(小沢象)の趣味が弓道だと判明したのであります! その矢先、消えた山田が佳子さんに連絡をしてきました。山田は凶器のナイフを触る直前、工藤が"木村"という人物と電話で金の取引をしているのを目撃したといいます。高岡氏の私設秘書の名もまた木村(石川栄二)...。このヤマの根っこには府の不正経理問題がある!――副署長はそう確信されたご様子。そして、高岡氏のもとを訪れたのです。
副署長は高岡氏が4年前に不正経理を指図したと張本人だとにらんでいました。その証拠が入ったフラッシュメモリーをネタに、工藤と松山さんは高岡氏から大金を強請り取ろうとした。松山さんは、大金を山分けするのが惜しくなった工藤によって殺されたのです。しかし、高岡氏は要求された金を指定口座に入金せず、工藤を殺すことに...。それが副署長の推理でした。が、狡猾極まりない高岡氏は高圧的な態度で、副署長の推理を一蹴しました。さすがの副署長も確固たる証拠を掴まねば、この男は落とせそうにありません...。
そんな中、山田が「惚れた佳子さんとその兄である副署長のために」と、木村を呼び出しました。山田が危ない! 副署長と佳子さんは急いで現場に駆けつけました。しかし...山田はこともあろうにお2人の目の前で、ホーガンの矢に撃ち抜かれて命を落としたのです。「オレの我慢もここまでだ!」――副署長は木村が高岡氏の指示で工藤を殺した証拠を掴み、高岡氏に突きつけました。
不正だけでなく、非情な殺人までも犯した高岡氏、その私設秘書・木村、黒田(宇野嘉高)を副署長はどうしても許せませんでした。いつもは自首を促す人情派の副署長ですが、彼らにはそのような情はかけなかったのです。副署長の御怒りはごもっとも。無断外出はいかがなものかと存じますが、今回の判断に関しては私も賛同させて頂きます。
第8話「名前のない『杉木立』の男が、橋から転落死する前に俳句に遺した『罪』とは何か?」のあらすじ
警務課長の近藤(本田博太郎)でございます。私、不覚にも拳銃保管庫で刃物を持った不審な男(山崎裕太)に襲われてしまいました...。男はこともあろうに私の額を切りつけ、私から保管庫のカギを奪おうとしたのであります!
その男は私を襲う直前、池永副署長(船越英一郎)とロビーで出会った男でした。その日、副署長は地域課の中村巡査部長(天宮良)の娘さんのことで、藤原署長(萬田久子)のもとへ相談に訪れていました。中村巡査長は心臓移植を必要とする娘さんのため、手術費用1億数千万円を用意しなければなりませんでした。
しかし、警察官は費用のための募金活動を行なってはならないのです。何とかならないものか――副署長は署長に掛け合いましたが、署長は「中村巡査長は募金のために警察官を辞めるか、手術を諦めて警察官を続けるか、選択肢は2つしかない」とおっしゃられたそうです。副署長が男を目撃したのは、その直後のことでした。ソファーに座っていた男は具合が悪そうに見えましたが、「連れを待っているだけだ」とのことでしたので、副署長はその場をお離れになったそうです。
男は私を襲撃した後、保管庫内にバリケードを築いて立て篭もりました。しかも、人質を取っていることが判明したのであります! その人質とは、なんと副署長に相談ごとがあって訪ねてきた署長の息子・拓海くん(春山幹介)でした! 男の目的とは? そして、拓海くんの安否は...!? 嗚呼、署長のいたたまれない胸のうち、それを思うたび私の心を襲う痛みに比べれば、額の傷の痛みなど痛みのうちに入りません...。
第9話「火傷のある男は、なぜ河原町署の拳銃保管庫に藤原署長の息子を人質にとって立て篭もったのか?」のあらすじ
警務課長の近藤(本田博太郎)でございます。私、不覚にも拳銃保管庫で刃物を持った不審な男(山崎裕太)に襲われてしまいました...。男はこともあろうに私の額を切りつけ、私から保管庫のカギを奪おうとしたのであります!
その男は私を襲う直前、池永副署長(船越英一郎)とロビーで出会った男でした。その日、副署長は地域課の中村巡査部長(天宮良)の娘さんのことで、藤原署長(萬田久子)のもとへ相談に訪れていました。中村巡査長は心臓移植を必要とする娘さんのため、手術費用1億数千万円を用意しなければなりませんでした。しかし、警察官は費用のための募金活動を行なってはならないのです。何とかならないものか――
副署長は署長に掛け合いましたが、署長は「中村巡査長は募金のために警察官を辞めるか、手術を諦めて警察官を続けるか、選択肢は2つしかない」とおっしゃられたそうです。副署長が男を目撃したのは、その直後のことでした。ソファーに座っていた男は具合が悪そうに見えましたが、「連れを待っているだけだ」とのことでしたので、副署長はその場をお離れになったそうです。
男は私を襲撃した後、保管庫内にバリケードを築いて立て篭もりました。しかも、人質を取っていることが判明したのであります! その人質とは、なんと副署長に相談ごとがあって訪ねてきた署長の息子・拓海くん(春山幹介)でした!男の目的とは? そして、拓海くんの安否は...!? 嗚呼、署長のいたたまれない胸のうち、それを思うたび私の心を襲う痛みに比べれば、額の傷の痛みなど痛みのうちに入りません...。
やがて、男は弾丸を用意するよう要求してきました。しかし弾丸を渡せば、京都府警から駆けつけたSITとの銃撃戦になり、拓海くんの命に危険が及びます。副署長は拓海くんを守るため、男との交渉を申し出ましたが、署長は弾薬庫の鍵を渡して犯人の出方を見極める決断を下されました。しかし鍵を渡してもなお、犯人の目的は一向に分かりません。居ても立ってもいられなくなった副署長は、男が座っていたロビーのソファの指紋を採取することにしました。そして、なぜか中村巡査部長を捜すため、外出されたのです!
そのころ指紋の照合が完了し、立て篭もった男が元暴力団員の石橋厚一郎であることが判明しました。石橋は喘息持ちの息子さんと二人暮らしだったとか。しかし半年前、息子さんは自宅アパートで亡くなったといいます。どうやら、石橋には息子さんを入院させる金がなかったようです。石橋は自分のせいで息子さんを死なせたと思い、責任を感じたのでしょう。息子さんの死後は抜け殻のようだったそうです...。
一方、副署長はやっとのことで中村巡査部長を捜し当てました。実は石橋、昨夜「自殺したい」と交番に電話をかけてきていたのです。その電話に応対したのが中村巡査部長でした。中村巡査部長によれば、石橋は以前も酔っ払いながら、同じ内容で電話をしてきていたとか。副署長は石橋が中村巡査部長を追って河原町署に侵入し、偶然保管庫に辿り着いたと考えておられました。石橋の動機を解明するためには、中村巡査部長が彼の電話にどう応対したのかを知る必要がある!――副署長はそう思われたのです。しかし、中村巡査部長はなかなか口を開こうとしませんでした...。
そんな中、拳銃を構えた石橋が保管庫から出てきました! すると、署長は石橋に拓海くんの身代わりになることを告げたのです。親として、子どもにできることを精一杯してやらなければならない――そう石橋に話す署長。その言葉を聞いた石橋は、「やっぱりオレはダメな父親だったんだ」と漏らし、拳銃を自らの側頭部に押し当てたのであります。予期せぬ展開に、署長も副署長も一瞬立ちすくみました。そこへ、中村巡査部長が現れたのです! 「よせ! 俺が言ったことは間違いだった!」。
娘さんのことで頭が一杯だった中村巡査部長は、石橋からの電話を受けた際、「死にたい奴は死ねばいい」と口走ったといいます。自らの発言を悔いた中村巡査部長は謝罪しながら、石橋に近づいていきました。しかし、石橋は自殺を思いとどまろうとせず、引き金に手をかけたのであります。すると、副署長が石橋に息子さんとうつる写真を見せました。「わかったよ」――。
実は以前、石橋親子は中村巡査部長の警察官らしい勤務態度を目にし、感銘を受けていたのです。中村巡査部長なら、自分の話をちゃんと聞いてくれる――息子さんを亡くした石橋は、すがるような思いで中村に二度も電話をしてきたのでした。ところが、中村巡査部長の答えは石橋を失意の底へと陥れた! それが今回の事件を引き起こしたのであります。
やがて石橋は投降し、身柄を押さえられました。拓海くんも無事解放され、署長も大きな安堵感に包まれたご様子。一方、中村巡査部長は娘さんの手術代を募金で工面するため、辞職することを決意しました。親の子を想う気持ちに触れ、私の心が温まったことは言うまでもありません。副署長には一刻も早く決裁業務の遅れを取り戻してほしいところではありますが、今日ばかりはあまり急かすのは止めておくとしましょう。これも一種の親心ということで...。しかし、明日からはジャンジャンバリバリ判を押して頂きますよ! よろしいおすな、副署長?
第10話「14年ぶりに帰ってきた殺人者は、なぜ自分の指紋が付いた婚約指輪を新聞社に送りつけてきたのか?」のあらすじ
我が河原町署管内で、包丁で胸を刺されたOL・藤倉美奈子さん(竹中里美)の死体が発見されました。彼女は突き刺さった包丁を握り締めたまま絶命。その指からは、はめていたはずの婚約指輪が抜き取られていました。現場に急行した野沢刑事課長(石丸謙二郎)は彼女の遺体を見て、かつてどこかで同じような死体に出会ったことがあると感じたようです。この事件を受けて、藤倉家には報道陣が殺到しました。その中には、『週刊タイムス』の記者・島(的場浩司)や大手新聞の水口記者(筒井巧)の顔もありました。そして、島もまた取材中、昔起こった事件を思い出していたようであります。
やがて、野沢刑事課長はハッキリと思い出されました。あれは14年前。婚約者にフラれた苅部(金山一彦)という男が、ただ婚約指輪を友達に見せていたという理由だけで、面識のない女性・沢恵さん(草壁晶子)を刺殺。沢恵さんもまた婚約指輪を奪い取られ、包丁を握り締めたまま死んでいたのです。
その後、苅部は15年の実刑判決を受けて服役していました。ところが、3カ月前に仮釈放。藤原署長(萬田久子)と野沢刑事課長は苅部を第一容疑者として、行方を追及することになさいました。しかし、池永副署長(船越英一郎)は苅部を容疑者にすることに懐疑的なご様子で...。
そんな中、我が河原町署に捜査本部が設置され、黛捜査一課長(宅麻伸)を筆頭に京都府警の捜査員たちがやって来られました。すると黛捜査一課長は、副署長に捜査員の一人として捜査に加わるよう要請したのです! しかも、私と副署長を非常に驚かせる一言を発せられ...。予想以上に奇怪な人間心理が絡んだ事件の全体像はもとより、黛捜査一課長の発言がどのような結果を招くのか...。私も気が気でなく、悠長にトイレで長居している場合ではございません。
最終回「14年ぶりに帰ってきた殺人者は、なぜ自分の指紋が付いた婚約指輪を新聞社に送りつけてきたのか?」のあらすじ(ネタバレ注意)
我が河原町署管内で、包丁で胸を刺されたOL・藤倉美奈子さん(竹中里美)の死体が発見されました。彼女は突き刺さった包丁を握り締めたまま絶命。その指からは、はめていたはずの婚約指輪が抜き取られていました。現場に急行した野沢刑事課長(石丸謙二郎)は彼女の遺体を見て、かつてどこかで同じような死体に出会ったことがあると感じたようです。この事件を受けて、藤倉家には報道陣が殺到しました。その中には、『週刊タイムス』の記者・島(的場浩司)や大手新聞の水口記者(筒井巧)の顔もありました。そして、島もまた取材中、昔起こった事件を思い出していたようであります。
やがて、野沢刑事課長はハッキリと思い出されました。あれは14年前。婚約者にフラれた苅部(金山一彦)という男が、ただ婚約指輪を友達に見せていたという理由だけで、面識のない女性・沢恵さん(草壁晶子)を刺殺。沢恵さんもまた婚約指輪を奪い取られ、包丁を握り締めたまま死んでいたのです。その後、苅部は15年の実刑判決を受けて服役していました。ところが、3カ月前に仮釈放。藤原署長(萬田久子)と野沢刑事課長は苅部を第一容疑者として、行方を追及することになさいました。しかし、池永副署長(船越英一郎)は苅部を容疑者にすることに懐疑的なご様子で...。
そんな中、我が河原町署に捜査本部が設置され、黛捜査一課長(宅麻伸)を筆頭に京都府警の捜査員たちがやって来られました。すると黛捜査一課長は、副署長に捜査員の一人として捜査に加わるよう要請したのです! しかも、私と副署長を非常に驚かせる一言を発せられ...。予想以上に奇怪な人間心理が絡んだ事件の全体像はもとより、黛捜査一課長の発言がどのような結果を招くのか...。私も気が気でなく、悠長にトイレで長居している場合ではございません。
※テレビ朝日HPより引用