◆ぼくの妹の概要
2009年4月19日からTBS系列で放映の日曜劇場。
二人の兄弟が時にはケンカをしながらも、たった一人のかけがえのない家族のために泣き、笑い、奔走する兄弟愛を描いたヒューマンドラマ。
主演は、「帰ってきた時効警察」以来の主役を飾るオダギリジョー。NHKの大河ドラマ「天地人」にも出演中の長澤まさみが妹役で登場。
⇒ぼくの妹 動画 (最終回の結末に注目!)
◆ぼくの妹の主題歌
いきものがかり 「ふたり」
◆ぼくの妹の出演者
江上盟 ...... オダギリジョー
江上颯 ...... 長澤 まさみ
九鬼研次 ...... 千原ジュニア
桐原里子 ...... ともさかりえ
瀬川欽也 ...... 田中 哲司
瀬川茂子 ...... 鈴木 砂羽
大河原春奈 ...... 笹本 玲奈
大河原龍三 ...... 若林 豪
櫻井忠治 ...... 大滝 秀治
◆ぼくの妹のスタッフ
脚本:池端俊策
演出:金子文紀、清弘誠、加藤新
制作プロデューサー:八木康夫
プロデューサー:高橋正尚
製作著作:TBS
◆ぼくの妹の視聴率
| 各話 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 |
|---|---|---|---|
| 第1話 | 2009年4月19日 | ただ一つ絆...僕が守る | 12.2% |
| 第2話 | 2009年4月26日 | 犯人は妹...!! | 9.0% |
| 第3話 | 2009年5月3日 | 兄を守るウソ | 6.7% |
| 第4話 | 2009年5月10日 | 真実の告白... | 7.3% |
| 第5話 | 2009年5月17日 | 鬼に恋した妹 | 6.3% |
| 第6話 | 2009年5月24日 | 届かぬ兄の声 | 7.1% |
| 第7話 | 2009年5月31日 | 最後のケンカ | 8.9% |
| 第8話 | 2009年6月7日 | 涙の別れ...忘れないよ | 7.0% |
| 第9話 | 2009年6月14日 | 告白...離れたくない!! | 7.1% |
| 第10話 | 2009年6月21日 | 手術開始...最期の闘い | 7.4% |
| 最終回 | 2009年6月28日 | さよなら...妹の結婚 | 7.9% |
◆ぼくの妹のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!
第1話「ただ一つ絆...僕が守る」のあらすじ
カッコよくてエリートなのに、ちょっとトボけた外科医の兄・江上盟(オダギリジョー)。その妹・颯(長澤まさみ)はちゃっかりもので特技はお金儲けという超リアリストだが、宿命的な"だめんず"好き。正反対の二人は、会えばいつもケンカばかり。
ある日、颯が失踪したという連絡を受けた盟は、自宅へ、職場へと彼女の行方を追う。ようやく探し当てた妹は、なんとキャバ嬢として働いているではないか。しかも、颯が結婚を前提として付き合っている男・瀬川(田中哲司)には妻子がおり......。
そんな中、盟の唯一の趣味である自転車でのツーリング中、ケータリングで結婚式場を訪れていた里子(ともさかりえ)にぶつかってしまったことから、盟の事態も一変。ケータリングの料理を台無しにしてしまった彼は、その代金を弁償しようと再び彼女に会うが、素朴な雰囲気を身にまとう里子に惹かれ、2人は一夜を共にする。
お互いの価値観をむき出しにして激しくぶつかり合う2人だが、それは互いを思い合う強い心の繋がりがあるからこそ。幼い頃に両親を亡くした兄妹は、互いの存在が唯一無二の"家族"だったのだ。
妹も見つかり、ひと安心したかと思われたのも束の間。妹が再び失踪!? 彼女を探すため、盟が訪れたのは颯の恋人・弁護士の瀬川の事務所だった。妻子ある身であるその男に、妹と別れるように促す盟。その時、瀬川の元に颯から一本の電話が入り、ヤクザに捕まってしまったことが発覚し......!?
第2話「犯人は妹...!!」のあらすじ
里子(ともさかりえ)が謎の死を遂げたことで、直前まで一緒にいた盟(オダギリジョー)は、警察から疑いの目を向けられ事情聴取される。憮然として帰宅した盟を待っていたのは、颯(長澤まさみ)だった。「300万貸さなくて良かった」とさらっと言う颯に腹立たしさを覚えた盟だったが、本当は心から兄を心配して言ったことだった。里子の事件は大学病院で大きな波紋を呼び、盟を良く思わない准教授の塚本はスキャンダルだと騒ぎ立て、大河原理事長(若林豪)耳にも届いてしまう......。
里子の事件が一体何だったのかモヤモヤが晴れない盟は、里子のアパートを訪ねた。里子の部屋の隣に住む櫻井(大滝秀治)と再会した盟は、話していくうちに颯が事件の前日に里子と会っていたことが分かった。何故!? 寝耳に水の盟は、確かめるために颯のアパートへ行ったが、もう颯の姿はなかった。
また、行方が分からなくなってしまった颯。
そんな折、大学病院に瀬川の妻・茂子(鈴木砂羽)が押しかけてきた。
瀬川(田中哲司)が、もう5日も家に帰ってこないというのだ。たぶん颯と一緒にいるはずだと言う茂子は、颯の居所を教えろと盟に詰め寄る。そこへ、興信所から居場所が分かったという電話が入り盟は、茂子に付いて2人がいるという所へ向かったのだが......。
第3話「兄を守るウソ」のあらすじ
颯(長澤まさみ)と暮らし始めた盟(オダギリジョー)のところに、大河原春奈(笹本玲奈)が訪ねてきた。里子(ともさかりえ)が転落死した事件の犯人が盟だと知らせがあったと言う。盟を追い出そうとしている塚本准教授(佐戸井けん太)が事件関係者から聞いたと理事長へ報告してきたのだ。春奈はこういうことが病院に広まるのは好ましくないし、塚本とよく話し合ったほうが良いと心配して来たのだった。
盟は塚本に真意を聞くと、九鬼(千原ジュニア)から電話があったと告げる。被害者の恋人だったという人で、態度も立派で信用おける人物だと思ったという塚本は、反論する盟に病院を辞めて田舎に帰ればこれ以上事を荒立てないという。誤解を解くため九鬼にもう一度会おうと里子のアパートを訪ねた盟。九鬼には会うことは出来なかったが、櫻井(大滝秀治)が九鬼のことをいろいろ教えてくれた。
家に戻った盟の前に、颯にあわせて欲しいと瀬川(田中哲司)が現れた。キッパリと断る盟に瀬川は、颯から事件の関係者を調べて欲しいというメールが来ているから自分を必要としているはずと言う。さらに、颯が当日事件現場に行ったと聞き、盟は颯を問い詰めるが行っていないというばかりだった。その際、颯は勝手にパソコンを開き"里子を殺したのはお前だ"という脅迫めいたメールを見てしまったと謝る。
その日の深夜、家を抜け出す颯に気付いた盟は、不安を感じ急いで後を追った。行き先はバッティングセンター。そして、そこには九鬼の姿が......。
第4話「真実の告白...」のあらすじ
病院に田刑事(小木茂光)が盟(オダギリジョー)を訪ねてきた。里子が亡くなった前後の話の確認を取るため、近日中に警察署まで来て欲しいというのだ。
その日、盟は手術中にミスをしてしまう。大事には至らなかったが、准教授の塚本(佐戸井けん太)から「もはや集中して職務を遂行できる状態ではない、休め!」と言われ、盟は反論が出来なくじっと耐えるだけだった。家に戻った盟は、颯(長澤まさみ)に手術でミスをしたことを告白した。自分は今自信がない、死んだ里子(ともさかりえ)や九鬼(千原ジュニア)のことでモヤモヤした気持ちになっている、病院は休むと言い落ち込んでいた。颯は、病院の様子を聞くため理事長の娘・春奈(笹本玲奈)を訪ねた。休むという兄を見たことがないし、とても落ち込んでいるので、ひょっとして病院をクビになるのでは......と心配しているのだ。
そんな時、盟は九鬼に会うため彼を探し回っていた。だが、誰も九鬼のことを知らず、盟は里子のアパートへ行ってみた。そこで、櫻井(大滝秀治)と再会、櫻井は九鬼に何か用があるのかと聞いてきた。誤解を解くためもう一度九鬼に会いたいと伝えると、一緒に来て欲しいと近くの農園に向かった。そこには、黙々と花の手入れをする九鬼の姿が......。
一方、颯は裁判所の近くで瀬川(田中哲司)を待っていた。瀬川は喜色満面の笑みで颯が訪ねてきてくれたことを喜んだが、兄に里子の事件のことで事情聴取をしたいという打診があったことを知らせ、今さら何でなのか調べて欲しいと頼む。何でもしてあげたい瀬川は、同じ所轄の課長代理・剣持(六角精児)を知っていると教える。
その夜、酔った剣持から意外な情報を得た颯は、隠していた真実を兄に告白する......。
第5話「鬼に恋した」のあらすじ
盟(オダギリジョー)は、羽根田(小木茂光)の依頼を受け警察に行った。事情聴取はうんざりするほど長かった。盟は、疑われる根拠は何もないのに九鬼(千原ジュニア)の目撃証言によって振り回されている自分に腹を立てていた。警察を出ると春奈(笹本玲奈)が車で待っていた。会うなり盟にカルテとフイルムを見せる春奈。実はその患者は春奈の友人で、塚本がオペをする予定だったが体調不良で急遽別の先生がすることになった。しかし、難しい手術なので盟に執刀してほしいと懇願してきたのだ。自信を無くしている盟は、前回のミスが頭をよぎったが、逃げるわけにもいかずメスを握った。
一方、颯(長澤まさみ)は、九鬼に会うため寂れた倉庫に向かっていた。颯は、里子が何故転落したかを九鬼に話し、今まで言わなかったことを詫びた。そして、兄が突き落としたのではないことを分かって欲しいと頼むが、九鬼は颯たちが里子を追い詰めたのには変わりないのだから、一生かけて償えと言う。そこへ、数人の男たちがなだれ込んできた。とっさに九鬼は颯を強引に引っ張り、地下の物置に隠れた。何がなんだか訳が分からない颯に、闇金融から追われていることを話す九鬼。いつしか二人は、お互いに自分の生い立ちを話していた。
男たちが去ったあと、九鬼は里子を追い詰めた償いに900万円用意しろ、そうしたら警察への目撃証言は取り下げてやると颯を脅してきた。そこへ、櫻井(大滝秀治)が現れた。盟を恨むのは間違っていると話に来たのだ。だが、九鬼が掴まれた腕を払おうとした時、櫻井は苦悶のうめき声を上げ倒れてしまった。
慌てる九鬼は、颯から盟に連絡させ急いで櫻井を病院に連れて行った。病状はかなり悪く、緊急に手術になるかもしれないという。心配する颯に、盟は何故九鬼に会ったのかと問い詰める。颯は、兄の怒りを知りつつ、どこか自分たちに似ているところのある九鬼が、気になって仕方なくなっていた。
盟は、櫻井を心配して病院に現れた九鬼に、嘘の証言をした九鬼と徹底的に戦うと断言する。だが九鬼は、櫻井を助けるという条件で、盟たちから手を引く告げ病院を出て行った。その直後、入院した櫻井の意外な事実が明らかに......。
第6話「届かぬ兄の声」のあらすじ
櫻井(大滝秀治)は、入院した翌日緊急手術を受け危機は脱した。櫻井が、九鬼(千原ジュニア)の実の父と知った盟(オダギリジョー)は、病状を知らせておくべきと思い連絡したがつながらなかった。おまけに、颯(長澤まさみ)にも連絡したがこれもつながらなかった。
その頃、颯は瀬川(田中哲司)に頼み、瀬川の知り合いの情報で自分の持っている300万円を900万円にしたいと競馬場にいた。900万円作って九鬼に渡すつもりだったのだ。それを知った瀬川は、颯の様子がおかしいと盟に知らせに行く。心配が募る盟だが、颯とは全く連絡が取れないでいた。
一方、手術を終えた櫻井は、借金に追われている九鬼を心配し、あの花畑を売りそのお金を九鬼に渡したいと、盟に畑の売却手続きを頼んできた。だが、櫻井の予想とはかけ離れたお金にしかならないと知り盟は困惑する。
そんな中、颯は自分が用立てた350万円を渡すため、九鬼が作業している花畑に行った。お金は受け取れないと拒む九鬼は、櫻井が丹精こめて育てた花が無駄にならないよう、植木市で売るため準備をしているところだった。懸命に働く九鬼見た颯は、自然と九鬼を手伝っていた。ところが、売却のため畑を見に行った盟は、二人が花畑で仲良く働く姿を見つけ、信じられない気持ちで踏み込むが、颯は九鬼の車でその場を逃げてしまった。
やっと盟から逃れた颯と九鬼だったが、今度は闇金融の連中に見つかり人気のない工事現場に連れ込まれてしまう。殴られ、蹴られ、叩き伏せられる九鬼を庇い、颯は男たちに利息分の100万円を渡しその場は収まった。ボロボロになった九鬼は、それでも櫻井との約束を守るため植木市へ向うと言い、たどたどしい足取りで去っていった。
第7話「最後のケンカ」のあらすじ
櫻井(大滝秀治)の最後が近づいていた。櫻井の病室にいる盟(オダギリジョー)は、唯一の身内である九鬼(千原ジュニア)と連絡が取れずあせっていた。仕方なく颯(長澤まさみ)に電話し聞いてみる盟。颯は自分たちとは無関係なんだから放っておけばいいと言う。盟も颯に九鬼を探させるのはまずいと思い、盟は自分で九鬼に電話をかけ続ける。しかし連絡は取れず、もう間に合わないと思った盟は、自分で櫻井を引き受ける決心をする。かたや、颯は口では盟に無関係と言ったものの我慢しきれず、櫻井の状況を九鬼に伝えるため植木市に......。
颯から知らせを聞き、病院に駆けつけた九鬼は櫻井の病室へ入った。朦朧としている櫻井は、盟と間違えて九鬼にすべてを語った。花畑を売った金を九鬼に渡し愚かな父がひれ伏してでも許しを乞うと、そして、花作りについて書き残した手帳を九鬼に渡して欲しいと頼み、良くなったら生まれ故郷に一緒に行こうと息絶え絶えに話した。意味の分からない九鬼は、盟から櫻井が本当の父親だと知らされ呆然となる。そして、櫻井は息を引き取った。
植木市では、九鬼の代わりに颯が店番をしていた。実に活き活きと口上を述べ、結構売り上げていた颯。病院から戻った九鬼は、櫻井が父親と知り自分の胸の中に秘めていた父への思い、父に言いたいこともいえなかったことなど颯に話し出した。櫻井から受け取った手帳を引き裂こうとした九鬼に、颯は遺言だと思い捨ててはダメだと言う。自分の父親は何も残してくれなかったからさみしかった......今でもさみしいと言う颯に、耐え切れなくなった九鬼は颯を抱き寄せ嗚咽する。何かが心の中で崩れていく颯は、九鬼に心を奪われたかのように......。
一方櫻井が亡くなり、アパートでは、近隣の老人たちが集まり通夜が行われた。
櫻井のお骨を、故郷の友人の住職が引き取ってくれるという連絡が入り、盟は届けることを約束した。だが、そんな時、颯が九鬼の元へ行っている、九鬼が颯を奪ったと察した盟は、怒りに震えていた。
翌日、春奈(笹本玲奈)を訪ねた盟は、無担保で900万円貸して欲しいと頼みに行き、その900万円を手に花畑へ向った。そして、九鬼に「今後、妹に手を出すな!」と900万円を突きつけた。そして、抵抗する颯の腕をつかみ車に乗せ、櫻井のお骨を届けに瀬戸内海へ向った。向こうで頭を冷やせと言う盟に、嫌だと抵抗する颯だったが......。
第8話「涙の別れ...忘れないよ」のあらすじ
櫻井(大滝秀治)のお骨を、生まれ故郷の岡山の小さな町の寺に届けた盟(オダギリジョー)は、そこで機美(西原亜希)という看護師から頼まれ、過換気症候群に苦しむ女性の応急処置をした。この町には老医師がいる診療所しかなく、その老医師が病に倒れ隣町の病院に入院中だったのだ。昔のままの機械が置かれているクラシックな医院で盟が目にした写真に写る老医師の姿が記憶の中の父と重なり、盟は懐かしさを覚えた。
深夜、盟が東京に戻ると、颯(長澤まさみ)は引越し準備をしていた。盟の反対を押し切っても、颯は九鬼(千原ジュニア)との生活を選んでしまったのだ。颯は盟が九鬼に渡した900万円を返し、二度と九鬼を近づけないから......と言い、盟のマンションを去って行った。
2ヶ月ほど経ったある日、盟は小高教授(山田明郷)から、以前急病人を助けた岡山の医院に行く気はないかという打診を受けた。岡山の老医師から連絡を受け、先生が再起不能のため医院の後を継ぐものがなく困っており、週2度だけでもいいから来てもらえないだろうかという話だった。少し驚いた盟だったが、今は受けられる状態ではなかった。
だがその夜、岡山で出会った機美が、盟のマンションに押しかけてきた。その機美という女性は、盟を岡山に連れて行きたい一身で、当の本人が迷惑しているにも関わらず、一方的に話すばかりだった。
そんな時、盟は同期で整形外科医・半沢(尾崎右宗)から、ある患者のデータを見せられ、意見を求められた。細胞を採って見なければハッキリとは言えないが、データ上は肺癌に違いなかった。そして、その患者の名前が九鬼研次と記されているのを見た盟は......。
第9話「告白...離れたくない!!」のあらすじ
細々とではあるが、九鬼(千原ジュニア)と二人で生きがいを見つけた颯(長澤まさみ)。そんな妹の幸せを、複雑な思いを抱きつつも影から願うことしか出来ない盟(オダギリジョー)は、ひょんなことから九鬼が肺癌に侵されていることを知り、颯にそれを告げるべきか否か悩んでいた。
ある朝、颯が九鬼の検査データを持って盟を訪ねてきた。颯は、肩が痛いというだけで肺まで検査したことに不安を覚えていたのだ。盟から九鬼が肺癌であること知らされショックを受ける颯だったが、一刻も早い再検査が必要だということを確認すると帰って行った。その際、一枚の検査表を忘れていった颯を追いかけようとした盟の前に、機美(西原亜希)が待っていた。盟から検査表を取り上げ颯を追いかけた機美は、間一髪バスに飛び乗り颯に渡すことが出来た。その際、颯は看護師である機美に、癌の患者についていろいろ教えて欲しいと頼む。
一方、痛みを我慢しながらも花作りを休もうとしない九鬼。颯は、自分に正直に話してくれない九鬼に苛立ちを覚えていたが、改めて本人の口から"肺癌"であることを聞いた颯は、盟のいる戸山医大で再検査をするよう勧める。手遅れにならないよう、また、手術すれば治ると励ます颯だったが、九鬼は盟に診てもらうくらいなら手遅れでいいと言い張る。
数日後、颯がもう三日も帰ってこないという連絡を九鬼から受けた盟。九鬼と会った盟は颯が出て行った理由を聞くと、九鬼は戸山医大に行かないと颯に言ったこと、自分は癌ではない誤診だろうと言う。盟は、自分の病気を認めないと颯は帰ってこないと告げ、颯を探せという九鬼にきっぱりと断る。
だがその夜、盟のマンションに九鬼が訪ねてきて......。
第10話「手術開始...最期の闘い」のあらすじ
妹・颯(長澤まさみ)のたっての願いということもあり、盟(オダギリジョー)は皮肉にも九鬼(千原ジュニア)の主治医を務めることとなった。「最善の力を尽くします」という盟の言葉に、九鬼も不器用ながらも信頼の意を示し、またその姿を見ていた颯は感極まるあまり涙を浮かべながら、九鬼と一緒に頭を下げた。
そして、長時間に及ぶ手術は始まる。颯は待つ間、一億円貯めて造ろうと夢見ていた家の見取り図を一心不乱に描いていた。とても素朴だが緑に囲まれた理想の家を、雑念を振り払うよう懸命に描き続ける颯。彼女に手術成功が伝えられたのは、手術開始から5時間あまりが経過した頃だった。
一方、春奈(笹本玲奈)は手術成功を妹に告げ、安堵した盟をランチへと誘う。その席で春奈は、なぜ九鬼の手術を引き受けたのか、颯と九鬼の仲を認めたのかと盟に訪ねた。疲労困憊で考える余力のない盟は「ハッキリしないんです」と、歯切れの悪い返事を返す。それを聞いた春奈は、自分たちのハッキリしない仲に終止符を打つ覚悟で、盟との結婚の意志を告げた。盟が学長になり、春奈は父の跡を継いで理事長になると言うのだ。さらには、夫婦で大学病院を改革するのは素敵なことだと、夢を膨らませている。
だが、盟は自分の中でくすぶっている"夢"がある。それは、父親のように田舎で開業医をしたいというものだった。
その夜。誰かと話がしたくなったと盟の部屋を訪れる颯。麻酔から目覚めた九鬼が盟に感謝していたことを告げ、彼と結婚する気持ちがあることを伝えた。生涯を通じて同じ価値観を持てる相手が九鬼だと得意げに話す颯。盟は、妹が幸せになるなら相手が九鬼でも良いと思い始めていたが、心の中でひとつ引っかかっていることがあった......。
その後、九鬼の回復は順調に進み、退院の目処が立つまでになっていた。九鬼は退院後、命が助かったことをきっかけに、これまでの自分をリセットするつもりだと盟に伝える。それを聞いた盟は、颯が九鬼との結婚を考えていることを告げ、「妹を傷つけるようなことはしないで欲しい」「幸せにすることができないのなら別れろ」、そして「幸せに出来ると思うのなら、生涯彼女と付き合ってくれ」と約束するのだった。
妹に対する気持ちを九鬼に伝えたことで、自分も春奈への返事を決意した盟。盟は理事長の娘・春奈に会いに行き、自分の夢との狭間で悩んだ結果を伝える―。
さらに1週間が経ち、九鬼は退院した。その日、機美と食事に行った盟は、ひょんなことから岡山の川端医院に行くと言い出し......。
最終回「さよなら...妹の結婚」のあらすじ(ネタバレ注意)
九鬼(千原ジュニア)が姿を消したことが兄のせいだと思い込んでいる颯(長澤まさみ)は、心配して花畑まで様子を見に来ている盟(オダギリジョー)とは口を利こうとしなかった。数日後、花畑から姿を消した颯が、独りで箱根の旅館に宿泊していることが分かった。自殺するのではないかと心配した旅館側が、盟の病院に連絡してきたのだ。
盟が急いで駆けつけたその時。旅館では、高い木に登ってしまった颯を必死に降ろそうと騒ぎになっているところだった。だが、実は木から下りれなくておびえている子猫を助けに登っただけだったのだ。颯の落ち込んだ様子を見て、旅館の人たちが心配しているから帰ろうと即す盟に、颯は九鬼の手術成功と新しい門出をお祝いするため予約していたことを話し出した。結局、その日は兄妹2人で、おいしい料理を食べながらいろいろな話をし、颯は少しだけ元気を取り戻したようだった。
2日後、姿を消していた九鬼が退院後初めて診察に現れた。盟は、九鬼が来ていることを颯に連絡したが、会いたいと思ったら花畑に来るはずだから、病院には行かないと告げる。一方、診察を終えた九鬼は盟に、実母に再会したこと、母親の食堂を手伝うことにしたこと、そして颯は自分に必要な人だが幸せにする自信がないことを素直に語った。さらに、盟と颯のおかげで人生のリセットが出来たことを改めて感謝し、病院を去っていった。
2ヶ月が経った。盟は土曜と日曜の週2回、川端医院に通うようになっていた。高齢者の患者相手に心が癒され、心地良い時間を過ごしている。その日も川端医院で診察を行っていたのだが、そこへ突然、颯から電話がかかってきた。結婚するから、相手にすぐ会って欲しいと言うのだが......。
※TBSHPより引用