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ヴォイス~命なき者の声~

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ヴォイス~命なき者の声~

 

ヴォイス~命なき者の声~の概要

2009年1月12日からフジテレビ系列で放映。

「法医学」をテーマに、法医学ゼミに所属する5人の医学生が人の死と向き合う姿を描いた2009年最初の月9ドラマ。
瑛太にとって初主演の連続ドラマであり、かつ月9枠の初主演作品でもある。

ヴォイス~命なき者の声~ 動画 (最終回の結末に注目!) 


ヴォイス~命なき者の声~の主題歌

 GReeeeN 「刹那」


ヴォイス~命なき者の声~の出演者

加地大己 ... 瑛太
石末亮介 ... 生田斗真
久保秋佳奈子 ... 石原さとみ
桐畑哲平 ... 遠藤雄弥
羽井 彰 ... 佐藤智仁
羽井鳳子 ... 濱田マリ
大和田 敏 ... 山崎樹範
石末貴之 ... 名高達男
蕪木 誠 ... 泉谷しげる
夏井川玲子 ... 矢田亜希子
佐川文彦 ... 時任三郎

 

ヴォイス~命なき者の声~のスタッフ

脚本:金子 茂樹
音楽:吉川 慶、Audio Highs
プロデュース:瀧山 麻土香、東 康之
演出:成田 岳、松山 博昭、石井 祐介
制作:フジテレビドラマ制作センター


ヴォイス~命なき者の声~の視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2009年01月12日 失われた命を救う医学 17.7%
第2話 2009年01月19日 卵持って感電した男 17.4%
第3話 2009年01月26日 15年前の母の死因は 15.0%
第4話 2009年02月02日 解剖台の上の親友 12.3%
第5話 2009年02月09日 見えないスクープ写真 16.0%
第6話 2009年02月16日 予期された入院患者 15.2%
第7話 2009年02月23日 命がけのタイムセール 15.4%
第8話 2009年03月02日 決して消せない炎 14.0%
第9話 2009年03月09日 雨を読めた男の死 10.2%
第10話 2008年03月16日 最後の大勝負 12.8%
最終回 2008年03月23日 別れの時、僕らの明日 13.6%


ヴォイス~命なき者の声~のあらすじ 最終回 ネタバレ注意!

第1話「失われた命を救う医学」のあらすじ

東凛大学医学部4年の加地大己(瑛太)は、志望していた「心臓外科学ゼミ」に不合格となる。同級生であり親友でもある石末亮介(生田斗真)は、一番人気のゼミだから仕方がないと声をかけるが、大己は自分が受かっていたにもかかわらず落とされたような気がしてならない。大己が合格したのは、亮介も合格した「法医学ゼミ」だった。

その頃、同医学部4年で「脳神経外科学ゼミ」に合格した久保秋佳奈子(石原さとみ)は同ゼミの教授を訪ね、自分を「法医学ゼミ」に異動させてくれと頼んでいた。ふに落ちない大己は法医学教授室に教授の佐川文彦(時任三郎)を訪ね、自分の名前を掲示板から移動させたのではないかと切り出す。そんな大己に佐川は「心臓外科学ゼミ」の志望理由を聞く。大己は人間にとって心臓が最後のとりでである―つまり、心臓が止まってしまったらどんな医学も意味をなさないからと返答。すると佐川は疑問を呈し、生きている人間だけではなく亡くなった人の声に耳を傾ける医学があってもいいのではないかと話す。さらに、大己を佐川のゼミに入れた理由を「法医学に向いていると思うから」と明かす。

後日、佐川の研究室には大己、亮介、佳奈子、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)のゼミ生5人と、助教の夏井川玲子(矢田亜希子)の姿があった。佐川は学生たちに、法医学の第一義は、人の死因を解明することだと明言。日本では異状死した遺体の約1割しか解剖がなされないが、死者の体はその人が最後に伝えたかった言葉を明確に語りかけてくれる、その法医学者にしか聞こえない言葉や声をつなぐのが自分たちの仕事なのだと、学生たちに語りかける。

その後、解剖室を見学した学生たちは、玲子からこの解剖室で年間約300体の解剖が行われると聞かされ肝を冷やしながらも、簡単な作業を行う。そんな中、玲子が大己に、ある組織を実験室に運んでおくようにと指示。大己が実験室にやってくると、技官の蕪木誠(泉谷しげる)は、ヘッドホンで音楽を聴きながら顕微鏡をのぞいていた。

そんな折、佐川に南府中署の刑事・大和田敏(山崎樹範)から連絡が入り、異状死の遺体の解剖を頼まれる。他殺の可能性があるという。そして、早速、佐川により解剖が始まった。ゼミ生の誰もが解剖の段取りに目を奪われている中、大己の興味をひいたのは、男性がどんなことを考え、どんな人生を送ってきたかということだった・・・。

 

第2話「卵持って感電した男」のあらすじ

東凛大学医学部の解剖室に、ひとりの男性の遺体が運び込まれる。法医学ゼミ生の加地大己(瑛太)は、石末亮介(生田斗真)、久保秋佳奈子(石原さとみ)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)、教授の佐川文彦(時任三郎)、助教の夏井川玲子(矢田亜希子)とともに遺体の前に立ち、刑事の大和田敏(山崎樹範)から遺体についての報告を受ける。

死亡したのは35歳の佐野秀一(坂田聡)で、手に生卵を入れたビニール袋を持ったまま、自宅の近所でうつ伏せに倒れていたという。警察は、事件性はなく急性の心臓死を疑うが、佐野の妻・忍(鶴田真由)は、少し前までアメフトの選手で屈強だった夫が急死するとは信じられない。そんな中、佐川は佐野の手の平に感電した痕を見つける。そこで、大己は佐野が倒れていた現場に行こうと、亮介らに声をかける。死因が判明した時点で自分たちの役目は終わりあとは警察に任せるべき、と考える佳奈子は賛同しないが、「感電死と聞いただけで、奥さんは納得できないのでは」という大己の言葉に動かされる。

5人は遺体発見現場にやってくるが、そこは閑静な住宅地で感電が起こるような場所ではない。さまざまな状況を推測するが、ヒントすら得られないままその場を後にする。解剖の結果、佐野は遺体発見現場ではなく自宅で感電したらしいことが判明。さらに、感電後に一旦回復し、卵を買いに出かけたが、自宅に戻る途中に倒れたことも判る。

その頃、大己は亮介を誘い佐野のマンションを訪ねると、応対した忍から佐野についての話を聞いていた。忍によると、佐野は昨年、アメフトを引退してから、魂がぬけたようで家にこもりがちになっていた。そんな夫をふがいなく思うようになり、佐野が亡くなる前夜に心無い言葉を口にしてしまったと、忍は涙を見せる。そんな忍に大己は、佐野が卵を持っていたことについて尋ねるが、佐野は料理をしなかったので忍も心当たりがないと言う。一方の佳奈子は、技官の蕪木誠(泉谷しげる)に、佐野の爪から摘出した白い物体の解析を頼んでいた。

後日、佐川は大己に、感電した佐野が一度意識が戻ったとはいえ卵を買いに行くのは、体に相当な負担がかかる行為だったろうと話す。大己は、佐野がそこまでして卵を買いに出た理由はなんなのか、今は亡き佐野の思いを忍に伝えるためにも、深く意識を集中し佐野へ思いを馳せる。

 

第3話「15年前の母の死因は」のあらすじ

東凛大学医学部のゼミ生・加地大己(瑛太)、石末亮介(生田斗真)、久保秋佳奈子(石原さとみ)は、タクシーの中で突然死したという女性の遺体と対面する。女性は40歳のピアノ講師で、運転手の話では当初、変わった様子はなかったと言う。

解剖台に横たわる女性を見た教授・佐川文彦(時任三郎)は、死因がクラッシュシンドロームではないかとの見解を示す。助教・夏井川玲子(矢田亜希子)は、クラッシュシンドロームは別名を挫滅症候群といい、事故などで身体が長時間圧迫された後に急に開放されることで引き起こる症候だと説明。地震災害の被害者が救助後数分から数時間の間に突然死することが続き、広く知られるようになったという。

そんな中、佐川はその証拠ともいえるアザを女性の足に認める。すると、それを見た佳奈子が何かを感じたように涙を流す。その頃、実験室では、作業に集中する技官・蕪木誠(泉谷しげる)の側で、ゼミ生・桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)が同じ作業をしていた。解剖終了後、佳奈子は大己と亮介に、女性の足のアザが自分の母親が亡くなったときのアザにそっくりだったと話す。15年前、心臓発作で亡くなったはずの母親の足にアザがあるのを不審に思った佳奈子は、大人たちに訴えるが相手にされなかった。それ以来、今でもそのことが気になっているという佳奈子に、大己は今からでも調べられるのでは、と事もなげに言う。

そして、大己、亮介、佳奈子は、かつて母親が勤めていた昔ながらの工場へとやってくる。3人は早速、工員たちに当時のことを尋ねるが、10年前にオーナーも変わってしまっているため、佳奈子の母親を知る人はいないだろうと言われる。そんな中、ひとりの古株の男性を紹介される。ジンさんと呼ばれるその初老の男性に、佳奈子は見覚えがあった。ジンさん(平泉成)も、佳奈子のことも母・雪子のことも覚えていた。佳奈子は、母が死亡した日、この工場で何があったのか知りたいとジンさんに訴え、3人は当時の雪子の出勤記録などを調べ始める。さらに、当時、雪子と一緒に工場で働いていた人の連絡先も入手し、そのうちのひとり、現在、駄菓子店を営む八木(勝村政信)を訪ねる。しかし、八木は雪子とは仕事の担当が違ったため、あいさつするくらいしか接点がなかったと話すだけで・・・。

 

第4話「解剖台の上の親友」のあらすじ

東凛大学医学部の解剖室に、若い男性の遺体が運び込まれる。加地大己(瑛太)らゼミ生が遺体の前に立つ中、石末亮介(生田斗真)は、助教の夏井川玲子(矢田亜希子)が読み上げる遺体の情報に驚愕する。男性が、亮介の高校の同級生で山倉医科大学4年の五十嵐富士夫(田中圭)だったからだ。刑事の大和田敏(山崎樹範)は、遺体発見現場の富士夫の部屋には大麻の吸殻、卒業アルバム、シーフードピザ、ジュースに浸かった携帯電話が残されていたと報告。また、大学内で大麻を売りさばいていたと噂される高沢(細田よしひこ)という男が行方不明になっていることから、富士夫も高沢のグループの一員だったのでは、と疑う。

さらに、顔に殴られた跡が残ることから、大麻を使用した挙句に殴られて死ぬとはみっともない、とあざけるように言い放つ。すると、富士夫はそんなことをする男ではないと、亮介が激昂。解剖室を出ていってしまう。その後、教授の佐川文彦(時任三郎)により行われた解剖の結果、富士夫の死因が大麻使用や暴行によるものではなく、窒息死であることが判明。大己、久保秋佳奈子(石原さとみ)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)は、窒息の原因を推測し始める。

そんな折、逃走していた高沢が大麻取締法違反の疑いで逮捕される。大和田によると、捕まった高沢は、富士夫を殴ったことは認めているが、窒息に関しては知らないと話しているという。また、そもそも富士夫を殴ったのも、富士夫がピザを食べたからだと言う。仲がよかったはずの富士夫と高沢がどうしてそんなことになったのか――研究室に戻った亮介が疑問を投げかけると、大和田はそれを否定。富士夫は高沢に都合よく使われ、大麻の使用も強要された上、グループを抜けることも許されなかったらしいと話す。それを聞いた亮介は、1カ月ほど前、富士夫に会っていたことを大己たちに打ち明ける。

久しぶりに富士夫に会った亮介は、富士夫のサークルがクラブでやるイベントのチケットの購入を頼まれる。「クラブでイベント」が富士夫らしくないと思う亮介は、笑ってそれを拒否。ところが、高校時代の思い出話をするうち、亮介は富士夫が自分に何かを隠していると感じる。亮介が問い詰めると富士夫は、「来月には教える」と言い、ふたりはそれで別れる。それが、亮介が富士夫に会った最後だった。富士夫の変化に気づいてやれなかったと、亮介は悔しさをにじませる。

後日、大己らは、技官の蕪木誠(泉谷しげる)から富士夫にアナフィラキシーショックという急性アレルギー反応があったと聞く。それは、食べ物や薬物などの摂取が原因で引き起こされ、ノドに浮腫と呼ばれる腫れができて気道を塞ぎ、それによって窒息状態になることがあるという。富士夫は何に対してアレルギーを起こしたのか――大己の疑問に亮介は意外な答えを返す。

 

第5話「見えないスクープ写真」のあらすじ

加地大己(瑛太)、石末亮介(生田斗真)、久保秋佳奈子(石原さとみ)らゼミ生は、解剖室に運ばれたフリーカメラマン・岡原浩介(吹越満)の遺体と対面する。岡原はゴシップ誌専門のカメラマンだが、死亡が確認されたのは、なぜか民家のニワトリ小屋の前だった。刑事・大和田敏(山崎樹範)の報告によると、現場に残されたフィルムを現像したところ、ほとんどが有名人の不倫現場を押さえた写真だったが、中に1枚だけ麺つゆの瓶をアップで撮ったものがあったという。

そんな中、佐川文彦(時任三郎)と夏井川玲子(矢田亜希子)は解剖作業を進め、佐川は死因を「肺動脈血栓塞栓症」、別称"エコノミークラス症候群"とする。主に下肢を長時間動かさないでいることで、静脈にできた血栓が肺動脈を閉塞し生じる病症だという。ゴシップ雑誌のカメラマンが、なぜニワトリ小屋の前でエコノミークラス症候群にかかったのか? 大己は死因を究明するために、亮介、羽井彰(佐藤智仁)と遺体発見現場にやってくる。しかし、有力な手がかりを得られないまま、3人は岡原の元妻・朋枝が営むクリーニング店へ。朋枝は岡原と3年前に離婚したが、8歳になる息子・実に会いたいと言われ、半年ほど前に会ったのが最後だと話す。

後日、ゼミ生5人は、岡原が友人のカメラマン・沢野と折半して借りていたという事務所を訪ねる。沢野によれば、岡原は金のためならどんなことでもやる貪欲さがあり、かなりきわどい写真にも手を出していたという。そんなとき、岡原が残した写真を見ていた大己の手が止まる。ゴシップ写真の合い間、合い間に、餃子、ルービックキューブ、観覧車、りんごなど、意味のわからない写真が混ざっているのだ。麺つゆの写真と同類なのか?5人は沢野から情報を得て、写真の餃子が撮られたと思われる中華料理店に向かう。

 

第6話「予期された入院患者」のあらすじ

法医学教室のゼミ生・加地大己(瑛太)、久保秋佳奈子(石原さとみ)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)は、佐川文彦(時任三郎)から生きている患者を診ると聞き驚く。石末亮介(生田斗真)の父親・貴之(名高達男)が経営する病院の入院患者に、ミュンヒハウゼン症候群―他人の関心を得ようとするあまり、偽の症状を作り出し、通院や入院を繰り返す症状―が疑われるため、その意見書の作成を依頼されたのだ。

患者の主治医・宮島から連絡を受けた佐川は、亮介と夏井川玲子(矢田亜希子)を病院へ向かわす。患者・相馬朋子(志田未来)は中学生で、数日前に、兄・泰人(石田卓也)に付き添われ救急車で搬送されてきた。宮島によれば、偽膜性大腸炎と診断されたが、血液検査では特に異常が見られないという。さらに、朋子は半年前から大腸炎にかかり度々通院していて処方された薬を飲んでいるはずなのに、症状が悪化しているとも明かす。朋子に会った亮介は、明朗快活な彼女が人の関心を引くために自分から病気になっているとは信じられない。ところが、朋子の血液のデータ解析をした蕪木誠(泉谷しげる)は、血中に偽膜性大腸炎を発症できるというペニシリンを見つける。

予想外の結果に佐川らは驚くが、とはいえ、中学生がペニシリンを入手できるはずはない。誰かが、故意に飲ませているのではないか―とすれば、それは・・・?大己は亮介とともに、朋子を訪ねることにする。

 

第7話「命がけのタイムセール」のあらすじ

東凛大学の解剖室に、住宅地で倒れ死亡していたという60代の女性が運び込まれる。そんな中、加地大己(瑛太)と羽井彰(佐藤智仁)は、夏井川玲子(矢田亜希子)から解剖の作業に参加するように言われる。執刀する佐川文彦(時任三郎)から注意を受け、解剖が始まろうとしたとき、解剖を中止しろと言う声がする。声の主は、女性・野間口静代の夫・功(石橋蓮司)だった。

一度は解剖を承諾したが、妻は解剖を望んでいないし、生き返ることもないからと言う野間口。佐川が解剖の必要性を説いても納得せず、静代は無言の帰宅をすることに。

そのやりとりを見ていた久保秋佳奈子(石原さとみ)は、真実がわからないままでいいのか、と食い下がるが、野間口の気持ちを変えることはできない。

研究室に戻った大己、石末亮介(生田斗真)、佳奈子、桐畑哲平(遠藤雄弥)、彰が解剖の必要性について意見交換する中、佳奈子はやはりその必要性を感じると主張。すると大己が、母親を亡くしている佳奈子にこそ伝えられることがあるだろうと言い、5人は野間口の自宅を訪ねることに。

野間口と対面した佳奈子は母親の話を始め、死因がわからないままでいることの辛さを訴えるが、野間口は解剖を拒むばかりだった。

そんな野間口の話を聞き、亮介、哲平、彰は心情を理解できると言うが、佳奈子はやはり納得がいかない。大己は、そんな佳奈子を連れ、再び野間口宅を訪ねる。

野間口は、最近、静代が犬を飼い始めたこと、自分の好物の肉豆腐を繰り返し作っていたことをふたりに話す。静代は、スーパーのタイムセールで半額になった牛肉を購入しようとして転倒。買い物カゴに腹部を強打したことによる内臓破裂で死亡したと推測されるが、その牛肉は野間口に食べさせる物だったんだろう、と大己は言う。すると、野間口は最近の静代が食品でも日用品でも家にあるのと同じ物を買うのが癖になっていた――亡くなった日も必要もないのに目覚まし時計を買って来た、ボケていたんだ、と寂しそうに話す。

その頃、亮介、哲平、彰は彰の母・鳳子(濱田マリ)が営む店で飲んでいた。解剖に対する恐怖心が根強く玲子から「法医学を辞めたほうがいい」とまで言われ落ち込む彰を、亮介と哲平が元気付けていた。

その後、研究室にいた大己は、集中力を高めさまざまな状況を考えるうち、あるひとつの結論に至る。そして、亮介ら4人を連れて、野間口宅にやってくる。

静代が横たわる布団の側に座る野間口に向かい、大己は静代が実は犬が苦手だったこと、目覚まし時計を購入した電器店ですでに腹痛に耐えている様子があったことを話す。電器店に寄ったのは、スーパーの前だったと確認されているから、転倒の前に腹部を押さえていたことになる。それは、なぜか? そこに静代が隠している物があるのではないか、と大己は言う。その言葉に心を動かされた野間口は、遂に、解剖をして欲しいと口にする。

そして、解剖の準備が始まる。作業着に着替えた彰を見た玲子は、意地になるのはやめろ、と言うが、彰は遺族のために力になりたいからやらせてほしいと頭を下げる。

解剖を終えると、大己と佳奈子は佐川に呼ばれ、解剖の結果を野間口に伝えに行って欲しいと言われる。それが、野間口自身の希望だと聞き、早速、野間口宅へ。

まずは、佳奈子が静代の死因を、転倒による脾臓破裂に伴う出血性ショック死であると伝える。それにうなずく野間口に、大己は、やはり隠していたことがあった、と切り出す。死因のほかに解剖の結果分かったのは――静代が末期の胃がんであったということだった。血液から抗がん剤の成分が検出されたことから、本人は病状を知っていたはずだ、と大己。自らの命が2ヵ月足らずだと知り、苦手だった犬を飼い、扱いが簡易な洗濯機に買い替え、肉豆腐を繰り返し作り、家にいると余計な心配をかけるからと辛い体をおしてダンス教室に通い、とすべて夫である野間口を思い行動していたのだろう、と話す。さらに、静代が購入した目覚まし時計を操作すると、そこから、録音された静代の声が聞こえてくる。40年間、夫を起こし続けた静代は、自分がいなくなった後、野間口がひとりで起床できるかが心配で、ボイスレコーダーの付きの目覚まし時計を購入していたのだ。静代は、ボケていたわけでも物忘れが激しかったわけでもなかったのだ。横たわる静代の布団に顔を伏せた野間口は、肩を震わせる。それを見た大己、佳奈子の目からも涙がこぼれ――。

 

第8話「消して消せない炎」のあらすじ

東凛大学の解剖室に、火災現場で死亡した60代の男性が運び込まれる。男性・今成卓見(平田満)は警備員で、自宅付近の火災現場で発見されたが、なぜか胸に子供の遺体を抱えていた。今成と子供に面識がない上、子供がカーペットに包まれていたことから、今成には放火犯の疑いもかかる。

その後、解剖が行われ、加地大己(瑛太)、石末亮介(生田斗真)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)は、佐川文彦(時任三郎)から、今成が肝炎を患っていたことを聞く。

そんな中、解剖作業をしていた哲平は、夏井川玲子(矢田亜希子)から今成の肝臓を実験室に運ぶように指示される。ところが、途中でシャーレを落としてしまう。慌てて割れたシャーレと肝臓を拾い集める哲平。その指を、シャーレの破片が切っていた。物音を聞き駆け込んできた佐川は、出血した哲平の指を取ると急いで洗浄する。

同じ頃、蕪木誠(泉谷しげる)は、今成がB型肝炎であると突き止める。感染していたら命に関わるだけに、大己らは検査を受けることになった哲平のことが気にかかる。

翌日、自宅待機中の哲平を、久保秋佳奈子(石原さとみ)と彰が訪ねる。部屋に入った佳奈子は、哲平に謝罪をする。実は、哲平が指をケガした日、佳奈子は大学が募集する海外研修の最終面接があり、解剖作業を代わってもらっていたのだ。

その頃、研究室にいた大己らは、大和田敏(山崎樹範)から、今成が少し前まで科学警察研究所、通称"科警研"の火事を専門に分析する部署に勤めていたと聞く。大己は、"科警研"に今成の元部下・矢野(田中実)を訪ね、さらに、矢野から今成をよく知るという上司・三島(志賀廣太郎)を紹介される。三島に会った大己は、三島から今成ほど火災のことに精通している男はいなかったと聞く。火災のプロがなぜ火災現場で亡くならなければいけなかったのか――研究室に戻った大己は、思いを巡らせる。すると、そこへ佳奈子が来て、火災現場で子供を包んでいたカーペットが、不燃加工が施された特殊なものだったと話す。それを聞いた大己は、あることに思い当たると、研究室を後にする。

大己がやってきたのは、亡くなった子供の両親のもとだった。今成と子供のことについて、少し話がしたいと言うが、現状を受け入れられない母親に拒絶されてしまう。

その頃、検査のための哲平の採血が終わる。それを待っていた亮介らに大己も合流し、5人は研究室へ。なんとなく重苦しい雰囲気が漂う中、哲平は今回のことで自分の弱さを痛感したと言い、感染の有無に関わらず、法医学を辞めようと思っていると明かす。大己は、今成は矢野のミスが原因でB型肝炎を発症したのだが、それを気に病む矢野に向かい、自分の身に危険が迫ることには覚悟ができているから申し訳ないと思うんだったら仕事を続けろ、と激励していたことを話す。さらに、カーペットで子供を包んだ理由を、子供の遺体を守りたかったからだ、とも説明。火災現場ですでに息を引き取っていた子供を見つけた今成は、子供の焼死体が親にどれだけのショックを与えるかを経験上知っていたため、燃えにくいカーペットを巻き、遺体を火から守りたかったのだろう。自分を犠牲にしてまでも、子供の遺体を、残された家族を思いやれる今成は、凄いと思う。大己の言葉に、今成の人間性と仕事に賭ける情熱を知った哲平は熱い涙を流す。

翌日、哲平の検査結果の陰性を願い、大己ら4人は、とある神社を訪れていた。健康祈願のお守りを買ったり、高額のお賽銭を投げたりするうち、大己の携帯電話に哲平から電話が入る。検査結果は、セーフだった。それを聞いた4人は、心から安堵し微笑み合う――。

 

第9話「雨を読めた男の死」のあらすじ

東凛大学の解剖室に、清掃会社を営む宇野慧(平賀雅臣)の遺体が運ばれる。佐野はビルでの窓拭きの作業中に落下したとされるが、調査の結果、原因と思われる命綱の不具合は見つからなかった。

加地大己(瑛太)は、久保秋佳奈子(石原さとみ)とともに、佐川文彦(時任三郎)と夏井川玲子(矢田亜希子)の解剖を手伝いながら、ベテラン作業員の宇野がなぜ落下したのかを考えていた。

そして、解剖終了後、佳奈子を連れ宇野を知る人々を訪ねる。すると、多額の負債を抱えながらも宇野は、周囲からの信頼の厚い人物だったとわかる。そんな中、宇野の妻・真由美(中島ひろ子)は、夫の人柄を評しながらも、借金返済のためにも早く保険金が下りて欲しそうなそぶりを見せる。

同じ頃、実験室で桐畑哲平(遠藤雄弥)とともに薬毒物検査を行っていた蕪木誠(泉谷しげる)は、宇野の血中から意外な成分を検出する。

実家の病院でアルバイト中の石末亮介(生田斗真)は、入院患者に桜井真也(田村亮)という有名作家がいることに興味を示す。桜井は末期の大腸がんだが、容体が安定してきたため一時帰宅が許可される。ところが、そんな矢先、容体が急変し、桜井は死亡してしまう。桜井の妻・瑠美子(麻生祐未)は、納得がいかないと主治医・梅木(福井博章)に詰め寄る。間に入った亮介の父で院長の貴之(名高達男)は、病院は適切な治療を行って来たが桜井が予想外に腸閉塞から腹膜炎を起こしたことが死因となったと説明する。

研究室に戻った大己は、哲平と羽井彰(佐藤智仁)から、佳奈子がアメリカ研修の面接に合格していたことを聞く。盛り上がるふたりに対して、佳奈子は大己を意識しながらもクールに振舞う。

一方、亮介は、何かに引っかかりを感じ桜井のカルテを確認。そこに数日前とは明らかに違う筆跡での書き込みを見つける。

亮介が大学に戻り、研究室に5人が揃った頃、宇野の血中から睡眠薬の成分が検出されたと明かされる。濃度から見て落下する直前に飲んでいることと状況証拠から、宇野は自殺と診断されるという。そんなところへ、佐川を訪ねて真由美がやってくる。真由美は、夫は作業中の事故で亡くなったと主張するが、佐川は事故と判断するのは極めて難しいと説明。すると、真由美は、解剖により自殺とされたことで保険金が下りないのだと絶望したように話す。そして、夫が借金返済のために自ら命を絶っていたとしたらその覚悟は無駄だったのか、夫は何のために死んだのか、と涙ながらに訴える。

解剖で真実を明かすことが、時として遺族を苦しませることになる――。突きつけられた現実に、亮介らの気持ちは揺らぐ。そんな中、大己は法医学は遺族に喜んでもらうためではなく、亡くなった人の最後の声を繋ぐためにあるのではないかと、語りかける。

そして、大己は、佳奈子、哲平、彰と再び宇野の落下現場である高層ビルへ。すると、そこに、宇野の息子・稔彦(竹内寿)が花を手向けに来るが、稔彦は父親は、家族を置いて借金を残して自殺したんだ、と蔑むように話す。大己は、分からないことがあると言うと、稔彦を連れビルの屋上へ。そして、側面の窓に不自然な窓の拭き残しがあるのに、飛び降りた側の窓はすべて拭かれていたことを告げる。すると、稔彦は飛び降りた側から遠くのビル群を見つめ、周囲で一番高い駅ビルを指差す。それは、以前、宇野が窓拭きを任されたビルで、それが嬉しかった宇野は、その最上階のレストランに家族を招き食事をしたことがあったという。宇野は、そのビルを眺め楽しかった家族の思い出をかみ締めながら、身を投げたのではないか、と大己は思いつく。そして、自殺はしてはならないことだが、宇野に家族への深い思いがあったこと、その思いは解剖し本当の死因が明らかになったからこそわかったのではないか、と稔彦に語りかける。その言葉は、佳奈子らの心にも響く――。

その頃、亮介は病院で見かけた瑠美子に声をかけると、自分も桜井の死に疑いを持っていると明かす。父親を疑うのは怖いことだが、自分に失望しないためにも桜井の死をあやふやなままにしたくないと亮介。そして、瑠美子に桜井の遺体を解剖しないか、と切り出す。

 

第10話「最後の大勝負」のあらすじ

加地大己(瑛太)、石末亮介(生田斗真)らは、大学の解剖室に運び込まれた作家・桜井真也(田村亮)の遺体と対面する。

解剖を担当した佐川文彦(時任三郎)は、死因とされた腸閉塞は見られないと診断。夏井川玲子(矢田亜希子)は、病気以外の死因が絡んでいるかもしれないと言い、その言葉に大己、亮介、久保秋佳奈子(石原さとみ)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)は衝撃を受ける。

真也が東凛大学で解剖されたという情報は、真也が死亡した石末総合病院の院長・石末貴之(名高達男)と主治医・梅木誠(福井博章)の元にも届いていた。それでも、貴之は自分たちの処置は正しかった、と自信を覗かせる。

佐川と玲子は、真也が医療ミスで死に至った可能性はあるが、死因との因果関係が考えられるシスという抗がん剤の過剰投与があったかどうかははっきりしないと言う。医療ミスだと立証するには、病院側に過失があったという明確な証拠が必要なのだ。

医療ミスかもしれないのに病院側の証言が得られなければ泣き寝入りすることになってしまう――瑠美子は、解剖したことを後悔する。

そんな瑠美子の気持ちを知った亮介は、解剖を勧めた責任を感じて落ち込み、解剖すれば何でもわかるのではないかと思っていたゼミ生たちも、その気持ちに共感する。

その後、真也の邸宅に瑠美子を訪ねた大己は、死因が特定できなかったのは残念なことだが、父親が経営する病院の医療ミスを暴こうとする亮介の覚悟が並大抵ではなかったことをわかってやってほしい、と訴える。

一方の亮介は、梅木を呼び出し、桜井はシスの過剰投与で亡くなくなり、それを貴之が隠蔽しているのではないか、と迫る。しかし、梅木は、シスの投与は適切だったと譲らない。そこで亮介は、梅木の前の主治医で、現在は仙台の病院に勤務する三條(二階堂智)に連絡を取り、電話をもらう約束をするが返信がない。気落ちする亮介を見た彰は、バイクの後ろに亮介を乗せ仙台へと走る。

ようやく、三條に会えた亮介は、三條から肝機能障害のあった桜井にシスは絶対に投与できない抗がん剤だったと聞く。

翌日、病院に貴之を訪ねた亮介は、三條から聞いたその情報が梅木に伝わっておらずシスを投与してしまったことが死因で、それを隠すためにカルテが改ざんされたのだろう、と言い、医療ミスを認めてほしい、と訴える。

すると、貴之はすぐに記者会見を開き、桜井に不適切な抗がん剤の投与があった上、自分がカルテを改ざんしたと、医療ミスを認めるコメントを出す。

会見を見ていた大己は、貴之の胸ポケットに挿さっているボールペンが、桜井愛用のものと同じであることに気づく。何かを感じた大己は貴之の経歴を調べ、貴之が桜井と同じ長崎県出身だったと知る。そして、学生時代に桜井が住んでいた長崎県人寮を訪ねることに。そこで、管理人(品川徹)から当時の部屋の見取り図を見せられた大己は驚く。なんと、貴之と桜井は、寮で隣同士の部屋に住んでいたのだ。しかも、ふたりは親友同然だったという。

瑠美子を連れ石末総合病院を訪ねた大己は、亮介と貴之と対峙すると、桜井の死因は医療ミスではなく、尊厳死だったのではないか、と切り出す。胃がんの名医のもとを去り貴之の病院に来たのは治療のためではなく、かつての親友の手で死を迎えさせてもらうためだったのだろう言うのだ。

それを聞いた貴之は、ついに重い口を開く。余命1年と診断されたものの、書くこともままならなくなった桜井は、自分のファンでもある瑠美子のためにも無様な姿をさらしたくないと尊厳死を願っていたのだ。桜井真也として死にたいという、親友の願いがわかる貴之は、それを了解。その際、自分の生きた証だといい、桜井愛用のボールペンを渡されたのだ。そして貴之は、主治医にも話さず、ひとりで画策したのだと言う。すべての責任は自分にある、と瑠美子に向かい、深く頭を下げる貴之。そんな貴之に瑠美子は、桜井のわがままに最後まで付き合ってくれた、と感謝の言葉を述べる。

数日後、亮介と貴之は警察署の前に降り立つ。中まで同行しようとする亮介を断りひとり警察署に向かい歩き出す貴之。その背中に亮介は、医師としては最低だったかもしれないが、自分は最高の父親だと思っている、だからこそ、貴之を超えられるような人間になる、と声をかける。貴之は小さくうなずくと、背を向けたまま歩き出す。その目には、涙がにじんでいて――。

 

最終回「別れの時、僕らの明日」のあらすじ(ネタバレ注意)

東凛大学の加地大己(瑛太)、石末亮介(生田斗真)、久保秋佳奈子(石原さとみ)、桐畑哲平(遠藤雄弥)、羽井彰(佐藤智仁)らゼミ生は、胸部をナイフで刺され死亡した成瀬喧一(ダンカン)と対面する。刺したのは坂田潔美(今野成美)という女子高生で、ナイフを持って襲い掛かってきた成瀬ともみ合ううちに刺してしまったと潔美は正当防衛を主張。彼女の体にもみ合ってできたと思われる傷があること、また、過去に成瀬が強制わいせつ事件で逮捕されていることからも、潔美の主張は正しいと思われる。

ところがその後、大己らは、夏井川玲子(矢田亜希子)から佐川文彦(時任三郎)が潔美の正当防衛説に疑問に呈し、大和田敏(山崎樹範)にもその方向で捜査を進めたほうがいいと助言したと聞き驚く。潔美は大学の理事長の親戚であるため、佐川の判断を知った理事長は激怒。他大学に再解剖の依頼を出す。大学内では、その鑑定結果次第で佐川の進退問題に発展するのではないか、と噂が流れる。

一方、大己は、成瀬が起こした3年前の事件を調べるうち、そのときの被害者と潔美の共通点を見つける。

そんな折、大己らは蕪木誠(泉谷しげる)から、他大学の教授が正当防衛を支持する鑑定結果を出したと報告を受ける。これにより、佐川は教授会にかけられることに。

心配するゼミ生に囲まれた佐川は、自分も大己らと同じタイミングで法医学教室を去ることになりそうだと告げる。大己らはゼミ生としての勉強期間を終え、それぞれの道を選択する時期になっていたのだ。今後の進路をどうするか、法医学を続けるか辞めるか、ゼミ生らの脳裏にはさまざまな思いがよぎっていた。

亮介は父親の病院を継ぎ、佳奈子はアメリカ研修へ、哲平は科学警察研究所を目指し、彰は法医学を続けることを決めるが、大己は進路を決めかねていた。

そんな中、大己は亮介らと話しながら正当防衛説を否定する佐川の主張を検証。意識を集中し考えるうち、大己はある結論にたどり着く。そして、部屋を飛び出すと、佐川の進退について協議が行われている会議室へ走る。

まさに会議が終わったタイミングで飛び込んだ大己とそれを追ってきた4人。そこにいた医学部長に向かい大己は、佐川は間違っていないから辞めさせないでくれと訴える。そして、成瀬の体の刺し傷にもみ合ってできたとは思えない不自然さがあること、また、潔美の手首の傷についても本人の供述どおりではありえないことを説明。

ところが、医学部長は、問題なのは佐川の主張の正当性ではなく学生の自主性を重んじ過ぎる教育方針で、大己のような学生がその象徴だ、と冷たく言い放つ。それを聞いた佐川は、自分の教育方針が間違っていたとは思わないし、未熟な学生が情熱のあまり枠をはみ出すことは無駄なことではない、と反論。しかし、その言葉は受け入れられない。

出過ぎたことをしたと謝る大己に佐川は、自分をかばってくれたことを「教師冥利に尽きる」と笑顔を見せる。そんな佐川に大己は、刺された成瀬は15分程度息があったが、あえて助けを求めようとせず、死を受け入れようとしていたのではないか、と自分の見解を述べる。すると、佐川はそれを認めるように黙ってうなずく。そして、大己の推理は正しいかもしれないが、法医学者には想像するだけではなく、それを裏付ける事実を立証することが必要だと諭す。

その後、取調べを受けていた潔美が殺意を自供。潔美は、成瀬が起こした事件の被害者の親友で、事件後、親友は自殺してしまったのに不起訴となり結婚し幸せに暮らしている成瀬が許せなかったというのだ。

実験室に戻った佐川は、玲子と蕪木に法医学教室の今後を託す。佐川の後任には誰が来るのか、との問いには玲子を指差し、玲子もそれを受け入れる。

後日、佐川に呼ばれた大己が教授室を訪ねると、佐川は覚えているか、と言って15年前の地下鉄事故に関する新聞記事を見せる。現場にいたから、とうなずく大己に、実は自分もそこにいたのだと佐川。当時、法医学者になるべきか、臨床医になるべきか迷っていたときに出会った小学2年の大己(加藤清史郎)の「死んじゃった人に、お医者さんはいらないの?」という一言に目が覚める思いがし、法医学者になる決意をしたというのだ。そして、短い間だったが、大己と法医学をやれてよかった、と感慨深げに話す。その言葉に心が決まった大己は、法医学を続けると宣言。佐川は、大己が法医学に向いていると思った自分の目に狂いはなかった、と笑顔を見せる。

翌日、亮介、哲平、彰は、それぞれの新しい道を歩き始めていた。そして、玲子は新任講師としてはりきり、蕪木はいつもと同じように実験に打ち込み、佐川は新しい大学の門をくぐっていた。その頃、アメリカに旅立つ佳奈子を見送った大己は、大学に戻りキャンパスに立っていた。法医学に対する思いを新たにする中、空を見上げる大己。素晴らしい青空の中、その視線の先には滑るように飛ぶ飛行機が。まぶしそうに飛行機を見つめながら、大己はすがすがしい笑顔を見せる――。

※フジテレビHPより引用

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